助産師監修|陣痛が来ない!予定日を過ぎたらこれを試してみよう!
助産師監修|出産予定日を過ぎても「陣痛どころかおしるしも来ない」と悩んでしまうママは少なくありません。特に、初めて出産を迎えるママは心配ですよね。ここでは、出産予定日を過ぎたとしても、あわてず、騒がず、落ち着いて赤ちゃんがやってくるのを待つための方法を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
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目次
出産予定日を過ぎたら?
出産予定日を過ぎると、どうしてもそわそわしてしまいますよね。周りから「産まれた?」と聞かれたりして気になってしまうのも仕方がありません。しかし、予定日を過ぎたからといって心配する必要はありません。医学的には、37週0日から41週6日までは正期産とされ、出産するのにちょうどいい時期だといわれています。正期産は予定日の前後あわせて35日間あるので、予定日を過ぎてから出産するママもたくさんいるのです。
出産時期はさまざま
大まかな出産予定日はあらかじめ医師から伝えられますが、実際には40週を過ぎて誘発分娩をする人もいれば、41週以後に出産する人もいます。予定日に帝王切開をする人もいるため、赤ちゃんが産まれる時期は本当にさまざまです。
出産予定日を過ぎると一日一日が長く感じてしまうこともありますが、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんが産まれてくるのを待つことが良いでしょう。
41週以降は注意が必要
正期産の時期でも特に41週以降になると、ママにも赤ちゃんにも悪影響がおよぶ場合があるので注意が必要です。
■胎盤機能の低下
胎盤は通常、弾力があってやわらかいのですが、41週以降になると徐々にかたくなる部分が増え、機能が低下くる可能性があります。すると、へその緒を通じて運ばれていた酸素や栄養が少なくなり、赤ちゃんが苦しくてお腹の中で胎便をしてしまうことがあるのです。さらに、胎便が混ざった羊水を飲むことで感染や赤ちゃんの肺の機能に悪影響を与えることもあるため、注意が必要です。
■常位胎盤早期剥離の危険も
出産予定日を過ぎても、妊婦さんには特に自覚症状はありません。ただし、上記で紹介した胎盤機能の低下から「常位胎盤早期剥離」を起こす可能性もあります。そのため、急に体調が悪くなることも少なくありません。予定日を1週間程度超過した場合、少量の出血でも「おしるし」とは限りません。異常な出血も考えられますので、自己判断をせず、万一に備えて産院に相談・受診することが大切になります。
■41週以降は陣痛誘発剤などを使う
ほとんどの産院では、妊娠40週までは自然にお産が始まるのを待ち、41週以降になると陣痛誘発剤などで人工的にお産を誘発する計画を立てます。また、出産の進みが良くなかったり、陣痛が弱かったりする場合にも、陣痛促進剤を使うことがあります。なお、41週を過ぎると赤ちゃんの身体も大きくなるので、予定日前に比べて帝王切開となる可能性が高くなります。
筆者自身、予定日後の診察で「2週間を過ぎたら誘発剤を使います」と言われ、とても心配でした。でも、1人目・2人目ともにそれから1週間以内に生まれたので、結果的に必要ありませんでした。
産院によって、予定日を何日過ぎたら陣痛誘発剤を使うというおおよその規定があります。
陣痛が来るように、こんなことを試してみよう
家事をする
妊娠後期は前駆陣痛に悩まされたりお腹がつかえたりして動くのが大変になりますが、しっかりと家事をすると良い運動になり、陣痛を促す効果があるといわれています。陣痛を促すのに特に有効なものには、次のようなものがあります。
・雑巾がけ(安産に効果的)
・身をかがめてお風呂掃除(滑らないよう注意)
・洗濯物を干すとき、1枚ずつしゃがんで洗濯物を取る(陣痛を促す)
・買い物に早足で歩いて行く(無理のない速度で)
このように、日常の家事に陣痛を促す動作を加えてみることも良いですね。
運動をする
出産予定日が近くなったら、特にしゃがんだり股関節を開いたりする動きが有効といわれています。 陣痛を促す運動として、次のようなものがおすすめです。
・スクワット(反動なしでゆっくりと腰を下ろすように)
・両足の裏を合わせ、身体をゆっくりと前に倒して起こす運動(背筋を伸ばして)
・ウォーキング (できるだけ誰かに付き添ってもらいながら)
・階段の上る運動(降りることは危険なため、おすすめしません)
一般的に、しっかりと足を動かすウォーキングやスクワットが良いといわれています。いつもはエレベーターを使うところを、がんばって階段を利用したという友人もいました。
ただし何事もやりすぎは良くありません。この頃は疲れやすく前駆陣痛に悩まされる時期ですので「疲れてきたな」と思ったら、休憩をしながら行いましょう。 体調と相談をしながら軽い運動を取り入れていくと良いですね。
おっぱいマッサージをする
陣痛を促すためには、乳頭マッサージも効果があるといわれています。出産後のおっぱいの準備にもなります。
1.乳首と乳輪を、円を描くように軽くマッサージする
2.乳首を親指と人差し指で軽くつまみ、2~3回引っ張る
3.横から乳首をつまみ、同じように引っ張る
乳腺はさまざまな方向に延びているので、そのことを意識してすべての方向からマッサージをします。入浴時などリラックスしている時に行うと良いですね。ひと通り行うと10分くらいです。マッサージの途中、透明や白、黄色の乳汁が出ることがありますが、これは正常な反応です。優しく洗い流すか、ふき取るくらいで大丈夫ですよ。もちろん何も出なくても、母乳の出方には問題ありません。
陣痛を促す食べ物のジンクス
食べ物による陣痛の促進は科学的根拠のないジンクスではありますが、「トンカツで受験に勝つ(=カツ)」くらいの気持ちで試してみるのは良いかもしれません。「これで陣痛が来る」という強い気持ちで不安に打ち勝つ、というのがジンクスの強みです。
ただし、いずれも塩分・糖分・カロリーが高く、刺激が強い場合もあります。お医者さんに相談して「食べてはダメ」と言われたら素直に諦めましょう。
焼肉
陣痛を促す食べ物のジンクスに「焼肉」があります。おそらく、精をつけて出産に挑めるよう気合いを入れる効果があるのではないでしょうか。実際に焼肉を食べて「陣痛が来た」という人もいれば「陣痛のじの字もなかった」という人もいます。
高塩分・高カロリー食になりますので、食べるときは「塩分に気をつける」など、来るべき出産を意識しつつ楽しむようにしましょう。
「オロナミンC」
陣痛を促すには「オロナミンC」が良いという声もよく聞きます。いわゆる栄養ドリンクは妊婦には刺激が強すぎるため、「オロナミンC」程の栄養分が良いということでしょうか。カフェインが気になる人もいるようですが、カフェイン含有率はコーヒーほどは高くないようですね。
出産に向けて気合いを入れるために、1本飲んでみるのも良いかもしれません。ただし、こちらも飲みすぎは禁物ですよ。
オロナミンCは、レモン11個分のビタミンCをはじめ、ビタミンB2、B6、アミノ酸をバランスよく配合。健康で元気な暮らしを応援する炭酸栄養ドリンクです。
茶瓶で紫外線からビタミンを守り、安心して飲んで欲しいから合成着色料・保存料は使っていません。
カレー
食べ物のジンクスには、「陣痛を促すためには刺激物が効果的」という傾向があるようですね。早く出産に至りたいママには、カレーもおすすめの食べ物のようです。ただしカレーは一般的に油分が多いため、食べ過ぎには注意しましょう。
ラズベリーリーフティー
ラズベリーリーフティーは、サンプルを配布するなど産院で勧めているところもあるようですね。その名の通り、ラズベリーの葉からなるハーブティーです。
ラズベリーのハーブの特性で「子宮口を柔らかくする」という効果があるとされ、陣痛促進、ひいては安産を促すといわれています。しかし、科学的な根拠は示されておらず、安全性や効果もはっきりしていないことから、正期産に入ってからリラックスのために飲むくらいなら問題ないでしょう。ハーブティーならではの香りを堪能したり味を楽しんだりと、リラックス効果も期待できそうですね。
妊婦さんにおすすめのラズベリーリーフティー
ラズベリーリーフティーはヨーロッパでは何千年も昔から活用され、多くの妊婦さんに愛飲されてきました。AMOMAのラズベリーリーフティーには英国オーガニック認証のラズベリーリーフが使用されています。ノンカフェイン、無香料・無着色、国内工場生産にもこだわっているところもポイントです。
ラズベリーリーフティーというと、ラズベリーの実のように甘酸っぱい風味をイメージする人がいるかもしれませんが、AMOMAのラズベリーリーフティーはくせのない穏やかな風味なので飲みやすく、食事にもあわせやすいですよ。きれいな黄金色とハーブの香りを楽しんでくださいね。
ゆったりとした気持ちでお産を待とう
出産予定日は、あくまで予定日です。必ずしもその通りに産まれるわけではないのが、出産の難しいところです。
筆者の場合は、1人目も2人目も予定日を4日過ぎて産まれました。焦りはありませんでしたが、基本的に痛いのが苦手なので、陣痛への恐怖を先延ばしにされることだけはつらかったです。「痛い経験は早く終わらせてしまいたい」と思いながら、必死でウォーキングしていたことを思い出します。
予定日を過ぎたからといって、焦ったり悩んだりする必要はありません。無理のない範囲でしっかり身体を動かして、ゆったりした気持ちでお産に向かいましょう。