更新日:2017年10月24日

妊婦中の歯医者はいつからいつまで?歯医者に行く前に知っておきたい治療時の注意点

歯医者の治療はできれば妊娠前に治療を済ませておきたいものです。しかし、妊娠中は実は虫歯になる方や、歯周病になりやすくなるって、知っていましたか。実際に虫歯にかかってしまうママは少なくありません。ここでは、妊娠中の歯医者の時期や注意点について解説します。

監修 : mamanoko 医師・専門家
16782
0

妊婦が歯医者へ行く時期

Image

できれば妊娠前に

妊娠してしまうとどの時期でも気をつかうもの。できるだけ妊活中や普段から定期的に歯医者へ行ってメンテナンスをしておきましょう。

妊娠中でも行けない時期はない

痛みが強かったり、出血したりなど緊急の場合はいけない時期はありません。それでなくても妊娠中は体調の変化が気になるものです。妊娠中でも少しでも歯の痛みがあれば相談してみましょう。

妊娠初期(1,2,3,4ヶ月)の注意

つわりで口内ケアどころではない妊婦さんも多く、体調がすぐれない時期です。切迫流産も起こしやすいので、歯科治療はなるべく控えた方が良いとされています。痛みがある場合は応急処置にとどめておいて、安定期になってから治療するようにしましょう。

妊娠中期(5,6,7ヶ月)の注意

つわりも軽減し、体調が改善される安定期は特別なことがなければ問題なく治療を受けることができる、治療に最も適した時期です。この時期であれば麻酔が必要な虫歯治療や抜歯を含め、ほとんどの治療をすることができます。

妊娠後期(8,9,10ヶ月,臨月)の注意

お腹が圧迫されやすく身体に負担がかかる時期です。治療は不可能ではありませんが陣痛が始まる可能性や早産の恐れを考えると、この時期の治療はなるべく避け、急を要さなければ応急処置・予防処置に留めておきましょう。

妊娠中の口内環境

Image

虫歯ができやすくなる

妊娠すると唾液の量が減りお口の中が酸性に傾くため、虫歯ができやすい環境になります。また、つわりや食生活の変化によって歯磨きができないことも多く、産後気づいたら虫歯がたくさんできてしまったということがあります。

歯茎が腫れたり出血しやすくなる

妊婦さんの約半数以上にみられ、妊娠中期ころに一番多いようです。つわりによる歯磨き不足も原因のひとつですが、妊娠すると女性ホルモンが増えるため歯周病の原因菌が増加して歯茎の炎症しやすくなります。

歯周病菌がお腹の赤ちゃんに感染する

歯周病も虫歯と同じで感染症の一種です。妊娠中のママに感染があると胎盤を通してお腹の赤ちゃんに感染することがあります。

重い歯周病は早産の原因になる ・出産後、虫歯菌は感染する

重い歯周病になると、歯茎で起こった炎症性の物質が血液を通して徐々に全身に広がります。すると子宮を収縮する物質の分泌がうながされ、早産になるといわれています。歯周病で早産になるリスクは歯周病でない人の7.5倍ともいわれています。

妊婦の治療の際の注意点

Image

産婦人科の先生に相談してから行く

妊婦健診で定期的に身体をチェックしているので、通う時期などさまざまなアドバイスを的確にしてもらえると安心ですね。

妊娠していることを歯医者に事前に言う

妊娠初期や妊娠中期は見た目では妊娠しているかわかりません。虫歯治療のためにはレントゲン写真の撮影や麻酔などの薬剤を使用します。このとき、きちんと伝わっていないとお腹の子どもを流産などの危険にさらすことになってしまうので十分に気をつけましょう。

母子健康手帳の持参

母子健康手帳は妊娠経過が記されているので、歯医者さんにも健康状態を把握してもらうことができます。

無理をしない

特に妊娠初期は体調変化が著しいので、歯医者さんに行く直前に気分が悪くなっても無理をせずに、日にちを改めましょう。前もって妊娠していることを伝えていれば、基本的に歯医者さんも配慮してくれるものです。

楽な姿勢で受診する

姿勢がつらくなってきたら我慢せずに遠慮なく伝えましょう。

妊婦に注意が必要な治療

Image

X線撮影(レントゲン)

防護エプロンを着用し、腹部を遮蔽してX線撮影を受けましょう。

麻酔

一般的に歯科麻酔は局部麻酔です。通常量の使用では母子ともにまったく影響はありません。

投薬(痛み止め、抗生物質)

原則として妊娠中の患者に投薬はしません。ただし痛みがひどい場合は我慢することが逆にお腹の赤ちゃんに悪い影響を与えると判断された場合、産婦人科の先生と相談した上で投薬することもあります。

妊娠前や次の妊娠までにしておきたいこと

Image

クリーニング

定期的にクリーニングをしておくことで歯周病や虫歯を防ぐことができます。妊娠しているしていないにかかわらず定期的に通っておきたいですね。

親知らずの抜歯

親知らずの抜歯は処置後に人によって腫れや痛みが強く出ることがあります。その場合、抗生物質や痛み止めを長期に飲まなくてはいけないこともあるので、親知らずの抜歯は早めに行っておきましょう。

歯周外科手術 ・インプラント治療

歯周外科手術やインプラント治療など現在積極的に行わなくても良い外科処置は妊娠前にしておいてください。インプラントは腫れや痛みが少ない処置ですが、人によっては長期に抗生物質を飲まなくてはいけないこともあります。

妊娠中の歯医者に関する筆者の体験談

筆者も妊娠中に歯の痛みがあり、安定期に歯医者に通いました。あらかじめ妊娠していることは伝えていたので、姿勢のことなど気遣ってもらうことができ、安心して治療に臨めました。親身になってくれる歯医者さんが見つかると良いですね。

まずは、少しでも歯の痛みを感じたらすぐに産婦人科医や歯医者さんに相談しましょう。また、虫歯にならないように予防の歯磨きはしっかりと行いたいですね。

関連カテゴリ

関連する人気の記事

妊娠・出産のカテゴリ

妊娠中の症状・トラブル(全期間)のデイリーランキング

おすすめの記事