外出先で破水に陣痛!?臨月のおでかけの注意点!おすすめの場所や過ごし方、先輩ママの体験談を紹介

臨月になると、いつ破水や陣痛が起こるか、ママは不安に感じるかもしれません。しかし、お買い物や友人とのランチなど、どうしても外出が必要なときもありますよね。ここでは、臨月のおでかけで注意すべきこと、持っていくものなどについて解説します。先輩ママの経験談も参考にしてみてくださいね。

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この記事の監修

杉山 太朗
産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 臨月の外出はいつまで・どこまでならOK?
  2. 臨月の外出・おでかけのコツや注意点
  3. 外出先で陣痛・破水が起こってしまったら?
  4. 臨月に外出しなくてもいい?
  5. 臨月の外出におすすめの場所や過ごし方
  6. 臨月の外出・おでかけに関する体験談
  7. 臨月の外出は持ち物や場所に注意して
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臨月の外出はいつまで・どこまでならOK?

いつまでなら大丈夫?

臨月に入ると赤ちゃんが産道へ下りる準備をはじめ、ママはお産を強く意識するころかもしれません。とくに、妊娠37週から妊娠41週は「正産期」と呼ばれ、いつ生まれても赤ちゃんが外の世界に適応できる時期であるといわれています。

陣痛や破水がどのタイミングで起こるのかは、予想が難しいところですから、臨月のおでかけに不安を感じることもあるでしょう。妊婦がいつまで外出してよいかについて、明確な決まりはありません。ママの体調や医師と相談して決めましょう。

妊娠の経過が順調なママであれば、家にずっと引きこもっているよりは、気分転換や運動をかねて外出したほうが良いこともあります。外出先や移動方法、持ち物に気をつけることが大切です。

どこまでなら大丈夫?移動手段は?

臨月に入ったら、外出はなるべく短時間で行ける近距離の場所にとどめておきましょう。いざというときに、すぐに病院に向かえる場所にいたほうが安心です。飛行機や新幹線で移動しなくてはならない遠方の場所は避けたほうが良いですね。半日以上の旅行の予定は、入れないほうが賢明です。

移動方法は、徒歩か電車がおすすめです。臨月での車の運転は、法律上禁止されてはいませんが、お腹が大きくなって運転しにくいですし、運転中に陣痛が始まる可能性はゼロではありません。また、夜は暗くて足元を確認しづらくなるので、散歩や外出はなるべく明るいうちに済ませましょう。

臨月の外出・おでかけのコツや注意点

旅行や遠出はしない

臨月に入ると破水や陣痛のリスクがあるため、なるべく旅行や遠出はしないほうが良いでしょう。外出先は、入院予定の病院に近い場所を選べば安心です。徒歩で30分以内の距離が理想的ですね。体調が良ければ電車を使っても構いませんが、混んでいる時間は避けましょう。

臨月に結婚式に招待されたときは、式場の場所や妊娠の経過によっては断ったほうが良いかもしれません。担当の医師に相談してみても良いでしょう。出席するときは、相手側に直前キャンセルの可能性があることを伝えておいたほうが親切ですね。

長時間の外出は避ける

臨月はお腹が大きいため、長時間の外出は身体に負担がかかる場合があります。眠気や疲れで注意散漫になることもあるので、外出は1時間以内におさめるようにしましょう。どうしても長時間外に出なくてはいけないときは、休める場所を確保して、頻繁に休憩を取ると良いでしょう。

負担の少ない短時間の外出であれば、良い気分転換になるかもしれません。運動不足が気になるママは、30分ほどのんびり散歩してみても良いですね。ストレス解消にもなりますし、お産に向けて体力づくりもできますよ。お腹が張ったり、痛みを感じたりしたら、すぐに休むようにしましょう。

混雑した場所は避ける

混雑した場所に行くと動きが制限されるため疲れがたまりやすく、人や自転車と衝突する可能性も高くなります。また、風邪やインフルエンザが流行している時期は感染のリスクも上がってしまいます。

土日のショッピングセンターや観光地、テーマパークなど、人が多い場所はできるだけ避けたほうが無難です。平日の、人が少ない時間帯を選ぶと良いでしょう。夜は暗くて危険なため、午前中の早い時間などがおすすめです。

こまめに休憩をとる

妊娠後期に無理をして長時間歩くと、お腹の張りを感じることがあります。とくに外出時はすぐに横になって休むことができないため、疲れを感じる前にこまめに休憩を取っておきましょう。外出前にカフェや公共の施設など、休める場所を事前に調べておくと良いですよ。

なるべく誰かと一緒に過ごす

臨月に外出するときは、ひとりではなく誰かに付き添ってもらったほうが安心です。夫やパートナー、家族、友人などにお願いしてみましょう。病院の場所と連絡先を伝え、いざというときにすぐに電話してもらえると良いですね。

また、病院までの交通手段を確保しておくことも大切です。可能であれば、一緒に過ごす人にお願いしておきましょう。陣痛タクシーを呼ぶのか、運転を頼んで自家用車で向かうのかなど移動方法を伝えておくと良いですね。自家用車で向かう場合は、妊婦さんが自分で運転するのは避けましょう。

ちなみに陣痛タクシーとは、事前に病院やママの情報をタクシー会社に登録しておくことで、いつでも速やかにタクシーを呼ぶことが可能になるサービスです。場所によっては配車が難しい場合もあるので、臨月に入る前にタクシー会社に確認しておくことが望ましいですね。

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経産婦は急速にお産が進む場合も

初産婦に比べると、経産婦は産道が柔らかく、陣痛から破水まで一気に進む可能性があります。一般的に、陣痛が起こってから子宮口が全開大になるまでに初産婦で10~12時間、経産婦で5~6時間かかるといわれています。経産婦のママは、初産よりも倍近くのスピードで子宮口が開く場合があるのです。

一度出産を経験していても油断せず、初産以上に外出時は気をつけましょう。遠出や長時間の外出は避け、いつでも病院に向かえるようにしておくと安心です。

外出先で陣痛・破水が起こってしまったら?

外出先で陣痛のようなお腹の張りを感じたら、まずは痛みの間隔を測ってみましょう。陣痛の間隔が規則的で、10分を切るようであればすぐに産院に連絡します。歩ける範囲ならそのまま徒歩で病院に向かいましょう。

経産婦はお産の進みが速いので、陣痛が起こった時点ですぐに産院に連絡しても良いかもしれません。夫やパートナーへの連絡も忘れずに行いましょう。距離があるときは、陣痛タクシーなどを利用すると良いでしょう。陣痛かどうか判断できないときも、不安であれば産院に連絡しておくと安心です。

破水が起こった場合は、すぐに産院に連絡し、洋服や下着がそれ以上濡れないようにトイレでナプキンをあてましょう。無理に動かず、陣痛タクシーや自家用車などの交通手段を使いましょう。

車のシートが濡れないように、タオルなどを敷くと良いですね。自分で運転するのはNGですから、事前に誰かにお願いしておきましょう。感染を防ぐため、シャワーやトイレのウォシュレットは避けてくださいね。破水対策として、普段から防水シーツやナプキン、タオルなどを持ち歩いておくと安心ですよ。

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臨月に外出しなくてもいい?

身体がつらいときは、無理に外出する必要はありません。ゆっくり家で休むことも大切です。産後や入院先に必要なものはネットショッピングで購入することも可能です。ただし、ずっと動かない日が続くと、運動不足や筋力低下につながることもありますし、妊娠後期は体重増加にも注意が必要です。

医師から安静を指示されていなければ、時間を決めて、可能な範囲で散歩をしてみるのも良いでしょう。適度な運動は、安産につながるともいわれています。動くまではおっくうでも、外に出てみると気分が変わって楽しく感じることもありますよ。

おしるしがあった場合、その日のうちに陣痛が始まることもあります。できるだけ家で様子を見たほうが良いかもしれません。どうしても外出しなくてはいけないときは、母子手帳や入院グッズなど必要な荷物を用意して持っていきましょう。

臨月の外出におすすめの場所や過ごし方

近所の公園

近所の公園ならば、疲れたらすぐに自宅に戻れますし、病院までの道のりもわかっているので安心ですね。また、近所のどこに公園があるのかを探索しておけば、赤ちゃんが生まれた後にも役立ちます。赤ちゃんを遊ばせている人とママ友になるチャンスもあるかもしれません。天気の良い日の、午前中がおすすめです。ピクニックシートを敷いて、お弁当を食べても楽しいですよ。

子育て支援センターの見学

赤ちゃんが自由に遊べることから、出産後は子育て支援センターのお世話になる機会が多くなるかもしれません。地域によっては育児支援センターと呼ばれることもあります。年の近いおともだちと遊ばせたり、育児情報を交換したり、交流の場として利用しているママも多いようです。出産前に、どこに育児支援センターがあるのかをチェックして、近所だったら下見に行っても良いですね。

助産師や保育士が常駐しているところもあるので、出産や育児の不安を相談することも可能です。また、プレママのためのイベントを開いている育児支援センターもあるようです。

友人とランチ

仲の良い友人とのおしゃべりは、ストレス解消や気分転換になります。気が置けない友人と、近場のレストランなどでランチを楽しんでみてはいかがでしょうか。赤ちゃんが生まれて授乳が始まると、気軽に外食ができないこともあります。

体重管理は必要ですが、たまには食べたいものをゆっくり食べる時間も大切です。先輩ママの友人がいるなら、産後のお話を聞いてみても良いでしょう。陣痛が始まっても慌てないように、携帯や母子手帳などはしっかり持っていきましょう。

臨月は近場で楽しみました。

ひとりで過ごすときは、カフェやショッピングモールなど自宅から30分圏内でなるべく過ごすようにしました。美容院とまつげエクステも臨月に済ませました。とはいえ家にいる時間が長かったので、映画やドラマを見たり、写真の整理をしたり、出産準備品をそろえたりしました。暇すぎて編み物をしたことも覚えています。自宅に友人が来てくれて、ランチをして過ごすこともありました。

家族との時間をとる

赤ちゃんが生まれると、夫や他の家族とゆっくり話す時間が減る可能性があります。とくに経産婦のママは、二人目が生まれる前に上の子との時間を作ってあげましょう。近くの公園や図書館におでかけするのもおすすめです。ふたりきりで過ごす時間が、子どもにとっては大切な宝物になるかもしれません。

夫やパートナーとのコミュニケーションも積極的に取っておきましょう。家事や育児に協力してもらうためにも、話し合いは大切です。出産の流れや、入院中にすることを説明しておけば、いざというときも慌てずに対処してもらえるかもしれませんね。体調に問題がなければ、買い物にでかけたり、ホテルランチをしたり、デートを楽しんでみても良いでしょう。

夫婦の時間を楽しみました。

冬に臨月を迎えたので、なるべく寒くない室内のショッピングモールなどで買い物をして過ごしました。自宅から車で1時間半くらいのところに、夫とふたりで温泉旅行にも行きました。マタニティプランを利用したので、旅館でのサービスが手厚く、快適に過ごせました。

臨月の外出・おでかけに関する体験談

病院までが定番のお散歩ルート

筆者はもともと体重が多いタイプだったので、臨月では太らないようにとにかくお散歩をしていました。家にいると「陣痛って痛いのかな、赤ちゃんは上手に育てられるかな」と不安なことばかり考えてしまうので、とにかく無心で歩いて気持ちを整理していましたね。

お散歩のルートは、産院までの道のりでした。片道30分くらいでしたが、陣痛があっても軽度であれば病院まで歩いていけますし、動けなくなっても産院に連絡すれば良いと思ったのです。途中で体調が悪くなったら、診てもらうことができるのもポイントでした。

夫の会社の近くに昼ごろおでかけして、一緒にランチをすることもよくありました。短い時間でも夫と過ごすことで、前向きな気持ちになりましたし、貴重なふたりの時間を過ごすことで絆も深まりましたよ。

臨月に「ひとり」を満喫

産休に入り平日に街を出歩くのが楽しくて、出産予定日ぎりぎりまで積極的に出歩いていました。今しかできないことをしておこうと、ひとりカラオケ、ひとりカフェめぐり、ひとり映画、ひとりラーメンなどを満喫しました。電車で出かける場合は、万が一何かあってもタクシーですぐに産院に行ける距離を意識していました。

臨月の外出時の持ち物

母子手帳・保険証・マタニティマークは常に肌身離さず持ち歩いていました。予定日が近づくと、破水対策のために大きめのタオルとナプキンも持ち歩くようになりました。冬だったので、冷え対策でカイロと腹巻きも手放せませんでした。

出産予定日直前まで電車移動

あまりほめられたことではないですが、出産予定日5日前まで電車に乗って買い物に出かけていました。鞄には、保険証と母子手帳、万が一の破水に備えて夜用ナプキンとフェイスタオルを必ず入れていました。

臨月の外出は持ち物や場所に注意して

臨月におでかけするときは、混んでいない場所を選び、できるだけ誰かに同行してもらうと良いでしょう。陣痛や破水に備えて、携帯や保険証、母子手帳、ナプキンなどを持ち歩くと安心です。

家族や友人と、外でゆっくりした時間を過ごすのもおすすめです。体力もつきますし、気分転換やストレス解消になるかもしれませんよ。疲れたり、お腹が張ったりするときはすぐに休めるようにしておきましょう。

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