更新日:2018年05月31日

おしるしから陣痛までの流れとは?初産婦と経産婦の違いについて

おしるし・破水・陣痛はお産のサインであるとは聞いたことがあるでしょう。しかし、それぞれの意味や実際の出産までの流れがよくわからないという人は少なくありません。こちらでは、おしるしの色や量、おしるしがあったあとの陣痛の開始時期、おしるしがあった際の注意点などについて解説します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
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記事の監修
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産婦人科医
藤東 淳也先生

おしるしとは

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「おしるし」という言葉を聞いたことはあっても、おしるしが具体的にどのようなものなのかはよくわからないという方もいるのではないでしょうか。

妊娠36週(妊娠10ヶ月)を過ぎるといつ赤ちゃんが生まれてもおかしくないといわれています。いよいよ出産を迎えるにあたって覚えておきたいキーワードが、「おしるし」「陣痛」「破水」の3つです。

おしるしはお産の始まりを示すサインのひとつとされており、分娩の準備段階で起こることがある血性分泌物を指しています。「産徴」とも呼ばれるおしるしは、性器出血の一種です。

出産が近づくにつれて子宮口が開くことで、赤ちゃんが入っている卵膜と呼ばれる袋が子宮壁から剥がれ、出血が起こります。おしるしの量や色は人によって異なり、おしるしがない人もいます。

なお、「陣痛」は子宮が収縮することで起こるお腹の張りによる痛みで、10分間隔になったときが陣痛開始と定義されています。「破水」は卵膜が破れて羊水が流れ出ることです。羊水は大量に出ることもあれば、尿もれのように少量ずつ出ることもあります。

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破水とは?色や量、においの見分け方と破水の種類

「おしるし」の色や量などに特徴はある?

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赤ちゃんが包まれている卵膜が子宮の壁から剥がれて血液が流れ、子宮頸管の粘液と混ざった血性分泌液がおしるしです。おしるしの状態には個人差があり、色・量・期間などは人によって異なりますが、粘り気があるのが特徴です。

ただし、おしるしがないまま陣痛や破水が始まる人もいます。おしるしは子宮口が開くことで出るとされており、助産師によっては、おしるしの量を見ながら子宮口がどのぐらい開いていているかを予測できる場合もあるそうです。

血液が混ざっていることもあり、茶色から茶褐色、鮮血の人もいるそうです。量は一般的に少量ですが、まれに生理のピーク時ぐらい大量に出る人も見られます。粘り気があるため、さらさらの血というよりはどろっとした状態であることが多く、レバーのような血の塊が出た人もいるようです。

おしるしが来たらすぐにお産になるとは限らないため、おしるしの出血が一度止まるのは問題ないとされています。さらさらとした出血がある、出血が2〜3日以上長く続く、血の塊が多いといった場合には、念のため病院に連絡しましょう。

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おしるしが続く原因とは?おしるしの色や量、注意点について

おしるしから陣痛・出産までの流れ

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おしるしが確認できたら、平均的にどのくらいの時間が経過してから陣痛が始まるのかが気になる妊婦は多いでしょう。おしるしが来てから陣痛が始まるまでに1週間以上かかる人もいれば、数時間後に陣痛が来る人、おしるしが来ないまま陣痛が始まる人もいるため、何日後に始まると定義するのは難しいものです。

陣痛には2種類あり、不規則に痛みが強まったり弱まったりしながら最終的には痛みが治まる「前駆陣痛」と、定期的に10分程度の感覚で痛む「本陣痛」があります。おしるしの後には前駆陣痛が始まる方が多いようです。

おしるしの後に前駆陣痛があり、破水が起こって本陣痛とともにお産が始まるという人もいますが、前駆陣痛や破水などを経験せずにお産が始まる人もいます。出産は個人差が大きく、第一子と第二子ではお産までの流れが違ったという人も珍しくありません。

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前駆陣痛はいつから?特徴は?どんな症状や痛み?

初産婦と経産婦のお産の違い

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おしるしに関しては、初産婦と経産婦で違いがあるというよりは、個人差があるという方が正しいでしょう。第一子のときにはおしるしがあったが第二子のときにはなかったという人もいます。

初産婦と経産婦の大きな違いは、陣痛開始から分娩完了までにかかる時間です。個人差はありますが、陣痛開始から分娩完了までの時間が、経産婦は初産婦の半分ほどの時間である場合が多いようです。

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経産婦の陣痛は初産と違う?間隔や始まりは?遠のく・こないこともある?

おしるしが来たらどうすれば良い?

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「おしるし」「陣痛」「破水」はお産のサインといわれています。病院に連絡するタイミングとしては、陣痛が10分以下の間隔で定期的に来た場合と破水があった場合としている病院が多いようです。病院に連絡するタイミングや向かうタイミングは、出産予定の病院のルールに従うと良いでしょう。

おしるしが確認できたら、まずは落ち着いて生理用ナプキンなどをあてましょう。前駆陣痛やおしるしの場合は安静にする必要はないといわれており、体調と妊娠の経過に問題がなければ軽い散歩などを行なっても問題ないでしょう。

ただし、無理はしないようにし、気になることがあれば医師の指示を仰ぎましょう。おしるしの出血が止まらない、激しい痛みを伴う、胎動が少なくなったように感じるといった場合には速やかに受診してください。

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前駆陣痛やおしるしが来たら?本陣痛までの流れと体調の変化

こんなときは病院を受診しよう

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36週以前の出血

おしるしは性器出血の一種ですが、臨月前の出血は不正出血の可能性があります。合併症などの可能性もあるため、明らかに分娩時期ではないときの性器からの出血は注意が必要です。

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【体験談あり】妊娠中に出血!原因は?流産や出産、病気の兆候がわかる?

出血とともに痛みが続く

出血があり、腹痛または下腹部痛が続く場合には、「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)」と呼ばれる、出産前に胎盤が剥がれ落ちてしまう病気のおそれがあります。発生頻度は全分娩の0.5~1.3%と決して高くはありませんが、常位胎盤早期剥離は病院でも判断が難しいといわれているため、おかしいと感じたら受診しましょう。

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常位胎盤早期剥離のリスクは?症状・発症率・治療法は?防げる?

胎動が少なくなったように感じる

胎動がいつもより少なくなった、今日は胎動がない感じる場合は受診してください。もともとどのくらいの胎動があり、現在はどのぐらいになったのかを伝えられるように、胎動が始まったら定期的に胎動の様子や時間を記録しておくと良いでしょう。

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【妊娠月数別】胎動が弱い・感じない原因とは?注意点と対処法

おしるしから陣痛までの流れに関する体験談

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筆者には4人の子どもがいます。おしるしから陣痛までの一連の流れを体験したときもあれば、おしるしに気付かずに陣痛が始まったときもありました。大量の出血が続いて昼に病院へ行き、「まだ産まれないかな」と言われたにもかかわらず、その日の夜には産まれたケースもあり、見事にばらばらでした。

おしるしから陣痛までの流れは個人差がとても大きく、初産婦でも経産婦でも、お産まで時間がかかる人がいるようです。実際にそのときにならないとわからないというのが正しいかもしれません。

おしるしも「あれ、これは血かな」という程度のときもあれば「大変だ、出血している」と騒ぎたくなるほどの出血だったときもあり、見事に4人それぞれの産まれ方でした。初産婦か経産婦かにかかわらず、一番大事なのは、冷静に判断ができるように正しい知識を持つことかもしれません。

おしるしがきても慌てず、まずは落ち着こう

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おしるしは予測ができず、また出血ということもあり慌ててしまう妊婦が少なくないといわれています。全ての人ではないにしろ、多くの人が経験するお産のサインであり、特に「おしるし」であればすぐに陣痛やお産が始まるとも限らないので、まずは落ち着きましょう。

妊娠中の出血は不正出血である可能性もあるため、出血量や出血の継続時間、痛みや胎動などを冷静にひとつずつ確認することが大切です。少しでもいつもと違うところや気になることがあれば受診してくださいね。

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