授乳中にチョコレートをやめられない!カフェインやアルコールの母乳への影響はどれくらい?
甘いものが好きなママにとって気になるのが授乳中のチョコレート。チョコレートに含まれるカフェインが母乳に移行するのでは、と心配になる方も多いですよね。ここではママが食べたチョコレートが母乳に影響するかどうか、またアルコール入りのチョコレートを食べるときの注意点について詳しく解説します。
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母乳にチョコレートのカフェインは影響する?
育児中はストレスがたまりやすく、特に母乳を与えているとママは食欲が増すものです。つい甘いチョコレートを食べてしまう、間食がやめられないというママは多いのではないでしょうか。チョコレートにはカフェインが含まれているため、成分が母乳に移行して赤ちゃんが寝ない、興奮するなど、赤ちゃんへ影響が現れないか心配ですよね。
ママが口にしたカフェインは、わずかに母乳にも移行します。しかし移行する量はわずかです。ママがチョコレートを食べたからと言って母乳の成分が極端に変化することはありません。
カナダ保健省(Health Canada)は、母乳育児中のママはカフェインの摂取量を1日300mg程度にとどめるようにと発表しています(※1)。たとえば、「明治ミルクチョコレート(50g)」に含まれるカフェインは、レギュラーコーヒーの1/6の15mg程度(※2)と少量です。コーヒーやコーラなど、ほかの食品からのカフェインの摂取状況にもよりますが、極端に食べ過ぎなければ問題ないでしょう。
「高カカオ」チョコレートの場合は?
国民生活センターによると、高カカオをうたったチョコレートにコーヒーと同程度(100g中に68~120mg)の量のカフェインが含まれています(※3)。高カカオのチョコレートを食べるときには、量に気をつけたいですね。
チョコレートで母乳が詰まるって本当?
チョコレートやケーキなど脂肪が多くカロリーの高いものを食べると、母乳が詰まり乳腺炎になると聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。しかし、ママがチョコレートやケーキを食べたからといって、母乳が詰まるという医学的根拠はありません。
とはいえ、油分や糖分の摂りすぎは身体にあまり良くありません。食べる量や回数を決め、高カロリーのおやつは食べすぎないように注意しましょう。
乳腺炎は、授乳の姿勢や授乳間隔が空くことが原因のひとつだといわれています。来客などでご馳走を食べるときには、授乳のタイミングが変わることが多いため、赤ちゃんにしっかりと飲んでもらうように気を付けましょう。
授乳中のチョコは赤ちゃんの乳児湿疹に影響する?
乳児湿疹は、生後2週間ごろから6ヶ月ごろまでに見られる赤ちゃんの皮膚トラブルの総称です。赤ちゃんに湿疹が出ると母乳が原因ではないかと不安になる方も多いですが、医学的根拠はありません。
特に、生後間もないころに見られる湿疹は新生児ニキビと呼ばれ、胎内にいたころのママの女性ホルモンの影響で、生まれてから皮脂が多く分泌されることが原因で起こります。生理的なものなので、あまり心配しなくても大丈夫です。
アルコール入りのチョコレートの影響は?
アルコールは赤ちゃんに悪影響があるため、母乳育児中は飲酒を控えるように指導されていますよね。では、洋酒が入ったチョコレートボンボンなどを食べた場合、アルコール成分が母乳に影響するのでしょうか。
ママがアルコールを摂取すると、血中のアルコール濃度と同じくらいのアルコールが移行しますが、アルコール入りのチョコレートを1~2個食べた程度では大きな影響はありません。もし心配な場合は、できるだけ時間を空けてから授乳すると安心ですよ。
おやつは食べる時間と量を決めておこう
家で赤ちゃんのお世話をしていると、つい空き時間に間食をしてしまう方は多いでしょう。ママがチョコレートを食べたからといって、ただちに赤ちゃんの発育や健康に影響が出るというわけではありません。しかし、チョコレートなどの間食が増えてしまうと、栄養が偏ったり脂肪や糖分を摂りすぎたりするおそれがあるため、ママの健康にはよくありません。
チョコレートはあくまでもお楽しみ程度に、食べる時間と量を決めておくことが大事です。上手に息抜きしながら子育てを楽しんでくださいね。