生後8~9ヶ月の赤ちゃんとの生活を解説!お部屋づくり・生活リズム・コミュニケーション・食事など
生後8~9ヶ月頃の赤ちゃんは、ハイハイにつかまり立ち、中にはつたい歩きをする子もいて、とにかくアクティブです。そのため、転倒や誤飲などの事故が起こりやすいので、注意が必要です。今回は、部屋別の安全対策を中心に、生後8~9ヶ月頃の赤ちゃんとの生活を紹介します。
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目次
生後8~9ヶ月の赤ちゃんの生活
昼間にたくさん遊び、たくさん食べるようになる生後8~9ヶ月頃赤ちゃんの1日の生活リズムは、だいぶ整ってきます。中には夜中に一度も起きず、朝までぐっすりと眠る赤ちゃんもいます。ただ、夜泣きをすることもあるので、赤ちゃんの睡眠にあわせてママも上手に休息を取ってくださいね。
生後8ヶ月頃にはお座りができるようになっている赤ちゃんが多く、ずりばいやハイハイを始める赤ちゃんもいます。赤ちゃんが自由に動けるようになると、行動範囲が一気に広がっていきます。
アクティブに動きまわるこの時期の赤ちゃんには、誤飲や転倒などの事故が多いものです。かわいいい赤ちゃんがつらい目にあうのを避けるため、安全に過ごせる生活環境を整えたいですね。
生後8~9ヶ月頃にあると便利な安全対策グッズ
部屋の中には、赤ちゃんにとって危ないものがたくさんあります。赤ちゃんを室内の危険から守る、安全対策グッズをご紹介します。あらかじめ設置しておくと、ママやパパの心配も軽減されますよ。安全対策グッズは、100均や赤ちゃん用品専門店、ホームセンターなどでも購入することができます。
ベビーゲート
対象月齢:6ヶ月~満2歳
サイズ:69×2.5×76.5cm
設置幅:73~90cm
危険な場所への動線を遮断する「ベビーゲート」は、設置することで転落やケガ、思わぬ事故を防ぐことができます。木製やプラスチック製、片開き、両開きなどさまざまなタイプがあり、白やナチュラルカラーなど、お部屋の雰囲気にあわせて選ぶこともできますよ。
キッチンの入口など、幅が決まっているところに設置する場合は、事前に採寸をしておくと安心です。
コンセントカバー
コンセントの差込口は、ハイハイをする赤ちゃんのちょうど目線の高さにあります。赤ちゃんがコンセントに触ってしまうと危険なので、カバーを取り付けておくと安心です。コンセントカバーには、差込口に直接はめる小さいタイプのものから全体を覆うものまであります。
小さいタイプには、フルーツや動物の形をしたかわいらしいデザインのものなどもあり、安全を確保しながらインテリアとして楽しむことができますよ。ただし、赤ちゃんが簡単に外せるものもあるので、購入するときは注意が必要です。
コーナーガード
テーブルや家具など、家の中には角ばっているものがたくさんあります。とがっているところに赤ちゃんが頭やおでこなどをぶつけると、怪我をしてしまう可能性があるので心配ですよね。そんなママにとって、コーナーガードは必須アイテムです。
必要な長さに切って使えるものや、テーブルの角に貼れるようにかたどられているものなど、いろいろなタイプの商品があるので、住まいにあったものを選んでくださいね。
指ガード
ハイハイからつかまり立ちに移行すると、ドアノブに興味を持ち始める赤ちゃんもいます。赤ちゃんの力でも簡単に開いてしまうタイプのドアもあるので、指を挟んでしまわないように注意が必要です。ドアの上部に指ガードを付けておくと安心ですよ。
こちらの商品のような動物の形のキュートなものなど、いろいろなタイプがあるので、好みのものを探してみてはいかがでしょうか。ラップの芯などを使って手作りすることもできます。
安全ロック・ストッパー
引き出しやサイドボード、キッチン収納などは、赤ちゃんにとってとても魅力的なものです。しかし、中身をすべて引っ張り出してしまったり、勢いよくドア開けて顔にぶつけてしまったりと、危険も多いものです。
赤ちゃんに開けてほしくないところには、安全ロックやストッパーをつけておきましょう。赤ちゃんが動き始める前から、早めに準備しておくと安心ですよ。
蝶番用の指つめ防止グッズ
お家の中にある一見安全そうな「手で開け閉めするドア(手動ドア)」ですが、赤ちゃんの指をはさんでしまう危険性があります。はさまれ事故の大半は蝶番(ちょうつがい)のある吊元(つりもと)で起こっています。吊元に手をかけているときに、誰かがドアを閉めて指をはさんでしまうことが多いです。大きな力がかかる吊元は、思わぬ大怪我を招いてしま恐れがあるため、特に注意が必要です。
こちらの商品は、ドアのオモテとウラの両側から丈夫な生地でがっちりガードしてくれるので、挟まり事故を軽減することができます。
部屋別に見る空間づくりのポイント
リビング
日中遊ぶことが多くなってきた赤ちゃんは、リビングで過ごす時間が長くなってきたのではないでしょうか。リビングには、余計なものを置かず、常に片付けておくことが大切です。特に危険なものの管理には、注意するようにしましょう。また、以下のポイントもチェックしてみてくださいね。
・ソファーを置くなら、高さが低いものを選ぶ
・ラグやプレイマットを敷く
・テレビの前に柵を設置し、赤ちゃんが触れないようにする
・引き出しには安全ロックを取り付ける
・扇風機やストーブの安全対策を徹底する
寝室
赤ちゃんをベビーベッドで寝かせている場合は、落下を防ぐため、必ず柵を閉めておきましょう。布団の場合は、転落の危険はありませんが、壁にぶつかってしまうことがあります。簡単に取り付けられるゲートを設置しても良いですね。
寝室にクローゼットがある場合は、赤ちゃんの指が挟まらないように工夫しておくと安心です。背の高いタンスがあったら、突っ張り棒などを使って転倒防止対策をしておきましょう。
温度調節も大切です。赤ちゃんの体温は大人よりも高めなので、赤ちゃんが過ごしやすい温度になるよう、エアコンを活用してくださいね。
キッチン
キッチンには、刃物や食器など危険なものが多いですよね。ママが頻繁に使うキッチンは、赤ちゃんにとって興味深いものです。赤ちゃんが入れないよう、キッチンの入口にベビーゲートを設置するのが一番手軽な方法ですが、難しい場合は下記を参考にしてみてください。
・シンク下収納に、安全ロックを設置する
・システムキッチンの場合、チャイルドロックをかけておく
・踏み台を使わないときは片づける
・キャスター付きワゴンにはストッパーをかける
このほかにも、キッチンを見渡して危険を感じる場所があれば、何かしらの安全対策をしましょう。
ダイニング
赤ちゃんとの食事の時間は、ママにとってはついイライラしてしまうことも多いものです。赤ちゃんを抱っこしたままだと、食事や食器に手を伸ばされ、食事どころではなくなってしまうこともありますよね。ベビーチェアを活用すると、そんなママの負担が軽減されるかもしれません。
対象月齢:5~36ヶ月未満
5点式ベルト
ベビーチェアには独立タイプのものだけでなく、ダイニングテーブルに取り付けるだけの簡単な「テーブルチェア」もあります。スペースをあまり取らないので、おでかけにも便利ですよ。使わないときは取り外しておけるので、邪魔になりません。
対象月齢:6ヶ月~(ひとり座りができるようになってから)
体重制限:~50kg
長く使いたい場合は、独立型のベビーチェアを選んでみてはいかがでしょうか。こちらは50kgの体重の人まで座ることができるので、子どもが成長しても使い続けることができますよ。また、安全ベルトがついており、赤ちゃんが落下する心配もありません。高さを3cm刻みで調整できるのが便利ですね。
お風呂・洗面所
生後8ヶ月頃になると、お風呂はママやパパと一緒に入る赤ちゃんがほとんどではないでしょうか。一緒に入れば安心だと思いがちですが、残念なことにお風呂での悲しい事故はいくつも報告されています。スイマーバなどのベビー浮き輪を使っていても、ふとした拍子に赤ちゃんが溺れてしまうことがあります。
赤ちゃんを湯船に入れるときは、絶対に目を離さないようにしましょう。また、お風呂場は滑りやすいので、すのこやマットを敷いておくと安心です。スペースがあれば、お風呂用のベビーチェアを用意しても良いですね。
洗面所は案外寒い場所なので、冬場などの冷える季節は注意が必要です。洗面台などにものを置きっぱなしにしてしまうのも危険なので、赤ちゃんの手の届くところはきちんと片付け、掃除をしておきましょう。
階段・玄関
段差がある玄関や階段などは、転落の危険が大きいです。そのため、赤ちゃんがひとりで行かないよう、階段の上下や玄関にベビーゲートをつけると安心ですよ。玄関にベビーゲートを設置するのが難しい場合は、リビングやキッチンなど、玄関へ行く動線をシャットアウトしても良いですね。
生後8~9ヶ月の赤ちゃんとのコミュニケーション
おでかけ
生後8ヶ月頃の赤ちゃんは、さまざまなことに興味を示します。そのため、天気の良い日には、積極的に外に連れて行ってあげることをおすすめします。いろいろな刺激が、赤ちゃんの心を豊かに育ててくれますよ。冬や感染症が流行っている時期には注意深く行動しましょう。
夏のおでかけには帽子や飲料水、冬のおでかけには防寒着など、季節によって赤ちゃんに必要なものを用意しましょう。
遊び
このころの赤ちゃんは「いないいないばあ」や「まねっこ遊び」などが大好きです。たくさん遊ぶことは、赤ちゃんの発育に良い影響を与えます。できるだけ赤ちゃんと一緒に遊ぶ時間を作れると良いですね。
また、ダイナミックな遊びは、パパにお願いしてみてはいかがでしょうか。パパと赤ちゃんの良いコミュニケーションの時間になりますよ。
生後8~9ヶ月の赤ちゃんの食事
母乳・ミルク
離乳食が2回になる生後8~9ヶ月頃には、授乳回数や量が少なくなってきます。授乳回数の目安は1日4~5回ですが、暑い時期などは多めに与えても問題ありません。ただ、個人差があるので、授乳回数が減らなくても心配しすぎないようにしてくださいね。
ミルクの目安量は、1回あたり200~220mL程度与えましょう。しかし、離乳食の量が増えてきたとはいえ、この時期の赤ちゃんは離乳食だけで必要な栄養を摂ることは難しいので、授乳は継続しましょう。
夜間の授乳量を減らしたり、夜間断乳に踏み切ったりするママもいますが、赤ちゃんの様子を見ながら無理のないペースで進めることが大切です。
離乳食
離乳食を始めた時期によって異なりますが、このころになると離乳食が2回になっている赤ちゃんがほとんどです。生後9ヶ月に入ると3回食に移行する子もおり、食材の固さは徐々にステップアップしていきます。
この時期の離乳食の固さの目安は、舌でつぶせる固さ~歯ぐきでつぶせる程度です。モグモグと噛む練習をすることができるので、ママも様子を見ながら声かけをしてあげてくださいね。ただし、赤ちゃんが吐き出してしまうことが多い場合は、少し食材を柔らかめにしてあげましょう。
ママが離乳食を食べさせるときにスプーンをつかもうとしたり、自分で食べ物を触ろうとしたりする赤ちゃんもいます。これは赤ちゃんが食べ物に興味を示し、自分から食べようとする意欲がでてきたことのあらわれです。スムーズに食事が進まず、ママのストレスもたまりますが、気長に見守ってあげましょう。
生後8ヶ月から9ヶ月にやっておきたいこと
9~10ヶ月健診の予約・確認
9~10ヶ月健診は、赤ちゃんの身体や心の発達を確認する大切な健診です。どこでいつ行なわれるのか自治体や保健センターで確認し、予約しておきましょう。このころに見られる発育遅延など、育児に関する不安や悩みを相談する良い機会でもあるので、ぜひ受診してくださいね。
自治体によっては9~10ヶ月健診が助成の対象ではなく、費用が自己負担になることがあります。あらかじめ費用や持ち物など、健診に関する情報を調べておくと、当日になって焦らずにすみますよ。
赤ちゃんが安全に過ごせる環境を整えよう
生後8ヶ月頃の赤ちゃんは非常に活発で、いろいろなことに興味を示します。そのため、赤ちゃんの発達にあわせ、生活環境を整えていくようにしましょう。転落や誤飲、火傷などの事故が起こりやすい時期でもあるので、赤ちゃんの安全を守れるような工夫をすることをおすすめします。