妊娠初期の過ごし方は?仕事はどうする?絶対安静の場合は?
妊娠がわかって嬉しい気持ちと同時に、不安な気持ちもでてきた、というプレママも多いことでしょう。妊娠初期のおすすめの過ごし方に加え、仕事をしているママには気を付けてほしいこと、また安静の指示が出た場合はどの程度安静にするべきなのかなど、妊娠初期の過ごし方で気になる疑問について確認していきましょう。
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目次
妊娠初期とは?
プレママとしての生活が始まる「妊娠初期」。具体的にどのくらいの時期を指すのでしょうか。また、そのときの赤ちゃんの様子、ママの変化についても確認しましょう。
妊娠初期はいつまで?
妊娠初期とは、妊娠1~4ヶ月(0~13週)のことを指し、さらに妊娠0~3週のことを妊娠超初期、4週~13週を妊娠初期として区別する場合もあります。28日周期の場合は妊娠4週が次の月経週となり、早期妊娠検査薬であれば妊娠反応がでてきます。妊娠5週には普通の妊娠検査薬でも妊娠反応が出るのが一般的です。妊娠2ヶ月(4~7週)には、つわりが始まるママが多いでしょう。
妊娠初期のあいだはつわりに悩まされるというママが多く、仕事、家事、上の子のお世話など、自分の体調も考えながら無理せずにやっていきたい時期ですね。妊娠初期の終わりである妊娠4ヶ月(12~15週)には、胎盤が完成し、徐々につわりが治まるママも増えてきます。
妊娠初期の胎児の状態は?
妊娠2ヶ月(4~7週)では、胎児は頭と胴体の区別ができ始め、雪だるまのような形となってきます。7週ごろには心臓の動きも確認できます。これが「心拍確認」で、心拍があってから母子手帳をもらってください、と指示する病院もあります。
妊娠3ヶ月(8~11週)では、身体の各部位の基礎ができ、内臓がほぼ完成します。手足の指が分かれてくるのもこの時期です。妊婦健診も始まります。
妊娠4ヶ月(12~15週)では、いよいよ胎盤が完成します。手の指ができあがり、胃や腸が発達し始めます。つまり妊娠初期で、胎児はきちんと人としての器官や機能を作り出していくのです。母体だけでなく胎児も変化が大きい時期です。
妊娠初期の症状
妊娠初期には、
・つわり
・胃の痛み
・胸が張る
・熱っぽさが続く
・情緒不安定やイライラ
・便秘や下痢になる
などさまざまな症状が現れます。
妊娠初期にはプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増え、これらはプロゲステロンによって引き起こされている症状が多いのですが、このホルモンは生理前にも多く分泌されることから、妊娠初期症状は生理前症状と似ているともいわれています。
妊娠初期の過ごし方は?
いよいよママになる第一歩である妊娠初期。どのように過ごせば良いのでしょうか。出血といった気になる症状を訴えれば、安静にするように指示されます。そうならないように気を付けて過ごしたいですね。
無理をしないで過ごそう
お腹を圧迫するような無理な姿勢を続けたり、激しい運動をしたりすることは避けましょう。妊娠初期は、出血やお腹の張りなど気になることがあれば医師に相談しましょう。
生活習慣や食生活を見直して
厚生労働省は、妊娠を考えている女性すべて、特に妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月までのあいだは「神経管閉鎖障害」の発症リスクを低減させるために、葉酸を摂取すること、栄養バランスのとれた食事をすることを提言しています。接種すべき葉酸量は、1日0.4mgです。ただし、1日1mgを超えるべきではないともいわれています。つわりがひどいときは食事をとるのもつらかったり、食べられない自分を責めてしまったりするママもいるかもしれません。医師やまわりのママに相談すると良いアイデアをもらえることもありますよ。
また、妊娠初期のアルコール、タバコについては必ず控えるようにしましょう。以前は少量の飲酒であれば胎児に影響がないといわれていましたが、最近では、少量でも影響が出たという事例もあり、厚生労働省は時期や量に関係なく、妊婦や妊娠の可能性がある場合には飲酒しないことを推奨しています。酒造業界全体でも、「妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります」という表示を酒類に表示して、注意喚起しています。
身体に負担のかからない服装を心がけよう
妊娠初期はつわりも起こる時期から、しめつけの強い服はつわり症状を悪化させるともいわれています。身体に負担のかからない服装を心がけるようにしましょう。
旅行は安定期まで控えた方が良い
長時間同じ姿勢でいなければならなかったり、旅行先で体調を崩したときの対処が難しかったりすることから、妊娠初期はなるべく旅行は控えましょう。旅行をしたい場合は、無理をせず安定期まで待つと良いでしょう。
また、安定期に旅行に行く場合も念のため主治医に相談し、必要であれば紹介状も持参しましょう。必ず母子手帳を携帯し、旅行先の病院を確認しておくなどの対策はするようにしましょう。
妊娠初期の仕事はどうする?職場での過ごし方は?
妊娠初期に仕事をしている場合は、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。また時々耳にする「母性健康管理指導事項連絡カード」とはどのようなものなのでしょうか。
早めに上司に報告
妊娠が確認できたら、なるべく早めに上司に報告しましょう。仕事の状況などによっては、安定期に入らないと職場に報告しづらいという事情がある場合もあるかもしれません。
しかし、妊娠初期はつわりなど、体調面、精神面の変化も大きい時期です。早めに上司に報告することで、上司も早いうちに対応を考えることができます。また、早めに報告しておくことで働き方を配慮してもらえることもあります。可能な範囲で、直属の上司にだけでも報告しておけると安心ですね。
立ち仕事や力仕事の場合は特に、職場の理解が必要と言えます。自分と赤ちゃんを守るためにも、職場にどんな理解を求めたいのかじっくり考えてみましょう。
働き方や体調で不安がある場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード」の活用ができると良いですね。「母性健康管理指導事項連絡カード」は、主治医が行った指導事項の内容を妊産婦である女性労働者から事業主へ的確に伝えるためのカードです。母子手帳に添付されていることが多いでしょう。主治医、ママ、事業主が同じ認識をもって妊娠期間を過ごせると良いですね。
通勤に気を付ける
妊娠初期の通勤には気を付けましょう。つわりの時期、場合によっては、「母性健康管理指導事項連絡カード」に記載があるように周囲の配慮が必要なケースがあります。通勤時間をラッシュ時間からずらしてもらえないか相談するのも良いかもしれません。
こまめに休憩をする
こまめな休憩も大事です。つわりは無理をするとより悪化する傾向にあります。悪化する前にこまめに休憩を取るようにしましょう。
におい対策をする
今までは気にならなかった「におい」で気持ち悪くなることもある時期が妊娠初期です。気持ちが悪くなったときに、自分の気持ちが落ち着くにおいをみつけ、ハンカチなどにそのにおいをしみこませておくのも良いでしょう。防臭防塵の効果の高いマスクなども活用できますよ。
妊娠初期に絶対安静と言われたときの過ごし方
妊娠初期、出血などが起き「絶対安静にすること」という指示が出ることもあります。絶対安静、と言われてもどのように過ごせば良いのでしょうか。買い物や仕事はどのようにすれば良いのでしょうか。
どんな場合に絶対安静になる?
出血が続く場合や、出血量が多い場合、お腹の張りがあるなどの場合、切迫流産と診断され「絶対安静」という指示が主治医から出されることがあるでしょう。ほかにも、重度の妊娠高血圧症候群、前置胎盤、子宮頸管無力症などの場合に絶対安静の指示がでることもあります。その場合は、医師の指示に従い安静にするようにしましょう。無理は絶対にしないでください。
絶対安静の場合のNGの過ごし方
絶対安静中でもついしてしまいがちなのは、仕事や家事などです。絶対安静と言われている場合は、基本的には「食事」と「トイレ」だけしても良いと考えましょう。どうしても家での絶対安静が難しい場合は入院をすすめられることもあります。その場合は、医師の指示にしたがってください。
産婦人科に過ごし方を確認して
絶対安静以外にも、「なるべく安静に」「やや安静に」などの症状によって指示が異なる場合があります。安静度合いはそれぞれの症状で違いますので、産婦人科でどの程度動いても良いのか理解できるまで確認しましょう。
妊娠初期は暇?おすすめの暇つぶしは?
仕事を辞めた場合ややや安静にしなければならないときは、なにをして良いのかわからず暇に感じることがあります。虚無感に襲われる場合は「マタニティブルーズ」となっている可能性もあります。マタニティブルーズを改善するためにもおすすめの暇つぶし法をご紹介します。
育児グッズを選ぶ
生まれてくる子どもの育児グッズを選ぶと、良い暇つぶしになるかもしれません。かわいい育児グッズを見ながら、赤ちゃんが生まれた後のことを楽しく想像できると良いですね。
読書をする
子どもが生まれるとできなくなりがちなことのひとつに「読書」があります。育児本だけでなく、気分転換もかねてそれ以外の本も読んでみましょう。妊娠前とは違う感じ方をすることもありますよ。
パパと今のうちにデートする
赤ちゃんが生まれるとパパとふたりだけの時間がなくなってしまいます。生まれる前にデートを楽しむというカップルも多いようです。
その他
他にも、テレビを見る、名前の候補を考える、料理をしてみるなど、自分の興味の向くままに挑戦してみましょう。ただし、妊娠初期に無理は禁物。激しい運動など、身体に負担のかかることは気がまぎれると思ったとしても控えましょう。
二人目の妊娠初期の過ごし方
一人目と二人目以降では上の子のお世話もあるので、少し過ごし方が違います。二人目以降の妊娠初期の過ごし方で、やっておいたほうが良いことや、やってはいけないことを一緒に確認していきましょう。
赤ちゃんがえりに対処する
ママが妊娠すると上の子どもが赤ちゃんがえりをしてしまう、という話はよく耳にしますよね。妊娠中にはつわりがあったり、体調がすぐれなかったりして、上の子の赤ちゃん返りにうまく対応できないと悩むママは少なくありません。ときには家事より上の子どもを優先して、ほめたり抱きしめたりして、きょうだいが生まれてくること、赤ちゃんが生まれたらお兄ちゃん、お姉ちゃんとしてとても頼りにしていることを言葉で伝えてあげるようにしてください。
抱っこはなるべく座った状態で
上の子が抱っこをせがんでくるときは答えてあげたいですよね。立った状態で抱っこするとお腹に負担がかかったり、転倒したりする危険性があります。抱っこはなるべく座った状態でしてあげましょう。抱きしめるだけでも、抱っこをしてほしいという欲求がおさまる子どももいます。
授乳は医師と相談して
まだ上の子が授乳中の場合は、医師と相談しましょう。授乳をすると子宮が収縮してしまう場合もあります。そこから切迫流産などにつながってしまうことがありますので、授乳に関しては医師の指示にしたがってください。妊娠経過によっては断乳が必要になることもあります。
上の子との外遊びに注意
上の子どもと外遊びをする場合は、無理をしてずっと立っていたり、暑い中長時間日差しにあたったりしないようにしましょう。外遊びの際はレジャーシートを持参したり、ベンチや木陰があるかなどチェックしておいたりすると良いですね。また、子どももですが、ママ自身も脱水症状にならないように水分補給をこまめにするように気を付けてください。
妊娠初期は神経質になりすぎないで過ごそう
妊娠初期に絶対安静と言われた場合は、トイレと食事だけするつもりでしっかり安静にするように心がけてください。絶対安静でない場合も、どの程度のことをしても良いのか、担当の医師に確認して、指示を守りましょう。特に医師からの指示がない場合も、妊娠初期は、基本的に時間に余裕を持って、ゆったり過ごしましょう。