【産婦人科医監修】妊娠超初期の流産の症状と原因は?予防はできる?
産婦人科医監修|妊娠初期は流産しやすいと聞きますが、初期よりもさらに前、妊娠超初期の流産も珍しくありません。あまりに早いタイミングのために、本人も流産症状に気づくどころか妊娠していたことすら知らなかったということも多いようです。妊娠超初期の流産は、具体的にどのような症状があるのでしょうか。医師監修の記事で解説します。
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目次
妊娠超初期っていつ?
妊娠超初期とは、受精卵が着床をする時期でもある、妊娠3週~次の生理予定日のことをいいます。
このように聞くと、「次の生理予定日が来ていないのに、妊娠週数をカウントするの?」と不思議に思うかもしれません。妊娠週数の数えかたは、最終生理の初日を0日とします。そこから数えて、妊娠0〜6日目を「妊娠0週」、妊娠7〜13日を「妊娠1週」と数えていきます。
最終生理開始から2週間ほどで排卵が起き、パートナーと性行為をして精子と卵子が受精をすると、受精卵ができます。その後、受精卵が卵管を通り子宮内膜に根をおろすことを「着床」といいます。妊娠した場合、着床は妊娠3週あたりになります。その結果、着床から次の生理予定日までの期間が「超妊娠初期」となるのです。
妊娠超初期の化学的流産とは
妊娠超初期に流産してしまうことを「化学的流産(生化学的妊娠)」といいます。性交渉によって受精した受精卵は、子宮内膜に着床します。しかし、なんらかの原因で着床が継続しなかった場合、受精卵は生理の経血と一緒に流れ出てしまうのです。下記のような症状がある場合、化学流産が起こった可能性があります。
・生理がいつもよりも重い
・生理が遅れた
・妊娠検査薬で陽性反応が出たのに生理が来た
この化学流産が認知されたのは、妊娠検査薬が普及して、妊娠判定の精度が上がってからのことです。昔は妊娠に気付かぬまま、生理だと思って化学流産していたケースも多かったといいます。
化学流産は、痛みや流産の兆候を感じることがありません。妊娠を望んでいる場合、「1度は陽性反応が出たにもかかわらず、生理が来た…」という理由で、化学流産が判明する場合が多いようです。
妊娠超初期の流産の症状
痛みがなく、非常にわかりづらい妊娠超初期の流産。具体的な症状には、どのようなものがあるのでしょうか。
吐き気がなくなった
妊娠すると、つわりの代表的な症状として吐き気を感じます。早い人は、妊娠超初期からつわりの症状が出ます。超初期流産症状として、この吐き気が急にピタッと止まることがあるようです。
胸の張りがなくなった
妊娠すると胸が張り、人によっては痛みを感じることがあります。妊娠超初期から、胸の張りを感じる人も多いようです。妊娠超初期の流産症状として、胸の張りがなくなったと感じることがあるようです。
眠気がなくなった
強い眠気もまた、代表的なつわり症状のひとつです。妊娠超初期の流産症状に、「しばらく眠気が続いていたのに突然眠気を感じなくなった」ということもあげられます。
においに敏感ではなくなった
においづわりといわれるように、妊娠するとにおいに敏感になるケースが多いようです。妊娠超初期からその症状が出ていた人は、妊娠超初期の流産症状として、急ににおいに敏感ではなくなるようです。
腰痛
妊娠超初期の流産症状で、腰痛の症状があったと訴える人は少なくありません。しかし、生理痛や排卵痛でも腰痛を伴う場合があるため、腰痛だけで何かおかしいと思うことは少ないかもしれません。他の妊娠超初期症状とあわせて酷い腰痛があった場合は、妊娠超初期の流産症状の可能性があります。
腹痛
妊娠超初期の流産症状としての腹痛は、生理痛よりも比較的重いことが多いようです。人によっては、堪え難いほどの痛みであることもあるようですね。腰痛とともに激しい腹痛が起こることもあります。
塊の混ざった濃い出血
通常の生理でもレバー状の塊が出ることがあります。しかし、生理の場合は、塊と一緒にサラサラの鮮血も一緒に出ることが特徴です。妊娠超初期の流産症状としては、ドロッとした濃い出血の中に塊が混ざっていることがあります。妊娠により厚くなった子宮内膜がはがれ、生理のように出て来たためと考えられます。そのため、妊娠・流産に気付かず、重い生理が遅れてやってきたと思う人も多いようです。
親指の頭ほどの白い塊が出る
妊娠超初期の流産症状では、生理のような出血が続いた後に、親指の頭ほどの大きさの白い塊が出ることがあるようです。普段の生理では出るはずのないものなので、比較的わかりやすい流産症状といえます。
急に身体が冷たく感じる
妊娠超初期の流産症状で、突然身体が冷たくなったように感じる人が多いようです。普段冷え性ではないのに身体が冷たい、夏場なのに手足が冷たくなった、というような感覚です。
妊娠検査薬で陽性だが、胎嚢が確認できない
最近の妊娠検査薬は精度が高く、妊娠超初期であっても陽性反応が出る場合が多いです。受精卵が着床してすぐは妊娠ホルモンが分泌されているため、それに反応して妊娠検査薬は陽性となります。しかし、その後病院で健診を受けると、胎児が入る袋である胎嚢(たいのう)が確認できません。「陽性だったのになぜ?」と不思議に思うことも多いようです。
妊娠超初期の流産は予防できる?
妊娠超初期の化学的流産の原因は、受精卵の染色体異常によるものがほとんどです。絶対に予防する手だてはありません。誰のせいでもないのです。自分の行動がいけなかったのかなど、ママが自らを責める必要もないのです。また、いわゆる妊娠確定後の「流産」とは異なるため、妊娠超初期の流産を繰り返しても、不育症というわけではありません。ママは決して、自分を責めないでくださいね。
赤ちゃんのリスクを少しでも減らすために
妊活中~妊娠3ヶ月の女性は、葉酸を摂取するよう心がけましょう。厚生労働省は妊娠可能性のある女性に対し、食事からの摂取に加えて1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています。
メルミーの魅力は、産婦人科医と管理栄養士によるダブル監修を受けていることです。葉酸のほか鉄やカルシウムなど、妊娠中に特に重要な17種類の栄養素を配合し、内14種類の栄養素については厚生労働省の定める栄養機能食品の基準値をクリア。「無添加」なのも嬉しいポイントですね。
厚生労働省が定める管理基準を満たしたGMP認定工場で生産されているほか、放射能検査や残留農薬検査もクリアして品質にこだわって作られています。また、配合されているすべての成分について、原産国と最終加工国の両方が公開されています。
できるだけゆったりと過ごし超初期流産を防いでいこう
超初期流産症状に気づかない人も含めて、本当に多くの女性が化学流産を経験しています。こういうもあると受け止めて、あまり思い悩まないようにしましょう。避妊をしていない場合、精子と卵子が受精する確率は約80%なのに対して、着床して育つのは約20%だとか。正常に妊娠するということが、いかに奇跡的なことなのかを痛感します。