【体験談あり】新生児や赤ちゃんにげっぷが必要な理由は?コツや注意点、出ないときの対処法
新生児や赤ちゃんが母乳やミルクを飲んだあと、背中をトントンしてもなかなかげっぷが出ずに困ったという経験をしたママも多いのではないでしょうか。授乳後にげっぷが必要な理由と、げっぷを出させるコツなどをご紹介します。
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目次
赤ちゃんにはげっぷが必要?
授乳の際に空気も一緒に飲みこんでしまう
赤ちゃんが母乳やミルクを飲んだあと「げっぷ」が必要といわれています。その理由は、赤ちゃんがミルクや母乳を飲むときに空気も一緒に飲み込んでしまうからです。一緒に飲み込んでしまった空気は胃の中に溜まってしまうので、げっぷをして空気を出す必要があります。
母乳の場合は空気を一緒に飲み込みにくい
赤ちゃんは息継ぎをしなくても母乳やミルクを飲めますが、一緒に空気も飲み込んでしまいがちです。赤ちゃんは簡単に空気を飲み込めても、飲み込んでしまった空気を出すことは難しいようです。母乳の場合は、ミルクに比べると空気を飲み込みにくいので、げっぷが出ないケースもあります。
■先輩ママの体験談
初めて出産した当初、授乳後は必ずげっぷをさせないといけないと教わっていたので、出そう出そうと必死でした。でも母乳育児だとそんなに、必ずしも出るというわけでもなかった気がします。
(ともさん/41歳)
げっぷをさせないと吐いてしまうことも
赤ちゃんには、げっぷをさせることが必要ではありますが、赤ちゃんのげっぷは出にくいものです。母乳やミルクを飲んだとき、5割の割合でげっぷが出れば良いともいわれています。しかしミルクの場合は、ミルクを作ったときに出る泡も一緒に飲んでしまいやすいので、飲ませたあとはげっぷを出させた方が安心です。
母乳やミルクを飲んだあとにげっぷをさせないと、胃の中に溜まってしまった空気が原因で、せっかく飲んだ母乳やミルクを空気と一緒に吐いてしまうケースもよくあります。吐いてしまうだけでなく、飲み込んでしまった空気が腸に行ってお腹が張り、赤ちゃんが苦しそうにしたり、吐き戻して気管を詰まらせたりするケースも考えられます。
上手にげっぷを出させるコツ
げっぷを出させるとき、赤ちゃんをどんな体勢にして行なっていますか。首がすわっていない新生児の赤ちゃんのお世話は、慣れるまでは何かと大変ですよね。縦に抱こうとするだけで簡単にげっぷが出るときもあれば、なかなかげっぷが出なくて苦労することもよくあります。
げっぷが出ないと、赤ちゃんが苦しそうとママやパパは焦ってしまうかもしれません。なかなかげっぷが出ない場合は、焦らずに抱き方を変えてみるなどの工夫をしましょう。
ここでは、上手にげっぷを出させる4つのコツをご紹介します。いろいろな方法を試してみて、ママがやりやすく赤ちゃんのげっぷが出やすい方法を見つけてみてくださいね。
縦抱きで背中をトントンする
縦抱きで背中をトントンすることは、赤ちゃんにげっぷを出させる方法として最も基本的な方法です。赤ちゃんを縦抱きにしてママの肩や胸まで抱き上げ、赤ちゃんの顎を肩に乗せてあげるような状態にします。新生児はまだ首がすわっていないので、しっかりと手で赤ちゃんの後頭部を支えて行うようにしてくださいね。
抱き上げたら、赤ちゃんの背中をトントンと優しく軽く叩いてげっぷを出させます。胃から空気を出すように下方向から上方向に向かって背中をさするのも、げっぷが出やすいのでおすすめです。縦抱きのメリットは、空気の通り道が確保でき、赤ちゃんが飲み込んでしまった空気をうまく出せることです。
赤ちゃんは、げっぷと一緒に母乳やミルクを出してしまうケースも多いので、ガーゼやタオルをママの肩などに敷いてげっぷをさせるようにしましょう。
■先輩ママの体験談
・ミルクを飲んでもなかなかげっぷをしない子どもでした。げっぷをさせるために何回も背中をトントン叩いたりしていました。ある日旦那に任せるとすぐにげっぷをしたので、その日から旦那がげっぷをさせる担当になりました。
(まきさん/30歳)
・おっぱいを飲んだ後、縦抱きをして背中をトントンと叩いてもなかなかげっぷが出ませんでした。出たと思ったらかなりの量の母乳を吐き戻してしまいます。またげっぷが出ずに縦抱きのまま寝てしまうこともありました。
(りさりさ224さん/34歳)
丸く抱っこする
赤ちゃんの背中を丸めるように縦抱きを行うことでげっぷを出すことも可能です。やり方は、赤ちゃんのお尻をママの腕に乗せるようにし、赤ちゃんの背中が少し丸まった状態で抱っこします。
赤ちゃんの胃の中に溜まってしまった空気を出すように、胃~首の後ろを手で下から上に動かしてさするようにしてげっぷを出させます。力強くさするのではなく、優しく静かにさすりましょう。
うつぶせ抱き
赤ちゃんをうつぶせの状態にして、げっぷを出させる方法もあります。まず、ママの膝の上に赤ちゃんを乗せるようにしてください。赤ちゃんの前側に腕をまわすようにし、うつぶせの状態にして抱っこして背中をトントンと叩いてげっぷを出させます。
うつぶせ抱きをするときに注意するポイントは、赤ちゃんの鼻や口を塞いでしまわないように気を付けることです。背中を叩くとき、他の方法と同じように優しく叩くようにしましょう。
横向きに寝かせる
縦抱きをしてもなかなかげっぷが出にくいときは、赤ちゃんの体勢を横向きにして寝かせたり、横向きで抱っこしたりするとげっぷが出ることがあります。横向きにするときは、赤ちゃんの体の右側が下になるように横向きにするのがポイントです。右を下にした方が空気が出やすく、母乳やミルクが腸に流れやすいメリットがあります。
■先輩ママの体験談
10分以上トントンしてもげっぷが出ないので、横向きにして寝かせることもしょっちゅうありました。げっぷを出させる努力はしましたが、それ以降は横向きで寝かせれば大丈夫だろうと思い、トントンするのを止めましたが、幸い何も問題ありませんでした。
(ハルさん/32歳)
赤ちゃんのげっぷの注意点
なかなかげっぷが出ないときなど、トントンと優しく背中を叩くところを、必要以上に力いっぱい叩いてしまったり、赤ちゃんを揺すったりしないようにしましょう。げっぷが出るまでずっと背中をトントンする必要はありません。赤ちゃんがミルクや母乳を飲みながら寝てしまうケースもありますが、寝てしまったときは無理にげっぷをさせなくても問題はないようです。
また、赤ちゃんがげっぷをするときに、げっぷと一緒に飲んだ母乳やミルクを出す可能性もあります。ガーゼやタオルを敷いてから縦抱きや背中をトントンすると、もしものときも安心です。
げっぷが出たあとも吐いてしまう場合もあります。吐き戻しを防ぐために、少し長めに縦抱きをしたり、斜めになっているバウンサーなどのベビーグッズを活用したりするのもひとつの手段です。
■先輩ママの体験談
新生児のころの動画を見ているとげっぷを出そうと必死に背中を叩いていました。今思うと痛かったのではないかと反省します。助産師さんに聞いたところ、強く叩く必要はないということで、子どもに申し訳ないと思っています。
(ちーささん/35歳)
赤ちゃんにいつまでげっぷをさせる?
赤ちゃんにいつまでげっぷをさせれば良いのか、悩んでいるママも多いのではないでしょうか。平均的には、生後5~6ヶ月頃までげっぷをさせます。寝返りや首がすわる時期によっては、生後3~4ヶ月頃に止めることもできるようです。
赤ちゃんが成長してくると、母乳やミルクと一緒に空気を飲み込んでしまうことが減ります。赤ちゃんが自分の力で頭の向きを変えられるようになってくると、自然にげっぷが出るようになるでしょう。それでも、寝返りやお座りができる生後5ヶ月くらいまでは、げっぷをお手伝いする必要があります。
げっぷをやめる目安として、授乳後に縦抱きをしても何も出てこない回数が増えてきたら、という点があげられます。あくまでも目安のひとつなので、赤ちゃんがげっぷが出なくて苦しそうにしているときなどは、月齢に関係なくげっぷをさせてあげるようにしましょう。
赤ちゃんのげっぷが出ないときの対処法
縦に抱っこしても、背中をトントンしてみても赤ちゃんのげっぷが出ないことは多いようです。大きな音のげっぷの場合はげっぷが出たとわかりやすいですが、ママやパパが気付かなかっただけで、いつの間にかげっぷが出ていることもあります。
赤ちゃんが空気を飲み込まずにうまく飲めていて、げっぷが出ない場合も考えられます。授乳後に必ずげっぷが出る必要はないといわれているので、げっぷが出るまでずっと叩かないようにしましょう。自然にげっぷが出てくることもありますよ。
げっぷはおならとして出るケースもあるので、おならの回数にも注目してみると良いですね。げっぷが出ないときは、赤ちゃんの様子をチェックしてみましょう。赤ちゃんが苦しそうにしていなければ、窒息しないようにバスタオルを丸め赤ちゃんの背中に挟み、横向きで寝かせて様子をみるようにしましょう。
横向きで寝かせるときは、赤ちゃんの体の右側が下になるように寝かせます。右側を下にする理由は、胃の出口は右側にあって腸に繋がっているので、右を下にするほうが消化しやすいためです。
■先輩ママの体験談
産院で授乳後にげっぷをさせてあげましょうと教わりましたが、最初のころはあまりちゃんと出ませんでした。昔はずっと縦抱きでげっぷが出るのを待ったようですが、出産した産院ではげっぷが出なくてもおならになって出るので心配ないと教えてもらいました。
(チップさん/32歳)
赤ちゃんがげっぷをする前に吐くときは?
赤ちゃんがげっぷをする前や、げっぷと一緒に吐いてしまうときは、主にふたつの原因が考えられるようです。吐いてしまっても赤ちゃんの顔色が良ければ心配ないケースもありますが、病気の場合もあるので、吐き方などに注意する必要があります。
体勢や飲み過ぎが原因
新生児の胃の形状はまだ未発達で一般的な大人のような胃の形状ではなく、「とっくり」のような形をしているので、少し体を動かしただけでも吐きやすくなっています。飲んだ直後におむつ替えをすると吐きやすいので、急に赤ちゃんの体勢を変えないように注意しましょう。
ミルクの場合は哺乳瓶に目盛りがあるので、赤ちゃんがミルクを飲んだ量をママが把握できますが、母乳の場合は赤ちゃんがどのくらい飲んだかわかりませんよね。飲み過ぎている場合も、吐いてしまうことがあるようです。
母乳やミルクを吐いてしまっても、赤ちゃんの機嫌や顔色をチェックして普段と変わらないときは、少し様子をみるようにしましょう。赤ちゃんが吐いてしまったものを拭き取らずにそのままにしておくと、においや肌が荒れてしまう心配もあるので必ず拭き取ってくださいね。
■先輩ママの体験談
長男は小さくうまれたのにおっぱいをものすごい勢いで飲みました。背中をトントン叩くのですがちっともげっぷが出なくて…。ずっと縦抱っこの体勢をとっても吐き戻しして処理が大変でした。小さくうまれた分、胃も小さかったようで、一度にたくさん飲めなかったようです。
(埼京線オーさん/39歳)
病気の可能性
飲み過ぎや体勢が原因で吐いてしまうケースの他に、病気が原因で吐いてしまうケースもあるので注意が必要です。飲んだ母乳やミルクを噴水のように勢いよく吐いたり、何度も吐いたりする場合は、幽門狭窄症「ゆうもんきょうさくしょう」と呼ばれる病気が原因の場合があります。
体重の増加が悪く、普段と違い顔色が悪いときは病院を受診するようにしましょう。赤ちゃんは吐きやすく、病気かどうかの判断は難しいので、心配なときは一度受診するとママも安心ですね。
焦らず優しく
授乳やミルクのあとに、赤ちゃんの「げっぷ」が出ないとママも心配になりますよね。心配のあまり、げっぷが出るようにと赤ちゃんの背中を強く叩いてしまいがちです。深夜の授乳やミルクも慣れるまでは大変で、げっぷが出ないとママも不安で焦ってしまいますが、げっぷは出ないときもあると気持ちを切り替えることも必要です。
げっぷが出ない場合は、縦抱きをしたり横向きで寝かせたりしてみてください。赤ちゃんが成長してママもげっぷを出すコツをつかんでくると、げっぷは簡単に出ることが増えてくるので、焦らずに優しくお世話をしましょう。