「航」の意味と読み方、名前150例！「わたる」はキラキラ？漢字の画数や熟語

「航」は、明治安田生命の人気の名前ランキングで「航」を使った名前が何度もトップ100に入るほど人気の漢字です。2023年にはランクインがないものの過去には男の子の名前ランキングで、航大が2021年に92位、「航」一文字の名前が2020年に73位になっています。

男の子の名前のイメージが強い「航」ですが、「かず」や「ふね」という読みもあり、女の子の名前にも使えます。「航」の意味や読み方など、漢字の由来と名付けに込める願いとともにご紹介します。

「航」は海や空を進むという成り立ちから、躍動感や開放感といったワードも連想されます。著名なスポーツ選手の名前にも「航」が使われていることから、そのイメージに拍車がかかっていますね。世界を股にかけて活躍する人に、という願いにぴったりの漢字といえそうです。

「航」を含む熟語には、航行、出航、渡航など、船や飛行機を使って移動するときの状態をあらわす言葉がたくさんあります。どの言葉も、目的地を目指し進んでいく様子を示すことから、前向きで希望にあふれた印象を与えますね。

また、「梯山航海（ていざんこうかい）」という四文字熟語にも、「航」という漢字が使われています。この熟語は、学問や道を極めようとする人が、師を求めてさまざまな場所を渡り歩き、精進することを意味しています。

こうした熟語の意味やイメージを見ると、「航」を使った名前には、技に秀でた人となるように、志のある強い人になるように、世界にひとつの花を咲かせられるようにといった願いも込められそうです。

「航」は名のりに「わたる」や「かず」といった読み方があります。名のりは常用漢字表にある読みではないものの、人の名前に慣習的に使われてきた読み方です。漫画やドラマのキャラクターにも使われていて、難読と感じられることは少ないでしょう。

「わたる」が名のりとして掲載されている辞書もあります。「キラキラネームでは」と心配する声も聞かれますが、気にする必要はありませんよ。

「航」は「こう」や「わたる」の読みで、漢字一文字の名前になります。一般的なのは「こう」から始まる名前で、ほかの漢字と組み合わせ二文字の名前、三文字の名付けに使われています。男の子の「航」を使った名前と画数をご紹介します。

「航」は文明の利器ともいえる船や飛行機を連想させ、知的で先進的なイメージもあります。「利」「秀」といった漢字との組み合わせで、将来性のある名前ができます。

自然の雄大さに着目し、「寛」や「大」のような、おおらかさを感じさせる漢字と組み合わせるのもおすすめです。器が大きく、包み込むような人物像が連想されますね。

乗り物のイメージにつながる「航」は男の子の名前によく見られますが、女の子の名付けに使うと明るく活発なイメージの素敵な名前になります。「かず」「ふね」「わたる」の名のりから一字を使って、「か」「ね」「る」と読ませても良いでしょう。「航」を使った女の子の名前をご紹介します。

「笑」や「虹」のように、かわいいイメージの漢字と組み合わせると女の子らしさが増します。名のりの「ふね」は響きがやわらかく、「詩航（しふね）」や「美航（みふね）」のようにそのままの音で使うと、情緒的で古風な雰囲気の名前になりますよ。

※この記事は2023年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。