1歳半健診の体験談!内容や持ち物、注意点は?気になる指差しや言葉の発達について
1歳半健診とは、各自治体が1歳6ヶ月前後の赤ちゃんの発育状況を調べるために実施しているものです。ここでは、1歳半健診の内容や、指差しのチェック方法、当日の持ち物など、事前にママやパパが知っておきたいポイントについて説明します。健診でひっかかったときの体験談もあわせてチェックしてみてくださいね。
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目次
1歳半健診(1歳6ヶ月健診)の目的は?
1歳半健診(1歳6ヶ月児健診)は、厚生労働省がすべての市町村に実施を義務付けているものです。赤ちゃんの身体や心の発達をチェックし、病気・発達異常の早期発見や保護者への必要な情報提供・指導を目的としています。
1歳半健診の内容
1歳半健診ではどんなことをするのでしょうか。ここでは一般的な1歳半健診の内容について、ひとつずつ説明します。
1.医師や保健師による問診
医師や保健師から、子どもの発達状況や日中の過ごし方について問診を受けます。また、指差しや積み木遊びにより、心身の発達状況を調べることが一般的です。
2.身長・体重などの計測
体重・身長・頭囲・胸囲などを調べ、成長曲線に沿って成長しているかどうかをチェックします。また、子どもの肥満度を調べるために、カウプ指数という指標を算出することもあります。
3.医師による診察
医師が、発達異常や疾病がないかを診察します。特にチェックする項目は次の通りです。
・栄養状態
・運動/言語/社会性の発達
・子どもの皮膚や性器は正常か
・頭頂部の大泉門が塞がっているかどうか
・胸の音は正常かどうか
ほかにも気になることがあれば、その場で質問しても良いでしょう。
4.歯科健診
歯科健診では、歯科医が歯の本数や虫歯の有無、かみ合わせや歯肉に異常がないかをチェックします。フッ素塗布や仕上げ磨き方法の指導を行うところもあります。
1歳半健診では、虫歯はなかったものの、歯並びについて気になる点を指摘されました。乳歯は、本来歯と歯のあいだに隙間があるほうが良いのですが、息子の前歯は隣の歯と隙間なく生えています。永久歯は乳歯より大きいため、生え変わるときに十分なスペースがなく、八重歯や乱ぐい歯になる可能性が高いそうです。
息子の場合には、永久歯に生え変わるタイミングで歯の矯正治療を受けたほうが良いとのことでした。生え変わるのはずいぶん先のことですが、治療費もかなりかかるとのことで、前もって教えてもらって良かったです。
5.子育て相談やお話(講習会)
1歳半健診では、子育てに関する悩みや不安を専門家に相談する機会や、子育てに役立つ講習会が設けられていることがよくあります。専門的なアドバイスや情報を得られるので、気になることがあれば積極的に質問してみてはいかがでしょうか。
1歳半健診の主なチェック項目
1歳半健診ではどのような項目をチェックするのでしょうか。受診する前に知っておきたいポイントを説明します。
身体の発育状況のチェック
身体測定により、順調に身体が成長しているか、やせすぎあるいは肥満でないかをチェックします。また、運動能力(つたい歩き、ひとり歩き、階段の昇降、積み木を重ねる)や、聴力、視力(外に出たときに極端にまぶしがる、目を細めるなどの異変はないか)を確認し、病気や発達異常の早期発見に役立てます。
言語や精神面での発達のチェック
意味のある言葉を話すか、指差しができるかを確認し、言葉の発達状況をチェックします。子どもが多動的であったり視線が合わなかったり奇声を出したりする場合は、発達の遅れを指摘されることがあります。
栄養状態や生活習慣のチェック
食事・睡眠・歯磨き・日中の過ごし方などから栄養状態、生活習慣に問題がないかをチェックします。子どもの偏食や夜になっても寝ないなど悩みがある方は、保健師などに相談しても良いでしょう。
1歳半健診の持ち物は?
1歳半健診に必要な持ち物は次の通りです。
□問診表(事前に記入しておく)
□母子健康手帳
□歯ブラシ・コップ(自治体が指定する場合のみ)
□赤ちゃんのお世話グッズ
(おむつ、おしりふき、ガーゼ、ビニール袋、マグ(哺乳瓶)、授乳ケープ、着替え、など)
□お気に入りのおもちゃや絵本(待ち時間に赤ちゃんが遊べるもの)
集団健診では各ブースを移動して回るので、持ち物を最小限にするのも大事です。人気のベビー服やマザーズリュックなどは、ほかのママも持っている場合が多いので、自分のものとわかるように記名するか目印を付けておくと良いですよ。
私が出産した産婦人科は、子どもが1歳になるころにベビーシューズをプレゼントしてくれます。しかし、同じ産婦人科で産まれた子どもはみな同じベビーシューズを使っているため、1歳半健診の会場では似たような靴がたくさん集まってしまいました。
靴に子どもの名前を書いておらず、別の子の靴と見分けがつかないと思ったので、とっさにビニール袋に靴を入れて持ち運びました。ほかのママも同じことを思ったのか、靴下を入れて目印にしたり、その場で記名したりしていました。
気になる1歳半健診の疑問と体験談
1歳半健診について、よくある疑問を先輩ママの体験談を交えながら解説します。
指差しはどのようにチェックするの?
指差しとは、イラストや物などを数種類用意し、子どもに「○○はどれ」と質問し、対応するものを指差しできるかどうかを見るものです。言葉の理解度や周囲とコミュニケーションがとれるかをチェックします。
指差しは慣れていないとできないことも多いものです。自宅でリラックスした状態で練習しておきましょう。健診時に緊張してうまくできなくてもあまり心配はいりません。
健診の最初に保健師さんによる問診がありました。子どもに絵本を見せ「〇〇くん、ワンちゃんはどれかな?」「どれが好き?」など自然な会話の中で、子どもが指を指すかチェックしていたようです。初めは警戒していた息子も、保健師さんがやさしく話しかけてくれて少しずつ気持ちがほぐれたのか、最後のほうには自然に指差しをすることができました。
1歳半健診でひっかかるとどうなるの?
1歳半健診でひっかかると、要観察あるいは専門機関の受診を勧められることがあります。特に、1歳半時点で歩かない場合は療育を勧められるケースもあります。
1歳半健診で発達の遅れを指摘されると、発達障害などが心配になるかもしれませんが、子どもの発達には個人差があるので心配しすぎる必要はありません。普段の様子に心配なことがあれば、ママやパパがどのように関わっていけば良いか、専門家に相談してみましょう。
1歳半健診では、身体の発達に問題はなかったものの、「言葉を話さないこと」「指差しができないこと」の2点から、保健師に言葉が少し遅れていると心配されました。
順調に育っていると思っていたので、少しショックを受けました。「言葉が心配な子どもを対象に、任意で2歳のときに健診を受けられますがどうしますか」と言われ、とりあえず資料だけ受け取りました。その後は言葉をよく話すようになったので、健診は受けていません。
友人の子どもが1歳半過ぎまで歩きださず、健診で要観察となったそうです。大きめの子どもで身体が重いためそこまで心配はしていなかったそうですが、健診で指摘されるとやはり少し心配になったとのこと。その後1ヶ月ほどで最初の一歩が出たそうです。6歳になった今では元気いっぱい走り回っています。
1歳半健診にはどれくらい時間がかかるの?
1歳半健診の所要時間は、集団健診か個別健診か、また実施している自治体によって異なります。一般的には、1~2時間程度で終わることが多いですが、混雑している場合はさらに長くかかることもあります。集団健診の場合は、込み合う時間帯について確認しておくと良いでしょう。
なるべく混雑する前に1歳半健診を済ませたかったため、受付時間の20分前に行きました。ほかに人はおらず、一番初めに受付しました。保健師による問診(指差し・積み木遊び)、測定、小児科による健診、歯科健診、保健師による相談の順で進みました。前に人がいないので進みが早く、相談時間も含めて1時間程度で終わりました。
帰るころになると、会場は人でごった返しており、問診の順番を待つ子たちがぐずる様子も多く見られました。
どんな服装で行けば良い?
1歳半健診では、身体測定や医師の診察があります。脱着しやすいシンプルな服がおすすめです。集団健診ではほかにも大勢の子どもがいるので、間違うことがないよう服や靴下に記名をしておきましょう。
風邪をひいたときには延期してもらえる?
体調不良などで健診に行けない場合は、問診表に書いてある連絡先に連絡し、別の日に変更してもらいましょう。
息子の1歳半健診は2回延期しています。1歳半健診の案内がきたときには、すでに仕事が入っておりどうしても休めずに、電話で連絡し次の健診の日に変更してもらいました。次の健診の日には仕事の調整がついたものの子どもが風邪で発熱をしてしまい、再度延期に。結局ほかの子の2ヶ月遅れで1歳半健診を受けました。
1歳半健診は子育ての悩みを相談する良い機会
1歳半健診は、医師、歯科医師、保健師など、複数の専門家に子どもの発育状況を見てもらえる場です。子育てについて不安や悩みがあれば積極的に質問し、専門家の意見やアドバイスをもらいましょう。聞きたいことがあれば事前にリストにしておくと良いですよ。