ママからの免疫は絶対じゃない⁉︎生後2ヶ月で高熱&緊急入院になった我が子のケース

赤ちゃんはママから免疫をもらって生まれてくるため、生後半年頃までは病気にかかりにくいといわれています。筆者も妊娠中にこの話を聞いて「赤ちゃんは生後半年くらいまでは体調を崩しにくい」と漠然と思っていました。しかし現実は生後2ヶ月で高熱を出し、緊急入院という運びに…。我が子の体験談をお伝えします。

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目次

  1. 異変
  2. 病院へ
  3. 夜間救急へ
  4. 長い一日
  5. 緊急入院
  6. 診断結果
  7. 入院後の経過
  8. 募る思いは後悔と反省ばかり
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異変

その日は、夏の終わりの土曜日でした。夫に2時間ほど息子をみてもらい、久々にひとりで買い物ができて心弾んで帰宅した筆者。「ただいま~」と言いながら生後2ヶ月の息子の手に触れると、いつもとは違った冷たさを感じました。「あれ?」と思いながら、足にも触ってみるとこちらも冷たさが…。

「エアコンで身体が冷えてしまったのかな」と思いつつ、体温を測ってみるとなんと38℃。子どもの初めての発熱が、わずか生後2ヶ月でやってくるとは考えてもいなかったため、とても驚き焦りました。

「病院…病院…」と慌てながら調べると、隣駅に午後5時まで診療している内科兼小児科の病院があることが判明。急いで支度をして赤ちゃんと一緒に電車に飛び乗りました。

病院へ

到着した隣駅の病院は、古めの個人病院。先生も年季が入っている方で、赤ちゃんの血液検査をする際に刺す注射針が、プルプル震えていて、とても不安になったのを覚えています。

血液検査の結果は正常。解熱剤の座薬を処方され「様子を見てください」と言われました。自宅に戻り、ぐったりしていて食欲がない息子に初めての座薬を入れました。入れられるほうも入れる親も初めてです。夫と「どのくらいの時間、指で押さえるべきかな」と言いながら恐る恐る座薬を入れました。

座薬を入れたら熱が下がり、少しでもミルクを飲んでくれることを期待していましたが、子どもの熱は下がるどころか上がってしまい、夜には40℃に到達していました。「生後2ヶ月で40℃という事態は、ただ事じゃない」と思い、夜間救急へ連れて行くことにしました。

夜間救急へ

夜間救急に着いたころには、日付が変わっていたと思います。とてつもなく待たされるのかと身構えていましたが、たまたま混んでいなかったためか、すぐに診察室に呼ばれました。30代と思われる男性医師に、夕方から発熱があること。近くの病院で血液検査を受けたこと。座薬を入れても熱が下がらず、上がったことなどを伝えました。

個人病院でもらった血液検査の結果を見せると、その医師は「風邪だと思います。2~3日すれば下がってくると思いますよ。」と一言。筆者としては「こんなにぐったりした状態で、咳も鼻水も出ていないのにただの風邪なのか?」と思い、その疑問を医師にぶつけました。しかし医師から「生後すぐでも風邪をひくことはあります。」とぴしゃりと言われ、熱い身体の息子を抱え帰路につきました。

長い一日

土曜日に隣駅の個人病院、夜間救急とふたつの病院にかかったということと、受診したくてもかかりつけの小児科が日曜日で休診日だったことから、発熱2日目の日曜は自宅でひたすら息子の様子を見ていました。相変わらず食欲はなく、熱が下がる様子もなく…。体温計とにらめっこしながら、不安で不安で仕方がなかったです。

日曜でも診察してくれる病院に連れていくべきか悩み、地域の小児救急ダイヤルに電話をしてみましたが、なかなかつながりません。何度測っても40℃と体温が表示されるため、体温計が壊れてしまったかと思うくらいでした。

とても悩みましたが、翌日の月曜日に朝一番でかかりつけの小児科を受診しようと決めました。

緊急入院

発熱3日目の月曜、朝9:00。かかりつけ医の小児科を受診し、再度血液検査が行われました。検査結果について話す小児科医師のセリフは、今でも耳から離れません。

「息子さんの症状は、薬を処方したり、この病院で治療できたりするものではありません。すぐにここから総合病院へ向かってください。紹介状を書きますので…。」というものでした。「え?ただの風邪じゃないの?」と驚く自分と「やっぱり風邪ではない病気だったんだ」と妙に納得する自分の両方がいました。

ちなみに土曜日に行った血液検査で「正常」と判断されたのは、熱の出始めで数値に変化が現れる前であったことが原因のようでした。「夜間救急で風邪と言われても、血液検査を再度してもらっていれば…」と考えても仕方のないことばかり、思いをめぐらす自分がいました。

診断結果

総合病院に着いてからは、検査のために子どもと別室で待つよう指示があり、泣きわめく息子の声を聞きながら、ただ待つ時間はとても辛かったです。

総合病院での診断結果は「おそらく尿路感染症」というものでした。「おそらく」とついていた理由は「可能性は低いと思うが、細菌が脳にまで入ってしまっている場合、髄膜炎(ずいまくえん)になっている可能性も否定できない」と言われたためです。

幸い、髄膜炎にはなってなかった息子ですが、細菌をしっかりやっつけるために抗菌薬の点滴投与が行われました。点滴の針がズレないよう、包帯でグルグル巻きにされていた小さな手。救いだったのが、その包帯を止めるテープに看護師さん手書きのキャラクターシールが使われていたこと。これには、思わずほっこりしましたね。

入院後の経過

点滴投与は2週間ほど続いたと思います。点滴を始めて2日後には熱が下がり、ミルクをごくごく飲むようになったときは思わず嬉し涙が…。

完全看護の病院だったため、夜間の付き添いは必要なく、子どもが入院してからの筆者の仕事は、ひたすら母乳を搾乳し、専用の袋に詰めて届けることと、面会時間内に授乳することだけでした。

8月末に入院し、無事に退院できたときは9月の中旬に差しかかろうというときでした。

募る思いは後悔と反省ばかり

入院が決まったときに思ったことは、「日曜日にも病院を受診していれば…」「そもそも細菌が入ってしまったということは、自分のお世話の仕方が良くなかったのでは…」という後悔と、子どもに対して申しわけない気持ちばかりでした。

そして、もっと子どもが体調不良になったときのシミュレーションをしておくべきだったと反省しました。今思えば、母親から受け継がれる免疫の話を聞いて「生後半年まで大きく体調を崩すことはない」と思い込んでしまっている自分がいた気がします。

しかし、母親からの免疫は絶対ではありません。赤ちゃんが生まれる前から、もしものときのために土日でも診察をしてくれる病院や、救急病院を調べておいたほうが良いと強く感じました。

※この記事は、あくまで筆者(ままのて編集部F)の体験談です。症状・治療法などは個々のケースによって異なりますので、ご了承くださいませ。

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