【体験談】子どもが突然入院することに!付き添いは?必要な持ち物は?子どもが緊急入院になったときの親の心構え
子どもの体調が悪くてかかりつけ医を受診した結果、大きな病院を紹介され突然入院することになったらびっくりしてしまいますよね。しかし、子どもが入院することは決して珍しいことではありません。我が子が入院したときの体験談を交えながら、入院中の付き添いや持ち物についてご紹介します。
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目次
突然の我が子の入院!
子どもの高熱が続いたり嘔吐が続き突然入院することになると、重い病気なのではないかと不安になりますよね。しかし、子どもが風邪をこじらせて肺炎になったり、感染性胃腸炎から脱水をおこしたりして入院することは、決して珍しいことではありません。0~1歳の赤ちゃんがRSウイルスに感染したり尿路感染症をおこしたりして入院するという話もよく聞きます。
我が家の息子は、生後10ヶ月のときに腸重積で2日、7歳のときにEBウイルスに感染して5日の入院をしました。当時の体験をもとに、入院時の付き添いや持ち物についてご紹介します。
子どもの入院時に親は付き添うの?
子どもが入院することになると、親は付き添うかどうか気になりますよね。病気の我が子のそばにいたいという気持ちの一方で、きょうだいのお世話があったり、仕事を長く休めなかったりして、付き添いが難しいケースもあるでしょう。
一般的に、子どもの入院では、下記のケースがあります。
・24時間付き添いが必要なケース
・完全看護で夜間は付き添いができないケース
・付き添いが義務ではないが、なるべく保護者が夜間も付き添うケース
付き添いが必要かどうかは、病院の体制や子どもの症状、病室の空き具合などによって異なります。病室によって付き添いのルールが異なり、入院時にどの病室にするか選択するケースもあります。
付き添い入院になった場合、親は簡易ベッドで寝るか子どもに添い寝することが多いようです。入院中の子どもには病院から食事が提供されますが、付き添いの大人には食事の提供はありません。
24時間付き添いが必要なケース
我が家の息子が生後10ヶ月で入院したときには、まだ卒乳しておらず夜中も母乳を与えていたことから、24時間付き添い入院となりました。感染性胃腸炎からの腸重積ということで、基本的に保護者も病室から外に出ることができず、私の食事は夫にコンビニで買ってきてもらうという状況でした。
付き添い用の簡易ベッドを用意してもらいましたが、息子が私とぴったりとくっついていないと不安がるため、子どものベッドに添い寝をすることになり、とても窮屈だったことを覚えています。
完全看護で夜間は付き添いができないケース
子どもの症状が重く完全看護が必要な場合には、夜間の付き添いができないことがあります。その場合、面会時間に親が子どもに会いに病室に行き、夜間の子どものお世話は看護師さんが行います。子どもが授乳期の場合、夜間の授乳用に搾乳した母乳を届けることもあるようです。
付き添いが義務ではないが、なるべく保護者が夜間も付き添うケース
我が家の息子が7歳で入院したときは、24時間付き添いは必要ありませんでしたが、本人の強い希望で付き添い入院ができる部屋を選びました。昼間は本人を病室に残して買い物に行くことも可能だったため、自分の食事は病院内のコンビニで調達しました。
息子が7歳で入院したときには、下の子もいたため、きょうだいのお世話の分担が大変でした。たまたま夫の仕事が忙しくない時期で夜間は夫と1日交代で息子に付き添いましたが、下の子も母親である私と一緒に眠れないことでやや情緒不安定になっているようでした。中学生未満の子どもの面会は禁止されていて下の子は病室に入ることもできず、夫婦で仕事を休むことでなんとか入院期間を乗り越えました。
子どもの入院時に必要なものリスト
子どもが突然入院することになると、何を準備する必要があるのか迷いますよね。一般的に必要になるものを紹介します。付き添い入院となった場合には、荷物を取りに帰ることができず、代理の人に荷物を持ってきてもらう必要があるかもしれません。下記のリストを参考に、必要なものをリストアップしてみてください。
病院に持ち込むものにはすべて記名をするようにしましょう。
入院時に必ず持っていくべきもの
保険証・乳児医療証 ◎ | 入院時・会計時に必要です。病院を受診するときには必ず持参するようにしましょう。 |
母子手帳 ◎ | 入院時に提出が必要なことがあります。これまでの予防接種歴を聞かれることも多いため、病院を受診するときには持参するようにしましょう。 |
印鑑 ◯ | 入院のために書類を提出するときには、拇印やサインでも問題ないことが多いものの、印鑑があると便利です。 |
子どもが乳児の場合に必要なもの
おむつ、おしりふき ◎ | 点滴をすると、おしっこの量や回数が増えたり、うんちがゆるくなったりすることが多いため、普段よりも多めに用意すると安心です。 |
パジャマ 数枚 ◎ | 入院中はパジャマで過ごします。点滴をした状態で着替えをしやすいように、前開きタイプのパジャマやロンパースを準備すると良いでしょう。 |
スタイやお食事エプロン 〇 | 点滴をすると着替えが大変になるため、上半身を汚さないようにしたいものです。よだれが多い赤ちゃんにはスタイがあると便利です。離乳食が始まっている赤ちゃんには、お食事エプロンを用意してあげましょう。 |
授乳グッズ 〇 | 母乳育児であれば授乳ケープがあると便利です。付き添い入院ができない場合には、搾乳器、搾乳した母乳を入れるフリーザーバッグを用意しましょう。ミルク育児の場合、基本的には病院でミルクが提供されます。 |
子どもの遊び道具 〇 | 子どもが元気になってきても、すぐに退院できるわけではありません。子どもが元気になってきたら遊び道具が必要です。大部屋に入院する場合には、シールブックや絵本など、音が出ないおもちゃを用意しましょう。 |
保湿アイテム 〇 | 病室は乾燥しやすいため、肌が乾燥しやすい子どもは保湿クリームなどを用意しておきましょう。 |
退院時の着替え ◎ | 退院時に着る服も1セット用意しておきましょう。入院時の服が汚れていなければ、そのまま着て帰ることもできます。 |
子どもが幼児~学童の場合に必要なもの
パジャマ 数枚 〇 | 入院中はパジャマで過ごします。点滴をした状態で着替えをしやすいように、前開きタイプのパジャマを用意しましょう。 病院によっては有料でレンタルすることもできます。 |
下着 数枚 ◎ | 入院中はなかなか入浴できないため、下着の替えを多めに用意しておくと良いでしょう。 |
歯ブラシセット ◎ | 歯ブラシセットは病院の売店で調達することもできますが、子どもサイズのものは売っていないことがあるため、自宅から持っていくと安心です。 |
タオル 数枚 ◎ | 顔や手を洗ったときのタオルは基本的に用意されていないことが多いようです。フェイスタオルを2~3枚持っていくと良いでしょう。 |
子どもの遊び道具・本など ◎ | シールブックや折り紙、お絵描きセット、絵本など音の出ないおもちゃがおすすめです。本が好きな学童には、本やマンガがあると良いでしょう。付き添いの大人と遊べるトランプやボードゲームもおすすめです。 |
子どもの勉強道具 ◯ | 小学生以上の子どもが入院する場合、学校の授業に遅れを取らないよう、勉強道具を持ち込むと安心です。 |
イヤホン 〇 | 病室にテレビが用意されていることがあります。大部屋ではほかの入院患者に音が聞こえないようにイヤホンがあると便利です。 |
ふりかけや海苔 〇 | 食中毒を防止するために子どもの飲食物は持ち込みできない病院が多いでしょう。ただし病院のご飯が口に合わない場合、ふりかけや海苔は持ち込める場合があります。 |
保湿アイテム 〇 | 病室は乾燥しやすいため、保湿アイテムがあると安心です。 |
退院時の着替え ◎ | 退院時に着る服も1セット用意しておきましょう。入院時の服が汚れていなければ、そのまま着て帰ることもできます。 |
付き添いの親が持っていきたいもの
洗面セット ◎ | 歯ブラシや洗顔フォームなど、一般的な旅行に持っていく洗面セットがあると良いでしょう。病室は乾燥していることが多いため、乳液やクリームなどの保湿アイテムがあると安心です。 |
着替え 数枚 ◎ | 付き添い時は基本的に病室にいることが多いものの、買い物のために病棟内を歩くこともあります。パジャマではないリラックスウエアがおすすめです。 |
タオル 数枚 ◎ | 手や顔をふくときのために必要です。子どもと共用でフェイスタオルサイズのものを2~3枚用意すると良いでしょう。 |
食べ物 ◎ | 付き添いの大人用の食事は用意されないため、食べるものを買っておく必要があります。病棟に電子レンジやポットが用意されているかチェックして買い出しをするようにすると良いでしょう。 |
飲み物 ◎ | 喉が渇いたときのために飲み物を用意しましょう。病室にポットがある場合にはティーバッグやインスタントコーヒーなどがあると良いかもしれません。ポットがない場合には、ペットボトルの飲み物がおすすめです。 |
マスク ◯ | 感染予防のためにも、なるべくマスクを着けるようにしましょう。 |
洗面器 〇 | 洗顔や身体をタオルで拭くときなど、あると重宝します。 |
付き添い者の暇つぶしグッズ ◯ | 長時間子どもに付き添っていると、大人もストレスが溜まるものです。子どもが眠っているあいだやテレビをみているときに、本や雑誌、マンガなど、自分が楽しめるもので息抜きをするようにすると良いでしょう。 |
お金 ◎ | 入院中の買い物や退院時の精算のために必要です。クレジットカードを使える病院も増えているので、持ち込むお金は最低限にするようにしましょう。 |
入院時の子どもの過ごし方(回復期)
症状が重いあいだはベッドの上で眠ったりゴロゴロ寝転がって過ごしたりする子どもも、少し回復してくると起き上がって動きたがるようになります。しかし、入院している子どもは、症状に応じて過ごし方に制限があることが多いようです。私がこれまで体験したのは、病室内は自由に過ごしてよいというパターンと、病棟内を自由に歩いてよいというパターンです。
病室内のみで過ごす場合
感染性の病気でほかの患者に病気をうつしてはいけない場合は、元気になっても病室内から出ることができないことが多いでしょう。また、元気が出てきても熱が下がりきらないうちは病室内から出られないというケースもあります。
病室内で自由に過ごせるようになったら、ベッドからおりておもちゃで遊ぶことも可能です。病院によってはおもちゃの貸し出しがあるため、子どもが興味を持ちそうなおもちゃを病室に持ち込めるかもしれません。そのほか、自宅から子どもの好きなおもちゃを持ち込んでも良いでしょう。
病室には各自にテレビが割り当てられていることが多いものです。子ども向け番組を視聴するほか、DVDを見られる病院もあります。病院によっては子ども向けのDVDが用意されていることもあるでしょう。病院に用意がない場合には、自宅からお気に入りのDVDを持参しても良いですね。
病棟内を自由に歩いてよい場合
病棟内を歩いてよいと許可が出たら、病棟内を散歩してみても良いかもしれませんね。小児病棟には、入院患者が自由に遊べるキッズスペースが用意されていることがあります。キッズスペースにはおもちゃやマンガが置いてあるので、子どもの気分転換にもなりそうです。
病棟内を歩く許可がでると、病棟内のお風呂を利用することができるようになるかもしれません。数日間お風呂に入っていない子どもにとっては、温かいお湯で身体を洗えることは気持ちの良いことのようです。
子どもの入院にかかる費用と保険
子どもの入院には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
医療費の自己負担額は、6歳の小学校入学前の子どもは2割、小学校入学以降は3割と定められています。さらに各自治体ごとに子どもの医療費を助成する制度(乳幼児医療費助成制度)がある場合が多いでしょう。子どもが入院した場合、入院費用にも乳幼児医療費助成制度が適用されます。ただし助成金額は自治体によって異なるため、入院にかかる自己負担額は住んでいる自治体によって違います。
我が家の住んでいる自治体では、入院費は全額が助成されます。ただし付き添いの大人の簡易ベッド代やパジャマのレンタル料が別にかかりました。
我が家では子どもに県民共済の医療保険をかけています。住んでいる自治体では入院費が全額助成されるため、医療保険は不要という考え方もあるでしょう。ただし、我が家のような共働き家庭では、入院の付き添いのために仕事を休むことで収入が減ることがあります。息子の入院時には、4泊5日の入院で医療保険から3万円の給付がありました。私の有給休暇が残っておらず欠勤分のお給料が減った状況だったため、医療保険に入っていて大正解でした。
子どもが入院することになったときには、慌てずに準備を
子どもが突然入院することになると、親としては心配になって慌ててしまうものでしょう。しかしいざ入院生活が始まると、足りないものを後から追加するのも大変なものです。子どもが入院すると決まったら、慌てずに必要なものを準備するようにしたいですね。
入院時は親も不安になりますが、普段と違う生活に一番心細さを感じるのは子どもです。親が付き添いできる場合もできない場合も、子どもの不安を少しでも解消できるように、親は落ち着いて子どもに接することができると良いのではないでしょうか。
入院する子どもにきょうだいがいる場合には、きょうだいのケアも必要です。共働き家庭では、入院が長くなると毎日の付き添いや面会が難しくなることもあるかもしれません。夫婦で協力するだけでなく、頼れる祖父母や親せきがいる場合には周囲を頼ったり、ファミリーサポートなどの公的サービスを利用したりしながら、子どもの入院生活を家族で乗り切れると良いですね。