モロヘイヤの離乳食は初期からOK!超簡単レシピ8選を写真で紹介【管理栄養士監修】

モロヘイヤは「野菜の王様」と呼ばれるほど栄養価の高い野菜です。特徴的なぬめりがとろみづけの役割も果たしてくれますよ。そんな万能なモロヘイヤですが、種に毒が含まれていることは意外と知られていません。ここではモロヘイヤを離乳食で使う上でのポイントや初期・中期・後期・完了期にあわせたおすすめのモロヘイヤレシピを紹介します。

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この記事の監修

片村 優美
管理栄養士
片村 優美

目次

  1. モロヘイヤはいつから食べられる?
  2. モロヘイヤの離乳食の下ごしらえや冷凍のコツ
  3. 離乳食初期(生後5・6ヶ月)のモロヘイヤレシピ
  4. 離乳食中期(生後7・8ヶ月)のモロヘイヤレシピ
  5. 離乳食後期(生後9・10・11ヶ月)のモロヘイヤレシピ
  6. 離乳食完了期(1歳~1歳半)のモロヘイヤレシピ
  7. モロヘイヤの栄養と選び方
  8. モロヘイヤで健康的な離乳食をつくろう
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モロヘイヤは夏が旬の葉物野菜です。離乳食でおなじみの葉物野菜といえばほうれん草や小松菜がありますが、モロヘイヤはほうれん草や小松菜より葉がやわらかく、裏ごしもしやすいですよ。

モロヘイヤはいつから食べられる?

モロヘイヤは離乳食初期から

モロヘイヤといえば、オクラのようなぬめりが特徴ですよね。特に離乳食の基本である「加熱」「細かく刻む」という調理法でぬめりが強く出ます。麺類や豆腐などまとまりにくく口の中でパラパラしやすい食材と合わせると、モロヘイヤのとろみが食材をコーティングし、つるりと飲み込みやすくなりますよ。

栄養価が高くくさみがないので、赤ちゃんに離乳食初期(ゴックン期)から与えることができます。モロヘイヤを離乳食で上げるときは、かたい茎や太い葉脈は取り除き、やわらかい穂先を良く加熱してひとさじから始めましょう。

モロヘイヤを離乳食で使うときの注意点

アレルギーが出ることはほとんどありませんが、モロヘイヤの種には毒があるため注意が必要です。スーパーなど市場に出ているものは種が取り除かれているので心配いりませんが、家庭菜園などで育てたモロヘイヤを与えるときは注意してくださいね。

時期
かたさ・大きさ
初期 (5・6ヶ月頃) ◯すり鉢やブレンダーで裏ごしして、なめらかなペースト状にする。
中期 (7・8ヶ月頃) ◯舌で潰せるくらいのかたさ。すり潰したペースト状から始め、慣れてきたら2~3mm程度のみじん切りにする。
後期 (9~11ヶ月頃) ◯バナナ程度の歯ぐきで潰せるかたさ。6~7mm程度のみじん切りにする。
完了期 (1歳〜1歳半頃) ◯歯ぐきで噛めるかたさ。

モロヘイヤの離乳食の下ごしらえや冷凍のコツ

下ごしらえのコツ

下ごしらえの流れは以下の通りです。モロヘイヤにはほうれん草のようにシュウ酸が含まれているため、クタクタになるまで茹でましょう。茹で時間は目安で3~4分とされていますが、お鍋の大きさやモロヘイヤの量により変わるので調整してくださいね。

加熱後は水にさらしてあく抜きを行います。粉末のモロヘイヤパウダーを使う人もいるようですよ。

[下ごしらえ手順]
1.モロヘイヤをよく洗い、葉を茎から外し葉のみ使用する。
2.お湯を沸かした小鍋でモロヘイヤをクタクタになるまで3~4分ほど茹でる。
3.ざるにあげ、水にさらしてあく抜きをする。
4.漉し器やブレンダーですり潰して完成。

冷凍保存のコツ

モロヘイヤは下ごしらえに少し時間がかかりますが、冷凍保存することで必要なときに必要な分だけ使えるようになります。冷凍保存する際は茹でてペーストやみじん切りなど月齢に合わせた形状に加工し、製氷皿や冷凍保存袋で1食分ずつ冷凍しましょう。冷凍した食材は1週間を目安に使い切ってくださいね。

離乳食初期(生後5・6ヶ月)のモロヘイヤレシピ

ぬめり成分のあるモロヘイヤは、離乳食初期(ゴックン期)の赤ちゃんにとって飲み込みやすい食材かもしれませんね。ペーストを使ったレシピを紹介します。

モロヘイヤペースト

[材料]※作りやすい分量
モロヘイヤ 1株
水 適量

1.モロヘイヤをよく洗い、葉を茎から外す。かたい葉脈があれば取り除く。
2.小鍋にお湯を沸かしクタクタになるまで加熱する。
3.水にさらしてあく抜きする。
4.細かく刻んでこし器やブレンダーでなめらかになるまですり潰す。水を加えながらちょうど良い形状になったら完成。

モロヘイヤと豆腐のコーンクリームスープ

[材料]※作りやすい分量
モロヘイヤペースト 30g
コーンクリーム 100mL
豆腐 20g

1.鍋でコーンクリームを加熱する。
2.モロヘイヤペーストを加え、豆腐をすり潰しながら加えて完成。

POINT

市販のコーンクリーム缶を使用したまろやかなスープです。コーンクリーム缶は砂糖や塩が含まれているものが多いので、離乳食で使う場合は原材料がとうもろこしのみの商品を選びましょう。エネルギー源である穀類(とうもろこし)、たんぱく質(豆腐)、ビタミン(モロヘイヤ)とバランス良くそろっているので、夏バテ気味の大人にもおすすめです。

離乳食中期(生後7・8ヶ月)のモロヘイヤレシピ

離乳食中期(モグモグ期)には、タンパク質も使ったレシピを紹介します。

モロヘイヤと納豆のおかゆ

[材料]
モロヘイヤペースト 5g
ひきわり納豆 10g
お粥 1食分

1.ひきわり納豆にお湯を回しかけ、余分なぬめりを取る。
2.1とモロヘイヤペーストを混ぜ合わせ、おかゆにのせて完成。

モロヘイヤのねばねばうどん

[材料]
モロヘイヤペースト 10g
鶏ひき肉 20g
うどん 30g
だし汁 50mL

1.うどんは1cm程度の大きさに切る。
2.鍋に出汁を入れ、1と鶏ひき肉、モロヘイヤペーストを加える。
3.クタクタになるまで煮込んで完成。

POINT

パラパラしやすい食材の代表格である麺類とひき肉も、モロヘイヤのとろみが加わることで食べやすくなります。煮込むとき鶏ひき肉がくっついて塊にならないよう適度にまぜてくださいね。

離乳食後期(生後9・10・11ヶ月)のモロヘイヤレシピ

離乳食後期(カミカミ期)につかみ食べの練習ができるレシピを紹介します。

モロヘイヤとじゃがいものおやき

[材料]
モロヘイヤ 20g
じゃがいも 1/2個
絹ごし豆腐 20g
片栗粉 小さじ1

1.豆腐はキッチンペーパーに包んで軽く水を切っておく。
2.モロヘイヤの葉とじゃがいもを茹でる。モロヘイヤはみじん切りにし、じゃがいもはマッシュする。
3.1、2を混ぜ合わせ、片栗粉を加えてさらに混ぜる。
4.食べやすい大きさに成型してフライパンで両面を焼いて完成。

POINT

栄養価も高くつかみ食べにぴったりのレシピです。子どもや大人のおかずにもおすすめですが、味付けをしていないので、物足りなく感じられるでしょう。4のあとフライパンに醤油、みりん、水で作った甘辛たれを加えてからめて照り焼き味にするとおいしく食べられますよ。

モロヘイヤとにんじんのカラフル卵焼き

[材料]※作りやすい分量
モロヘイヤ 20g
にんじん 20g
卵 2個
だし汁 30mL

1.モロヘイヤの葉とにんじんを茹で、みじん切りにする。
2.ボウルに卵を割り入れ1とだし汁を加える。
3.フライパンに2を流し入れ、巻きながら焼き上げて完成。

離乳食完了期(1歳~1歳半)のモロヘイヤレシピ

多くの食材が食べられるようになる離乳食完了期(パクパク期)には、食感や味を楽しめるようにしてあげられると良いですね。ここでは、だしを効かせたレシピを紹介します。

モロヘイヤとオクラのねばねばおひたし

[材料]
モロヘイヤ 30g
オクラ 30g
だし汁 適量
醤油 お好みで

1.モロヘイヤの葉とオクラを茹でる。モロヘイヤはみじん切り、オクラは薄い輪切りにする。
2.モロヘイヤとオクラを混ぜ、だし汁を加えながら味を整える。お好みで醤油を1、2滴たらして完成。

POINT

ほとんど大人用と変わらない和食の定番・おひたしです。大人用も一緒に作るときは醤油を好みの味付けまで足してかつお節をまぶして食べてくださいね。

モロヘイヤのお好み焼き

[材料]
モロヘイヤ 30g
にんじん 20g
豚ひき肉 20g
小麦粉 大さじ1
だし汁 20mL
青のり・かつお節 お好みで

1.モロヘイヤの葉とにんじんは茹でてみじん切りにする。
2.ボウルに小麦粉とだし汁を入れだまがなくなるまで混ぜる。
3.2に1と豚ひき肉を加えてさらに混ぜる。
4.フライパンに生地を流し入れ、蓋をしてしっかり蒸し焼きにする。
5.生地を返して反対もしっかり焼いたら完成。お好みで青のりとかつお節をまぶしてください。

モロヘイヤの栄養と選び方

モロヘイヤはエジプトで古代から愛されていた野菜です。栄養価が高く、またモロヘイヤのスープで王様の病気が治ったという言い伝えがあることから「野菜の王様」という別名を持っています。日本にやってきたのは1980年代と比較的最近ですが、栽培が簡単なことからあっという間に全国に普及していったそうです。

カルシウムやカロテンの含有量は野菜の中でもトップクラスであり、同じくカルシウムが豊富な葉物野菜として名前があがるほうれん草の5倍ものカルシウムを有しています。

特徴的なぬめりはペクチンという成分で、血糖値やコレステロールの上昇を抑える働きがあります。大人の食事にも積極的に取り入れたい緑黄色野菜ですね。食物繊維も豊富なので、便秘気味の人もおすすめです。

モロヘイヤを選ぶときは可食部である葉をよくチェックしてみましょう。新鮮なものは葉が濃い緑色をしていて、みずみずしくハリがあります。葉物野菜は水分を失いやすいので、買ってきたらできるだけ早く食べるか、すぐに茹でて冷凍庫で保存してくださいね。

モロヘイヤで健康的な離乳食をつくろう

モロヘイヤは夏が旬の緑黄色野菜です。栄養価が高いので赤ちゃんの離乳食にはもちろんのこと、ねばねばした食感でつるりと口に運べるので、夏バテにより食欲が低下している大人にもおすすめの食材です。ぜひ夏の献立のスタンディングメンバーとして活用してくださいね。

※この記事は2023年9月時点の情報をもとに作成しています。アレルギーに関する詳しい情報は、下記のリンクをご覧ください。

離乳食の食物アレルギー!症状や注意したい食材一覧!反応が出たらどうする?
https://mamanoko.jp/articles/7383

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