妊娠中の体調の変化とパパができることは?パパにも寄り添うおすすめアプリを紹介

妊娠中のママはさまざまな体調変化に見舞われていますが、男性には実感を伴う変化がありませんね。不安定になりやすい妊娠中のママに寄り添うために、ママのこころと身体、両方にあらわれる変化について理解を深めていきましょう。ここでは医学的な観点からママの体調の変化を解説し、それに対してパパができることを助産師監修で解説します。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 妊娠中のママの身体の変化は?
  2. ママが妊娠中、パパができること
  3. 出産までに揃えたい準備品とは?
  4. 妊娠中におすすめ「ままのてアプリ」
  5. 妊娠中にパパができることを探してみよう
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妊娠中のママの身体の変化は?

病院に行くほどではなくても、腰が痛い・頭が痛いなどの不快症状を日常的に抱えている人は少なくないでしょう。痛みやつらさには個人差があるとはいえ、こうした不快症状はないに越したことはありません。

ところが妊娠すると、ホルモンの影響や胎児の発育を受けてママの身体にさまざまな不快症状があらわれます。こうした不快症状はマイナートラブルと呼ばれ、妊娠全期間を通じて90%以上の妊婦が経験するものです(※1)。

マイナートラブルで発症頻度が高いのは、疲労感や全身倦怠感、頻尿などです(※1)。気持ちの落ち込みやイライラ、強い眠気もみられます。ほかにも皮膚の乾燥やむくみ、肩こり・腰痛、熟眠困難など、マイナートラブルには多くの症状があります。

妊娠5〜11週頃に起こるつわりを知っているというパパは多いでしょう。しかし実態調査で明らかになったマイナートラブルは95種類にのぼり、そのうち50%以上の人が経験したのは45種類となりました。これだけ多くの不調が一気に押し寄せてくるとなると、ママの不安な気持ちやつらさも理解できますね。妊娠中はパパが頼りです。ママの気持ちに寄り添い、サポートをしていきましょう。

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ママが妊娠中、パパができること

感染症対策

お腹の中の赤ちゃんはママと胎盤・臍帯(さいたい)でつながっており、そこから栄養や酸素を受け取っています。しかし、胎盤を通じて赤ちゃんに届くのは栄養だけではありません。風疹やサイトメガロウイルスなど、胎盤を通じ赤ちゃんに感染する菌やウイルスも存在するのです(※2)。

病原体がママからお腹の中の赤ちゃんに感染することを胎内感染といい、赤ちゃんの障害や流産・早産につながるリスクがあります。また薬による影響も考えなければならず、妊娠中の薬の使用は配慮が必要です。ママと赤ちゃんを感染から守るためにも、パパの感染症対策がとても重要です。

感染症対策には、新型コロナウイルス感染症予防と同じく手洗い・うがい、消毒が有効です。密を避けるなど、新型コロナウイルス感染症対策も続けていきたいですね。風疹など必要な予防接種が済んでいないパパは、早めに接種するようにしましょう。

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家事などのフォロー

妊娠中はマイナートラブルやお腹のふくらみなどから、妊娠前と同じように動くのは難しくなります。お腹が張るなどの症状がある場合は、特に安静が必要です。赤ちゃんが生まれるとママが家事に費やせる時間はさらに短くなるため、パパも妊娠中から家事を一緒に行っておくと安心です。

お風呂掃除や掃除機がけ、食器洗いなど前かがみになる姿勢はお腹や腰への負担が大きい家事です。濡れた洗濯物を運んだりハンガーにかけたりするのも思いのほか重労働。パパが担当したり、家電を利用したりして工夫するとママの負担を減らせますよ。

どちらかひとりが負担を負うのではなく、お互いに無理なく家事にとりかかれるように意見を擦り合わせておくと良いでしょう。家事代行サービスなどを利用するのもひとつの方法です。

禁煙

タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素は血管を収縮させたり血液の酸素運搬能力を低下させたりする作用があります。これらの作用は、赤ちゃんの成長の遅れや流産・早産に影響します。

ニコチンの濃度は、受動喫煙によって上昇することがわかっています。つまり、ママがタバコを吸わなくても、ママの近くでパパがタバコを吸うと赤ちゃんにも影響がおよぶのです(※3)。

家族が喫煙していると、赤ちゃんが生まれてからも受動喫煙のリスクが残ります。小児呼吸器疾患や乳児突然死症候群(SIDS)の頻度が高まるという報告もあるため、喫煙習慣がある場合は積極的に禁煙に取り組みましょう。(※4)

※乳児突然死症候群(SIDS)…事故や窒息などのはっきりした理由もなく、赤ちゃんが突然亡くなってしまうこと。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?原因や前兆、予防法はある?

両親学級や父親学級の参加

女性の社会進出が進むにつれて、父親の育児参加は一般的になってきました。最近では、自治体や産院が主催する両親学級や父親学級も増えています。

両親学級や父親学級では妊娠中のママと赤ちゃんのこと、出産のために必要な準備、産後の生活などについて学べます。沐浴や抱っこ、おむつ替えなど、実際の育児アイテムや人形を使った体験も用意されています。

自治体によっては、お腹に重りをつける妊娠体験や、参加者同士の座談会が設けられることもあるでしょう。開催場所や日程などは、住んでいる地域の保健センターなどで確認してください。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、オンラインによる対応を行っている民間サービスも広まってきました。東京都助産師会ではオンラインで母親学級の動画をアップしています。

ママへのねぎらいの言葉

お腹に赤ちゃんがいる感覚や妊娠による身体の変化は妊娠した女性にあらわれる特有のもので、パパにはもちろん妊娠前後の変化はありません。親になったという実感がわくまでに時間がかかることもあるでしょう。

しかし少しずつ親になるのはママも一緒です。ママと一緒にお腹の赤ちゃんを育てる気持ちで、親になるための歩みをそろえていけると良いですね。

すぐに実践できるのは、言葉でのコミュニケーションです。お腹の赤ちゃんに語り掛けるときに、ママにもねぎらいのひとことをかけてみてはいかがでしょうか。その日のママの体調や予定を気に掛けるのも良いですね。

時間に余裕があれば、妊婦健診につき添ったり早めに帰宅したりすると、ママは心強く感じるものです。パパにできることとママがしてほしいことを言葉にして確認し、お互いに感謝の気持ちを伝えていきましょう。

出産までに揃えたい準備品とは?

妊娠の判明から出産までのあいだは、長いようであっという間に過ぎてしまいます。出産までに揃えておくと良いものをリスト化し、準備を進めていきましょう。

肌着やベビーバス、バスタオルは産後すぐに使います。退院時に車で移動するのであれば、チャイルドシートも忘れずに用意しておきましょう。マザーズバッグは出産準備品を入れるのにも役立ちますよ。

出産祝いのお返しや命名書なども事前に目星をつけておくとスムーズです。おむつなどの消耗品はすぐに使う分だけを用意し、必要に応じて買い足しても間に合います。

チャイルドシートやベビーカー、ベビー布団などの大型商品を購入するときは、パパの出番です。赤ちゃんが過ごすためのスペースを作るなどの力仕事は、ママがパパにお願いしたいことのひとつですよ。

妊娠中におすすめ「ままのてアプリ」

ままのて公式の「ままのてアプリ」は、時期に合わせた妊娠・出産・育児に役立つ情報が届きます。2022年の4月にはプレママ向けの新機能が追加され、スケジュール管理や体調管理がしやすくなりました。

ままのてアプリはパパとママのふたりで共有できます。パパ向けのメッセージも毎日配信されるので、ママとの会話も広げやすいですよ。妊婦健診の予定や赤ちゃんの成長を把握したいとき、ママが喜ぶサポート方法を知りたいとき、子育ての情報を集めたいときなど便利に役立ててくださいね。

妊娠中にパパができることを探してみよう

妊娠中にママが経験する体調の変化は、身体的にも精神的にもつらいものです。パパがそれを理解せず、妊娠前と変わらぬ生活を続けているとママはとても不安に感じてしまいます。

妊娠中のママのサポートというと漠然としていますが、まずはママの変化を理解し、共感することが大切です。そこから、パパができる対策をふたりで探していきましょう。

※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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