更新日:2018年10月26日

妊娠中に蜂蜜を食べても大丈夫?カレーに加えるのは?効果や注意点、レシピ

妊娠中の食事は、気になることが多いですよね。妊娠中に必要な栄養素や食べてはいけないもの、体重管理について悩んでいる妊婦さんもいるでしょう。栄養価が高く、比較的カロリーが低い「蜂蜜」に注目している妊婦さんもいるかもしれません。妊婦さんは蜂蜜を食べても大丈夫なのか、効果や注意点、お腹の赤ちゃんへの影響について解説します。

監修 : ままのて 医師・専門家
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記事の監修

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産婦人科医
藤東 淳也

妊婦さんも食べたい!甘くておいしい蜂蜜

自然の甘みがあり、口当たりも良い蜂蜜は、古くからさまざまな場面で用いられてきた食材です。風邪でのどが痛いときや咳が出るときに、蜂蜜大根やゆず蜂蜜を用いる人もいますよね。カレーやコーヒーなどの苦味や辛味がある料理にアクセントとして使う人もいるかもしれません。

一方で、妊婦さんであれば「妊娠中に食べてもよい食材なのかどうか」が気になるでしょう。妊娠中は、体重管理の面からも食事に注意が必要となります。また妊娠の経過やお腹の赤ちゃんへの影響が懸念される食材であれば、摂取自体が禁止になる場合もあります。

一般的には、妊婦さんが蜂蜜を食べても問題はありません。ただし、糖尿病などでカロリー制限を受けている場合、腎臓の機能が低下しカリウム制限を受けている場合には、蜂蜜の摂取に注意が必要です。妊婦さんの体調や妊娠の経過によるため、疑問があればかかりつけの医師に相談してみましょう。

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風邪によるのどの痛みや咳があるとき、妊婦さんにも蜂蜜は効果的?

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咳が出る、のどが痛いといった風邪の症状があっても、妊婦さんは市販の薬を自己判断で服用することはできません。薬の中には、お腹の赤ちゃんの器官形成に影響を与えるものや、胎盤を通じて赤ちゃんにも薬の作用が出る可能性があるものが存在します。このため、妊婦さんが薬を服用する場合には、必ず医師や薬剤師への相談が必要です。

のどが痛いときや咳が出るときに、さまざまな形で蜂蜜を用いる方法は古くから支持されている民間療法のひとつです。なぜ古くから蜂蜜は風邪の初期などに用いられているのでしょうか。蜂蜜の効能について、農林水産省のサイトには以下のような説明が記載されています。

はちみつは殺菌力、抗菌力にすぐれ、傷ややけどなどの薬として使われてきました。古代エジプト文明などの記録にも、はちみつを薬として使った記録が残っています。保湿力も備わっているので、スキンケアでもパワーを発揮。化粧品や石けんなどにも使われています。

引用元:www.maff.go.jp

蜂蜜の殺菌力や栄養価の高さ、のどに潤いを与える効果に期待ができそうですね。ただし、あくまでも民間療法である点には注意が必要です。蜂蜜の効果に期待はできますが、蜂蜜だけで必ずのどの痛みや咳が治るとは限りません。のどに強い痛みを感じたり、痛みが続いたりするようであれば、自己判断せずに医師に相談してくださいね。

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妊婦さんが蜂蜜を食べてもOK?死亡事故との関係は?

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妊婦さんの中には、蜂蜜を食べるとお腹の赤ちゃんに影響があるのではないかと心配になる人もいるようです。「ボツリヌス症」による赤ちゃんの死亡事故を考えると、少し怖くなってしまう妊婦さんもいるかもしれませんね。しかし、合併症などで医師による指導を受けていない妊婦さんであれば、蜂蜜を食べても大丈夫です。

蜂蜜は、1歳未満の子に与えてはいけません。腸内環境が整っていない乳児が蜂蜜を食べると、蜂蜜に含まれていることがあるボツリヌス菌により、乳児ボツリヌス症を発症する可能性があり、死亡事故も起こっています。ボツリヌス菌は熱に強く、加熱しても簡単には死滅させることができない点にも、注意が必要です。

ハチミツによる乳児のボツリヌス症|消費者庁

一方で、妊婦さんが蜂蜜を食べても、胎盤を通じて赤ちゃんにボツリヌス菌が移行することはありません。このため妊婦さんが蜂蜜を食べることで、お腹の赤ちゃんが乳児ボツリヌス症によって死亡することはないでしょう。

妊婦さんは蜂蜜の糖分・カロリーに注意

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体重管理は、多くの妊婦さんが直面する問題かもしれません。お腹の赤ちゃんの成長に伴う体重増加は問題ありませんが、必要以上に太ってしまう妊婦さんも珍しくないでしょう。体重管理の一環として、上白糖やグラニュー糖といった砂糖と比べると、少しだけカロリー(エネルギー)が低い蜂蜜を代用している妊婦さんも多いかもしれませんね。(※1)

糖分やカロリーは生きていく上で不可欠なものです。蜂蜜は、一般的な砂糖類よりもカロリーが少なく、栄養も豊富に含まれています。ただし、蜂蜜も必要以上の摂取には注意が必要となります。また、体重管理のために、蜂蜜などの糖分を制限しすぎることも身体には良くありません。体重の増減状況や体調を見ながら、調整しましょう。

ただし医師から甘いものを控えるように指示を受けている場合には、蜂蜜も控えるようにしましょう。妊娠中の食事メニューや栄養については、かかりつけの病院の医師や管理栄養士さんに相談してみるのも良いでしょう。行政や民間の相談窓口も活用してみましょう。

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出典:beeme.jp
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妊婦さんにも人気の蜂蜜には、さまざまな使い方がある

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栄養価の高さ、口当たりの良さ、天然由来の甘みといった特徴がある蜂蜜は、さまざまな形で用いられる万能食材です。のどが痛いときの蜂蜜大根、おかずにもなる蜂蜜漬け梅干しなど、目的に応じて活用してみましょう。ヨーグルトに蜂蜜をかける食べ方をしてもおいしいですよね。蜂蜜にきんかんや梅を組み合わせたのど飴の形でも、馴染み深いかもしれません。

飲み物との相性が良いのも、蜂蜜の特徴のひとつでしょう。紅茶に生姜と蜂蜜を混ぜたハニージンジャーティー、すっきりとした味わいの蜂蜜レモンジュースなどアレンジ幅が広いのも嬉しいですね。

ただし市販の蜂蜜入り食品や蜂蜜入り飲料は、純粋に蜂蜜だけが入っている商品であることは珍しく、通常はさまざまなものが加えられています。蜂蜜にメープルや砂糖といった甘味のある原材料をさらに加えているものも少なくありません。栄養価やのどの潤い効果に期待ができる蜂蜜ですが、「はちみつ」という単語が名前に含まれている商品でも、成分表示を参考に選んでみると良いでしょう。

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妊娠中も食べたい!蜂蜜入りカレーライスはOK?

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カレーライスに蜂蜜を入れるレシピを愛用している妊婦さんもいますよね。蜂蜜との相性も良いカレーライスは、妊娠中に食べても問題ないのでしょうか。

カレーライスは妊婦さんも食べられる

大人も子どもも大好きなメニューの代表格であるカレーライスも、基本的には妊婦さんが食べても問題ないでしょう。カレーライス自体には、妊婦さんの身体やお腹の胎児への影響が心配されるものは入っていません。カレーなどの「刺激物」は妊婦に良くない、という話を耳にすることもあるかもしれませんが、これも「刺激がある=塩分が高いものが多い」ためにいわれていることが多いようです。

塩分やカロリー、スパイスには注意を

カレーなどの刺激物には、塩分が多く含まれています。また食欲を刺激するにおいから、体重管理のためにも食べ過ぎには注意が必要です。体質によっては辛いものを食べると胃腸の粘膜が傷ついたり、下痢をしたりする人もいます。また刺激物の食べすぎは、痔の原因になる場合もあります。適度な辛さ、適度な量でカレーライスを楽しんでくださいね。

可能であれば手作りカレーや無添加カレーを

つわりでカレーしか受けつけない妊婦さんやカレーが大好物である妊婦さんは、食べる際に少し工夫してみるのも良いでしょう。時間があれば、手作りカレーはいかがでしょうか。油の量を控えめにしたり、肉の代わりに大豆や高野豆腐を使用したり、自分好みの健康的なアレンジができますよ。

自分でカレーを作る時間がなかなかない場合には、植物性油脂を使用したカレーや無添加のカレーを探してみるのも良いでしょう。

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妊婦さんにおすすめの蜂蜜入りレシピ

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便秘対策としての蜂蜜レシピ

厚生労働省の「e-ヘルスネット」内の便秘と食事についてのページには、以下の記載があります。

糖分の多い食品は、腸管内で醗酵しやすく大腸運動を高めます。糖分の多い食品には、はちみつ・砂糖・水あめなどがあります。

引用元:www.e-healthnet.mhlw.go.jp

大腸運動を高める効果に期待ができる蜂蜜は、妊娠中の悩みとしてあげられることが多い便秘の緩和に役立つかもしれません。腸内環境を整えるヨーグルトに蜂蜜をかけて食べる「蜂蜜ヨーグルト」は、爽やかな酸味と甘味が朝食にもぴったりの一品です。

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のどが痛いときの蜂蜜レシピ

のどが痛いときには、蜂蜜の潤い効果に期待ができる「蜂蜜大根」がおすすめです。大根をよく洗い、皮をむかずに食べやすい大きさに切ります。切った大根を半日以上蜂蜜に漬けたら、蜂蜜大根の完成です。蜂蜜の量や漬ける時間は、好みに合わせて調整してくださいね。

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食欲がないときの蜂蜜レシピ

蜂蜜レモンは、つわりで食欲がないときや暑い日が続く夏にぴったりのレシピです。レモンをよく洗い、皮をむかずに輪切りにして、蜂蜜に漬けるだけで完成です。蜂蜜レモンは、そのまま食べるだけでなく、紅茶などに浮かべて楽しむのもおすすめです。

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リラックス効果に期待できる蜂蜜レシピ

寝つきが悪く夜中に目が覚めてしまう妊婦さんは、少なくありません。妊娠による環境や肉体の変化で、無意識のうちにストレスや不安がたまっているのかもしれません。夜寝る前に、温めた牛乳に少量の蜂蜜を垂らして、ハニーホットミルクを飲むのはいかがでしょうか。蜂蜜を垂らす量で、甘さの加減ができるのも良いですね。

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蜂蜜以外にも!妊婦さんが気になる甘味料

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料理や飲料に含まれる砂糖が気になる妊婦さんは、砂糖以外の甘味料に注目してみてはいかがでしょうか。蜂蜜は自然の甘味やコク、栄養価の高さが人気です。他の砂糖類と比較すると、カロリー(エネルギー)が少し低い点に注目している妊婦さんもいるかもしれません。

カロリー(エネルギー)に関していえば、黒蜜やメープルシロップも比較的カロリーは低めです(※3)。無糖のシリアルに少しだけ黒蜜を混ぜたり、豆乳にメープルシロップを少しだけ加えたり、ちょっとしたおやつやデザートとして活用してみても良いかもしれませんね。

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チョコレートやレバー、他にも気になる妊娠中の食材

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おやつの定番!チョコレート

妊娠中にチョコレートを食べること自体には、問題はありません。ただし、食べ過ぎには注意が必要です。

チョコレートは脂質や糖質が多く、食べ過ぎると妊婦健診のときに尿糖の数値が高くなってしまう可能性があります。妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群を引き起こすこともないとは言い切れません。またチョコレートには、少量のカフェインが含まれています。 特にカカオ70%以上の「高カカオのチョコレート」は、カフェインの含有量が通常のミルクチョコレートの約2倍になります。

チョコレートは、一日に食べる個数を決め、その日に食べる分だけを買いに行きましょう。板チョコよりも個包装のものを選び、口が寂しいときはナッツ類やドライフルーツを代わりに選びましょう。ストレスがたまらない程度に、自分に合った方法で甘いものを楽しんでくださいね。

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鉄分満点!レバー

レバーは、妊娠中も週に1回程度なら食べても問題ありません。貧血に悩む妊婦さんは少なくないので、鉄分補給としてレバーを活用したい人もいるでしょう。

鶏レバーには50g中に約4.5mg、豚レバーには50g中に約6.5mgの鉄分が含まれています(※2)。レバーを食べることで効率的な鉄分摂取が期待できます。しっかりと火を通して、活用したいですね。

一方で、レバーにはビタミンAも多く含まれているため、食べ過ぎないように注意しましょう。妊娠中のビタミンAの過剰摂取は、赤ちゃんの健康な成長を阻害する可能性があります。特に妊娠を希望している人や妊娠初期の人は、ビタミンAの過剰摂取に注意しましょう。

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妊娠中も安全に食事を楽しもう

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妊娠中の食べ物に関しては、専門家によって少しずつ意見が違う場合もあります。また妊娠中の食べ物について、さまざまな話を聞く機会がある人もいるかもしれません。加熱調理していないナチュラルチーズやスモークサーモンといった食中毒になりやすい食材、水銀量を多く含む魚、アルコール飲料など、確かに注意しなければいけない食べ物もあります。

一方で、ルールを守りつつもあまり神経質にならず、妊娠中も食事を楽しむことも大切ですよね。妊婦さんそれぞれの病気の有無や体調、妊娠の経過によって、状況は大きく変わります。食に関しても、すべての妊婦さんが同じ食事条件にはなりません。不明点があれば必ず医師や管理栄養士に相談し、できる範囲で、妊娠中の食事を楽しんでくださいね。

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