後頭部の絶壁は治せる?赤ちゃんの絶壁の予防法・矯正方法

新生児のうちは寝てばかりいる赤ちゃん。気付くと赤ちゃんの頭が絶壁になってしまい、もっと気を付けて予防してあげれば良かったと後悔する方もいるかもしれませんね。ここでは、赤ちゃんの後頭部が絶壁になる原因や予防法・矯正方法を紹介します。

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この記事の監修

小児科医
染谷 朋之介

目次

  1. 後頭部の絶壁とは?
  2. 後頭部が絶壁になる原因
  3. 絶壁にならないためにはうつぶせ寝が良いの?
  4. 頭の形をよくする?絶壁予防法・矯正法 
  5. 頭の絶壁はいつまでに治せる?
  6. 後頭部が絶壁であっても問題はない!
  7. あわせて読みたい

後頭部の絶壁とは?

後頭部の絶壁とは、頭の形の変形の一種で短頭症とも呼ばれます。後頭部におうとつがなく、平らな頭の形が特徴です。日本人には絶壁頭の人が多く、後頭部が絶壁のために髪型を工夫したり、似合う帽子を探すのに苦労したりしている人も少なくないようです。

生まれたばかりの赤ちゃんは頭が柔らかく、仰向けに寝かされている赤ちゃんが絶壁頭になることもあるようです。赤ちゃんの頭の形が絶壁になると、頭の形を気にするママやパパもいるかもしれませんね。

後頭部が絶壁になる原因

仰向けばかりで寝ている

新生児の頭はとてもやわらかく、まだ頭蓋骨がきちんとつながっていません。これは、ママの産道を通るときに頭の形を変形させるため、また脳の急成長にあわせるためであると考えられています。

頭蓋骨がまだやわらかい赤ちゃんの頭の形は、寝るときの姿勢の影響を受けがちです。さらにまだ自分で寝返りがうてないころは、どうしても仰向けの状態で長い時間を過ごすことが多いでしょう。赤ちゃんのなかには横向きが好きな子どももいますが、後頭部を下にした仰向けの姿勢が好きな赤ちゃんの場合には、絶壁になる可能性が高くなるようです。

遺伝的な原因

日本人の多くはアジア系の黄色人種です。アジア人の顔や頭は横に広く、平たいという特徴があります。つまり絶壁は人種の特徴でもあるのです。

実際、うつぶせ寝で育てた赤ちゃんであっても、日本人の場合には絶壁頭に育つことがあるようです。赤ちゃんの頭が絶壁だと抱っこが足りなかったのかと心配になるママもいるようでるが、これは人種的な特徴であり、ママの育て方が原因ではありませんよ。

絶壁にならないためにはうつぶせ寝が良いの?

後頭部が絶壁にならないために、赤ちゃんを仰向けに寝かせるのではなく、うつぶせ寝をさせた方が良いという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。絶壁頭の少ない欧米ではうつぶせ寝が主流だったために、日本でも以前は絶壁予防のためにうつぶせ寝が流行ったこともあるようです。

しかし、最近の研究では、うつぶせ寝をする赤ちゃんは仰向け寝の赤ちゃんに比べSIDS(乳児突然死症候群)を発症するリスクが高まると考えられています。特に新生児のころは、赤ちゃんが自分で寝返りを打つことができません。うつぶせによる窒息の危険性もあることから、赤ちゃんのうつぶせ寝はおすすめできません。

アメリカでも20年ほど前からSIDS(乳児突然死症候群)を防止するために赤ちゃんの仰向け寝が推奨されています。その結果、うつぶせ寝が主流であったころよりSIDSの症例は減ったものの、今度は頭のかたちがいびつになる赤ちゃんが急増したということです。

このことから、赤ちゃんの寝るときの向き癖と頭のかたちには密接な関係があるということがわかります。うつぶせ寝以外の方法で、赤ちゃんの頭の向きを変えてあげられるとよいですね。

頭の形をよくする?絶壁予防法・矯正法 

アメリカではSIDS(乳児突然死症候群)予防のために仰向け寝が推奨されて以降、頭の形がいびつになる赤ちゃんが急増しました。そのことから、頭の形を悪くするのを予防するために、さまざまな方法が取られているようです。

もともと遺伝的要素もあり欧米人に絶壁頭は少ないうえ、近年のアメリカでは親の心配りによって、仰向けや横向きで赤ちゃんを寝かせていても絶壁頭になってしまうケースは少ないようです。

アメリカで一般的な、頭の形が悪くなるのを予防する方法を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

赤ちゃんが起きているときに腹ばいにさせる

アメリカでは絶壁頭や斜頭を防止するために、生後2ヶ月前後から赤ちゃんが起きているときは腹ばいにさせ、頭に力が加わらないようにする時間を作るというのが主流となっているようです。赤ちゃんの首がすわる前は、うつぶせは窒息のリスクもあるため、腹ばいにさせるときにはしっかりと目を離さないように気を付けてくださいね。

抱っこの腕を変える

抱っこをするときは利き腕に赤ちゃんをのせてしまうことが多いですが、意識的に抱っこをする腕を交互に変えることで赤ちゃんの顔の向きを変えることが推奨されているようです。

枕やタオルを使って顔の向きを変える

仰向けに寝かせているときも、時々枕やタオルを使って顔の向きを変えたりすることで赤ちゃんの頭の片側に長時間圧力がかかるのを避けるのが望ましいとされています。これらは昔から赤ちゃんを仰向け寝にさせるのが主流だった日本で行われてきたことと似ていますよね。

ただし、市販の枕などを使う場合、生後間もない赤ちゃんは吐き戻しが多いため洗濯できる素材のものが好ましいでしょう。推奨される月齢があっていない商品だと赤ちゃんの呼吸が困難になったり、吐いたものがつまったりするケースもあるので赤ちゃんの成長にあった枕を選び、様子をよく見ながら使用することが大切です。

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頭の絶壁はいつまでに治せる?

赤ちゃんの頭の形は、赤ちゃんの頭蓋骨が固くなる生後7ヶ月~8ヶ月くらいまでであれば、治すことができるとされています。

赤ちゃんの後頭部が絶壁であっても、健康的な問題は特にありません。もし気になるのであれば、生後7~8ヶ月までのあいだに自宅でのケアを行うと良いでしょう。ただ絶壁は遺伝的な要素も大きいため、ケアをしても治らない場合もあるかもしれません。赤ちゃんも、ママやパパも負担にならない範囲でケアできると良いですね。

後頭部が絶壁であっても問題はない!

赤ちゃんの頭が絶壁だと、なんとか頭の形が良くならないのか、気になる方もいるでしょう。将来、坊主頭が似合わないのではないか、帽子選びに苦労するのではないかと、心配になるかもしれませんね。

しかし、頭の形は子どもの成長とともに目立たなくなるものです。もし絶壁のまま成長したとしても、髪型やファッションで上手にカバーすることもできます。赤ちゃんの頭の形をあまり気にしすぎず、赤ちゃんとの時間を楽しく過ごしてくださいね。

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