年末年始に向けて、妊娠中のあなたに贈る「安心準備＆快適ライフ」ガイド

木枯らし1号が吹き、冬の到来を感じるようになると、年末年始に向けて街の風景は一変します。クリスマスのデコレーションや正月飾りが店頭に並び、年末モードへと駆り立てられるように感じる妊婦さんも多いのではないでしょうか。

実際、落ち着かない空気感の中、心身の不調を感じるという声は少なくありません。このようなときこそ、年末モードへの切り替えは「ゆっくり＆賢く」行うことが大切です。妊娠期を健やかに過ごすために「年末年始の体調管理」、「年末年始のイベント」、「年末年始の準備」、「年末年始を楽しむアイデア」という観点から、安心準備＆快適ライフのポイントを見ていきましょう。

年末年始は、仕事や家事・イベントが重なって身体に負担がかかりやすい時期です。特に妊娠中は、疲れがたまりやすく、むくみ・睡眠不足などの悩みが強くなりがちです。

また、妊娠後期になると骨盤底筋の緩みやお腹の張りが出やすくなるため、無理は禁物。体調の変化に耳を傾け、予定を詰め込み過ぎず、自分のペースで過ごすことを優先しましょう。

年末年始の体調管理のために、意識しておきたいポイントは以下の3つです。

日中の活動量が増えたときに大切なのは、身体をしっかり休めること。夕方以降は意識的にリラックスタイムを設け、軽いストレッチや温かいお風呂で心身をほぐしましょう。

会食の機会が増える年末年始は、食事のタイミングや食事の量を普段通りにすることが難しくなるかもしれません。朝昼晩の3回の食事と間食の中で調整しながら、鉄分・タンパク質・葉酸など妊娠中に必要な栄養を意識して、バランスの良い食事を心がけましょう。水分補給を忘れず、塩分の摂りすぎにも注意しましょう。

予定が入っていても「お腹が張った」「疲れた」と感じたら、すぐに休める環境を確保しておくことが何より大切です。そのためには、予定を詰め込み過ぎず、余裕のあるスケジューリングが欠かせません。敢えて「休む時間」をスケジュールに入れておくのも効果的です。5分でも目を閉じて深呼吸、スマホを置いてリラックスなど、休息を意識すると良いでしょう。

年末年始は、大掃除・クリスマス・帰省・初詣・年始の挨拶などのイベントが続きます。これに加えて、年賀状の準備、冬の寒さ・乾燥と、「いつもと違う」要素が盛りだくさんです。

イレギュラーが続くと負担感が増し、イベントへの参加意欲にブレーキをかけてしまうことがあるかもしれません。年末年始のイベントを楽しむためには、自分の行動に「制限」をかけるのではなく、無理をしないための「工夫」で備えておくことがポイントです。

年末年始のイベントを楽しむために、備えておきたいポイントは以下の3つです。

帰省や長時間の移動がある場合、慣れない環境が身体の負担になることがあります。車での移動なら休憩できる場所を確認しておきましょう。電車などの公共交通機関を利用するときは、リラックスできるスリッパやクッションなどを用意しておくと良いでしょう。

滞在先で自分が過ごす環境を快適に保つため、抱き枕やブランケット、サポートクッションなどを持参して、睡眠や休憩の質を下げないよう工夫するのもおすすめです。

移動前にはかかりつけの産婦人科で長時間移動について相談し、万が一の連絡や近くの産院について確認しておくと安心です。

大掃除や新年の準備など、家事をひとりで抱えてしまうと、身体にも心にも負荷がかかります。年末年始の家事は「分散型＆シェア型」がキーワード。夫・家族と「どれをいつまでに」「どこを優先して」「誰がやるか」を共有しましょう。この振り分けは、年始からの家事分担を見直すチャンスにもなります。

大掃除の際は、「今日はこの部屋だけ」「今日はこの作業だけ」など、分散型スケジュールを組みましょう。体調の良い日だけ動くことで、無理する時間を減らせます。「重いものを運ばない」「高いところに登らない」ことを意識して、タスクを振り分けることも大切です。

帰省など普段過ごしている自宅と違う場所での滞在や、初詣・新年の挨拶などのおでかけでは、防寒対策が必須です。冷えは血流にも影響します。足元やお腹を冷やさないように、厚手の靴下やレッグウォーマー、腹巻、湯たんぽなどによる「温活」もトレンドです。

年末年始は感染症の流行にも備える必要があります。人が集まる場所では、マスクや消毒液なども準備して、感染症対策を万全にしておきましょう。

1年の終わりを気持ち良く過ごし、新年をスムーズに迎えるためには「早めの準備」が吉。体調の変化も大きい妊娠中だからこそ、体調をみながら、無理しない範囲で先手を打っておくことがと安心につながります。

年末年始の準備として備えておきたいポイントは以下の3つです。

年始から年度末にかけては、一般的に繁忙期といわれる時期です。仕事などでイレギュラーな対応に迫られることも珍しくありません。このあいだに出産を控えているママは、出産・産後のさまざまなシチュエーションを想定し、リスト化して対策を立てておくと慌てずに対処できます。

出産時のリストには、出産入院用バッグの準備、連絡先の確認、産院までの移動手段の確認などをあげておきましょう。ベビーベッドの位置、授乳・オムツ替えの動線、入浴など、産後の「子育て導線」も見直しておきたい項目です。

産後のサポート体制には、家族や実家・義実家によるサポート、自治体のサポート、民間のサポートがあります。「どんなサービスを利用したいか」「どこに何を頼むか」をあらかじめ決めておきましょう。

身内によるサポートは、「誰に・どこまで頼むか」「お礼はどうするか」などを細かく設定しておくとトラブルが防げます。自治体の産後ケアや民間の家事代行サービス、宅配サービスの利用計画も立てておくのがおすすめです。混雑や予約漏れを避けるため、早めに利用計画を立てて手配を進めておきましょう。

長期休暇となる年末年始を利用して、「自分と家族の生活基盤」を整えておくと、今後の生活に対する安心感が増します。例えば、家計・保険・住まい・活用できる子育て支援制度などは将来を見据えて見直しておきたい内容です。

夫とこの一年を振り返り、次の一年の希望を共有することは、妊娠中・産後の方向性を探るうえで重要なポイントになります。SNSやアプリで「妊娠記録」「お腹の写真」「妊婦日記」をまとめておくのもおすすめです。情報を夫婦で共有でき、後から振り返ることで育児期の励みになります。

今年の子育てトレンドに、SNSを使った情報収集やオンライン子育てコミュニティの活用が上がっています。特に年末年始は投稿も増え、妊娠・子育てに関する情報が人の目に触れやすくなる時期。インターネットを通じて子育てのヒントを得るのも年末年始の楽しみ方のひとつです。

SNSで情報を発信するなら、妊娠中ならではの投稿が共感を呼び、拡散のきっかけを作るかもしれません。細やかな配慮として、投稿の際は必ず「体調に応じて」「医師の指示を優先して」などの一言を加えると、投稿に対して安心感が増します。情報収集をするときは、信頼できる情報かどうかを確認してから生活に取り入れると良いでしょう。

妊娠中の年末年始は、「いつもより少しだけ余裕をもって」「いつも以上に自分を大切に」するタイミングです。 無理に「完璧」を目指すのではなく、「今日はこのタスクだけやろう」「今日は休もう」といった自分にやさしい過ごし方を目指しましょう。

変化が多い妊娠期だからこそ、家族・パートナー・医師・コミュニティと「つながり」を保っておくことも安心の鍵。ままのては、妊娠・出産・育児の「今」と「これから」を、いつも応援しています。今年の年末年始が、ママとパパ、家族にとって、穏やかで笑顔の多い時間になりますように。

※この記事は2025年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。