【2025年版】妊娠中のご家庭に役立つ最新トレンドまとめ　～デジタルライフ・栄養・コミュニティ・夫婦の新しい形～

昔と今の子育てが大きく変化する中、妊娠中の情報やお役立ちアイテムも時代とともにアップデートされています。特に2025年は「がんばりすぎない・自分らしく」という考え方が主流となり、テクノロジーの進化と相まってトレンドを動かしています。

実際のマタニティライフではどのような潮流が生まれているのでしょうか。出産準備や夫婦の育児を考えるときに意識しておきたい情報や、妊娠期間を自分らしく楽しむための最新トレンドを見ていきましょう。

妊娠は新しい家族を迎える喜ばしいできごとですが、「我慢」や「不安」がついてまわるのも事実です。しかし今は、デジタル技術を活用して妊娠時の不安や困りごとを解決するよう導く「デジタルサポート」の時代。AIやスマート家電などIoTを取り入れた「見守る妊娠」が注目を集めています。

「ままのてアプリ」などの妊娠アプリも、デジタルサポートツールのひとつです。こうしたアプリでは、妊娠週数に合わせて、身体の変化やおすすめの過ごし方を提案するなどのサービスを提供しています。最近ではテクノロジーの進化を反映したアプリのブラッシュアップが目立っています。

ままのてアプリも、11月に大幅なデザイン変更を行っています。このリニューアルで、妊娠ステージごとの情報によりいっそうフォーカスしたメッセージやプッシュ通知を提供するようになりました。

さらに、AIを搭載したアプリも登場しています。自分のライフスタイルや用途に合わせて、最適なアプリを選べると良いですね。

ここ数年で、オンライン診療を実施する病院やアプリが一般化し、診察を受けたいときの選択肢のひとつとなりました。産院までの移動が大変な妊婦さんにとって、オンラインで医師や助産師に相談できるサービスは心強い味方。数は少ないものの、妊婦健診をオンライン化した事例も生まれています。

妊産婦に対するオンライン診療の普及に向けた対応や、オンラインメンタル相談への取り組みが進められている地域もあります。また、厚生労働省では、母子保健情報のデジタル化推進に向け実証事業が予定されているところです。

産院や自治体による「オンライン母親教室」も好評です。オンライン母親教室では、ZoomやLINEを使って自宅に居ながら妊娠生活やお産の経過、入院生活のことなどが学べます。住んでいる地域や出産予定の産院でどのような取り組みがある確認しておくと良いでしょう。

2025年のライフスタイルは「がんばりすぎない」ことや「自分らしさ」がクローズアップされています。妊娠中の食事も同様に「がんばりすぎない栄養管理」がトレンドになっています。妊娠中の食事管理はとても大切なものですが、それがストレスになってはよくありません。「制限」や「管理」よりも「楽しみながら無理なく続けれられる」ことがポイントです。

SNSでは「#妊婦ごはん」「#鉄分スープ」「#おにぎりプロテイン」などの投稿が人気です。忙しい日でも栄養をしっかりとる「時短ごはん」が共感を集めています。また、妊娠中に腸内環境を整える「発酵食ブーム」も再熱。ヨーグルトや納豆、味噌汁などを取り入れる人が増えています。

共働き家庭では、「宅配ミールキット」や「妊婦向けサプリ定期便」を上手に利用する人が急増中です。必要な栄養を「頑張らずにとる」スタイルが、今のママ世代にはウケているようです。洗わずに使えるカット野菜や乾燥野菜ミックス、下処理済みの冷凍食材も人気です。調理の際に「ちょっとだけ足す」ことができ、不足分の栄養素を簡単に摂れる点が評価されています。

2025年のプレママたちの共通点は、「心のケア」を意識していることがあげられます。この傾向は、「がんばりすぎない」トレンドの延長線上にあるものといえるでしょう。心のケアを実践する方法としては、SNSのコミュニティやAI相談を上手に使ってメンタルを整える流れが広がっています。

国の施策でも妊産婦のメンタルヘルス支援が掲げられており、2023年（令和5年）からメンタルヘルスが妊産婦のメンタルヘルスに関するネットワーク構築事業がスタートしています。

SNSではキラキラや映えを意識する投稿よりも、「共感」を意識した投稿が増えています。Instagramでも、ハッシュタグ「#初マタ」「#妊婦日記」などをつけて、妊娠中のリアルを発信するアカウントが多くみられます。同じ週数の人の投稿を見るだけで、「自分だけじゃない」と安心できると話題です。最近は、コメント欄で自然に情報交換が生まれる「プレママコミュニティ」も人気を集めています。

「夜中に不安になったときに話を聞いてくれる相手がいない…」「人に相談するほどではないけれど、気持ちをどこかにはきだしたい」というときに、ChatGPTやGemini、Microsoft CopilotなどのAIに相談するという流れが生まれています。

最近では、眠れない夜に「お腹が張る気がする」「不安で泣きそう」と打ち込むと、生成AIを活用した対話型チャットボットが気持ちに寄り添って優しくアドバイスをくれる24時間365日対応のサービスも登場しています。

産院や自治体が開催するオンライン母親学級は、施設の利用者や地域の居住者が対象ですが、誰もが参加できる「オンライン母親サロン」も増加中です。匿名で参加できるサロンもあり、妊娠中だけでなく、出産後も継続的につながれる安心の場として注目されています。

妊娠は家族のライフステージが変わるタイミングです。これを踏まえて、近年は妊娠を「ママだけのこと」ではなく、「夫婦ごと」「家族ごと」としてとらえるように変化してきています。母親学級も両親学級と呼ばれるように、「夫婦で育てる」「一緒に学ぶ」ことがトレンドになっているのです。

2024年度（令和6年度）の男性の育休取得率は 40.5％と前年を10.4ポイント上回り、過去最高を記録しました（※1）。このような育休取得の広がりもあり、妊娠初期から家事・育児導線を話し合う家庭が増加しています。夫婦で「これだけはお願いしたい」「できる範囲で支えたい」と共有することで、お互いのストレスを軽減できます。

パートナー向けに「妊婦体験ジャケット」を着用するワークショップや、男性専用のオンライン講座も注目を集めています。妊娠中のママが感じている身体の重さや息苦しさを体感し、「想像よりずっと大変だった」と話す男性も少なくありません。

産後パパ育休（出生時育児休業）やパパ・ママ育休プラスなど制度面の充実が図られ、育児休暇の取得率が上がっています。その一方で、産前からパパの妊娠・育児参加を促す仕組みはまだ充実しているとはいえません。

そこで考え方のひとつとして取り上げられているのが、夫婦関係を整えるための「プレ夫婦休暇」です。「お互いの気持ちを話す時間」を意識的につくることで、パパが妊娠中のママの不安に寄り添い、ママも家族の生活を支えるパパの気持ちを知る。ふたりだけで過ごす穏やかな時間が、産後の育児をスムーズにしてくれるかもしれません。

こども家庭庁でも、出産直後の男性の育休取得を推進するために「さんきゅうパパプロジェクト」を立ち上げ、産前から夫婦で妊娠・出産に向き合うための啓発を行っています。

2025年の妊娠・育児トレンドは、「便利さ」や「効率化」だけではなく「自分にとってちょうど良い過ごし方」を選ぶ方向へシフトしています。AIが提案してくれるケアも、SNSで見かけるママの声も、自分の身体・生活に合う範囲で取り入れるのがポイントです。

「完璧な妊婦」よりも、「自分らしい妊婦」で良い。ままのては、そんな「あなたらしい妊娠期」を応援しています。これからも妊娠・出産・育児のリアルな声や最新情報をお届けしていきますので、ぜひチェックしてくださいね。

※この記事は2025年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。