妊娠初期の倦怠感の原因と対処法
どうも気分が乗らない、何をしても疲れが取れないなど、身体の変化を感じているあいだに妊娠が判明する方もいますよね。このように妊娠初期に倦怠感に悩まされている方は多いようです。今回は妊娠初期の倦怠感の原因とその対処法について紹介します。
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目次
妊娠初期の倦怠感に関する体験談
「妊娠初期は、日にもよりましたが、基本的に倦怠感が強かったです。仕事中は気が張っているので何とか乗り切りましたが、帰宅後や休みの日はやる気が起きず一日中何もしないでボーっとしていることもありました。ソファに座っているといつの間にかウトウトしていたり、二度寝をしてしまい起きたらお昼だったり…ということもありました。」
(maru515さん/出産当時29歳)
「そもそも妊娠がわかったのは倦怠感がきっかけでした。微熱もあり、「もしかして…」と思い薬を飲む前に妊娠検査薬をしました。結果は陽性で、それからは毎日倦怠感と微熱が続きました。まだ、胎児の心拍も確認できていない時期だったので、職場にも内緒にしていました。でもその内緒の期間がつらかったです。「ちょっと寝不足で、疲れがとれなくて~」なんてごまかしていました。」
(彩葉さん/出産当時32歳)
つわり同様、人によって感じ方の強い弱いなどはあるものの、なかには倦怠感が強くて日々の生活もつらかったという方や、これで妊娠していることに気づけたという方もいるようです。
妊娠初期の倦怠感はいつからいつまで?
妊娠初期の倦怠感を感じる期間は妊娠判明直後から数ヶ月間続く方もいたり、倦怠感や疲労感をまったく感じなかった方もいたり、と個人差があるようです。しかし、一般的に多くの妊婦さんが妊娠初期の数ヶ月間は風邪を引いたときのような気だるさや倦怠感に悩まされているといえるでしょう。
妊娠初期の倦怠感の原因
妊娠するとママの身体は急激に変化します。それは妊娠生活をサポートする女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が妊娠前に比べて増えるためです。特にプロゲステロンのホルモンは高温期を維持する作用があるため、身体があたたかくなり眠気が出たり倦怠感を感じたりしてしまうのです。また、なかには自律神経が正常に働かなくなり、めまいや耳鳴り、発汗、動悸や息切れなどの疲労感を感じる方もいます。
妊娠初期の倦怠感の対処法
妊娠初期の倦怠感は生理現象のひとつであるため解消することはできませんが、症状を和らげることは可能です。
倦怠感や疲労感を和らげるには何よりも身体を休めることが一番大切です。とはいえ仕事をしている場合や育児や家事をしながらゆっくり休むのは難しいですよね。しかし、妊娠初期は赤ちゃんの基礎が形成されるとても重要な時期なのでできる限り身体を休めるようにしましょう。そして夜はできるだけ22時までには布団に入ってリラックスし、最低でも1日6時間は眠るようにしましょう。
それでも仕事や家事をしていたらゆっくり休めませんよね。もし立ち仕事が多い場合は、仕事の内容を少し変更してもらえるように上司に相談するのが良いでしょう。周囲の方々のサポートなしでは妊娠生活を乗り越えることはできません。また、鉄分とビタミンの摂取、特にビタミンB1を食生活に取り入れるのも効果があるようです。ビタミンB1は豚肉や大豆類、アーモンドに多く含まれています。
体調がすぐれない場合は、無理に身体を動かさずに何もしない時間を作ってみてくださいね。倦怠感が少し軽くなったときに、適度に身体を動かしてみると心も身体もリフレッシュできますよ。
「私はとにかく無理をしないことを第一に考えました。体調が良くてもその日の夜には疲れが出ることが多いので遠出や人混みは控えましたし、自分でも不思議なぐらいに毎日体調が変化したので、焦らずのんびり「今日は体調悪いな」ぐらいで過ごしました。」
(もとさん/出産当時32歳)
「私の場合、だるい、つらいと思ったら一日何もせずに横になっていました。何も食べないと余計につらく感じることがあったので、簡単に口にできるものを冷蔵庫に用意していました。楽しい予定を作って出かけることも気分転換になりました。」
(彩葉さん/出産当時32歳)
妊娠初期の倦怠感で受診する?
先にもお伝えしましたが、妊娠初期の倦怠感は生理現象のひとつではありますが、妊娠初期に無理をすることはお腹にいる赤ちゃんにも影響がでる可能性があるということを常に意識する必要があります。
いつもよりめまいが強い、ふらつくなど、あまりにも日々の生活に支障が出るほどつらいときは要注意です。妊婦健診を待たずにかかりつけの医師に相談することをおすすめします。
倦怠感以外の妊娠初期症状は?
妊娠初期の倦怠感以外にも下記のような症状が出る場合もあります。
・微量の出血
・頭痛
・腹痛
・胸の張り・痛み
・おりものの変化
・味覚・嗅覚の変化
・吐き気・嘔吐
・唾液が多くなる
・下がざらつく
・眠気
・情緒不安定
症状には個人差がありますが、一般的に上記も妊娠の初期症状とされています。
妊娠初期の倦怠感に関する体験談
筆者は妊娠判明後から約3ヶ月間、この妊娠初期の倦怠感や疲労感を体験しました。何をしても気分がすぐれず、常に頭の中はボーッとしているため、何もやる気が起きなかったことを覚えています。在宅ワークでしたが、平日はきっちり8時間労働をしていたため、ゆっくり休むこともできずに気だるいまま過ごしました。「倦怠感は生理現象のひとつである、病気ではなくごく自然のこと、お腹の中の赤ちゃんが成長している証」などと自分自身に言い聞かせながらこの時期を乗り越えました。
食生活では食べ物のにおい、特に焼き魚のにおいがつらかったです。そして味覚がかなり変わってしまったため、あまりバランスには気をつけることができませんでした。その代わり家でヨガをしたり散歩をしたりと適度に運動を取り入れたため症状は重くなりませんでした。
「妊娠経験のある人から「妊娠するととてもだるかったり眠かったりするのよ」と聞いてはいましたが、いざ自分が妊娠してみると、「ちょっとでいいから横にならせて~、耐えられない」というほどのすさまじい倦怠感を味わいました。「お腹に命を宿すということは、これほどまでに自分の身体が思い通りにならなくなるということなんだな」とまだ小指の先ほどもない小さな命に教えてもらったように思います」
(るぅさん/出産当時33歳)
倦怠感を感じるときはゆっくり休むのが大事
妊娠初期の身体は著しく変化し続けるため誰でも不安になってしまいますが、この時期はとにかく無理をしないで心身ともにゆっくり日々を過ごすことを心がけましょう。掃除や洗濯、そして食事の準備などはパパや周囲の方々に協力してもらい、とにかく身体を休める習慣をこの時期からつけるようにしてください。
妊娠中はお腹の中にいる赤ちゃんのためにも、無理はしないでくださいね。