【産婦人科医監修】妊娠7ヶ月の妊婦さんの症状と気をつけたいこと!赤ちゃんの様子は?

妊娠7ヶ月とは、妊娠24~27週のことをいいます。妊娠7ヶ月になると大きくなったお腹に圧迫され、動悸や息切れを感じるようになります。また、妊婦健診が2週に1回に変わり、出産に近づいていることを意識し始めるころです。今回は、妊娠7ヶ月の妊婦さんが気をつけることと、お腹の赤ちゃんの様子について産婦人科医監修で解説します。

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この記事の監修

藤東 淳也
産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 妊娠7ヶ月とは?
  2. ▼妊娠7ヶ月を週数(妊娠24~27週)で詳しく見る!
  3. 妊娠7ヶ月の妊婦さんに起こる症状とは?
  4. 妊娠7ヶ月の妊婦さんが気をつけたいこと
  5. 妊娠7ヶ月の赤ちゃんの様子
  6. 妊娠7ヶ月の私の体験談
  7. 大きくなっていくお腹とうまく付き合って
  8. あわせて読みたい

妊娠7ヶ月とは?

妊婦健診が2週に1回に

今まで4週に1回のペースでおこなわれていた妊婦健診ですが、妊娠7ヶ月に入ると2週に1回に変わります。妊娠7ヶ月の時期におこなう主な妊婦健診の内容は、体重測定、尿検査、子宮底長の測定、腹囲の測定、超音波検査、むくみがあるかの確認となります。特に、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病、胎児は順調に成長しているかを確認する時期になります。

旅行をするなら妊娠7ヶ月まで

もし子どもが生まれる前に旅行の計画をしている場合は、妊娠7ヶ月までに行くのがベストです。安定期に入りお腹も大きくなりすぎていない妊娠7ヶ月ごろは、出産前の旅行に行ける最後のチャンスです。しかし、お腹が張っていたり体調が優れなかったりする場合は、無理は禁物です。また、事前に医師に旅行へ行けるかどうかの確認もしておくと安心でしょう。旅行の際は、母子手帳や保険証も必ず持参してください。

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妊娠7ヶ月の妊婦さんに起こる症状とは?

お腹の張りを感じる

妊娠7ヶ月には、子宮の収縮が増えお腹の張りを感じることが増えてきます。出産時に子宮を柔らかくするための収縮である場合や、便秘や体の冷え、ストレスからもお腹が張りやすくなります。お腹が張っていると感じたときは、お腹の張りがなくなるまで身体を休めましょう。もしお腹の張りがおさまらず、出血もある場合は切迫早産の疑いもあるため、早急に産婦人科を受診しましょう。

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動悸や息切れ

妊娠7ヶ月に入ると、大きくなったお腹により子宮が横隔膜や心臓を圧迫します。妊娠により血液量が増えることで心臓に負担がかかり、動悸や息切れのような症状が出る場合もあります。また、胃が圧迫されることで胃もたれや胸やけといった症状を感じます。消化のよい食事や鉄分の多い食事を心がけるようにしましょう。

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便秘になりやすい

妊娠7ヶ月は子宮が膨らんだことで腸を圧迫し、便秘の症状に悩まされる妊婦さんもいます。便秘解消のためには水分補給をこまめにしたり、食物繊維が豊富な食事を摂ったりすることを心がけましょう。消化に悪い食べ物を食べすぎると、便秘を悪化したり腹痛を伴う場合もあるため要注意です。あまりに酷い便秘の場合は、産婦人科で妊婦さんでも飲める薬を処方してくれるため、医師に相談することをおすすめします。

妊娠7ヶ月の妊婦さんが気をつけたいこと

マイナートラブル

妊娠7ヶ月は妊娠によりお腹が大きくなったことで、便秘や腰痛、肩こりや足がつるなどの症状があらわれます。お腹の重みで下半身の血流が悪くなったり、お腹をせりだすような姿勢が増えたりすると腰痛の原因となります。この妊娠による身体の不調をマイナートラブルといいます。マイナートラブルを解消するためには、身体を冷やさないことと血液の流れを良くすることが大切です。寝るときは足を高くして血行を良くすることを意識しましょう。

体重の増加

妊娠7ヶ月は急激に体重が増加してしまう妊婦さんが多くいます。妊娠により、赤ちゃんが成長のためにブドウ糖を優先的に補おうとします。このため、糖分不足となった妊婦さんは、糖分を補おうと甘いものを食べたくなります。このときに手軽に食べやすいチョコレートやアイスクリームを食べてしまうと、体重増加だけでなく妊娠糖尿病となってしまう場合もあります。1日2000~2100kcalを目安に、よく噛んで満腹感を感じたり1日の食事量は変えずに食事の回数を増やしたりと、対策をしていきましょう。

妊娠糖尿病

妊娠7ヶ月はホルンバランスの変化により、インスリンが抑制されます。妊娠によりお腹の赤ちゃんはブドウ糖が必要となり、インスリンが抑制されることで妊娠糖尿病にかかりやすくなります。妊娠糖尿病になると、早産や妊娠高血圧症候群といった妊婦さんへの影響のほかに、巨大児や流産といった赤ちゃんへの影響につながる可能性もあるのです。糖分を摂りすぎないよう食事管理に気をつけましょう。

妊娠線の予防

妊娠7ヶ月は妊娠で大きくなったお腹に妊娠線ができやすくなります。急激にお腹が大きくなるため、妊娠線予防に気をつけている妊婦さんも多くいるでしょう。また、妊娠線はお腹だけにできるのではありません。毎日気をつけてお腹に妊娠線の予防クリームを塗っていても、胸や脇、二の腕、太もも、お尻にも妊娠線はできてしまう可能性があります。妊娠線ができやすい場所全体にお腹に刺激を与えないよう、専用の妊娠線予防クリームを優しく塗りましょう。

妊娠7ヶ月の赤ちゃんの様子

赤ちゃんの体重は?

妊娠7ヶ月には、赤ちゃんの体重は800~1,300g程度まで成長しています。赤ちゃんの身長は約38cmまで大きくなり、妊娠6ヶ月頃に比べると5cmほど伸びています。また、体重は1.5倍も大きくなっており、体の器官はほぼ完成して筋肉も発達しています。

味覚や嗅覚が発達

妊娠7ヶ月は赤ちゃんの鼻の穴が貫通して、味覚や嗅覚を感じることができるようになります。嗅覚は大人と同じ程度まで成長しており、ママの好きな匂いや嫌いな匂いもお腹の中で感じ取るようになります。味覚は、甘い苦いといった味の違いがわかるようになっています。

昼夜の区別がつくようになる

妊娠6ヶ月頃にはまぶたが開き、目が開けられるようになります。しかし、この時期には赤ちゃんはまだぼんやりとしか感じることしかできません。妊娠7ヶ月になると、赤ちゃんは明るさに敏感になり、徐々に昼夜の区別がつくようになっていきます。

このころからだんだんと睡眠サイクルができてくるので、妊婦さんは朝はカーテンを開けて日の光を浴びて、夜は部屋を暗くするなど赤ちゃんの睡眠サイクルを整えてあげるお手伝いをしてあげましょう。

妊娠7ヶ月の私の体験談

妊娠7ヶ月に入るとお腹も目立つようになり、胃が圧迫され胃もたれや胸やけの症状がありました。仕事はまだ続けていたため、少し歩くとすぐに身体が疲れて息切れをしていました。また、妊娠7ヶ月頃からお腹をせり出すような姿勢が増えて、腰痛にも悩まされたのを覚えています。お腹の張りが続いていたため、産婦人科で張り止めの薬を処方してもらっていました。

大きくなっていくお腹とうまく付き合って

妊娠7ヶ月頃はさらにお腹が大きくなり、少しの作業でも動機や息切れなど疲れを感じることが多くなります。また、赤ちゃんも大きくなっているので、栄養を摂るために糖分を欲するようになり、体重管理が難しくなってくるという妊婦さんが多いようです。

大切な時期ですので、趣味に没頭してリフレッシュしてみるなどストレスを溜めない生活を心がけられると良いですね。貴重なマタニティライフを楽しんでくださいね。

※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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