【助産師監修】赤ちゃんの新幹線デビューガイド!授乳・ベビーカー・おむつ替えは?
体験談|初めて赤ちゃんと新幹線で帰省や旅行をするとき、どのような準備をすれば良いか、ママやパパは事前に知っておきたいですよね。赤ちゃんが新幹線に乗れるのはいつからなのでしょうか。ここでは、赤ちゃんと新幹線に乗るときの運賃、座席の選び方や授乳・おむつ替えをするときのコツ、ベビーカーの置き場所などについて紹介します。
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目次
赤ちゃんが新幹線に乗れるのはいつから?
新幹線の乗車には、年齢制限はありません。しかし、新生児や低月齢の赤ちゃんは抵抗力が弱く、感染症などのリスクも考えられるので、新幹線に乗せるのは控えることをおすすめします。里帰り出産など、低月齢の赤ちゃんとやむを得ず新幹線で移動しなくてはならない場合は、前もって医師に相談しておくと安心ですね。
生後2~3ヶ月ごろになり、赤ちゃんの首がすわってくると、新幹線に乗車しやすくなるでしょう。
5ヶ月のときに新幹線デビューしました。すぐに通路やトイレに行けるように車両の一番前か後ろの席を予約しました。ベビーカーも置きやすかったので、車両の端の席はおすすめです。
赤ちゃんの新幹線料金は?
6歳未満の未就学児の場合、基本的に運賃は無料となります。ただし、赤ちゃんや幼児がひとりで座席を利用する場合は、大人の半額の料金がかかるため注意が必要です。また、ひとりの保護者につき3人以上の乳幼児を連れて乗車するときは、3人目からひとりにつき大人の半額の運賃が発生します。
自由席が空いているシーズンなら、無料で乗車していても、子ども用の座席が確保できるかもしれません。新幹線の混み具合を確認してから、指定席と自由席のどちらを選ぶか決めても良いですね。また赤ちゃんや子どもの料金設定は、鉄道会社によって異なることがあるため、前もって確認しておくようにしましょう。
区分 | 年齢 | 運賃 |
---|---|---|
子ども | 6歳~12歳未満(小学生) | 大人の半額 |
幼児 | 1歳~6歳未満 | 無料 |
乳児 | 1歳未満 | 無料 |
※12歳でも小学生は「こども」
※6歳でも小学校入学前は「幼児」
新幹線の座席はここがおすすめ!
新幹線で赤ちゃんといっしょに移動するなら、多目的室や多目的トイレの近くの座席を予約してはいかがでしょうか。16両編成の新幹線の場合、11号車の12号車寄りに多目的室や多目的トイレが設置されていることが多いようです。
新幹線にママと赤ちゃんだけで乗るときは、座席を立ちやすい通路側が便利でしょう。パパとママと赤ちゃんの3人で乗車するときは、2人掛け席を選ぶと隣の人に気を使わずに済みますよ。また、最前列や最後列の席を選ぶと、赤ちゃんが泣いてもすぐにデッキに移動することができます。
泣き出してしまうことも多々ありましたが、なるべくデッキに近い11号車付近(東海道新幹線)の席を確保し、ぐずったら抱っこでなんとか切り抜けました。
帰省ラッシュシーズンに指定席の予約が取れず、グリーン車の席を予約したことがあります。夫と子どもと3人で2席を予約したので、大人ふたりのあいだに子どもを座らせてゆったりできるかなと期待していました。しかし、東海道新幹線のグリーン車は席と席との間の肘掛は上がらない仕様だったため、子どもはずっと私が抱っこするはめに…。パパも一緒に赤ちゃんと新幹線に乗るのであれば、普通の指定席で2席取るほうが楽かもしれません。
赤ちゃんと新幹線に乗るときのコツ
ちょっとしたコツを押さえておくと、赤ちゃん連れでもスムーズに新幹線に乗ることができるかもしれません。赤ちゃんと新幹線に乗る時のコツと、ママの体験談をご紹介します。
指定席予約がベスト!
赤ちゃんといっしょに新幹線に乗車するときは、指定席を予約しておくとスムーズです。自由席の場合、席が空いていなくて座れない可能性があります。また、席を確保するためにホームで並んでおかなくてはならないかもしれません。指定席なら、席の心配をする必要がないので時間に余裕ができるでしょう。
下の子が7ヶ月、上の子が5歳のとき、帰省のためママひとりで新幹線に乗りました。お盆ではないものの夏休み中だったので2人掛け席を予約しました。
乗車時間をお昼寝にあわせる
新幹線の車内で、赤ちゃんが騒いでしまったらと心配になるママやパパも多いでしょう。新幹線の時間を赤ちゃんのお昼寝の時間帯にあわせると、新幹線で赤ちゃんが寝てくれて移動時間が楽になるかもしれません。また、お昼寝の時間帯は通勤ラッシュを避けることができるため、比較的新幹線が空いていることが多いですよ。
乗車時間は約3時間、赤ちゃんのお昼寝タイムの約1時間前に発車。授乳は授乳ケープを使って窓側の席で、おむつ交換は普通のトイレの便座を閉めた上でしました。一通りお世話をしたらよく眠ってくれました。お昼寝中は上の子を私の膝の上に座らせ、赤ちゃんはあいたスペースに寝かせてタオルケット代わりにスリングの布をかけてやりました。
起きたころにはちょうど座席も空いてきて、あいた席に広々と座って窓外の景色を見たり、赤ちゃんを抱っこして上の子と一緒に車内を歩いてみたりしました。到着まで、泣いたりぐずったりすることはなかったです。
おもちゃを準備する
お昼寝の時間に合わせて新幹線に乗車しても、環境の違いなどから赤ちゃんがお昼寝をしてくれないかもしれません。赤ちゃんが新幹線の中でぐずってしまったときのために、お気に入りのおもちゃを用意しておくと良いですね。
おしゃぶりが好きな子だったので、くわえさせると泣き止んでくれることもあり、移動時のおしゃぶりは手放せませんでした。これがあれば大丈夫!というグッズをいくつか持っていくとママも安心して移動できるかもしれません。
赤ちゃんと新幹線に乗るときの持ち物は?
赤ちゃんと新幹線に乗るとき、どのような荷物を用意すれば良いのでしょうか。月齢や移動距離などによって異なりますが、新幹線で赤ちゃんがぐずっても対応できるように、以下を参考にしてみてくださいね。
□おむつ(4枚以上)
□おしりふき
□ビニール袋
□ガーゼタオル・ミニタオル
□着替え
□授乳ケープ
□ミルク・哺乳瓶・お湯
□赤ちゃんの飲み物
□離乳食・おやつ
□おしゃぶり
□お気に入りのおもちゃ
□健康保険証・乳幼児医療証・母子手帳
□おくるみ・タオル
エルゴなどの抱っこ紐やスリングを用意しておくと、赤ちゃんがぐずってデッキなどであやすときに便利です。また混雑時に新幹線に乗る場合、乗り降りするときやホームで待っているあいだ、赤ちゃんの安全確保にも重宝するでしょう。
赤ちゃんとの新幹線移動に関するQ&A
赤ちゃんと新幹線で移動するとき、多くのママやパパが疑問に感じていることQ&A方式で紹介します。
Q.赤ちゃんが泣き止まなかったら?
赤ちゃんと新幹線に乗るとき、赤ちゃんが泣いたりぐずったりしたらどうしようかと不安になりますよね。泣き止ませようと焦れば焦るほど、赤ちゃんが泣き止まずに困ってしまうかもしれません。赤ちゃんが泣きだしたら、デッキなどの広いスペースに出てあやしてあげましょう。
ただし、混雑時にはデッキも混み合うことがあります。その場合は、座席でおしゃぶりやお気に入りのおもちゃ、お菓子などの持参したグッズで赤ちゃんを落ち着かせると良いですね。また赤ちゃんが泣き止まない場合は、おむつが濡れている可能性もあるため、チェックしてみてくださいね。
Q.車内で授乳できる?
新幹線の車内には授乳スペースはありませんが、多目的室で授乳することができます。ただし、多目的室の利用は身体の不自由な方が優先されるため、必ず利用できるとは限りません。また、多目的室が設置されていない新幹線もあるため注意が必要です。多目的室は普段は施錠されているため、利用したい場合は乗務員に声をかけてみましょう。
多目的室が利用できない場合、空いていればトイレで授乳することも可能ですが、赤ちゃんに母乳をあげる場合は授乳ケープを持参しておくことをおすすめします。指定席で授乳する場合は、人目につきにくい窓際で授乳できると良いですね。自由席で授乳する場合は、車内が空いていれば周囲に人が少ない席に移動するとゆったりと授乳できますよ。
粉ミルクの場合は、魔法瓶の水筒を使いお湯を持参しましょう。別の水筒に湯冷ましを用意しておくと、スムーズにミルクを適温に冷ますことができます。調乳不要の液体ミルクを利用しても良いですね。
Q.ベビーカーを置ける場所はある?
各号車の座席の最後列やデッキが空いていれば、ベビーカーを置かせてもらえます。座席に置く場合は、折りたたんで足元に置くか、小さく折り畳めるベビーカーであれば上の棚を活用しましょう。
帰省のために赤ちゃんが生後2ヶ月頃から1時間ほどの新幹線の移動を何度か経験しました。ベビーカーがたまたまシート部分の取り外しができるものだったので(チャイルドシートと兼用)、乗車時にシート部分のみ取り外して足元に赤ちゃんが乗った状態で置いて利用していました。
お昼寝の多いねんね期はそのやり方で問題なかったのですが、生後7ヶ月を超えたあたりからお昼寝が減ってきて、ベビーカーもB型に移行したため、起きている状態で乗せる機会も増えました。
今思えば、新幹線に乗っている時間よりも、むしろ自宅から発車駅までの移動が大変でした。がんばって早めにホームに着いたおかげで発車前にトイレに行けたのと、ベビーカーをデッキの荷物置き場に置けたのは良かったです。
Q.新幹線より飛行機移動のほうが良い?
飛行機会社では、赤ちゃんや子連れの手助けをしてくれるサービスを設けているところがあります。また、ベビーカーなど大きな荷物を搭乗直前に預けることができるので、荷物の置き場に困ることもないでしょう。新幹線と比べて移動が短時間である場合が多いことも、飛行機移動の大きなメリットといえるでしょう。
しかし、飛行機を利用する場合、チェックインや手荷物検査が必要になるため搭乗手続きが新幹線よりも複雑になります。また、気圧の変化など身体への負担も新幹線と比べて大きくなるかもしれません。飛行機では基本的にシートベルトを着用しなくてはならないため、ぐずったときなどにさっと身動きをとりづらい点にも注意が必要です。
飛行機にも新幹線にもそれぞれメリット・デメリットがあります。それらを踏まえたうえで、どちらのほうが赤ちゃんとママやパパが快適に利用できるかを判断すると良いですね。
Q.おむつ替えをしたい
新幹線にある赤ちゃん用設備として、トイレの中におむつ交換台やベビーベッドが備え付けられていることがあります。赤ちゃん連れで新幹線に乗車する場合は、おむつ替えスペースがあるかどうか、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
多目的室で授乳のついでにおむつ替えをしたいと考えているママもいるでしょう。しかし、多目的室にはおむつ交換台はなく、トイレもありません。新幹線の車内でおむつ替えをする場合は、多目的室ではなく、多目的トイレやおむつ交換台のあるトイレを利用しましょう。
車両にもよると思いますが、そのときの新幹線トイレ内についているおむつ交換台が狭く赤ちゃんも泣き叫び、おむつ替えはとても苦労しました。新幹線乗車前に、駅構内の広いおむつ交換台で済ませておくのがおすすめです。
耳抜きって必要?
新幹線に乗っていると、トンネルを通過したときなどに、気圧の変化によって耳がキーンとなったり痛くなったりすることがありますよね。赤ちゃんの耳も大人と同じように、気圧の変化を受けることがあります。新幹線で赤ちゃんの機嫌が悪くなってしまったら、耳抜きをしてあげると機嫌が良くなるかもしれないですよ。
赤ちゃんは大人と違い、自分で耳抜きをすることができません。おしゃぶりをくわえさせたり、授乳したり、飲み物を飲ませたりすると、自然に耳抜きができることが多いようです。
赤ちゃんと新幹線に乗るときは余裕をもって
赤ちゃんとのおでかけは、赤ちゃんのご機嫌やお世話によって予定通り進まないことが多いもの。新幹線に赤ちゃん連れで乗車する場合は、余裕をもってスケジュールを組むことをおすすめします。時間に余裕があれば、ママの心にも余裕が生まれます。ママが時間に追われて焦っていると、その焦りが赤ちゃんに伝わってしまうかもしれません。
ママと赤ちゃんがともに快適に新幹線の旅を楽しめるよう、新幹線や駅の設備を前もって確認し、準備を万全に整えておきましょう。
※この記事は2024年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。