赤ちゃんの退院時の服は何を着る?男女で違う?新生児の退院着の疑問を解決!【助産師監修】
退院の日は、赤ちゃんを初めて我が家に迎え入れる特別な日。しっかりと準備して温かく迎えてあげたいですよね。特に新生児が退院時に着る服について、どのような服を着せたらいいのか迷ってしまうママも多いことでしょう。春夏秋冬の季節ごとや男女別に、おすすめの退院時の服を助産師監修でご紹介します。
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この記事の監修
目次
新生児の退院時の服&ママの服装の注意点とは?
出産後の退院はいつ?
出産後の退院は産院にもよりますが、母子ともに健康な場合は普通分娩で5~7日後、帝王切開で7~10日後が一般的です。健康状態によってもう少し長くなったり、また二人目以降はもう少し早かったりする場合もあります。退院の日は、赤ちゃんもママもお互いのリズムを合わせながら、少し落ち着いてくるころ。しっかりと身体を休めて退院に備えましょう。
赤ちゃんの退院時の洋服
入院中の赤ちゃんは、産院で準備された服で過ごすことが多いです。退院時には、セレモニードレスやカバーオールなど、肌着の上に着せる服があると良いでしょう。特別な退院の日には、セレモニードレスを着せたいという人もいれば、一度しか着ないセレモニードレスよりも、普段着にも使えるカバーオールやロンパースを選ぶ人もいます。家族で話し合い、みんなで心地良くお祝いしたいですね。
季節や天候に合わせて、赤ちゃんが寒すぎたり暑すぎたりしないように考えておきましょう。おくるみなどのアイテムも重宝しますよ。
赤ちゃんの退院時の肌着
退院時の肌着についても、季節によって違います。夏の暑い時期なら、短肌着にセレモニードレス、もしくは薄手のおくるみが良いでしょう。寒い時期なら、短肌着の上にコンビ肌着を着せます。その上にセレモニードレスか、ズボン型にもスカート型にもなる長めのツーウェイオールを着せるというのが定番です。
赤ちゃんは成長が早くすぐにサイズアウトしてしまうので、肌着は少しゆとりのあるサイズで用意するのが賢い選択です。退院時はオーガニックコットンのものやお気に入りのブランドのものなど、少し特別感を出すのもおすすめ。安いものだと洗濯ですぐにヘタることも多いですが、丈夫な生地としっかりとした縫製で作られたものは、長く使うことができますよ。
オーガニックコットンを2重にし、ふんわりと空気を編み込んだ肌に優しい短肌着。産まれたての赤ちゃんのお着替えに必須の、昔から定番の短肌着です。
赤ちゃんの日常品の代表といえばやはり「肌着」ですよね。上の子のお下がりになりがちな2人目の赤ちゃんの場合、肌着を新しく買い足しはしないだろうからこそ、新品の肌着はきっと喜ばれますよ。上の子と産まれる季節が違う場合には、体温調節にも重宝するでしょう。
赤ちゃんの退院時におすすめのベビー服
赤ちゃんの退院時にセレモニードレスは必要ないと考える場合は、襟がついているツーウェイオールなど、少しおしゃれなデザインのものを着せるのはいかがでしょうか。お出かけ着や普段着としてもしばらく使えて便利です。セレモニードレスは着せづらいものも多いですが、ツーウェイオールは着せやすく、赤ちゃんも動きやすいですよ。また抱っこもしやすいので、ママも楽です。
退院時のママの服装
退院時のママの服装で気をつけたいポイントも、いくつかあります。授乳のしやすい服や身体を締め付けない楽な服、また、動きやすい服を選びましょう。生後間もない赤ちゃんはこまめに授乳する必要があるので、母乳を与える場合は、前開きのものや授乳服を用意しましょう。また、産後のママは体力が落ちているため、なるべく楽な締め付けない服装がベストです。
靴は、歩きづらいヒールのものはなるべく避け、歩きやすく脱ぎ着のしやすいものを選びましょう。
退院時に赤ちゃんを車に乗せるときの注意点
退院時に赤ちゃんと車に乗って帰宅する場合、自家用車や実家の車、もしくはタクシーを呼んで帰宅するというパターンが多いようです。自家用車や実家の車のときは、チャイルドシートに乗せることが義務付けられているので、忘れずに装着しておきましょう。
タクシーの場合は義務ではありませんが、安全のためにチャイルドシートを付けてもらえるタクシーもあります。抱っこして乗る場合はシートに寝かせず、しっかりと抱っこして乗りましょう。チャイルドシートの他に用意しておくと便利なものは、以下になります。
・おくるみやタオルなど、包んだり上にかけたりできるもの。
・ガーゼなど、よだれや吐き戻しを拭うためのもの。
・日よけになるもの。車用のものがなければ、大きめのタオルや布などでも代用可能。
赤ちゃんの安全を第一に、万全の準備をして退院の日を迎えましょう。
【季節別】赤ちゃんの退院時の服装/普段着にも使えるもの
春(3月・4月・5月)
暖かくなってくる春の退院時には、短肌着の上にコンビ肌着を着せ、その上にツーウェイドレスやツーウェイオールを着せてあげましょう。おむつ替えもしやすく、ふんわりと赤ちゃんを包んでくれるツーウェイドレスは大変重宝します。退院の日なら、オーガニックコットンで優しく包んであげるのも素敵ですね。足をじたばたするようになってきたら、ズボン型になるようにスナップで留めてあげましょう。
■サイズ:50~60cm
夏(6月・7月・8月)
夏の暑い時期に始まる赤ちゃんとの生活は、汗を吸ってくれる素材と、太陽光から守る工夫が必要です。退院時の服装は、半袖ロンパースを一枚着せれば大丈夫。日差しから赤ちゃんのお肌や目を守るために、帽子や薄手のおくるみなどのアイテムがあると安心です。おむつ替えや着替えのしやすいものを選ぶようにしましょう。
■サイズ:60cm〜
秋(9月・10月・11月)
徐々に涼しくなってくる秋は、調節しやすいように脱ぎ着のしやすいカバーオールなどが活躍します。短肌着の上にコンビ肌着、そしてカバーオールの3枚程度が秋の定番です。気温に合わせて肌着を一枚にしたり、カバーオールの素材を調節すると良いですね。
カバーオールは、足の部分をきちんと留めてあげると足元が温かくなります。靴下やレッグウォーマーなども活用して、身体が冷えないように配慮してあげましょう。
■サイズ:50cm〜
冬(12月・1月・2月)
寒い冬は、とにかく温かくしてあげたいと、たくさんの枚数を着せてしまいがちです。しかし、赤ちゃんは体温が高めですぐに汗をかくので、逆に冷えてしまうこともあります。おくるみなどのアイテムを活用しつつ、着せる枚数は少なめでも大丈夫です。気温によって調節しやすいように、脱ぎ着のしやすいものを選びましょう。
退院時は、寒い日なら短肌着とコンビ肌着の上に暖かい素材のロンパースを着せ、わりと暖かい日であれば、コットンのロンパースの上からおくるみで包んであげると良いですよ。帽子や靴下、レッグウォーマーなどの防寒アイテムも忘れずに用意しておきましょう。
【男の子・女の子】おすすめの赤ちゃんセレモニードレス
春夏男の子
男の子のセレモニードレスは、タキシードや蝶ネクタイなど、ちょっとした装飾が付いたものが定番です。形が普段着のものと変わらないため、着せやすさや動きやすさには問題ありません。春夏用には、コットンなどの通気性の良いさらさらな素材を選ぶといいでしょう。季節に合わせて素材違いを選べるタイプもあるのは嬉しいですね。
退院時のほかに、お宮参りやお食い初めなどのお祝いのときにも使える、少しフォーマルな服を持っておくと便利です。男の子のものはなかなかデザインが少ないですが、お気に入りを見つけて2~3枚持っておくと安心ですよ。
■サイズ:50cm〜70cm
秋冬男の子
カミングホームドレスは、男の子も女の子も使える定番のセレモニードレスです。フリルが多く付いていたりふわふわのスカートだったりと、女の子用のデザインが多いセレモニードレス。フリルが最小限で男女どちらでも使えるこちらのドレスは貴重な存在です。
■サイズ:50-70cm
春夏女の子
女の子用のセレモニードレスは、豊富なデザインでさまざまな商品があります。春夏の季節なら、さらさらの天竺素材のツーウェイオールが着せやすく動きやすいです。フードがセットになった商品だと、よりセレモニー感が出ますね。
女の子のセレモニードレスの場合、ロングスカートのふわふわフリフリなデザインを着せたいというママも多いかもしれませんね。ブーケ柄など、細かいディティールが美しいセレモニードレスは、特別な日を素敵に演出してくれます。
親戚にお披露目するときなどにも使えるので、女の子の場合は一着持っていると重宝するかもしれませんね。
秋冬女の子
秋冬は温かい素材のロンパースの上に、ドレスとフードを付けるタイプが定番です。寒い日には肌着を重ねるなど、工夫して着せてあげると良いでしょう。また、カジュアル路線のフリル付きツーウェイオールも、現代のセレモニー服という感じでおすすめです。ベロア素材で柔らかくふわふわなので、抱っこするのも気持ちいいですよ。
普段着にも使える男女別おすすめベビー服
春夏男の子
一年を通じて着回しがきくツーウェイオールは、かわいい柄やワンポイントの刺繍など、かわいらしいデザインのものがたくさんあり重宝します。春夏には、短肌着の上にツーウェイオールを着せてあげましょう。コットンなど柔らかな素材で、スナップがシンプルで留めやすいものを選ぶと良いですよ。
■サイズ:50-60cm
秋冬男の子
秋冬は、短肌着とコンビ肌着の上に厚手のツーウェイオールを着せるのが定番です。初めて購入するなら、帽子などのアイテムが入った出産準備セットも便利ですよ。季節柄、厚手のものだと洗濯して乾くまでに少し時間がかかることもあるので、スタイやガーゼなどでよだれと吐き戻しの汚れを防ぎましょう。洗い替えのため、少し多めに準備しておくと安心ですね。
ボーダー柄の厚手の服は、肌着やパステルカラーのツーウェイオールと比べると、ぐっとお兄ちゃんになったような雰囲気になります。
春夏女の子
女の子用の服は、柄やデザインのかわいいものがたくさんあります。暖かい日であれば短肌着の上にコンビ肌着を着せるだけで良く、少しきちんとしたい日ならツーウェイオールも重宝しますよ。汗やよだれ、吐き戻しなどですぐに着替えが必要になるので、お気に入りのものをいくつか持っておくとお出かけのときも安心。お気に入りのものを全色揃えているという人も多いようです。
秋冬女の子
秋冬は厚手のツーウェイオールが大活躍します。花柄やドット柄など、かわいいものがたくさんあるので、お気に入りを見つけてみてください。普段は、短肌着とコンビ肌着の上にツーウェイオールを着せ、寒い日にはさらにおくるみやダウン素材のつなぎなどがあると、温かく快適に秋冬を過ごせます。
肌着の上に重ねるので、少し余裕のあるサイズを選ぶほうがゆったりと着ることができますよ。ただ袖が長くなってしまうと嫌がる子も多いようです。七分丈のものも人気で商品も多く販売されているので、お好みで選んでくださいね。
新生児の退院時の服に関する体験談
赤ちゃんの心地よさを最優先に
筆者の長男が生まれたのが3月の初めだったので、退院時、当時住んでいた関西は新緑が美しくてとても心地良かったことを思い出します。
シンプルで着心地の良いものが好きなので、セレモニードレスなどの特別な服は必要ない、赤ちゃんの心地良さを最優先にしたいと考えました。オーガニックコットンの肌着とお気に入りブランドのロンパースを着せ、産まれる前に作ったガーゼのおくるみで包んで退院しました。サイズ感などあまり把握しないままに用意したロンパースがとてもブカブカで笑ってしまったことを憶えています。
産院では紙おむつを使用していましたが、退院の日は用意しておいた布おむつを使って、助産師さんに褒められたのも思い出です。
家族で話し合って決めた服で
全てが初めてのことで常にアタフタしていたように思います。友達の中でも一番初めに出産したので、赤ちゃんとの日々にどんなことが起こりうるのか想像もつきませんでした。用意していた服が大きすぎたり、とても着せづらかったり、洗ったらすぐヨレヨレになってしまったり、経験値を上げながら赤ちゃんと共に成長していきました。
退院の日はこだわってドレスを着せて、家族みんなでお祝いしたい、というのももちろん素敵だと思います。筆者夫婦の場合シンプルなものが好きというような価値観だったので、特にドレスなどは必要ないと夫婦で決めました。結果、普段使いとしてはちょっと贅沢なオーガニックコットンの肌着と好きなブランドのロンパースを着せて退院するという選択をしました。ご夫婦で話合って、家族みんなが喜んで退院の日を迎えられると良いですね。
家族みんなで心地良くお祝いできること
季節ごとにおすすめの退院時の服をご紹介しました。退院時の服は、普段着としても使えるものを着せる、または特別なセレモニードレスで退院する、というどちらかの選択になります。
ママのこだわりやパパのこだわり、また祖父母の期待など、さまざまな想いが赤ちゃんに寄せられます。しかし一番大切にしたいのは、赤ちゃんが安心して心地良い状態で初めての我が家に迎え入れることなのではないでしょうか。なるべく産まれる前までに家族で話し合い、服のことだけでなく、これからの赤ちゃんとの生活について共有しておくようにしましょう。
それぞれの価値観で、赤ちゃんが一番快適でいられる服と環境を用意して、新しい生活をスタートさせてくださいね。
※この記事は2022年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。