産後に発症?関節リウマチの原因と症状、対処法は?

男性に比べ、女性の「関節リウマチ」の発症率はおよそ3~4倍になります。出産後に「関節リウマチ」を発症し、病を抱えた状態で育児に苦労しているママも少なくありません。「関節リウマチ」とは、具体的にどのような病気なのでしょうか。ここでは、「関節リウマチ」の原因と症状、対処法について解説します。

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この記事の監修

杉山 太朗
産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 関節リウマチとは
  2. 関節リウマチの原因
  3. 関節リウマチの初期症状
  4. 産後は関節リウマチになりやすい?
  5. 筆者の「関節リウマチ」体験談
  6. 関節リウマチの治療法
  7. まとめ
  8. あわせて読みたい

関節リウマチとは

関節リウマチは自己免疫疾患のひとつです。現代の医学では完治させることができないといわれています。関節リウマチになると、免疫機能に異常をきたし、体の中のさまざまな関節に炎症が起こります。一度炎症が起きると腫れや痛みが長期間続き、治療をせずに放っておくと骨が変形し、最終的には軟骨や骨が破壊されてしまいます。

重症化すると、肺や心臓に合併症が生じるリスクもあります。関節リウマチがどのようなメカニズムで発症するのかは、現在まだ解明されていません。

関節リウマチの原因

関節リウマチの主な発症原因は解明されていませんが、感染、疲労、ストレスなどの要因により発症リスクが上がるといわれています。体力が完全に戻らないまま毎日育児で忙しい産後のママは、要注意だと言えます。

人間の体には、細菌などから自分を守る仕組み「免疫力」があります。何らかの理由により免疫力が衰え、異常をきたした状態を「自己免疫疾患」と呼びます。感染や過労以外にも、喫煙などの生活習慣が関節リウマチの一因になる場合があります。発症した場合は、日頃の生活習慣を見直してみると良いでしょう。

関節リウマチの初期症状

関節リウマチの初期症状は筋肉痛に似ていることがあり、「大したことはないだろう」と放置してしまう人が多くいます。特に産後の場合は、赤ちゃんのお世話や抱っこで筋肉痛が起こることはよくあるため、つい見落としてしまう場合があります。

通常の筋肉痛と違い、起床直後の関節痛や手のこわばりなどが気になる場合には、一度病院を受診しましょう。関節リウマチは自然に治ることはないため、筋肉痛のような症状が長期間続く場合には、医師に相談しましょう。

産後は関節リウマチになりやすい?

関節リウマチのメカニズムや原因はいまだ解明されていないため、はっきりとしたことはわかりませんが、産後の体力の低下が間接リウマチの発症原因のひとつとなる可能性があるようです。

妊娠中は、母体の免疫細胞が胎児を異物として攻撃しないよう、母体の自己免疫機能が落ちるといわれています。産後は母体の自己免疫反応が回復し、出産以前にはなかった自己免疫反応が起こり始め、関節リウマチが発症しやすい状態になるといわれています。

筆者の「関節リウマチ」体験談

筆者は、2人目を出産した直後に関節リウマチにかかりました。起床時に「左の薬指が曲がりにくいな」と感じたのが初期症状でした。初めは少し違和感がある程度の痛みでしたが、日を追うごとに痛みが増し、起床時には徐々に左手の薬指が曲がらなくなりました。そんな状況下で上の子どもと赤ちゃんの面倒を見るのは本当に大変でした。

上の子どもがぐずっても、手が痛くて抱き上げることができません。赤ちゃんを抱き上げることすら、ひどい痛みからできなくなりました。平日は子ども二人を連れての受診が大変だったため、なかなか病院に行くことができませんでした。指に限界を感じ、夫が休みの土曜日にやっと受診することができました。

受診した結果は「関節リウマチ」で、最初は痛み止めなどの薬を処方されました。ただ、筆者の場合は、指が曲がらず子育てもできない状態で困っていたため、最終的には局部に注射を打ってもらいました。注射後2~3日は以前より痛みが増し「本当に大丈夫なのか」と心配になりましたが、しばらくすると嘘のように楽になりました。思い当たる節がある方には、早めに整形外科を受診してくださいね。

関節リウマチの治療法

関節リウマチは早い段階での治療が重要となる病気です。「産後は筋肉痛になりやすい」「子どものお世話で行く時間がない」等の理由で放置せず、なるべく早目に病院へ行きましょう。関節リウマチではなくただの筋肉痛だと診断されれば、安心して育児に専念することができますよね。産後は自分のことを後回しにする方が多いですが、病が進行してしまったら元も子もありませんよ。

まとめ

いかがでしたか。関節リウマチはよく耳にする病名ではありますが、実際の症状や影響はあまり知られていません。筋肉痛や関節の痛みなど、産後の疲れとの区別が難しそうではありますが、症状が長引く時や違和感がある時などは、早めに病院を受診するようにしたいですね。

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