【助産師監修】お産につながる陣痛を促す8つの方法!臨月の過ごし方のアドバイスを伝授
出産予定日を過ぎてもなかなか陣痛が来ないと赤ちゃんが産まれてくるのか心配になります。医学的に42週を過ぎると過期産と呼ばれ、42週になる前に人工的に陣痛を誘発・促進させることが多いようです。ここではお産の現場で実践されているツボ押しや運動・体操、陣痛が来やすい体勢など、自然な陣痛を起こす方法について助産師が解説します。
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この記事の監修
目次
陣痛を促す方法1.とにかく歩く
正産期となる妊娠37週を迎えたら、いよいよ出産は間近です。37週に入ると赤ちゃんはお腹の中でしっかりと成長しているので、いつ産まれておかしくない状態です。ママもパパも赤ちゃんの誕生を楽しみに待ちながら、きちんとお産の準備をしていきましょう。
無理なくウォーキングがおすすめ
昔から「安産のためには、とにかく歩くこと」といわれています。歩くことは、日常生活動作といって、生活する上で必要な動作です。
人間は普段から歩いているので、無理なく身体を動かすことができるということから、妊婦さんにはウォーキングがすすめられています。37週過ぎは、できるだけウォーキングの時間を作るようにすると良いでしょう。ママが身体ををよく動かすことで、安産へとつながっていきますよ。
誰かにつき添ってもらうなど配慮する
この時期はお腹が張りやすかったり、前駆陣痛が始まったりする時期でもあります。決して無理はせずにママの体調を考慮し、赤ちゃんの胎動と会話をしながら楽しく歩きましょう。
ウォーキングの際はスマホなどの連絡手段を確保し、病院の連絡先を控え、近所の散歩コースを選んだり、誰かにつき添ってもらったりすると、何かあったときにすぐ対応できるので安心ですよ。
実際に陣痛が来たと思って産院に行っても、陣痛が弱い場合は「病院の中を歩いてみましょう」と言われたり、入院せずに家で「よく動いて下さい」と言われたりしたママは多いようです。それほどウォーキングには陣痛を促す効果が期待できます。
陣痛を促す方法2.スクワットと階段昇降
スクワットや階段昇降の効果
赤ちゃんが下りてくる方法のひとつとして骨盤を広げておこなうスクワットや階段昇降があります。スクワットや階段昇降には、陣痛を促進する効果が期待できるため、お産の現場ではママたちが陣痛を促すために、助産師やパパと一緒に階段昇降を行っている姿をよく見かけますね。
スクワットや階段昇降など、重力の力を利用すると、赤ちゃんが下におりてきてお産が進みやすくなるといわれています。
背中を壁につける、つき添いの方につかまるなど工夫を
お腹が大きいときのスクワットはバランスを崩しやすいので、背中を壁につけたり、つき添いの方につかまったりして、安全に配慮して行うようにしましょう。階段の昇り降りにつまづずくことがあるため、きちんと靴を履いて行い、特に降りるときには注意しましょう。
バランスボールも、腹部の筋肉を刺激することによって陣痛を促す効果が期待できるようです。大きく足を開いてバランスボールに座り、上下に動いたり、左右に揺れたりすることで赤ちゃんがおりやすくなりますよ。
陣痛を促す方法3.骨盤体操(骨盤ケア)
骨盤まわりの血流を良くする体操は、陣痛を起こすには効果的です。寝転んだまま簡単にできる陣痛促進の体操をひとつ紹介します。
1.仰向けに寝転がり、ひざを90度に曲げて立てる
2.両ひざをつけたまま左右に倒す(ひざを床につけるようにゆっくりと倒す)
左右数回ずつ行うことで、骨盤まわりの筋肉をほぐすことができます。
あぐらや四つん這いも陣痛が来やすい体勢だといわれています。出産予定日が近づいたらあぐらで座ったり、四つん這いで雑巾がけをしたりして過ごしても良いかもしれませんね。しかし、あくまで無理はせず、お腹の張りや痛みを感じたらすぐに中止するようにしましょう。
陣痛を促す方法4.毎日ゆっくり湯船につかる
湯船につかって冷えを解消
冷えは女性にとって大敵です。特に妊娠中のママの身体が冷えていると、効果的な陣痛が起こりづらく、お産が長引いたり、早産や逆子になりやすかったりするとされています。冷え性の妊婦は冷え性でない妊婦に比べ、はじめの弱い陣痛からなかなか有効的な陣痛にならないケースが多いようです。
身体を温めリラックスする
普段から身体を冷やす食べ物を控え、逆に身体を温める作用のある根菜類や、温かい飲み物を積極的にとるようにしましょう。できるだけ毎日湯船につかることも、陣痛を促すためには効果的です。湯船につかることでママの身体もリラックスするので、お産の現場でも、陣痛を促すためにママに入浴してもらうことがあります。
正産期に入ったら、好きな香りの入浴剤を入れ、じんわりと汗をかくぐらいゆっくりと湯船につかってみましょう。脱水症状を防げるよう、飲料水の用意も忘れないでくださいね。ただし、破水をした場合は感染症予防のためにも入浴は控えなければならないため、注意が必要です。
陣痛を促す方法5.おっぱいマッサージ
安定期に入ると、「母乳育児のためにおっぱいのケアを始めましょう」と言われるかもしれませんね。妊娠中のおっぱいケアに関しては、その必要性の有無に対してさまざまな見解がありますが、陣痛を促すという面ではおっぱいへの刺激の効果が認められています。
おっぱいへの刺激で触るのは、乳輪・乳頭の部分です。乳輪・乳頭を刺激するとオキシトシンというホルモンが分泌され、子宮収縮を促してくれます。
妊娠初期は子宮の収縮を避けるためにおっぱいのへ刺激は控えますが、陣痛がきてほしいときや産後に子宮収縮を促したいときには、とても有効な方法です。産後の母乳育児を促す効果も期待できるため、おっぱいマッサージをしてみてはいかがでしょうか。
国内の600を超える産院・助産院で採用されているママと赤ちゃんのための専門ブランドAMOMAが開発したカレンデュラオイルです。AMOMAの「カレンデュラオイル」は、繊細な赤ちゃんの肌におすすめのベビーマッサージオイルです。原材料のライスオイルは、日本人に馴染みの深い米ぬかをもとに作られています。
無香料・無着色、100%植物性で、低刺激。さらっとした使い心地は赤ちゃんのリラックスにもつながると評判ですよ。赤ちゃんの保湿はもちろん、出産前の乳頭マッサージ・会陰マッサージや、家族みんなのスキンケアにもおすすめです。
乳頭マッサージをするときにおすすめなのが、このカレンデュラオイルです。妊婦さんの会陰マッサージや乳頭ケアのオイルとして、赤ちゃんのおしりまわりのケア、肌の保湿オイルとして使うことができます。
陣痛を促す方法6.ツボの三陰交を温める
三陰交(さんいんこう)という足ツボがあります。三陰交は内くるぶしから指4本分上にあるツボで、女性ホルモンの分泌を促す効果があります。お産の現場では頻繁に使われるツボで、安産のツボとも呼ばれています。
三陰交は女性の大敵である冷えを和らげる効果もあるため、逆子の予防や、生理痛などの婦人科系疾患にも効果を発揮するといわれています。お産が近くなったころに、お風呂で三陰交をゆっくりと押してみてください。慣れている方は、三陰交にお灸をしてみても良いでしょう。
陣痛中も、三陰交を温めることで痛みが和らぐといわれています。可能なら陣痛中に助産師さんに足湯を用意してもらい、三陰交を押してもらうと良いですよ。
なお、三陰交は陣痛に影響のあるツボなので、妊娠初期や、切迫早産傾向にある妊婦さんは触るのを控えるようにしてくださいね。
陣痛を促す方法7.陣痛を促すアロマをかぐ
クラリセージは子宮を収縮させ、陣痛を促す効果があるアロマだといわれています。落ち着きのある香りで、心身のバランスをとりたいときに使用する人も多いようです。
使用法は、熱湯を入れたマグカップに数滴たらして香りをかぐだけと簡単です。クラリセージはアロマ専門店で購入することができますが、基本的には妊娠中の使用は禁止されているアロマです。臨月に陣痛を促進したいときにだけ使うようにし、念のために店員さんに確認してから購入するようにましょう。
陣痛を促す方法8.パパと仲良くする
妊娠中は性欲が低下し、セックスに抵抗が出てくるママが多いものです。セックスはパパとの大切なコミュニュケーションでもあり、安定期に入ってからの無理のないセックスは夫婦の精神安定につながります。セックスの行為そのものというよりは、パパと触れ合うという時間を大切にしたいですよね。
乳頭を刺激するときに出る「オキシトシン」というホルモンには、子宮収縮を促す作用があります。オキシトシンは別名「愛情ホルモン」ともいい、リラックスしたときや、性的興奮を感じたときにも多く出るといわれています。
陣痛が来てほしいころにパパとたくさん触れ合ってリラックスするとオキシトシンがたくさん分泌され、陣痛が促されるかもしれません。パパとのコミュニーケーションにもなるため、陣痛が待ち遠しい方は試してみてはいかがでしょうか。ただし、感染予防のコンドームは忘れずに使ってくださいね。
筆者の先輩助産師の中に、なかなか陣痛が来ないママに対して「パパと仲良くしてみましょう」とアドバイスをする方がいました。ジンクスかと思われるかもしれませんが、パパと仲良くすることで、お産を促す効果が期待できるのです。
陣痛を促進させる食事ってあるの?
陣痛を促進させる食べ物と聞いて「焼肉」や「オロナミンC」を思い浮かべる人がいるかもしれません。しかし、こうした陣痛を促すといわれている食事に医学的根拠はありません。
焼肉やオロナミンCを口にしたタイミングで、陣痛が来た人が多かったためにジンクスとして広まったと考えられます。お産を乗り切る体力をつけるためにも、栄養バランスが良い食事をとることを心がけたいものですね。
リラックスをして陣痛を待ちましょう
今か今かと陣痛が待ち遠しいときもありますが、赤ちゃんは自分のタイミングでちゃんと出てきてくれるので、安心してくださいね。陣痛がなかなか来ないからといって焦らずに、リラックスすることが大切です。
たくさん歩いたり、スクワットをしたり、ママが赤ちゃんのためにしたことは、必ず赤ちゃんに伝わっているだけでなく、お産や産後の体力作りにもつながります。無理のない範囲で安産を目指しながら、赤ちゃんの誕生までの残りわずかな時間を十分に楽しんでくださいね。
妊婦さんにおすすめのリラックスアイテム
おすすめリラックスアイテム①
ラズベリーリーフティーはヨーロッパでは何千年も昔から活用され、多くの妊婦さんに愛飲されてきました。AMOMAのラズベリーリーフティーには英国オーガニック認証のラズベリーリーフが使用されています。ノンカフェイン、無香料・無着色、国内工場生産にもこだわっているところもポイントです。
ラズベリーリーフティーというと、ラズベリーの実のように甘酸っぱい風味をイメージする人がいるかもしれませんが、AMOMAのラズベリーリーフティーはくせのない穏やかな風味なので飲みやすく、食事にもあわせやすいですよ。きれいな黄金色とハーブの香りを楽しんでくださいね。
おすすめリラックスアイテム②
少しでもスムーズに早く出産したいと願う人をはじめ、出産を控えた妊婦さんがリラックスできるように開発されたアロマオイルです。レモングラス、クラリセージ、ジンジャー、ジャスミンの香りがブレンドされた、スパイシーな甘い香りです。
出産予定日付近のリラックスタイムだけでなく、陣痛中、分娩前にリラックスしたいときに使用するのも良いかもしれません。芳香浴はもちろんのこと、ティッシュやハンカチに垂らして枕元に置いても良いですね。
「ままのて」が妊娠・育児中のママをサポート
ままのてが提供する、妊娠・育児中の疑問や不安・悩みをサポートするアプリ「ままのて」。妊娠週数や赤ちゃんの月齢にあわせて、ママへのメッセージを毎日お届けします。
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※この記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。