更新日:2017年01月05日

流産した場合に手術は必要?流産の手術の流れや痛み、費用まとめ

流産をしてしまった時、場合によっては手術が必要なのをご存知ですか?ただでさえ流産して、精神的にも辛いのに手術となると益々不安が増えますよね。しかし、お母さんの体を守り次の妊娠に備えるためにはどうしても必要な措置です。今回はそんな流産手術の時の手術の流れや、痛み、料金などについてまとめてみました。

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目次

    流産で手術をする目的

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    絨毛組織を取り除く

    不全流産や稽留流産の場合、内容物の大半が排出されているか、胎児の心拍が停止している状態です。ですが絨毛組織がおなかの中に残っていると、hCGというホルモンの分泌が止まらない為、次の排卵・妊娠ができない状態になっています。その為、絨毛組織をきれいに取り除く事が必要なのです。

    また絨毛組織が残っている事で出血や感染の原因となるので、感染症を防止することも目的の1つといえます。

    次の妊娠に備える

    絨毛組織を綺麗に取り除く事により、排卵の開始が促されて次の妊娠に備えることができるようになります。また、感染症が原因で不妊になってしまう事もあります。ですから、流産手術を受けることは次の妊娠につなげる為の大切なワンステップであるとも言えるのです。

    流産の手術が必要な場合

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    不全流産

    子宮内に中身が残っている場合には不全流産となり、手術が行われることが多いようです。子宮の中身が残った状態のままである場合、出血や腹痛の症状が続いていることが多いと言われています。

    稽留流産

    稽留流産の場合には、時によって自然流産を待つか手術を行うか判断が分かれるようです。ただし、自然流産を待った場合には夜間に出血するなど緊急事態が起こる可能性が多いと言われています。

    完全流産は手術の必要がない

    完全流産の場合には、手術を必要としない場合が多くあります。完全流産とは子宮の中身がすべて自然に出てきてしまった状態のことで、腹痛や出血は収まっている場合が多いです。多くの場合経過観察のみとなりますが、子宮収縮剤を投与される場合もあるようです。

    流産の手術の流れ(手術前)

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    手術前の準備

    「流産手術」は「子宮頚部の拡張と子宮内容掻爬」(D & C)といわれます。 手術器具を子宮内まで挿入するために子宮の入り口を開く必要があり、その後子宮の中に残存している組織を(絨毛成分、胎児成分)を掻きだし摘出します。

    分娩を経験したことのない方や帝王切開術後などで子宮頸管がまったく開いていない状態では、事前の準備が必要です。 手術を決定して頸管が開いていないときは子宮の頸管を拡張するための前処置を行います。 このことを「頸管拡張」といいます。

    すでに数回の分娩を経験され方や進行流産の方はすでに子宮頚部が開いていますのでほんの少し頸管を開かせるか、もしくはそのままでも手術器具を挿入することができます。 つまり、事前の準備がなくても直ぐに手術をすることができます。

    子宮の頸管拡張

    手術前日の夕方などに来院していただき、膣内を十分に消毒し、子宮頚部をつまんで下に少し引っ張り子宮頚部に時間が経つと膨張したり子宮頸管が柔らかくなったりする棒状のものを挿入します。

    この棒状のものとして以前はラミナリアという海藻から作られた製品がよく使用されていました。水につけると増える乾燥わかめのようなものです。挿入したラミナリアは数時間から半日経つとその直径が数倍になり、純粋に物理的な力の医で子宮頸部を拡張してくれます。

    最近では頸管拡張には子宮頸部を柔らかくする薬剤を含んだラミセルや先端が若干曲がったラミケンRという製品が使用されます。含まれる薬剤が科学的に子宮頸部を拡張してくれます。

    手術前は絶飲食

    手術時の誤嚥を防止するため、手術前には絶飲食が必要になります。その指示は病院や手術の時間帯によって異なりますが、前日夜日付が変わったころから絶食、当日朝からは絶飲を指示されることが多いようです。

    流産の手術の流れ(手術当日)

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    静脈麻酔と局所麻酔

    麻酔は、静脈麻酔と局所麻酔の2種類が使用されることが多いようです。まずは静脈麻酔によって鎮静剤と鎮痛剤を点滴で体内に注入します。静脈麻酔とは、血管注射による全身麻酔です。これによって眠くなり、また痛みを抑える効果があると言われています。

    局所麻酔を使用する場合には子宮の付け根に鎮痛剤を注射します。子宮からくる痛みを軽減するのに有効なのだそうです。

    手術の方法は2種類

    手術には吸引法と掻把法の2つの方法があります。現在では、世界保健機構によっても吸引法が安全として推奨されていることもあり、吸引法での施術を行う病院が増えているようです。

    吸引法 → 拡張した子宮頚管から吸引器(=内容物を吸い出す器具)を子宮内に挿入し子宮内容物を体外に排出します。

    掻爬法 → 拡張した子宮頚管から匙状の器具(鈍匙・鋭匙)を用い子宮内容物を掻き出します。

    手術時間は5~10分

    手術の施術自体にかかる時間は短く、5~10分程度の施術で終了します。終わりましたよと声をかけられたことも覚えていないかもしれません。

    術後は1~2時間休養

    手術後には、1~2時間程度の休養が必要になります。この時間に、手術後の経過観察を行います。薬が処方される場合には抗生剤と子宮収縮剤が処方され、その場で1回飲んだり、当日夜から飲むよう指示をされることがあるようです。

    流産の手術の痛みは?

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    ラミナリアによる痛み

    前処置では、ラミナリアと呼ばれる棒状の器具を入れて子宮頚部拡張を行います。この処置にはほとんど痛みがないとされているのですが、人によっては痛みを感じる場合もあるようです。リラックスしたり深呼吸をすることで痛みがある程度緩和されると言われています。

    手術中の痛み

    手術中には麻酔によって意識と痛みを取り除かれているため、痛みや苦痛を感じることはほとんどないとされています。万が一麻酔がうまく効かずに意識が残ったままであったとしても、痛みを取り除くことができるような工夫がなされているようです。

    術後の痛み

    手術後には、人によって下腹部に軽度の違和感や鈍い痛みを感じることがある人がいるようです。ちょうど生理痛のような痛みであるとも言われています。しかし、これについても日常生活に支障をきたすほどひどい痛みである場合はほとんどなく、痛み止めが必要な人もほとんどいないと言われています。

    痛みには個人差がある

    流産の手術の痛みは個人差が大きいもの。とても痛かったという人もいれば、寝ている間に終わってしまった、という人もいます。神経質にならないようリラックスを心がけたいですね。

    流産の手術は日帰り?入院?

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    入院の日数については個人差(症状など)もありますし、病院によって違うようです。妊娠12週以前の早期流産では、入院の必要がない日帰り手術が行われる場合が多いようです。当日朝に受付すれば、術後の経過観察の時間を含めても夕方ごろには帰宅できるようです。

    分娩の経験がない方や、帝王切開などで子宮頚管が開いていない方はラミナリアなどを使って、事前に子宮口を広げる処置を行います。この場合は一泊して翌日の手術に備えるため、入院日数は2日もしくは3日となる場合もあります。

    流産の手術の費用

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    健康保険が適用される

    流産手術は病気の扱いになります。ですから健康保険が適用されるので自己負担は3割です。ただ症状・日帰り手術・入院・病院などの条件によって金額に違いは出てきます。

    日帰り手術なら2万円前後・入院は10万円前後が多いようですが、条件の違いが大きいので病院に確認するのがいいでしょう。

    生命保険や医療保険がおりる可能性

    加入時の条件にもよりますが、流産の手術は生命保険の給付金がおりる可能性が高いでしょう。ほとんどの場合は、病院に払った金額より多くの保険金がおりるようです。保険会社に確認して、適用されるかどうか確認することをおすすめします。

    次の子作りは医師の判断で

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    必ずしも一定の見解はありませんが、理論的には「次周期から直ちに妊娠可能」です。「流産後3-6ヶ月間は避妊した方が良い」という見解も散見しますが、この見解は慣例的なもので科学的根拠はないようです。

    ただし、手術後には術後の経過観察を行うために1~2ヶ月程度の避妊を指示されることが多いようです。

    パートナーもしっかり理解して!

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    流産の手術自体はごく簡単に終わるもので、日帰りで行われることがほとんどです。当日は麻酔の影響もあり判断力などが低下することもありますが、特に問題がなければ翌日からは通常通りの生活ができるとされています。

    ですが、手術が無事に終わっても、心と体は傷ついています。体の傷はもちろんですが、つらいのは心の傷。パートナーの方に支えてもらいながら、少しずつ心の傷が癒えるのを待ちましょう。パートナーの方にも流産手術を知識としてしっかり理解してもらいたいですね。

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    1歳の男の子を持つ新米ママです。私も子育て真っ最中なので、…