出産を早めるための陣痛ジンクス7選!早く赤ちゃんに会いたい【助産師監修】

臨月を迎え「早く産みたい」「陣痛を早めたい」という気持ちが強くなるのは珍しいことではなく、とくに出産予定日を過ぎたママはいつ産まれるのかと不安に思うことでしょう。出産を控えた妊婦さんが陣痛促進につながることを願って行う陣痛ジンクス、出産ジンクスとはなにか、効果やどのような陣痛ジンクスがあるのかを解説します。

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目次

  1. 早く出産をしたい人が多い?
  2. 陣痛ジンクス・出産ジンクスとは?
  3. 陣痛ジンクス1.食べ物・飲み物:焼き肉・オロナミンCなど
  4. 陣痛ジンクス2.運動:船漕ぎ運動・スクワットなど
  5. 陣痛ジンクス3.雑巾がけ:四つん這いで家をきれいに
  6. 陣痛ジンクス4.ツボ押し・アロマ:むくみ・冷えの改善、リラックス
  7. 陣痛ジンクス5.おっぱいマッサージ:母乳を出やすく
  8. 陣痛ジンクス6.赤ちゃんにお願いする:生まれる前から語りかけ
  9. 陣痛ジンクス7.満月・新月・大潮:出産に関係?
  10. あわせて知っておきたい陣痛緩和法
  11. 陣痛ジンクスを楽しみながら赤ちゃんを待とう
  12. あわせて読みたい

早く出産をしたい人が多い?

臨月に入ると、早く出産をしたいと思うママも少なくないようです。出産予定日が近づくほどに「まだかな、まだかな」とあせったような気持ちになることもあるかもしれません。妊娠37週0日~41週6日のあいだに出産することを「正期産」とよび、この時期に生まれた赤ちゃんは子宮の外で生活しても問題ないぐらい十分に成熟しているといわれます。

出産予定日の後の2週間も正期産となるため、予定日を過ぎてもそれほどあせる必要はありません。それでも早く産みたいと感じる理由は以下のようなものがあるようです。

・大きくなりすぎないか心配
・後期つわりがつらい
・健診代がかさむ
・薬剤を使った分娩誘発を避けたい
・パートナーの予定があわなくなる

他にもさまざまな理由や思いがありますが、どのママにも共通しているのは「かわいい赤ちゃんと少しでも早く対面したい」という気持ちかもしれません。妊娠37週に入ればいつ陣痛が始まってもおかしくない状態のため、何かしていないと落ち着かないこともあります。そんなとき、世間でいわれている「陣痛ジンクス」や「出産ジンクス」が参考になるかもしれませんよ。

陣痛ジンクス・出産ジンクスとは?

陣痛ジンクスや出産ジンクスは、「○○をすると陣痛が促される・出産が早くなる」という一種のゲン担ぎのようなものです。科学的な根拠や裏付けがあるものではなく、妊婦さんのあいだでおまじない的に伝わってきたものや、経験的に語られてきたものが陣痛ジンクス、出産ジンクスと呼ばれています。

効果のありなしにかかわらず、出産を待つあいだの気晴らしにもなるため、陣痛ジンクスや出産ジンクスを実践しているママがいるようです。略して「陣クス」と書くこともありますよ。

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陣痛ジンクス1.食べ物・飲み物:焼き肉・オロナミンCなど

医学的な根拠はありませんが、特定のものを食べたり飲んだりした後に陣痛が始まったというママもいるようです。体重管理に気を遣いつつ、好みのものがあれば試してみても良いかもしれませんね。

焼肉

焼肉を食べると陣痛がくるというジンクスがあります。医学的な根拠はありませんが、育児が始まると外食の機会が減ることもあるので、出産前に少し豪華な食事をしても良いでしょう。医師から体重制限や糖質制限を指示されている場合は、事前に相談したほうが良いですね。

ニンニクやスパイスなどの刺激物も少量なら問題ありません。過剰に摂取すると消化不良を起こすこともあるので、ほどほどが良いでしょう。妊娠中は鉄分が不足して貧血気味になる場合もあるので、鉄分豊富な牛肉の赤身やレバーなどを食べても良いですね。

食中毒を防ぐために、お肉にはしっかりと火を通すようにしましょう。バランス良く栄養を摂るために、野菜も挟むと良いでしょう。ブロッコリーやアスパラガスなどは葉酸が多く含まれます。妊娠中はアルコールは厳禁のため、パートナーが飲んでいても断るようにしましょう。

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カレーライス

カレーライスなど、辛い料理を食べることで陣痛が起こるというジンクスもあります。一般的なカレー粉には数十種類のハーブやスパイスが入っています。たとえば、コリアンダーやカルダモン、ウイキョウ、クローブ、シナモン、ナツメグなどです。これらは香りが良いだけではなく、栄養的にも優れていて、活力を与えてくれることもあります。

胡椒や唐辛子、生姜などの辛味素材は、身体を温めて血行を良くするともいわれています。ただし、刺激が強いため胃腸が弱っているときには注意が必要です。カレーは多くの食材を入れることができ、主食、副菜、主菜が一度に食べられるので、食欲がないときにも良いでしょう。市販のカレーは塩分が多いこともあるので、食べすぎないようにバランスよく摂りいれたいですね。

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オロナミンC

オロナミンCは大塚製薬の栄養ドリンクです。医学的な根拠はありませんが、オロナミンCを飲むと陣痛が促進されるというジンクスが存在します。甘酸っぱい味なので、後期つわりに苦しむママでも飲めるかもしれません。

ビタミンC、ビタミンB2、ビタミンBが入っているため、妊娠中の栄養補給として飲むのも良いでしょう。また、クエン酸や蜂蜜もふくまれており、疲労回復にも良いといわれています。カフェインも含まれていますが、一本(120mL)あたり18mgと少量のため、何本も飲まないかぎりは気にしなくても良いでしょう。

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内容量:120ml瓶×50本入

ラズベリーリーフティー

ラズベリーリーフティーを安産や陣痛促進のハーブティーとして好むママもいます。ラズベリーには子宮刺激作用があるといわれ、分娩促進の目的で伝統的に使用している国もあります。同じように子宮筋を刺激する作用があるといわれるハーブには、ゴボウ、サンザシ、イラクサ、バーベナなどがあります。

ラズベリーリーフティーはほのかに甘い香りがするので、精神的にホッとリラックスできるかもしれません。温かいお茶を飲むことで、血行促進につながることもあります。ハーブティーはカフェインが含まれないことがほとんどですが、抽出量やハーブの種類によっては身体に影響が出る可能性もあるので注意しましょう。

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陣痛ジンクス2.運動:船漕ぎ運動・スクワットなど

予定日を過ぎても陣痛が起こらないとき、医師や助産師から軽い運動をすすめられることもあります。適度な運動は妊娠後期の体重管理に有効ですし、出産のための体力作りにもつながります。

船漕ぎ運動

舟を漕ぐような動作を立った状態で行うのが「船漕ぎ運動」です。まず、足を肩幅に開きます。片足を少し前に出し、両手をオールを持つように構え、舟を漕ぐように両手を動かしながら、前に後ろに体重移動します。20回ほどしたら、足を入れ替え繰り返します。

立って揺れたような状態になることで、赤ちゃんが下りようとする力に重力が加えられ、陣痛が促進される可能性もあります。想像以上に疲れる運動なので、お腹が張るようならすぐに休みましょう。

スクワット

「スクワットをすると陣痛がくる」というジンクスもあり、予定日を超えると助産師からすすめられることもあります。臨月のママはバランスを崩しやすいので、普通のスクワットではなく壁を使った安全なスクワットが良いでしょう。壁に背中と頭をつけ、ゆっくり腰を落とします。

スクワットは足や腰の筋肉を強化するため、筋力や体力の増強につながる可能性があります。また、骨盤内や下半身の血流を促進することにより、腰痛や便秘など妊娠中のマイナートラブルの改善につながるかもしれません。

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階段昇降

階段昇降も、陣痛を促進するとされる運動のひとつです。お腹が張るときは無理をせず、体調が良いときをねらってゆっくり階段を昇ってみても良いですね。重力を利用した陣痛促進につながることもありますし、体重管理や体力づくりにも効果があるかもしれません。

臨月のママはお腹が大きく、足元が見えにくいこともあります。急な階段や狭い階段は避け、とくに降りるときは手すりにつかまるなど慎重に動きましょう。パートナーがいるときはそばにいてもらうと安心ですよ。

散歩

妊娠中のママが一番気軽にできる運動は、散歩かもしれません。深呼吸を意識しながら、いつもより少し大きめの歩幅で近所をゆっくり歩いてみても良いですね。一日30分程度がおすすめです。夫や上の子どもと一緒に歩けば、良いコミュニケーションの場にもなりますよ。

ずっと家にいるよりは、外の景色を見たほうが気分転換になることもあります。歩くことで股関節を柔らかくし、陣痛促進につながる可能性もありますね。外に行くときは防寒や熱中症対策をして、母子手帳、健康保険証、携帯などは忘れずに持ち歩きましょう。

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陣痛ジンクス3.雑巾がけ:四つん這いで家をきれいに

四つん這いの姿勢が陣痛につながるというジンクスもあります。床の雑巾がけはしゃがんで背中を丸めた姿勢が続くので、赤ちゃんの通る道が柔らかくなるかもしれません。家もきれいになって一石二鳥ですね。筋力増強と気分転換が同時にできます。

四つん這いの姿勢は腰に負担がかかりにくく、股関節を柔らかくするストレッチにもなるといわれます。産院などでは、分娩時に四つん這いの姿勢を選択するママもいます。骨盤の軸と胎児の重力が一致しやすいため、会陰の裂傷を起こしにくい場合もあるようです。

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陣痛ジンクス4.ツボ押し・アロマ:むくみ・冷えの改善、リラックス

陣痛促進のツボを試そうとするママもいます。ツボは重要な神経や血管の上に位置していることもあり、上手に刺激することで不調が回復する可能性があります。安産や陣痛促進のツボといわれるもののひとつが「三陰交(さんいんこう)」です。

三陰交は、足の内側のくるぶしの一番上から、指四本分真上にあります。指で押したり、温めたりすると良いでしょう。ツボ押しは身体に思わぬ影響をおよぼすこともあるので、事前に医師に相談したほうが安心ですよ。

アロマテラピーも、陣痛促進や痛みの緩和に効果があるといわれています。嗅覚を刺激することで心身をリラックスさせ、血液やリンパの流れを促し、スムーズな分娩にみちびいてくれるかもしれません。たとえば「クラリセージ」や「ジャスミン」には子宮を活性化する作用があるといわれています。ツボとあわせてアロママッサージをするのも良いでしょう。

陣痛ジンクス5.おっぱいマッサージ:母乳を出やすく

おっぱいマッサージは子宮の収縮につながることもあり、早産予防のために早い週数では推奨されていません。しかし妊娠37週以降であれば問題ないとされています。おっぱいマッサージをすることで乳房の血行がよくなったり、乳首が柔らかくなったりと、母乳が出やすい環境につながることもあります。

乳房全体を優しくなでるようにマッサージしたり、指で乳頭や乳輪部をつまむように刺激したりしましょう。おっぱいを下から持ち上げ、左右に揺らすことで、おっぱいが柔らかくなります。帝王切開の予定のママや赤ちゃんが小さめのママは、おっぱいマッサージをしないほうが良いこともありますから、担当の医師に相談してみましょう。

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陣痛ジンクス6.赤ちゃんにお願いする:生まれる前から語りかけ

妊娠5ヶ月を過ぎるぐらいになると、お腹の赤ちゃんは耳が聞こえるようになるといわれています。語りかけや音楽などの「胎教」をすることで、ママやパパは母性や父性が強くなり、赤ちゃんへの愛情が増すこともあります。また、赤ちゃんはママと喜怒哀楽をともにしているという説もあります。

ママが「予定日には生まれてきてね」「もうちょっとで会えるね、楽しみだね」と話しかけることで、赤ちゃんも頑張ろうと思えるかもしれません。赤ちゃんとのつながりを感じることは、ママの精神的な支えになるので、ジンクスを抜きにしても毎日語りかけてあげたいものですね。

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陣痛ジンクス7.満月・新月・大潮:出産に関係?

月の満ち欠けや、潮の満ち引きが出産に関係しているとするジンクスもあります。満月や新月だと赤ちゃんが生まれやすいといった説です。潮の満ち引きは、実際に月の引力と関係があります。月のある側では月の引力で海面が持ち上がり、満潮になるとされます。

月の満ち欠けが出産に影響するという考えは、赤ちゃんを守っている羊水が海と良く似た成分でできていること、また人間の身体の6割は水分であることからきているのかもしれません。あくまでもひとつのジンクスですが、月齢カレンダーをチェックして、次の新月や満月の日を探してみても良いですね。

あわせて知っておきたい陣痛緩和法

カイロ

身体を温めることで、陣痛が緩和し、お産がスムーズに進むこともあります。首を温めたり、足湯をしたりことで血行を良くする産院もあるようです。腰やお腹、おしりなど痛む場所は、出産の進行度によって変わってきます。いろいろな場所を温めることができる、張るタイプではないカイロが便利でしょう。低温やけどにならないように、タオルなどに包んで当てると良いでしょう。

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ゴルフボール・テニスボール

陣痛の緩和やいきみ逃しのときに便利なのが、ゴルフボールとテニスボールです。握ってもつぶれないほどの硬さがあり、手におさまるサイズである点がポイントです。痛みが強いとき、子宮が全開ではないのにいきんでしまいそうなとき、肛門付近をボールで強く圧迫することで楽になることがあります。

腰やおしりなど、痛い場所をコロコロさすることもできます。パートナーがいるときは、陣痛のピークにあわせて押してもらうと良いでしょう。病院によってはボールを用意してありますが、自分で持ち込んでも良いですね。

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呼吸法

陣痛の段階にあわせた呼吸法を覚えておくことで、身体の緊張をほぐし、酸素をしっかり取り入れることができる可能性があります。陣痛がそれほど強くない状態では、鼻から息を吸い、口からゆっくり息を吐きます。

陣痛の痛みが強くなってきたら、浅い呼吸に切り替えます。医師や助産師の指示があるまでは、いきまず息を細かく吹き出すことで我慢します。しっかり何度も吐くのがポイントです。子宮収縮の初めと終わりは、肺の空気を全部入れ替えるように深呼吸をしましょう。呼吸に集中することでリラックス効果も得られるかもしれませんよ。

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陣痛ジンクスを楽しみながら赤ちゃんを待とう

医学的な根拠はありませんが、早く出産するための陣痛ジンクス、出産ジンクスはいろいろと存在します。「本当に陣痛が始まったら面白いな」ぐらいの余裕をもって試したいところですね。身体を動かしたり、赤ちゃんに話しかけたりすることは気分転換にもなります。赤ちゃんに会うまでの時間を少しでも楽しみながら待てたら良いですね。

※この記事は2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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