【助産師監修】赤ちゃんが泣き止む方法を見つけよう!新生児のあやし方のコツは?
新生児の赤ちゃんとの生活が始まったばかりのパパやママの中には、「どうして赤ちゃんが泣いているのかわからない」「あやし方がわからない」と悩んでいる方も多いでしょう。ここでは、泣いている赤ちゃんが泣き止む方法や、赤ちゃんが喜ぶあやし方を紹介します。状況や赤ちゃんの月齢に応じて、さまざまな方法を試してみてはいかがでしょうか。
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目次
赤ちゃんをあやして泣き止む方法を見つけよう!
赤ちゃんは、お腹が空いた、眠たい、おむつを換えてほしい、構ってほしいなど、パパやママにさまざまな欲求を伝えるために泣きます。新生児を迎えたばかりのパパやママは、なぜ泣いているのかわからず慌ててしまうものですが、お世話を続けていくなかであやし方も上手になり、どうすれば泣き止むかがわかるようになるでしょう。
新生児のあやし方のコツ
新生児が泣くのは、主にお腹が空いた、おむつが濡れて気持ち悪いといった生理的な不快感や不安感を示すためです。まずは授乳したりおむつを替えたりして様子を見てください。それでも泣く場合は抱っこをして安心させてあげましょう。
これまでママのお腹の中で守られてきた赤ちゃんは、見知らぬ環境に恐怖や不安を感じているかもしれません。かつては「抱き癖がつく」として、抱っこばかりするのはよくないと考えられてきました。しかし、現在は赤ちゃんの欲求に応じて抱っこすることが推奨されているので、抱き癖を気にする必要はありません。
新生児~生後1ヶ月の赤ちゃんはまだ、視力が弱いです。視覚ではなく聴覚を刺激するあやし方が良いでしょう。音が出るおもちゃやパパやママが歌を歌うのもおすすめです。あまり耳元で大きな音を出すと、赤ちゃんが驚いてしまうので気を付けてください。
赤ちゃんが泣き止む方法!機嫌が悪いときのあやし方
赤ちゃんがぐずっていたり、泣き続けたりするときにおすすめのあやし方を紹介します。
1.まずは不快感を取り除く
新生児が泣くのは、ほとんどの場合空腹やおむつの濡れなどの不快感が原因です。赤ちゃんが泣いたら、まずおむつが濡れていないか、お腹が空いていないか確認し、必要に応じておむつ交換や授乳をします。
赤ちゃんは体温が高いため、良かれと思って厚着をさせたり布団をかけすぎたりすると、暑くて泣くことがあるので注意しましょう。
2.優しく話しかける
生後0ヶ月の赤ちゃんは視力が弱く、パパやママがどこにいるのかわからず不安を感じてしまいます。パパやママが優しく声をかけるあやし方なら、赤ちゃんがパパやママがいることを確認でき、安心感が得られます。
生後2ヶ月頃までは視力が弱いですが、近くにあるものには興味を示すようになります。赤ちゃんに顔を見せながら話しかけてあげましょう。
また、赤ちゃんはコントラストがはっきりとしたしま模様や人や動物の顔が好きなのです。お家の中にある色々なものを見せてあげると「なにかな」と興味を示すかもしれません。
3.抱っこする
抱っこは、赤ちゃんにとって安心や安全を感じられる大切な行為です。パパやママのぬくもりを感じることで、不安や恐怖が解消され、泣き止むことが多いです。
抱っこは赤ちゃんの視野を広げる役割があります。ずっと仰向けのままで寝ていると、天井を眺めるばかりで退屈するものです。パパやママが抱っこすると赤ちゃんの視界は大きく広がり、人の顔や部屋の様子、外の景色など、いろいろな世界が目に飛び込んできます。好奇心を刺激するため、抱っこすると泣き止みやすくなります。
4.歌を歌う
パパやママの歌が聞こえると、泣くのをピタリとやめ「なんだろう」と歌に聞き入ることがあります。歌う曲はどんなものでも構いません。赤ちゃんによって曲の好みが違うので、童謡に限らずさまざまな歌を試してみましょう。
5.ホワイトノイズを聞かせる
ホワイトノイズとは雑音の一種です。レジ袋をシャカシャカ鳴らす音や、テレビの砂嵐の音、掃除機の音などがホワイトノイズとして知られています。
大泣きしている新生児も、ホワイトノイズを聞かせることでピタッと泣き止むことがあります。赤ちゃんがホワイトノイズで泣き止むのは、ホワイトノイズがママの胎内にいるときの音に似ているからと考えられています。
新生児がいる部屋は静かにしようと気をつける人は多いでしょう。しかし、赤ちゃんはママのお腹の中で絶えず心臓の音や血液が流れる音を聞いており、あまりに静かすぎるとかえって落ち着かないことがあります。赤ちゃんが泣いていたら、一度ホワイトノイズを聞かせるあやし方を試してみましょう。
6.赤ちゃんの顔に息を吹きかける
赤ちゃんがなかなか泣き止まないときは、赤ちゃんの顔に優しく息を吹きかけるあやし方がおすすめです。突然の刺激に驚き、ぴたりと泣き止むことがあります。くすぐったいと感じて笑ったり喜んだり、ご機嫌になることもあります。
7.赤ちゃんにサングラスをかける
赤ちゃんにサングラスをかけると、目の前の光景が突然大きく変わってしまうため、何が起こっているのか状況を探ろうと赤ちゃんは必死になり、泣き止むといわれています。サングラスの泣き止み効果を実感しているママは多く、「大泣きしていたのが一瞬で止まった」という意見も聞かれます。一度試してみてはいかがでしょうか。
8.おくるみでくるむ
新生児をおくるみでくるむことで、赤ちゃんが泣き止んだり気持ちが落ち着いたりすることがあります。赤ちゃんをおくるみで巻くと一見窮屈そうですが、ママのお腹にいたときのような、包まれている感覚が再現できます。
ママの胎内の環境に近づけるには、おひなまきという巻き方が良いでしょう。おくるみがない場合は大きめのバスタオルでも代用できます。
9.外に連れて行く
生後1ヶ月頃から体調が良いときを見て外気浴を試しましょう。赤ちゃんをベランダや庭先に連れて行き、外の空気を吸わせてみます。いつも見ている部屋と光景が変わるので、新鮮な気分を味わうことができます。ただし、直射日光を浴びせないように注意しましょう。
10.散歩やドライブをする
赤ちゃんの体調に問題がなければ、散歩やドライブに連れて行ってみてはいかがでしょうか。健診で問題がなければ生後1ヶ月過ぎから始めてみてください。最初は5分程度の散歩から始めることをおすすめします。
赤ちゃんにとって揺れが心地良く、そのまま眠ってしまうことが多いものです。散歩に行く場合は、抱っこ紐やベビーカーを使うと良いでしょう。月齢が低い場合はあまり長時間にならないように気を付けてくださいね。
赤ちゃんが喜ぶあやし方
1.話しかけたり、歌を歌ったりする
赤ちゃんは、大好きなパパやママの声を聞くだけで安心したり嬉しい気持ちになったりします。言葉の意味は理解できなくても、自分に話しかけてくれていることは認識できるでしょう。話しかけたり歌ったりするときは、表情を変え、抑揚をつけたあやし方にすると、赤ちゃんもより楽しくなります。
「どんな話をしたら良いかわからない」「赤ちゃんに歌うのは恥ずかしい」という場合は、絵本の読み聞かせによるあやし方もおすすめです。生後2ヶ月頃になると赤ちゃんのクーイング(「あぁー」「くぅー」という声を出すこと)が始まります。クーイングの声を真似すると、赤ちゃんのほうも反応してくれるかもしれません。
2.抱っこしてあやす
抱っこは赤ちゃんにとって心地良いものです。大好きなパパとママの顔を近くで見ることができるので、喜ぶ赤ちゃんは多いでしょう。
抱っこであやすときは、つい揺らしてしまいがちですが、あまち強く揺さぶると刺激が強くなり、「乳幼児揺さぶられ症候群」になる可能性があります。おしりをトントンする、抱っこしながら話しかけるなどのあやし方がおすすめです。
3.いないいないばあをする
「いないいないばあ」は昔から行われてきた王道のあやし方です。海外でも同様のあやし方が根付いており、いないいないばあは世界中の赤ちゃんが喜ぶ方法といえるでしょう。
パパやママの手のひらで自分の顔を隠す方法や、赤ちゃんの目にガーゼなどをかぶせて、「ばあ」のタイミングで取るという方法があります。生後1ヶ月頃の赤ちゃんではあまり反応は見られませんが、生後3ヶ月を過ぎるといないいないばあで喜ぶことが多くなるでしょう。
4.手遊びをする
生後3ヶ月頃になると動くものに興味を示すようになり、手遊びに喜ぶことが増えます。「げんこつやまのたぬきさん」「とんとんとんとんひげじいさん」などのあやし方を試してみましょう。
こちょこちょが好きな赤ちゃんには、「いっぽんばしこちょこちょ」の歌もおすすめです。赤ちゃんは同じ手遊びでも見飽きることがありません。気に入ったあやし方があれば、どんどん繰り返してあげましょう。赤ちゃんは、「自分が知っていること」が好きなのです。「あ、これ知ってる」と思うと、嬉しくなって機嫌が良くなることがあります。
5.ベビーマッサージをする
ベビーマッサージは、赤ちゃんのリラクゼーションとなるほか、ママが赤ちゃんの体調の変化に気づきやすくなり、便秘や夜泣きの解消にも作用するという意見があります。ベビーマッサージと聞くと少し難しいイメージがありますが、赤ちゃんの身体やさしくなでてあげるだけでも良いでしょう。
パパやママの優しい声や手の感触は、赤ちゃんの脳にも良い刺激を与えます。赤ちゃんの柔らかい肌に触れることは、ママにとっても癒やしの時間となるのではないでしょうか。ベビーマッサージで楽しい時間を過ごしましょう。
赤ちゃんをあやすときには「揺さぶられ」に注意!
なかなか泣き止まない赤ちゃんを激しく揺さぶると、赤ちゃんは脳震盪(のうしんとう)を起こしてしまいます。揺さぶりが脳や神経に損傷を生じることを「乳幼児揺さぶられ症候群」といい、さまざまな障害や後遺症、ひどい場合は死にいたることもあります。
厚生労働省は乳幼児揺さぶられ症候群を児童虐待のひとつとして、広く注意喚起を行っています。特に新生児から生後6ヶ月頃までの赤ちゃんをあやすときは強く揺さぶらないように注意し、「高い、高い」などのあやし方も控えましょう。
赤ちゃんの「泣き」は生後1~2ヶ月半頃がピーク
赤ちゃんとの生活が始まると、パパやママの生活は一変してします。赤ちゃんが泣くたびに対応に追われ、ストレスや疲労を感じることも多いでしょう。
しかし、赤ちゃんの泣きは生後1~2ヶ月頃にピークを迎え、生後5ヶ月月ぐらいにはだんだん収まるといわれています。生活リズムが整うとまとまって寝てくれるようになるでしょう。
言葉を話せない赤ちゃんにとって、泣くことはコミュニケーションの手段です。赤ちゃんの声に耳を傾けながら、話しかけたりいろいろなあやし方を試したりして絆を深めていきましょう。