陣痛の間隔の測り方!バラバラ・不規則なことも?アプリが使える?

初めてのお産を迎える人ほど、疑問点が多いであろう陣痛。陣痛が来たら間隔を測ることが大切だと聞いたことがある人は多いかもしれません。ここでは本格的な陣痛の前に起こる「前駆陣痛」の特徴や、病院に連絡すべき陣痛の間隔の目安、アプリを使った間隔の測り方など、陣痛の間隔に関することを中心に解説します。

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この記事の監修

藤東 淳也
産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 陣痛とは?どうして間隔を測るの?
  2. 陣痛の間隔がバラバラ・不規則なこともある? 
  3. 陣痛の間隔の測り方!アプリで上手に測ろう 
  4. 陣痛の間隔が15分・10分・5分になったらどうする?
  5. 陣痛の間隔は初産婦と経産婦で違う?
  6. 陣痛の間隔が短くならないこともある?
  7. 陣痛の間隔に関する体験談
  8. 思うようにはいかない陣痛のタイミング
  9. あわせて読みたい

陣痛とは?どうして間隔を測るの?

陣痛とは、赤ちゃんをお腹の中から押し出そうとして子宮筋が収縮することによって起こる痛みです。本格的な陣痛に先がけて起こる弱くて不規則な「前駆陣痛」と、間隔が10分以内で規則的な「本陣痛」があります。本陣痛が起こると分娩が始まったとみなされるのが一般的です

陣痛の間隔をはかることで、子宮口の開きや赤ちゃんの進み具合が予測できます。陣痛の間隔が狭くなると、赤ちゃんがどんどん産道を降りてきているしるしです。

陣痛の間隔がバラバラ・不規則なこともある? 

人によっては臨月を過ぎたあたりから本陣痛の前までに、前駆陣痛と呼ばれる弱い痛みを感じる人もいます。

出産予定日近くにこうした痛みを感じると、「陣痛が来たのかも!?」と焦ってしまうかもしれませんが、痛みの間隔や持続時間がまばらな場合は、前駆陣痛の可能性が高いです。前駆陣痛は出産の1ヶ月前から起こる人もいれば数日前、数時間前に起こる人もいます。

お腹が張って生理痛のような痛みが続いたり、腰あたりに鈍い痛みを感じたりする人もいます。なかには、前駆陣痛からそのまま本陣痛につながっていく人もいますが、痛みが遠のいたまま本陣痛を迎える人も多いです。

陣痛の間隔の測り方!アプリで上手に測ろう 

前駆陣痛か本陣痛かを見分けるためにも、痛みを感じたら時間の間隔をはかってみましょう。そうしたときに便利なのが、陣痛アプリです。陣痛アプリを使えば、常に時計をチェックしたりメモを取ったりする必要がありません。

陣痛だけでなく、家族やタクシー会社などの緊急連絡先を登録が可能なもの、胎動もカウントできるものなど機能もさまざま。無料のものも多いので、自分に合ったものを探してみましょう。

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陣痛の間隔が15分・10分・5分になったらどうする?

陣痛が規則的になったら病院へ連絡

正常な陣痛の場合、陣痛の間隔は15分・10分・5分と、どんどん狭くなっていきます。陣痛の間隔が規則的になった時点で病院に連絡し、医師の指示を仰ぎましょう。陣痛の間隔が急に短くなった場合や、破水が起こったときなどは、すぐに病院へ向かうことになります。

陣痛が約10分間隔になったら、本陣痛の始まりです。赤ちゃんが出てくるための子宮口が開いていき、赤ちゃんもお腹の中をグルっとまわりながら産道へ向かいます。

陣痛の間隔が短くなってくると、赤ちゃんが出てくるための子宮口は全開し、それまで赤ちゃんを包み込んでいた羊水が体の外に出される破水が起こります。このときにはママが感じる痛みも強くなり、とてもつらい状態かもしれません。ですが、赤ちゃんに出会えるのはもう間もなくです。

病院へ向かう方法はあらかじめ決めておく

突然の陣痛が来てもあわてないために、病院へ向かう方法を事前にシミュレーションしておくのがおすすめです。家族がいれば自家用車、ひとりのときはタクシーを呼ぶなど、想定できるシチュエーションごとに行き方を考えておきましょう。

タクシー会社によっては、電話番号や住所、行き先の病院の情報を事前に伝えておくと、陣痛が来たときに電話をかけるだけで自宅まで来てくれる、陣痛タクシーといったサービスを実施しているところもあります。天候や時間によっては、電話をかけてもすぐに配車されないこともあるので、数社のタクシー会社に登録しておくと安心です。

また、病院へ向かっている最中に破水が起こる可能性もあります。清潔なタオルや大きめの生理用ナプキンを準備しておき、すぐにおしりの下にあてることができるようにしておきましょう。

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陣痛の間隔は初産婦と経産婦で違う?

一般的に、初めてお産をむかえる初産婦の分娩時間は、12~15時間といわれています。一方、経産婦の分娩時間は5~8時間と、初産婦とくらべると短めです。これは初産婦の方が産道が硬く伸びにくく、赤ちゃんが通るのに時間がかかってしまうためです。陣痛の間隔も初産婦は思うように短くならず、お産が進みにくい状態もしばしば起こります。

反対に、経産婦の人で「10分間隔だからまだ大丈夫」と、ゆっくりと病院に向かう準備をしていたら想像以上の速さでお産が進み、病院まで間に合わないという事態になることも。経産婦の方は陣痛が規則的になったら早めに病院に行くほうが安心でしょう。

ただし、これはあくまで一般的な話です。初産でも経産婦並みの8時間以内で終わるスーパー安産だったという人もいますし、経産婦でも上の子以上に時間がかかる難産だったという場合もあります。初産婦・経産婦と一般的な違いはありますが「経産婦だから安産」などと思い込まず、お産はそれぞれ異なることを肝に銘じておきましょう。

陣痛の間隔が短くならないこともある?

陣痛が規則的に起こり途中まで順調だったにもかかわらず、そこからなかなかお産が進まなくなるというケースもあります。そのまま陣痛の間隔が短くなるのを待つこともありますが、赤ちゃんやママの体力が持たないと判断されたときや、初産婦で30時間以上・経産婦で15時間以上とお産の時間が長過ぎるときなどは、医師のサポートが必要になっていきます。陣痛促進剤を使用したり、自然分娩から緊急帝王切開に切り替えてお産を進めたりする場合もあるでしょう。

陣痛の間隔に関する体験談

初産だった筆者の場合、陣痛の間隔が10分ぐらいからなかなか進まず、陣痛促進剤を医師の判断で使用しました。その後、促進剤が効いたのか急速にお産が進み、助産師さんがバタバタと焦って準備を始めた様子が印象に残っています。

間もなく赤ちゃんに会えると期待が高まる中、先生から「あと数時間はかかる」と言われたときは気が遠くなりかけましたが、無事に生まれてきてくれたときは心の底からホッとしました。

思うようにはいかない陣痛のタイミング

陣痛がどんな痛みでいつ来るかと考えると、ドキドキしてしまいますね。特に出産予定日が近い人や過ぎている人は、ソワソワしているのではないでしょうか。

弱い痛みの場合は前駆陣痛という可能性もありますので、あわてずに陣痛アプリで間隔をチェックしてみましょう。お腹の中ですくすく育った赤ちゃんに会えるのも、もうすぐですよ。

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