離乳食の柿はいつから?簡単レシピ9選&加熱・冷凍のコツを写真で紹介!

秋に旬を迎える柿は「柿が赤くなると医者が青くなる」といわれるほど栄養価の高い果物です。一方で柿には渋みがあるため、赤ちゃんにいつから食べさせることができるのか気になりますよね。ここでは離乳食の柿の与え方やおすすめのレシピを紹介します。簡単に種を取る裏技も見逃せませんよ。

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この記事の監修

片村 優美
管理栄養士
片村 優美

目次

  1. 柿はいつから食べられる?アレルギーは?
  2. 【裏技】加熱・冷凍に便利!簡単な柿の種の取り方
  3. 離乳食の柿を加熱するコツ!基本のペーストの作り方
  4. 離乳食の柿の冷凍保存のコツ
  5. 離乳食中期(7・8ヶ月頃)のアレンジレシピ
  6. 離乳食後期(生後9・10・11ヶ月頃)のレシピ
  7. 離乳食完了期(1歳~1歳半)のレシピ
  8. 柿の栄養と選び方の注意点
  9. 離乳食には渋みのない甘い柿を選ぼう
  10. あわせて読みたい

栄養価が高く秋の果物として定番の柿は、赤ちゃんにいつから食べさせて良いのでしょうか。離乳食に柿を取り入れる際にどのようなことに気をつければ良いか確認しておきましょう。

柿はいつから食べられる?アレルギーは?

柿は果物のなかでも渋みがあるので、離乳食初期(ゴックン期)にはあまりおすすめできません。離乳食中期(モグモグ期)以降に少量試し、本格的に与えるのは離乳食後期(カミカミ期)以降にするのが理想といえるでしょう。

時期別のかたさ・形状は以下を参考にしてみてくださいね。

時期
かたさ・形
離乳食初期(ゴックン期) (生後5ヶ月・6ヶ月頃) △渋みがあるので、不向き。
離乳食中期(モグモグ期) (生後7ヶ月・8ヶ月頃) △加熱してペースト状にする。少量試す程度に与える。
離乳食後期(カミカミ期) (生後9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月頃) 〇5mm~1cm角程度の大きさにカットし、加熱してから与える。バナナ程度のかたさが目安。
離乳食完了期(パクパク期) (1歳~1歳半頃) 〇スライスしたりサイコロ型に切ったりと、赤ちゃんが食べやすい大きさにして与える。加熱せず生で与えても良い。甘柿を選ぶと良い。

初めて赤ちゃんに柿を与えるときは、下痢やじんましんなどの食物アレルギーが起こる可能性を考慮し、1さじからスタートするようにしましょう。またアレルゲンは加熱することによってアレルゲン性が低下するため、初めは電子レンジなどで加熱してから与えるようにしましょう。

【裏技】加熱・冷凍に便利!簡単な柿の種の取り方

柿には大きな種がありますが、ひとつずつ取り除くのは大変ですよね。ここでは赤ちゃんの離乳食作りに便利な柿の種の取り方を紹介します。ぜひ試してみてくださいね。

1.柿の皮を厚めにむく

柿は四つ切りにしてから皮をむく人が多いかもしれません。しかし先に柿の皮を厚めにむいておくと、簡単にカットすることができますよ。柿のヘタが邪魔で皮がむきづらければ、先に取り除いておいても良いでしょう。

必要に応じてピューラーを活用するのもおすすめです。

2.柿を横半分に切るよう切り込みを入れる

中央の柿の種に包丁の刃が当たるよう、横線を描くように一周して切り込みを入れます。柿の種は中心よりも少しおしり寄り(ヘタの反対側)にあることが多いため、横半分の位置から少しずらしたほうがきれいに刃を種に当てられるかもしれません。

3.切り込み部分を開いて種を取る

切り込みが入ったらそこに包丁を入れ、ひねるようにして開きます。ふたを開けるような感覚で柿がふたつに切れたら、種が簡単に取れる状態になっているはずですよ。種を取ったら使いやすい大きさに切りましょう。

離乳食の柿を加熱するコツ!基本のペーストの作り方

離乳食の柿は、初めのころは加熱して与えることをおすすします。電子レンジと鍋を使った基本のペーストの作り方を写真付きで解説します。

※以下、この記事のレシピでは600Wの電子レンジを使用した場合の加熱時間を記載しています。

レンジで加熱する時短テク

柿を電子レンジで加熱するときは、すりおろしたり細かく刻んだりしておくとすぐにやわらかくなります。量が少なかったり一気に長時間加熱したりすると焦げやすいため、様子を見ながら加熱するようにしましょう。途中で数回かき混ぜることで全体にまんべんなく熱を通すことができますよ。

柿は加熱後、まれに渋みが強くなる場合があります。すりつぶして加熱した柿は、赤ちゃんに与える前に大人が味見すると良いですね。

鍋で煮る簡単ペースト

すりおろしたり細かく刻んだりした柿は、鍋でじっくり時間をかけて煮るとなめらかなペーストになりやすいでしょう。弱火で3~5分程度、やわらなかくなるまで加熱してくださいね。

離乳食の柿の冷凍保存のコツ

離乳食の柿は、冷凍保存しておくと必要なときにさっと使えて便利です。柿のフリージングのコツを紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。冷凍した柿は1週間を目安に使い切るようにしましょう。

製氷皿で簡単冷凍

ペースト状にした柿は、製氷皿に入れて冷凍しておくと一食分ずつ手軽に解凍できて便利です。冷凍できたら製氷皿から取り出し、フリーザーバッグなどに入れ替えると使いやすいですよ。

ペーストをフリーザーバッグに入れて冷凍

ペースト状にした柿は、フリーザーバッグにそのまま入れて冷凍することができます。ペーストをなるべく薄く伸ばすと短時間での冷凍が可能です。アルミトレーなどにのせるとさらに冷凍時間を短縮できますよ。

少し厚みがある状態で冷凍する場合は、菜箸などで筋を付けておきましょう。必要な分だけ板チョコのように折って使えるので便利です。

そのまま冷凍

種を取って電子レンジなどで加熱した柿は、そのままラップにくるんで冷凍しておくことも可能です。冷凍した柿は凍ったまますりおろしたり切ったりして使うことができます。

離乳食中期(7・8ヶ月頃)のアレンジレシピ

柿には渋みがあるため、離乳食初期(ゴックン期)には使用を控えたほうが良いでしょう。離乳食中期(モグモグ期)以降も離乳食の進み具合に応じて少量与える程度にとどめ、離乳食後期(カミカミ期)以降から本格的に与えることをおすすめします。

柿とりんごのペースト

材料
・柿 5g
・りんご 10g

作り方
1.柿とりんごをすりおろす
2.途中で適宜混ぜながら、レンジで1分加熱する

柿きんとん

材料
・柿 5g
・さつまいも 10g

作り方
1.さつまいもをやわらかくゆで、あらくつぶす
2.柿をすりおろし、やわらかくなるまで煮る
3.1と2を混ぜ合わせる

レシピポイント

柿を少量加熱する場合、水分がすぐに蒸発してしまい焦げやすくなります。何食分かまとめて加熱して冷凍おくと、毎食下ごしらえせずに済んで便利ですよ。

柿とにんじんのパン粥

材料
・柿 5g
・にんじん 10g
・食パン(白い部分のみ) 15g
・野菜スープ 大さじ5

作り方
1.にんじんと柿をすりおろす
2.食パンを細かくちぎる
3.小鍋にすべての材料を入れ、弱火で煮込む

レシピポイント

野菜スープとは、キャベツやにんじんなどのアクの少ない野菜を煮た煮汁のことをいいます。野菜の旨味が詰まったスープは離乳食作りに役立つのでストックしておくと便利です。スープをこし取ったあとの野菜は、月齢に合わせて刻むなどして離乳食に活用しましょう。

離乳食後期(生後9・10・11ヶ月頃)のレシピ

離乳食後期(カミカミ期)になると、本格的に柿を離乳食に使えるようになります。しかし、柿は身体を冷やすといわれているので与えすぎないように注意しましょう。

柿の白あえ

材料
・柿 10g
・絹ごし豆腐 20g

作り方
1.柿を5mm角に刻む
2.ふんわりラップをしてから、レンジで30秒程度加熱する
3.豆腐をゆで、すりつぶす
4.1の柿と3の豆腐をあえる

レシピポイント

柿の加熱時間は、量や使用するレンジによって異なります。30秒程度から様子を見て、加熱時間を調節するようにしましょう。柿の水分が飛び過ぎてしまう場合は少量の水を振りかけてから加熱すると良いですね。

柿ペーストのヨーグルト

材料
・柿 10g
・プレーンヨーグルト 15g

作り方
1.柿をすりおろす
2.レンジで30秒程度加熱する
3.あら熱が取れたら1の柿をヨーグルトにのせる

柿のフルーツジュース

材料
・柿 15g
・りんご 15g
・水 15g

作り方
1.柿とりんごの皮をむく
2.すべての材料をミキサーに入れてジュース状にする

レシピポイント

秋を感じるフルーツジュースは、ブレンダーで作っても良いですね。果物の甘みが堪能できるので、ママやパパの分もいっしょに作ってみてはいかがでしょうか。大人用にはお好みでレモン汁や砂糖などを加えてもおいしいですよ。

離乳食完了期(1歳~1歳半)のレシピ

離乳食完了期(パクパク期)になると、食事のほかに補食としての「おやつ」が必要になります。三度の食事だけでは不足してしまう栄養を補うためのおやつに、柿を使ったおいしいレシピを試してみてはいかがでしょうか。

柿とバナナのオートミールおやき

材料
・オートミール 大さじ2
・バナナ 2cm
・柿 15g
・牛乳 大さじ1
・サラダ油 適量

作り方
1.オートミールを牛乳に浸しておく
2.柿をみじん切りにする
3.バナナをあらくつぶし、1と混ぜ合わせる
4.3に2の柿を加えて混ぜ合わせる
5.サラダ油を熱したフライパンに、生地をスプーンで落としていく
6.弱火で両面をこんがりと焼く

レシピポイント

オートミールには馴染みがないというママ・パパは多いかもしれませんが、オートミールには鉄分やカルシウム、食物繊維などが豊富に含まれています。健康や美容にも良い食材だといわれているので、大人の食事にも取り入れてみてはいかがでしょうか。

牛乳アレルギーがある場合は、お湯で溶いた粉ミルクを使用しても良いでしょう。

柿プリン

材料
・柿 30g
・牛乳 大さじ1

作り方
1.柿をすりおろす
2.牛乳をレンジで20秒程度加熱する
3.1と2を混ぜ合わせる
4.器に入れ、冷蔵庫で冷やす

レシピポイント

赤ちゃんが加熱なしの牛乳に慣れていれば、牛乳は加熱しなくても大丈夫です。ゼラチンや寒天を使わず、牛乳と柿を混ぜるだけで固まるのがおもしろいですよね。牛乳は柿の半分の量を目安にすると、ちょうど良いかたさになるでしょう。

柿のパンケーキ

材料
・柿 15g
・ホットケーキミックス 大さじ2
・牛乳 大さじ1.5
・サラダ油 適量

作り方
1.柿を薄いいちょう切りにする
2.ホットケーキミックスと牛乳を混ぜ合わせる
3.1の柿を加えてさっくりと混ぜ合わせる
4.サラダ油を熱したフライパンで3を両面焼く

柿の栄養と選び方の注意点

「柿が赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるように、柿には栄養が豊富に含まれています。そんな柿の栄養とおいしい柿の選び方について紹介します。

柿に含まれる栄養素

柿にはビタミンCや食物繊維、カロテンなどが豊富に含まれています。とくにビタミンCは柑橘類のおよそ2倍もあるといわれています。

しかし柿は「身体を冷やす食べもの」ともいわれ、赤ちゃんに与えすぎると下痢や便秘などを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

選び方の注意点

柿にはさまざまな品種がありますが、甘柿と渋柿、さらに「不完全甘柿」と「不完全渋柿」と大きく4つに分類されます。選ぶときの参考にしてくださいね。

種類
特徴
品種
完全甘柿種が入らなくても渋みが抜ける甘柿。甘みが強く、離乳食向き。富有、次郎など
不完全甘柿種が入ると渋みが抜ける甘柿。出荷時に渋抜きされる。西村早生、禅寺丸など
不完全渋柿種が入るとその周辺の渋みが抜ける渋柿。渋抜きしてから出荷されることが多い。平核無、刀根早生など
完全渋柿種が入っても渋いままの渋柿。西条、愛宕など

柿の渋みの元であるタンニンは、甘柿にも渋柿にも含まれています。しかし甘柿の場合は実が熟す過程でタンニンの性質が変わり、食べたときに渋みを感じなくなります。

離乳食には甘みが強い完全甘柿がおすすめですが、不完全甘柿や渋柿を使う場合は必ず大人が味見をして、渋みが抜けているか確認するようにしましょう。

甘柿と渋柿をひと目で見分けるのは難しく感じるかもしれませんが、甘柿は一般的に重量があり、丸みのある四角い形のものが多いです。またおいしい柿を選ぶときは、きれいなヘタがぴったりと実に張り付いていて、皮の色がむらなく濃いものを探してみてくださいね。

離乳食には渋みのない甘い柿を選ぼう

柿は糖度が高い果物ですが、渋みがあるとおいしく食べることが困難です。赤ちゃんは大人と比べて味覚が敏感だといわれるため離乳食には渋みのない甘い柿を選んであげましょう。ただし、甘柿でも渋みが残っていたり、加熱することで渋みが増したりすることがあるので、味見も忘れずにしてあげてくださいね。

柿が旬を迎える秋は、新米やさつまいも、ぶどうなどさまざまな食べ物がおいしい季節です。旬の食材を離乳食に取り入れ、赤ちゃんにいろいろな味を楽しませてあげてはいかがでしょうか。

※この記事は2019年10月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。

離乳食の食物アレルギー!症状や注意したい食材一覧!反応が出たらどうする?
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