おしるしが続く原因とは?おしるしの色や量、注意点について|産婦人科医監修

産婦人科医監修|出産予定日が近づきおしるしがあったとき、近い内に陣痛が来ると思っていても日にちが空いておしるしが続くことがあります。不安になるかもしれませんが、おしるしが続くことには原因があります。今回は、おしるしが続く原因、色や量、どんな場合のおしるしに注意すれば良いのかを医師監修の記事で解説します。

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この記事の監修

藤東 淳也
産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. おしるしって何?
  2. おしるしの色と量
  3. おしるしが来たらどうする?
  4. おしるしが続くときの注意点
  5. 激しい痛みは要注意!
  6. 自己判断は禁物
  7. おしるしがおかしいと感じたら迷わず受診しましょう
  8. あわせて読みたい

おしるしって何?

出産が近づくと子宮口が開くことで、「おしるし」と呼ばれる出血が見られることがあります。おしるしが確認できたら、どういった判断ができるのかを説明していきます。

陣痛がくる前兆

おしるしがあると、近い内に陣痛がくる目安になります。出産予定日通りでなくても、おしるしが確認できたら出産が近いと思うようにし、体を安静にしましょう。また、臨月は子宮が収縮しやすいため、すぐに陣痛が始まる場合もあります。

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出産の3日前くらいから起こりやすい

おしるしは、出産の3日前くらいから起こりやすいと言われています。もちろん個人差はあるので、出産の一週間前におしるしが見られる人もいれば、出産の前日におしるしが確認できる人もいます。また、おしるしが確認できなくても陣痛がくる場合があるので、必ずしも出産前におしるしが確認できるわけではありません。

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おしるし=すぐ出産?

「おしるし=すぐ出産」と思う人も多いですが、実際には「おしるし→破水→陣痛→出産」という流れが一般的です。おしるしがあってからすぐに破水し、陣痛がきて出産する人もいますが、おしるしがあってから数日中に出産する人が多い傾向にあります。

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おしるしの色と量

おしるしの色や量も確認してみてください。少しおかしいと感じたら、出産予定の病院を受診するようにしましょう。

おしるしの色

おしるしの色は、オリモノに少し血液が混じったピンク色や茶色・褐色の場合がほとんどです。しかし、おしるしの色が鮮血に近い赤だったり、全く色が分からないほど透明だったりして、おしるしと判断しにくいこともあります。おしるしがわからない、心配なことがあるといった場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

おしるしの量

おしるしの量は少量の人がほとんどですが、月経のときと同じくらいの量の出血がある人もいます。おしるしの量が多いと感じるときは、生理用ナプキンをあてるなどして対処しましょう。

おしるしは個人差がある

おしるしの色や量にも個人差はあります。おしるしの色や量は妊婦さんによって異なるので、自分ではおしるしだと判断しづらい場合もあるでしょう。出産予定日が近づき、おしるしかどうか不安な出血があったときには、病院で確認すると安心です。

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おしるしが来たらどうする?

おしるしの症状が見られたら、具体的にどう対処すれば良いのかを解説します。おしるしが来ても対処できるように、必要なものを準備しておきましょう。

生理用ナプキンをあてる

おしるしが確認できたら、おしるしの量が多くても少なくても、生理用ナプキンをあてて清潔に保ちましょう。人によっては、おしるしが数回あったり、おしるしが続いたりする場合があります。おしるしの色や量を確認する際も生理用ナプキンが役立つので、臨月までに準備しておくと良いですね。

入浴はOK

おしるしがあっても、入浴はOKです。ただし、おしるしの後に破水があったり、陣痛があったりするときには入浴を控える必要があるため、体調と相談して入浴するようにしましょう。

産婦人科へ連絡

おしるしがあるということは、蓮井や陣痛も近いということです。おしるしを確認できたら、出産する産婦人科に連絡をしておしるしがあったことを伝えましょう。おしるしがあった日に出産となるとは限りませんが、数日中に出産する可能性が高くなります。

おしるしが続くときの注意点

おしるしは、人によっては数回あったり、おしるしが続いたりすることがあります。おしるしが続く場合は、どのようなことに注意したら良いのかを説明していきます。

大量の出血

おしるしだと思っても、大量の出血が続く場合は、体の異常のサインのひとつと考えらるでしょう。以下でご紹介しているような「常位胎盤早期剥離」の可能性もあります。自覚症状はなくても、下半身のだるさを感じたり、体がいつもと違うと感じたりしたら、身体が危険な状態になっている可能性があります。

常位胎盤早期剥離

強い腹痛や出血が続く場合は、「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)」になっている可能性があります。常位胎盤早期剥離とは、出産前に胎盤が剥がれ落ちてしまうことです。お腹の赤ちゃんに酸素などが送れなくなってしまうため、命に関わる危険性があります。

前置胎盤

臨月が近づくと、「前置胎盤」になる可能性もあります。前置胎盤はおしるしが続く原因のひとつで、出産が近づくと子宮口が開くことで胎盤の一部分が剥がれ落ちてしまうため、危険な状態です。腹痛の症状が出ないため、出血を伴うおしるしが続く場合は速やかに受診してください。

胎盤の異常

おしるしが続く場合は、胎盤に異常があるケースが多いです。自覚症状はなくても、胎盤が剥がれ落ちるなどの危険な状態になっている可能性もあります。おしるしが続くときは胎盤の異常を疑い、すぐに医師に診察してもらうようにしましょう。

激しい痛みは要注意!

おしるしが続くことはなくても、臨月に激しい腹痛や痛みを感じることがあります。出産予定日に関係なく、痛みが続いたりおしるしが続いたりする症状が見られたら、それは赤ちゃんやママの体が危険な状態になっているサインです。最悪の場合命に関わることもあるため、注意しましょう。

自己判断は禁物

おしるしと下腹部の痛みを前駆陣痛などと勘違いする場合も多いですが、気が付いたときには母子共に危険な状態になっていたというケースも少なくありません。少しでも痛みや身体の不調が続くようなときは、自己判断をせず、すぐに産婦人科に連絡するようにしましょう。

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おしるしがおかしいと感じたら迷わず受診しましょう

おしるしは、「もうすぐママに会えるよ」というお腹の赤ちゃんからのメッセージです。おしるしがあったら、出産する準備をして入院に備えましょう。

また、人によっておしるしの色や量はバラバラなので、心配し過ぎる必要はありません。しかし、おしるしや痛みが長く続く、出血が多いといった症状が出る場合は、母子ともに命に関わる事態につながることもあります。おしるしがきたら期間や量をしっかり観察し、違和感が続く場合は産婦人科を受診するようにしましょう。

※この記事は2023年10月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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