良い年と迎えよう!正月事始めとは?子どもと楽しむお正月準備!餅つき・すす払いなど

12月13日はお正月を迎える準備を始める、正月事始め(しょうがつことはじめ)の日です。正月事始めは、正月飾りの用意や年賀状の準備、餅つきなど、子どもと一緒に楽しめるものがたくさんあります。子どもにとっても、日本の伝統行事や風習に触れる良いきっかけになりますよ。ぜひ親子で取り組んでみましょう。

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目次

  1. 正月事始め(しょうがつことはじめ)とは?
  2. 正月事始め1.煤払い(すすはらい)
  3. 正月事始め2.松迎え(正月飾り)
  4. 餅つきも大切なお正月準備!
  5. 歳の市(としのいち)でお正月の準備をしよう
  6. 年賀状の準備も忘れずに!
  7. お正月準備をしない方が良い日は?
  8. 親子で学ぼう!知っておきたい正月事始めの意味
  9. あわせて読みたい

正月事始め(しょうがつことはじめ)とは?

正月事始めとは、「煤払い(すすはらい)」「松迎え」など、お正月を迎える準備を開始する、12月13日のことをいいます。もともとは、歳神(としがみ)様という豊作の神様をお正月にお迎えするために、神棚をきれいに整える日でした。1年間の汚れを落とし、縁起の良い正月飾りを飾ることで、歳神様がご利益をもって降りてくると信じられてきました。

現在では正月事始めは、家中をきれいにする大掃除や正月飾りの準備を始める日として認識されています。年末は何かとあわただしく、時間があっという間に過ぎて行ってしまいますね。今年は少し早めにお正月の準備を始めてみませんか。

正月事始め1.煤払い(すすはらい)

煤払い(すすはらい)の由来

神社やお寺では、建物や像の汚れをきれいにする「煤払い(すすはらい)」が年末に行われます。年末の風物詩として、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

煤払い(すすはらい)が正月事始めの日に行われるようになったのは、江戸時代に江戸城の煤払い(すすはらい)が12月13日に行われていたことが由来のようです。

昔は炭や薪を燃やして炊事を行っていたため、各家庭でも天井や壁のすす払いを行っていました。最近では、すすがつくことはありませんが、そのかわりに家の中を隅々まできれいにする大掃除を行います。

すす払いは神棚から始めるのがしきたりです。ほこりがたまっているところがあれば、はたきや柔らかい布で汚れを落とします。掃除が終わったら門松やしめ縄を飾り、お正月の準備をします。

大掃除は計画をたてることからはじめる

大掃除で大切なことは、しっかりと計画を立てることです。まず始めに、きれいにしたい場所をリストアップしましょう。時間がかかりそうな場所は週末に、それ以外の場所は1日に1ヶ所など、スケジュールを作っていきます。窓掃除や床掃除は子どもと一緒に取り組むなど、家族で作業を進めていきましょう。

育児に家事や仕事に忙しいママやパパは、大掃除に手が回らず年末にバタバタしてしまうこともあるかもしれません。正月事始めを目安に大掃除のスケジュールを決めると安心かもしれませんね。

正月事始め2.松迎え(正月飾り)

正月飾りは、歳神様を迎える準備として古くから続いている日本の風習です。門松やしめ縄、鏡餅などが正月飾りに該当します。それぞれに意味があり、いずれも縁起が良いものと考えられています。歳の市に行くと、さまざまな正月飾りが売られているので、見比べてみるのも面白いでしょう。

正月飾りは、12月13日ごろから徐々に準備をはじめます。もともとは、正月事始めの日に門松を作る松や、お正月の調理に必要な木や薪を山に採りに行っていました。

実際に正月飾りを飾るのは、大掃除を終えて歳神様を迎える準備を終えてからです。一般的にはクリスマスが過ぎてから飾り始めますが、12月29日は二重苦を意味するので、この日に飾りつけるのは控えましょう。また31日は一夜飾りといい、歳神様への礼を欠くため、正月飾りは遅くとも30日までには飾りましょう。

おもな正月飾り

おもな正月飾りは以下の通りです。それぞれの意味を知り、心を込めて用意したいですね。子どもにも正月飾りの由来を教えてあげましょう。

・しめ飾り
しめ縄に橙(だいだい)やゆずり葉などの縁起物を飾りつけたもの。結界の役割があり、しめ飾りの内側に厄を寄せつけない。玄関先に飾ることが多い。

・門松
歳神様をお迎えする際の目印として玄関に飾る。縁起の良い松や竹を使う。

・鏡餅
丸い形に整えたお餅を重ね、橙や昆布などの縁起物を飾ったもの。歳神様へのお供えものとして、1月11日の鏡開きの日まで飾る。

・破魔弓・破魔矢
初正月(赤ちゃんが初めて迎えるお正月)を迎える男の子のために飾る、弓の形をした正月飾り。魔よけの意味があり、子どもの健やかな成長を願う。1年中飾っても良い。

・羽子板
初正月を迎える女の子のために飾る羽子板の飾り。羽子板遊びには邪気を払う意味があり、飾ることで子の無病息災を願う。1年中飾っても良い。

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餅つきも大切なお正月準備!

餅つきには、神様にその年の実りを感謝するとともに、翌年の豊作を祈願するという意味があります。お正月に備えて12月25日ごろになると各家庭でお餅をつき、歳神様に供える鏡餅や、お正月に食べるお雑煮用のお餅などを用意します。

餅つきは時間や手間がかかるため、最近では購入する方も多いです。しかし、何といってもつきたてのお餅は格別です。特にきなこやあんこなど、甘いお餅は子どもの大好物ですね。町内でお餅つきの行事があれば、ぜひ参加してみましょう。子どもにとっても新鮮な体験になりますよ。

餅つきや餅を購入する場合、12月29日は「苦餅」、31日は「一夜餅」といい縁起が良くないため、避けるようにしてくださいね。

歳の市(としのいち)でお正月の準備をしよう

歳の市は12月13日から年末にかけて、お寺や神社の周辺などで開かれる市場です。正月飾りやお節料理に使う食材などが並び、大勢のお客さんで賑わいます。浅草寺の羽子板市のように、特定の品物だけを売るところもあり、地域によってさまざまな特色があります。

歳の市でしか見られない品物も多くあるので、子どもと一緒に遊びに行くのも楽しそうですね。しめ縄などの正月飾りの用意がまだの場合は、歳の市で購入してみるのもいいかもしれません。

また、新年に向けてお箸や下着、歯ブラシなど、身の回りのものを新調する方も多いです。新年から新しいものを使うと、清々しい気分でお正月を過ごせることでしょう。正月事始めの時期から徐々に準備をしてはいかがでしょうか。

年賀状の準備も忘れずに!

年賀状は、お世話になった方や親せき、友人に送る新年のごあいさつです。年賀状は元旦に到着するように、決められた期日までに投函するようにしましょう。誰に送ったかあとで確認できるように、送り先をリスト化しておくと便利です。

子どもと一緒に年賀状の準備をするのもおすすめです。最近は印刷された年賀状が多いですが、子どもからの一言メッセージや絵が添えてあるだけで、受け取る側は心が温かくなるでしょう。子どもの年齢が低くお絵かきが難しい場合は、スタンプやシールで飾りつけてはいかがでしょうか。

12月はただでさえ忙しく、年賀状の準備が後回しになることも多いでしょう。12月13日の正月事始めを目安に準備を進めると安心ですね。

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お正月準備をしない方が良い日は?

正月飾りに関するしきたりは、地域や飾りの種類によって異なります。一般的には、二重苦を意味する12月29日は避ける慣習があります。大みそかも一夜飾りといい、歳神様への誠意に欠けてしまうので、遅くとも12月30日までには飾るようにしましょう。

親子で学ぼう!知っておきたい正月事始めの意味

お正月の飾りつけや大掃除、お餅つきなどは、昔から行われている風習ですが、本来の意味を知る機会はあまりありません。大人にとっても、正月事始めについて知っているようで知らないことが多くあります。

今年の年末は子どもと一緒に正月事始めを通して、昔の人々の暮らしや日本の伝統行事について考えてみてはいかがでしょうか。子どもにとっては楽しく学べるので一石二鳥です。お正月の準備をぜひ親子で取り組んでみてくださいね。

※この記事は2022年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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