【体験談】保育園落ちたらどうする?不承諾通知が届いたとき6つの対処法
ニュースやSNSなどで「保育園に入れない」「保育園落ちた」「待機児童になった」という声を聞くことが多くなりました。待機児童問題は復職を考えているママにとって重大な問題ですよね。では実際に保育園に入れなかったらどうしたら良いでしょうか。ここでは保育園に落ちたときにするべきことや、実際に落ちたママたちの体験談を紹介します。
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目次
保育園に落ちたらどうする?
認可保育園に申し込みをし、入園不可となると「不承諾通知(保留通知)」というものが届きます。職場復帰を考えていたのに思いがけず不承諾通知が届き、これからどうすれば良いか、不安でひどく落ち込んでしまうママもいるでしょう。
筆者も「4月入園であれば入れるだろう」と安心して復帰準備を進めていた矢先に不承諾通知を受け取ったときは、驚きを隠せませんでした。
しかしあきらめるのはまだ早いかもしれません。まずは落ち着いて、今後やるべきことを整理しましょう。可能性は低くても、職場復帰のためにできることはまだあるかもしれません。ひとりで悩まず、パパや両親、友人に相談しながら保活を続けてみましょう。
認可保育園に落ちたら認可外保育園への連絡を
認可保育園に落ちてしまったら、まずは認可外保育園への入園を検討しましょう。認可施設に比べてコストはかさみますが、認可外保育園に入園させることができれば、自治体によっては保育実績の加点ポイントとなり、認可保育園に途中入園できるかもしれません。
認可外保育園は保育料が高いと感じて躊躇する方もいるかもしれませんが、その分サービスが充実している点も多いです。認可外保育園にあえて単願で申し込む人も少なくありません。
事前に申し込みをしていた認可外保育園がある場合には連絡をし、申し込み状況の確認をしましょう。何人くらい申し込んでいて自分の順位が何位くらいか、園によっては直接問い合わせれば教えてくれることがあります。
認可保育園の4月入園の結果が発表される時期には、認可外保育園の入園キャンセルが大量に出ます。キャンセル待ちの人数が多くても自分の順番が回ってくる可能性があるでしょう。認可外保育園の入園条件や受け入れ人数は園によって異なるので、あらかじめ確認しておくと良いですね。
希望する認可外保育園への入園が難しい場合は、ほかの施設も検討してみると良いでしょう。認可保育園への入園はその自治体に住んでいる人が優先される傾向がありますが、認可外保育施設は、住んでいる自治体にかかわらず受け入れ基準は平等であることが多いようです。通勤途中や隣駅にある園など、通える範囲を広げて検討してみるのもひとつの手です。
認可保育園の二次募集への応募してみる
認可保育園に一度落ちてもあきらめず、二次募集している施設を探しましょう。二次募集とは、応募が想定より少なかった場合や、急な転勤や入園辞退により定員枠が空く場合、保育士の増員などにより受け入れ枠が増えた場合などに追加で募集をかけることをいいます。
4月入園の場合は、不承諾通知が郵送される際に二次募集をしている園の情報が同封されていることがあるでしょう。また二次募集の情報は自治体のホームページにも随時掲載されています。もともと申し込みをしていない園であっても、希望園の追加手続きをすることで二次募集に応募できます。競争率は高いかもしれませんが、少しでも可能性があればそれにかけてみるのも良いでしょう。
保育園に落ちたら育休の延長も検討して
育児休業は基本的に子どもが1歳になる前日まで取得することができます。しかし保育園に入れないなどの理由で1年では足りない場合には、1歳6ヶ月まで延長することが可能です。自治体から不承諾通知を受け取ったのち、会社に連絡をし、必要書類を提出することで延長の手続きを行います。
また2017年10月1日からは育児・介護休業法の改正により、育児休業の取得期間が最長で1歳6ヶ月から2歳に延長されることとなりました。これは共働き家庭が増えるなかで待機児童問題がいまだ解消されないことが要因となっています。この場合、育児休業給付金受け取りの期限も2年に延長されます。
育児休業を延長すると保活にかけられる期間も長くなるので、一度不承諾通知を受け取ってもあきらめずに待機してみると良いでしょう。せっかくの育児休業ですから、長く取得できればそれだけ子どもと向き合う時間が増えるのだと前向きに考えると、あせる気持ちも少しはやわらぐかもしれません。
保育園に落ちたら引っ越しをするという手も
思い切って引っ越しをするのもひとつの手です。隣り合う市区町村であっても、その待機児童数や受け入れ人数は大きく異なる場合があります。出産前に引っ越し場所を検討しているプレママは、どこに住むかを決める際に待機児童の状況をチェックしておくと、のちのち悩まずに済むかもしれませんね。引っ越しの際には判断材料のひとつにしてみると良いでしょう。
保育園に落ちた!嘆願書を書く意味はあるの?
認可保育園に入園できなかったとき、嘆願書を自治体に提出することによって異議申し立てをする制度があります。これは行政不服審査法に基づく制度です。嘆願書の提出が加点ポイントになったり、急に入園できるようになったりするわけではありません。
しかし、ある自治体では保育園に落ちた人たちが集団で異議申し立てをして話題となり、それを機に自治体がより真剣に待機児童問題に取り組むようになったというケースもあります。自治体に直接悩みを訴えかけることができるので、嘆願書に気持ちをぶつけてみるのも良い機会かもしれません。
文書は特に決まったフォーマットはありませんが、インターネットで検索すると嘆願書の文例などが出てきますので参考にしてみてください。なお、提出するには期限が決まっており、入園可否通知の送付があってから60日以内に市区町村あてに送付するようにしましょう。
保育園に落ちたら退職?早めの行動が吉
保育園の申し込みは早ければ早いほど優位になることがあります。待機期間が直接点数につながる自治体もあるので、働ける環境が整い、子どもをいつ預けても良いという気持ちになったら申し込みをしておくと良いでしょう。
自治体に問い合わせると各家庭の持ち点や、おおよその当落ラインを教えてくれることもあります。自治体のホームページや資料に加点の仕組みが詳しく掲載されているので、どのようにすれば加点されるかを知っておくと行動しやすくなりますよ。
また、認可保育園の申し込みと同時に認可外保育園の空き状況も確認し、申込書を提出しておくと安心です。いざ認可園に落ちたときに、どうしても預け先がなくて退職を余儀なくされる…ということにならないためにも、事前に認可外保育園の見学・申し込みを済ませておきましょう。園によっては手付金(入園料)が必要になることがあります。返金してもらえないこともあるので、こちらもあわせて確認しておきましょう。
保育園に落ちたママの体験談
ままのて編集部に寄せられた、実際に保育園に落ちたママたちの体験談を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
産休に入るまでは正社員としてフルタイムで働いていました。住んでいるところが保活激戦区であることは耳にしていましたが、1歳になるまでは自分の手で育児をしたいという気持ちから4月の1歳児クラスでの入園を目指していました。ところが想像していた以上に1歳児の壁は厚く、認可どころか認可外も入所できるところがみつかりませんでした。
1歳半まで育休を延長して保活を続けましたが、結局どこにも入れず、退職せざるを得ない状況になりました。不承諾通知をもらったときは、この先どうしようという不安でいっぱいでしたが、どうにかして働く方法はないかと役所の窓口に問い合わせました。そこで、一時保育という制度を知り、週に数回程度であれば空きがあるとのことだったため、思い切って転職し、パートで働くことを決意しました。
現在では引き続き認可保育園の待機をしつつ、週3日は仕事、残りは育児をして過ごしています。子どもとの時間も十分とれ、結果的にバランスよく働くことができています。幸い新しい職場にも恵まれ、この転職はとても良い機会だったなと前向きにとらえることができました。
今でこそポジティブにとらえることができていますが、長年働いた職場を退職する際はやはり寂しい気持ちもありました。私のように職場を退職したくないという方が大半だと思います。万が一、退職となった場合に思い切って働き方を変えてみる、職場に状況を相談して在宅など労働環境を考えてもらうというのもひとつの手段かもしれません。
子どもが1歳のときに求職活動をはじめ、友人の紹介で認可外保育園の利用を開始。就職が決まると通園中の保育園を利用しながら、認可保育園の入園を申し込みました。しかし住んでいる地域は全国的にも保活激戦区です。認可保育園の申し込み指数が満点以上の家庭が、50組以上すでに待機していました。しかも当時子どもは2歳児クラスで新年度の園児追加募集が1番少ない学年です。役所でも認可保育園に入れるのはむずかしいといわれました。夫婦どちらもフルタイム勤務で実家も遠く、認可外での保育実績もあり、新年度には入園できるだろうという淡い期待がありました。
しかし届いたのは不承諾通知。通知を見たときの気持ちは言葉にできません。落ち込んでいても状況は変わらないので、すぐに嘆願書を作り役所に出向きました。さらなる加点につながるよう勤務時間をのばし、熱心さや困窮具合を知ってもらうために、毎月夫婦どちらかが役所の窓口を訪れ、空き状況の確認や相談をしました。
結果、第2希望の園で入園辞退が2ヶ月続き、我が家に順番が回ってきました。一般的には嘆願書や窓口での相談は入園決定には関係しないといわれます。しかし、入園がかなわなくても、できることはすべてやったと思えたら、あきらめがつくと思いました。
現在子どもは年長児となり、大きな園庭のある大規模認可保育園へ元気に通っています。働き始めてから入園まで1年近くかかりましたが、子どもの笑顔を励みにあきらめずに保活をして良かったと思っています。
第1子を認可保育園に通わせている状態で第2子を妊娠・出産しました。きょうだい加点があること、0歳4月では低月齢で保育園に預けるのに抵抗があったことから、0歳4月の入園申し込みは見送ることにしました。子どもが10ヶ月のころから保育園の入園を申し込み、途中入園できなかったとしても1歳4月には上の子と同じ保育園に入れるだろうと安心していたのです。
しかし、下の子が1歳4月になる年度から自治体の認可保育園の選考基準が変更され、上の子を出産後に時短勤務をしていた我が家は指数が大きく下がることになってしまいました。基準が変更になることが事前にわかっていたら、0歳4月に無理をしてでも保育園に入園させ復職させることもできましたが、基準変更が決定したあとにできることはありません。結局受け取ったのは不承諾通知でした。
下の子を0歳4月には保育園に預けない決めたときに、念のために自治体の助成のある認可外保育園に入園の申し込みをしておいていたため、復職をすることはできました。しかし、きょうだい別々の保育園に通っているため、毎日の送迎が体力的に大変ですし、子どもたちにも負担になっていると感じています。
それでも、保育園の保育方針や先生たちが子どもにあっていたようで、下の子も毎日楽しそうに保育園に通っています。2歳までの保育園なので3歳からの保活に不安はありますが、認可保育園に落ちて認可外保育園に通っているのは、我が家にとっては結果として悪くなかったのかもしれません。
保育園に落ちても動揺しすぎないように
待機児童問題はまだまだ先が長そうですが、解消しようという動きがあることは間違いありません。不承諾通知書が来ても、あきらめずに保活を続けることが大切です。特に子どもの年齢が上がると、その分募集人数枠が増えたり、幼稚園に転園する子がいて空きが出たりして、入園できる可能性が高くなる場合も多いです。
保活に疲れたら、子どもと向き合う時間が増えたと前向きにとらえてみましょう。ひとりで悩まず、周囲に相談することも大切です。同じような状況のママはたくさんいることを考えると少し肩の荷が下りるかもしれません。筆者もそのひとりです。あきらめずに一緒に頑張りましょう。