【医療監修】お腹の調子が悪いときの食べ物は?OK・NG食材はこれ!
冬になると流行する胃腸炎はとても不安ですよね。小さな子どもに下痢や嘔吐の症状があるとき、何を食べさせて良いのか迷ってしまいます。今回は、子どものお腹の調子が悪いときに役に立つ、お腹に優しい食材と、消化の悪い食材を医師監修の記事でご紹介します。
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この記事の監修
目次
下痢・嘔吐をともなう胃腸炎
寒い季節がやってくると胃腸炎の流行に不安を感じるママやパパは多いのではないでしょうか。高熱に加えて下痢や嘔吐の症状の出る胃腸炎ですが、小さな子どもが胃腸炎に苦しんでいる姿は何とも胸が痛みます。そんな我が子を救うべく、栄養満点、愛情いっぱいの食事を一生懸命作るママやパパもいるのではないでしょうか。
今回はそんなときに知っておきたい、お腹に優しい食材と消化が悪く避けたい食材をご紹介します。
消化の良い食材
お腹の調子が悪いときはついついおかゆばかりの食事になりがちです。お腹に優しい消化の良い食材をいろいろと知っておけば、お腹の調子が悪いときの料理のレパートリーが広がりますよ。
軟らかく炊いた白米、おかゆ
お腹の調子が悪いときの大定番である「おかゆ」はやはり消化吸収が良い食べ物です。水分の多いおかゆが苦手な場合はいつもより軟らかめに炊いた白米でも構いません。味気ないおかゆはどうしても濃い味付けをしたくなりますが塩分は控えめにしましょう。
うどん
消化が良いと思われがちなうどんですが、しっかりゆでていないうどんは、意外と消化が悪いことをご存知でしょうか。うどんを与える場合はクタクタになるくらいよくゆでて、よく噛んで食べるようにしましょう。
食パン(白い部分)
消化が良いといわれる食パンですが、耳の部分は切り落として、白い部分のみを食べるとよりお腹に優しくなります。雑穀や全粒粉の入ったパンは消化に悪いので、小麦でできた白いパンを選ぶようにしましょう。
半熟卵
体調の悪いときもしっかりと摂取したいのがタンパク質です。半熟卵であれば、栄養も豊富で消化も良く、おすすめです。同じ卵でも固ゆで卵や卵焼き、生卵は消化が悪いので調理法に気を付けましょう。
ただし、離乳食期で子どもがまだ固ゆで卵しか食べたことがない場合は、体調の悪いときに初めての調理方法にトライすることは控えましょう。アレルギー症状が出やすくなる恐れがあるため、注意が必要です。
白身魚
鯛やさわら、カレイなどの白身魚も消化に良い食材です。焼き魚にするよりも、煮魚にした方が食感が柔らかくなるので、体調の悪いときにおすすめです。白身魚を使用したはんぺんなども、消化の良い食材です。塩分に気をつけながら活用しましょう。
ささみ、鶏ひき肉
あまり消化に良いイメージのない肉類ですが、ささみや鶏ひき肉であれば脂身が少ないので、お腹の調子が悪いときでも身体に負担をかけません。鶏ひき肉をおかゆに混ぜれば、おかずを用意しなくても十分に栄養の摂れるおかゆが作れます。
青菜
小松菜やキャベツ、ホウレンソウなどの青菜は消化も良く、風邪のときに摂取しておきたいビタミン類を豊富に含んでいます。ビタミンB群やビタミンCはゆでると水に溶け出てしまうので、ラップにふんわり包んでレンジで火を通すのがおすすめです。ただし、ホウレンソウはアクがあるので茹でるようにしましょう。
梅干し
おかゆのお供といえば梅干しですね。梅干しには整腸作用と殺菌作用があり、下痢への効果が期待できます。また、唾液の分泌を促すので、消化吸収を助けるといわれています。塩分には注意して、少しずつ与えてあげましょう。
豆腐
豆腐はのどごしが良くつるりと食べられるので、食欲のないときにおすすめです。冷ややっこではなく、湯豆腐にするなどして温めて食べるようにしましょう。木綿豆腐と絹ごし豆腐では木綿豆腐の方がタンパク質やカルシウムなどの栄養価が高いので、食欲がなく少量しか食べられない時は木綿豆腐を選んでみるのもいいでしょう。
よく熟したバナナ
消化吸収の良いことで有名なバナナですが、よく熟したバナナでないと胃に負担をかけてしまいます。熟していない固いバナナは食物繊維、オリゴ糖を豊富に含むため、下痢を悪化させる可能性があるのです。また、身体を冷やす作用もあるので食べすぎにも注意が必要です。
りんご
風邪をひいたときに、すりおろしたりんごを食べた経験のある方も多いのではないでしょうか。りんごをすりおろすことで、消化が良くなります。さらにお腹への負担を減らしたい場合は、レンジで温めたり、お鍋で煮たりするなどして一度火を通しましょう。
カステラ、パウンドケーキ
どうしても食欲がないときは、食べやすいお菓子でエネルギーを補っても良いでしょう。小麦を使ったお菓子は消化が良いのでおすすめです。カステラやパウンドケーキ、ビスケットやボーロもお腹に優しいお菓子です。
消化の悪い食材
乳製品
牛乳やチーズなどの乳製品は消化が悪い食材といわれています。特に、冷えた状態の牛乳はお腹への負担が大きいので控えましょう。
柑橘類
レモンやグレープフルーツ、ミカンなどの柑橘類は胃腸を刺激するため控えたほうが良いでしょう。オレンジジュースなど酸味のあるジュースもお腹に優しくないので注意が必要です。
さつまいも
食物繊維が豊富なさつまいもは、腸への負担が大きいので控えたほうが良いでしょう。イモ類を食べたい場合はジャガイモや里芋がおすすめです。さつまいもの他にも、ごぼうやセロリなど食物繊維が多い食材は全て控えましょう。
チョコレート
脂肪分の多いチョコレートは胃への滞留時間が長く、消化が悪いので避けた方がよさそうです。ココアも同様に控えた方が良いといわれています。
消化の良い食べ物を与えてあげて
子どものお腹の調子が悪いときは、離乳食を参考に食事を作ると良いといわれています。現在離乳食を食べている子どもには、一段階前の離乳食に戻すと良いでしょう。そうすることで胃腸に負担がかかりにくく、弱った身体の回復にもつながりますよ。
また、離乳食を卒業した子どもでも、食材を消化の良い状態で調理するために、離乳食の調理方法が参考になります。離乳食時代を思い出して、ぜひ消化の良い食事を作ってあげてくださいね。
離乳食に関するおすすめ本
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●著者/編集:ほりえさわこ
●出版社:主婦の友社
●発売日:2015年1月15日頃
●著者/編集:上田玲子
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