子どもの心筋炎とは?症状は風邪と間違われやすい?原因と予防・対処法を紹介
心筋炎とは、初期に風邪のような症状が出て最悪のケースでは生命をおびやかす危険性がある病気です。あまり聞きなれない病名ですが、子どもにも起こりうる病気であるため心筋炎の症状や対処法を確認しておくと安心でしょう。今回は、子どもに起こりうる心筋炎の原因と症状、対処法などを解説します。
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目次
心筋炎とはどんな病気?
心筋炎とは、心臓の筋肉が炎症を起こす重大な病気です。
子どもが病気にかかる可能性があり、最悪のケースでは死に至る可能性があります。ウイルス感染が原因で起こるウイルス性心筋炎の場合が多く、心臓に異常がなかった人でも、突然下記のような風邪に似た症状が現れます。
■主な症状
・発熱
・咳
・頭痛
・咽頭痛
・倦怠感
■消化器症状
・吐き気
・嘔吐
・腹痛
・下痢
■その他の症状
・動悸
・胸痛
・呼吸困難
・むくみ
・顔面蒼白
・チアノーゼ
・不整脈
・失神発作
・関節痛
・筋肉痛
・発疹
このような症状が現れた場合、急性ウイルス性心筋炎の可能性があります。
心筋炎の原因は?
心筋炎の原因のほとんどは、風邪ウイルスと同じウイルスによるものだと言われています。まれに「インフルエンザウィルス」「膠原病」「川崎病」が原因になるケースもあるため、注意が必要です。一般的に知られるアデノウィルスやヘルパンギーナなども原因となるウイルスのひとつです。
心筋炎の原因になり得るウィルスや病気は、溶連菌など一般的なものが多いとされています。風邪のウイルスが原因となる場合もあり早期に発見しづらいため、最悪の場合は命を落とすこともあります。診断が「風邪」でも、ママは安心せずに注意深く子どもの様子を見守るようにしましょう。
心筋炎の症状と見極めポイントは?
心筋炎の症状と見極めポイントとしては、風邪の症状に加えて以下のような特徴が見られる場合があります。
・胸の痛み
・チアノーゼ(顔色が蒼白や紫色と悪くなる)
・からだのむくみ
風邪のウイルスが原因になることもあり、ママやお医者さんが初期症状で気づかない場合もあるようです。風邪の症状に続き、次第におしっこの量が減る、動悸・失神などの不整脈の症状が出るなど、普段と子どもの様子が違うようであれば、早期の受診をおすすめします。
急に症状が起こる劇症型の場合、発症してから重症・死に至る時間が極めて短くなるため、ママが様子を見ていて「緊急を要する」と感じた場合には、お医者さんにかかった後だとしても救急車を呼びましょう。特に皮膚が紫色になるチアノーゼが出たり、顔面蒼白で失神したりするなどの症状は危険です。
心筋炎の対処法は?
心筋炎で大切なことは、なんといっても「早期発見」です。万が一、何らかの原因で心筋炎にかかってしまったとしても、早期発見ができればその後の回復の経過は良好になり、後遺症もほとんど残らないと言われています。そのためにも、風邪の症状のほかに、心筋炎の特徴でもある以下の症状がみられたなら、早急に受診するようにしましょう。
・胸の痛み
・チアノーゼ
・からだのむくみ
また、心筋炎は判断しづらい病気でもあります。いつもと違う症状なのに風邪と診断された場合、気になるようであれば、思い切って他の病院を受診するのも良いでしょう。
心筋炎の予防方法は?
心筋炎の予防策としてまずは風邪のウイルスに感染しないことが重要で、「手洗い」「うがい」が基本です。インフルエンザなどの季節性の感染症の場合は、予防接種などを受けるようにしましょう。何事も予防できるならした方が良いので、ママも気を付けましょうね。
もしも子どもが風邪をひいたようであれば、軽視せずにしっかりと様子をみましょう。時間と共に重症化したり、痛みや息切れ、むくみがあるようであれば、迷わずにかかりつけ医を受診しましょう。早期発見がとても重要なため、風邪とあなどらないことも大切ですよ。
子どもに異変を感じたら早期受診しよう
心筋炎は子どもでもかかる可能性のある病気のため、症状や対処法を知ることはとても重要です。
医師の診察を受けて安心するだけでなく、母親として子どもを守るために受診後の経過観察にも気をつけたいきましょう。緊急時に落ち着いて柔軟な対応ができるように、さまざまな病気の知識を身につけておけると良いですね。