妊婦が氷を食べるのはOK?食べ過ぎると胎児に影響する?貧血との関連性や「氷食症」について

妊娠中、氷を食べたくなるママは多いようです。冷たい氷を口に含むと、つわりが楽に感じられたり、身体のほてりが和らいだりするからかもしれません。妊婦さんが氷を食べると、赤ちゃんに何か影響はあるのでしょうか。ここでは氷の食べ過ぎによるリスクや、貧血との関連性、氷食症について解説していきます。

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この記事の監修

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産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 妊婦は氷を食べてもいい?
  2. 妊娠中に食べたくなる氷菓、かき氷
  3. 氷を食べると妊婦や胎児に影響する?
  4. 妊娠中に氷を食べたくなるのは貧血と関係がある?
  5. 妊娠中に氷が食べたくなるとき
  6. 氷を無性に食べたくなる「氷食症」とは?
  7. 妊娠中の氷・氷菓に関する体験談
  8. 氷を食べ過ぎてしまうときは医師に相談を
  9. あわせて読みたい

妊婦は氷を食べてもいい?

妊娠中、氷をおいしいと感じるママは少なくないようです。氷を食べたくなる理由はさまざまですが、氷を口にするとつわりが軽減したように感じられたり、身体のほてりが冷めたりすることがあるようです。氷は水でできているものなので、妊娠中であっても食べ過ぎなければ問題ありません。口の中でゆっくり溶かしたり、ガリガリと細かい氷を噛んだりと、身体が冷えない程度に楽しみましょう。

ミネラルウォーターは塩素で殺菌されていないため、長期間保存する氷には向いていません。氷を冷凍庫で作るときは、普通の水道水で作ったほうが良いでしょう。海外旅行など場所によっては、氷を口にしないほうが良いこともあります。注意しましょう。

妊娠中に食べたくなる氷菓、かき氷

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氷菓とは

アイスクリームは含まれている乳成分の量で種類が分かれています。もっとも乳成分が多く含まれているのがアイスクリーム、そこから順にアイスミルク、ラクトアイス、氷菓と分類されています。氷菓には乳固形分がほとんど含まれていません。果汁を凍らせたアイスキャンディーやかき氷などが氷菓にあたります。

市販のものだと、赤城乳業の「ガリガリ君」やグリコの「アイスの実」、森永製菓の「アイスボックス」などが氷菓にあたります。さっぱりした味わいを欲しているときに、こうした氷菓を手に取る人は多いのではないでしょうか。

氷菓は乳成分が少ない分、カロリーも低いように思えますが、実際は糖分が多く含まれているものもあります。食べ過ぎには注意が必要です。普通の氷と同じような感覚で食べ過ぎてしまうと、急激に太ったり、妊婦健診の尿検査に影響が出たりする可能性があります。ママは自分の体重や体調をよく考えて氷菓を食べるようにしましょう。

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かき氷

氷菓のひとつであるかき氷は、細かく削った氷にシロップをかけたものです。日本の夏を代表する食べ物として親しまれており、お祭りの屋台などでもよく見かけますね。カフェなどで「フラッペ」として販売されていることもあります。氷はカロリーゼロですがシロップは糖分が高いので、かけ過ぎには注意が必要です。

シロップにはいちご味やメロン味などさまざまな種類がありますが、なかには宇治金時味のかき氷が好きな人もいるでしょう。宇治金時や抹茶味のかき氷シロップには、微量ですがカフェインが含まれています。しかし、コーヒーや玉露と比べるとカフェインの量はわずかであり、通常の量のかき氷を食べるのであれば気にするほどではないでしょう。本物の抹茶の粉がかけられているようなかき氷は、カフェインの量が多くなるため注意が必要です。

氷を食べると妊婦や胎児に影響する?

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胎児への影響

妊娠中に氷を食べると、赤ちゃんが逆子になったり、胎動が激しくなったりするという説がありますが、どれも医学的な根拠はないようです。お腹の中の赤ちゃんは、人肌程度の温度に保たれた羊水に包まれているので、氷の冷たさにびっくりするということはないでしょう。

しかし赤ちゃんは、酸素や栄養をママから受け取っています。ママの身体が冷え過ぎることで血行が悪くなり、十分な酸素や栄養が赤ちゃんに行き届かなくなる可能性がまったくないわけではありません。冷えが進むと難産や早産につながることもありますから、妊娠中は氷をはじめとした冷たいものの食べ過ぎには注意が必要です。

また、つわり中に食べたくなったものの味の好みで赤ちゃんの性別を予想するジンクスがありますが、こちらも医学的な根拠はありません。

妊婦への影響

氷の食べ過ぎによってママの身体が冷えると、血行不良になることがあります。血行が悪くなると、以下のようなリスクがあるといわれています。

・つわりを重く感じる
・お腹が張る
・足がむくむ
・便秘や下痢になる

氷によって消化器官が冷えると、免疫力が低下する可能性があります。とくに臨月はむくみやお腹の張りが起こりやすいため、身体を冷やさないように注意しましょう。

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妊娠中に氷を食べたくなるのは貧血と関係がある?

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貧血とは、血液に存在する赤血球やヘモグロビンが少なくなった状態をいいます。原因はさまざまですが、とくに多いのが、ヘモグロビンの原料となる鉄分不足による「鉄欠乏性貧血」です。

妊娠中は、全身を循環する血液量が増えることや、赤ちゃんに優先的に鉄分が送られることなどから、鉄分が不足しやすいといわれています。鉄欠乏性貧血の症状は個人差があり、息切れや動悸、耳鳴りや頭痛が起こることがあります。

貧血に陥ると、人によっては無性に氷を食べたくなることがあるようです。貧血の人が必ず氷を食べたくなるわけではありませんが、症状としてはメジャーなものなので、気になる人は病院を受診してみましょう。

妊娠中に氷が食べたくなるとき

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つわり中

つわりが始まると、口の中が苦く感じたり、よだれがあふれたりすることがあります。そんなときに、氷を口に含むと楽になるというママがいるようです。氷の冷たさを感じることで、胸やけや吐き気がすっきりすることがあります。食べつわりでつい食べ過ぎてしまうというママが、氷を噛むことで我慢する場合もあるようですね。

夏が来て暑くなると、かき氷やアイスなど冷たいものを食べたくなることがあります。とくに妊娠後期は、ママのお腹が大きく重くなって、動きにくくなる時期です。また、妊娠中は高温期が続くため、身体のほてりを感じたり汗をかきやすくなったりするママもいます。いつもより暑苦しく感じて、つい氷を食べてしまうことがあるようです。

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氷を無性に食べたくなる「氷食症」とは?

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氷食症とは、異常なほど氷を食べてしまう病気です。栄養にならないものを継続的に食べてしまう「異食症」のひとつといわれています。氷食症の明確な定義はありませんが、製氷皿一皿以上の氷を2ヶ月間毎日摂取していると、氷食症と診断されることがあるようです。

一概にはいえませんが、氷食症は鉄分不足による貧血によって起こるのではないかといわれています。妊娠中の女性は鉄分不足になりやすく、氷食症となるリスクも高いと考えられているようです。なぜ氷を食べたくなるかは明らかになってはいません。いったん氷食症になると、氷以外の食べ物の摂取が減ることで鉄分不足が進み、さらに氷を食べたくなってしまうという悪循環に陥ることがあります。

貧血が悪化すると、赤ちゃんに必要な栄養や酸素が行き届かなくなることもあり、発育に影響する可能性があります。自分で氷を食べることがやめられないときは、医師に相談してみましょう。医師によっては鉄剤を処方したり、食事療法を提案したりします。症状の強さによって治療法は異なりますが、鉄分不足を解消させることが症状の改善につながることもあります。

また、妊活中の女性の場合、貧血が不妊につながることもあります。妊娠しにくいと感じている女性は早めに医師に相談したほうが良いでしょう。

妊娠中の氷・氷菓に関する体験談

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氷でつわりが楽に

筆者はつわり中、とくに氷を食べたくなりました。口の中が常に乾いている感じがして気持ち悪かったのですが、氷を口に含むと楽になりました。ぼりぼりと何個も食べると身体が冷えてしまうため、ひとつの氷をキャンディのようにずっと舐めていました。氷はカロリーもないので、体重管理が必要な筆者には重宝しましたよ。お茶を飲んで気持ち悪くなることもあったので、氷で水分補給をすることもありました。

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ガリガリ君を常備

つわりの時期が初夏だったこともあり、キーンと冷たい舌触りを求めてガリガリ君が無性に食べたくなりました。冷凍庫にいつもストックして、常に食べていました。急にガリガリ君が冷凍庫を占拠したので、夫がびっくりしていました。

氷を食べ過ぎてしまうときは医師に相談を

妊娠中に氷を食べても問題ありませんが、食べ過ぎると身体が冷えてしまう恐れがあります。冷えが進んで血行不良になると、母体やお腹の赤ちゃんに影響することもあるので注意しましょう。つわりや暑さで多少の氷を食べる分には問題ありませんが、製氷皿一皿分を常に食べ続けてしまうようなら、氷食症の可能性があります。氷を異常なほど食べてしまう場合は、医師に相談するようにしましょう。

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