新生児や赤ちゃんのおならが多い!臭くても大丈夫?原因は?
新生児や赤ちゃんのおならはかわいらしいですが、あまりの大きな音にパパやママも驚いてしまうかもしれませんね。回数が多かったり臭かったりすると、腸の調子が悪いのかなと心配してしまうものです。ここでは、新生児や赤ちゃんのおならの原因、病院へ行く必要があるのかについてご紹介します。
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目次
新生児もおならをする?
新生児は、大人と変わらないくらいの回数でおならをします。ただし、新生児のおならは臭くありません。新生児のおならが臭くない理由には、腸の中にママからもらった善玉菌がたくさんあることや、母乳やミルク以外を摂取していないことなどが考えられます。
母乳やミルクは消化されやすく、長時間体内にとどまる前におしっこやうんちとして排出されます。腸内で発酵される前に外に出てしまうため、おならも臭くないということですね。
赤ちゃんのおならは多くても大丈夫?
赤ちゃんのおならは7割近くが空気だといわれています。母乳やミルクを飲み込むと同時に空気も飲み込んでしまうため、おならとして排出されています。特に母乳は、腸内にたまるとガスが発生するため、ミルクよりもおならの回数が多いでしょう。
赤ちゃんは、お腹に入った空気をゲップとしてひとりで上手に出すことができません。空気がたまる回数が増えるほど、おならの回数も増えるのです。おならの回数が多くても機嫌良く過ごしているなら特に問題はないでしょう。
おならが多い場合には、授乳後にげっぷがしっかりと出ていない可能性があります。授乳後は、しっかりと赤ちゃんにげっぷをさせてあげるように気をつけてあげてくださいね。
赤ちゃんのおならが臭い!原因は?
赤ちゃんのおならが臭くなるのは、一般的に生後2~5ヶ月頃からといわれています。新生児は母乳やミルクを飲んでも体内にたまる前に排出していましたが、生後2ヶ月以降になると胃や腸が成長してきます。腸内にうんちをためられるようになるため、臭いおならが出るのです。おならが臭い原因はさまざまあり、以下の理由が考えられるでしょう。
便秘が原因でおならが臭い
赤ちゃんのおならが臭いのは、便秘が原因かもしれません。腸内にうんちがたまるとガスが発生し、お腹が張ってしまいます。便秘の場合、うんちと一緒にたまったガスも出るため、おならが臭いのです。
便秘だとうんちを出すのもつらいですよね。便秘のときはうんちがやわらかくなるよう、白湯やミルクを多めにあげましょう。赤ちゃんのお腹を「の」の字にマッサージすると、腸が刺激されてうんちが出やすくなりますよ。離乳食が始まっているならヨーグルトを食べさせ、赤ちゃんのお腹の調子を整えてあげてもよいでしょう。
離乳食が原因でおならが臭い
離乳食が始まると、赤ちゃんはパパやママと同じように口から食べるようになるため、大人と同じようなおならをします。食べたものは腸内で消化され発酵を繰り返し、うんちも大人と同じような状態に近づきます。
おならのにおいは、臭いときもあればそうでないときもあります。食べたものによって、おならが臭くなったり回数が増えたりすることがあるでしょう。赤ちゃんの腸は発達している最中なので、食べ物がうまく消化される前に発酵し、臭いおならが出ることもありますが、そこまで心配する必要はないでしょう。
母乳が原因でおならが臭いこともあるの?
ママの食事が母乳の質に影響すると聞いたことがあるかもしれません。ファーストフードやにんにく料理を食べた後に授乳をしたら、赤ちゃんのおならが臭くなったというママの声もあるようです。
しかし、ママが食べたものが直接母乳の質に影響するという医学的根拠はありません。ママがにんにくなどをあまりに大量に食べると赤ちゃんのおならが臭くなる可能性は否定できませんが、常識的な範囲であればまず問題はないでしょう。
ただし、母乳不足は赤ちゃんの便秘につながる可能性があります。赤ちゃんにたっぷりと母乳をあげるためにも、ママはしっかりと栄養と水分、休養をとるように心がけてくださいね。
お腹の風邪が原因でおならが臭い
赤ちゃんがお腹の風邪をひくと、うんちやおならがいつもと違うにおいがすることがあります。お腹の調子が悪いと、腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れることで臭くなるといわれています。
おならが臭い、普段よりもおならが多い、うんちが緩いといった症状が続くようであれば、かかりつけの小児科に相談するようにしましょう。おならやうんちのほかに咳や鼻水といった症状がないかもチェックしてみてください。
小学校や幼稚園に通うきょうだいがいると、さまざまなウイルスに感染しやすいものです。家族同士でもうつらないよう、日頃から注意してくださいね。
赤ちゃんのおならが臭くて心配なとき
赤ちゃんのおならが臭くて心配なときは便秘を疑い、お腹の張りやうんちがいつから出ていないか確認しましょう。便秘であれば、綿棒にベビーオイルやワセリンをつけて肛門を刺激します。ゆっくり円を描くように綿棒で刺激すると、便秘解消につながるでしょう。
新生児の排便には個人差があり、3日に1回くらいのペースでしかうんちが出せないこともあるようです。うんちを出すコツがつかめれば自然と回数が増えていくので、様子を見守ってあげてくださいね。
胃軸捻転(いじくねんてん)の可能性
赤ちゃんのおならの回数が多いだけでなく、げっぷが出にくい、母乳やミルクを吐く、お腹が張るといった症状がみられる場合は、新生児や乳児早期にかかりやすい胃軸捻転(いじくねんてん)かもしれません。
胃軸捻転とは、胃の上部がねじれて食道が圧迫されてしまうことです。母乳やミルクと一緒に飲み込んだ空気をげっぷとして出せないため、おならの回数が増えます。うつぶせはげっぷが出やすい体勢なので、授乳後はうつぶせにして背中をトントンしてあげるとげっぷが出やすいですよ。(※窒息には十分に注意してください)
胃軸捻転でもほとんどは心配がなく、生後2~3ヶ月くらい、遅くとも1歳を過ぎる頃には自然に治るでしょう。赤ちゃんが母乳やミルクを飲めて体重も増えているようなら問題ないですよ。
赤ちゃんのおならで体調チェック!
赤ちゃんのおならの回数は思っている以上に多く、においが気になることもあります。赤ちゃんが機嫌良く母乳やミルクを飲んでいるようなら心配はないでしょう。赤ちゃんが苦しそうにしている場合は、おならが上手く出せなかったりお腹に空気がたまったりしているのかもしれません。
赤ちゃんのおならは、日々の体調をチェックするのに必要なサインです。ママは赤ちゃんとスキンシップを取りながら、お腹をやさしくマッサージしてあげると良いでしょう。おならの回数や臭さだけでなく、赤ちゃんの様子がいつもと違うときは、小児科を受診し先生に相談してくださいね。