【保健師監修】新生児・赤ちゃんが手足をバタバタさせて寝ない!原因は?激しく泣くときの対処法
新生児をはじめ、赤ちゃんが手足をバタバタさせるのには、どのような意味があるのでしょうか。手足をバタバタさせるだけでなく、激しく泣いたり寝なかったりすると心配ですよね。特に初めての赤ちゃんなら、パパやママもより不安を感じてしまうのではないでしょうか。ここでは、赤ちゃんが手足をバタバタさせる原因や対処法について解説します。
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目次
新生児・赤ちゃんが手足をバタバタさせる原因は?
赤ちゃんの機嫌が良い場合
赤ちゃんが手足をバタバタさせる理由はいくつかあります。赤ちゃんが機嫌良く手足をバタバタさせているなら、運動をしていると考えて良いでしょう。赤ちゃん(特に新生児)は中枢神経が未発達なため、身体を自由に動かせません。寝返りやハイハイに向けて、身体が自由に動かせるようトレーニングをしているのです。
赤ちゃんは泣いて自分の欲求をあらわしますが、泣く以外にも手足をバタバタさせて意思表示することがあります。抱っこしてほしい、お腹が空いたなどのアピールをします。パパやママの姿が見えた途端に手足をバタバタさせるなら、何かしてほしいサインでしょう。
赤ちゃんの機嫌が悪い場合
赤ちゃんの機嫌が悪く泣きながら手足をバタバタさせる場合は、自分の欲求が満たされなかったり不快感があったりするからです。激しく泣いた反動で手足の動きも大きくなることもあります。赤ちゃんの機嫌が悪い原因には、以下のことが考えられるでしょう。
■暑い寒いの意思表示
赤ちゃんは体温調節が上手にできないため、汗をかいていたり身体が冷えていたりしないか確認しましょう。
■おむつが気持ち悪い
赤ちゃんのストレートな欲求のあらわれとして、おむつが気持ち悪いときに泣きながら手足をバタバタさせることがあります。
■体調が悪い
悪寒や熱の出始めなど、体調が悪いことを知らせるサインかもしれません。体温が高かったり、食欲がなかったり、激しく泣くなど機嫌が悪い状態が続いたりするようなら、小児科を受診しましょう。
■寂しい
ママの姿が見えず寂しいという気持ちや不安を感じるときに、手足をバタバタさせながら泣くことがあります。赤ちゃんが安心できるよう「ママはここにいるよ」と声をかけたり、抱っこしてあげたりすると良いですね。
■ゲップがたまりお腹が苦しい
平らなところに寝かせると手足をバタバタさせるようなら、ゲップがお腹にたまって苦しいのかもしれません。授乳後は、すぐ平らな場所に寝かせず、縦抱きでゲップが出るようにしましょう。
新生児・赤ちゃんの手足バタバタはいつまで?
赤ちゃんは、ママのお腹の中にいるときから手足をバタバタさせ始めています。生まれたあとの運動能力を高めるために、ママのお腹の中でトレーニングしているのです。ママやパパも胎動として赤ちゃんの動きを感じ取れますね。
生後2~3週間頃を過ぎると、赤ちゃんが手足をバタバタさせる姿を目にすることが増えるでしょう。赤ちゃんは足をバタバタさせ、ハイハイをするための準備をしているのです。
赤ちゃんは、成長とともに手足をバタバタさせる様子が見られることは減っていきます。代わりに「あー」「うー」などの喃語を話せるようになったり、身体が自由に動かせることが増えてきたりすると、自然と手足をバタバタすることが減るでしょう。
手足バタバタが見られる時期は限られているので、パパやママは赤ちゃんのかわいらしい姿を思い出に残したいですね。
新生児・赤ちゃんが手足をバタバタして寝ない&泣く!対処法は?
抱っこをしてあげる
赤ちゃんが、手足をバタバタさせて泣くときや寝ないときは、とにかく抱きしめて落ち着かせてあげましょう。手足をバタバタさせて泣き続ける場合は、欲求が満たされていない証拠です。抱っこをしたらおもちゃなどを使ってあやしてあげましょう。意外にケロッと泣き止むこともありますよ。
おむつをかえてあげる
赤ちゃんが手足をバタバタさせるときは、単純におむつが気持ち悪いのかもしれません。おしっこやウンチをしていないか確認してくださいね。おむつがきれいになりすっきりしたら、赤ちゃんの機嫌も良くなるかもしれません。
室温を確認する・服装を調節する
赤ちゃん(特に新生児)は、体温調節が未発達なため、体温は上がったり下がったりと変化しやすいものです。赤ちゃんに適した室温や服装を心がけ、過ごしやすい環境を整えましょう。
身体をさわり、汗をかいていないか室温が適しているかなどを見直すと良いですね。特に夏や冬など、エアコンや暖房器具を使って温度調節をする場合は、暑すぎたり寒すぎたりしないよう注意してください。快適に過ごせる室温は、冬は20~23℃、夏は26~28℃程度を目安にすると良いようです。
おひなまきにする
赤ちゃんが手足をバタバタさせて寝ないときや泣くときには、おひなまきを試しても良いかもしれません。おひなまきとは、おくるみで赤ちゃんを包み、ママのお腹の中にいたときのような姿勢にさせることです。おくるみで巻かれるとママのお腹にいたときのような安心感があり、赤ちゃんはぐっすり眠れたり泣き止んだりするといわれています。
やさしく声をかける
赤ちゃんの手足のバタバタは、寂しさや不安な気持ちのあらわれかもしれません。パパやママは「ここにいるよ」「いま行くね」などとやさしく声をかけてあげましょう。声かけをすると赤ちゃんはママが近くにいることを理解し、安心します。手があいていれば、ママの顔が見えるように赤ちゃんの近くに寄り添って声をかけましょう。
新生児・赤ちゃんの手足バタバタで気を付けたいこと
赤ちゃんが手足をバタバタさせる場合は、まわりに危ないものがないか確認しましょう。タオルや布団が赤ちゃんの手足の動きによって移動し、赤ちゃんの顔を覆ってしまう危険があります。特に顔まわりにはタオルやぬいぐるみなどを置かないように注意してくださいね。
普段ベビーベッドに寝かせるなら、手足がベビーベッドの柵にぶつからないように気を付けましょう。落下防止のため、ベビーベッドの柵は普段から閉めておくと安心ですね。
赤ちゃんの手足バタバタはやさしく見守ろう
赤ちゃんは泣いて意思表示をしますが、手足をバタバタさせることで意思表示をしていることもあります。機嫌良く手足をバタバタさせる場合は、成長過程のひとつとして様子を見守りましょう。ベビーマッサージをしてスキンシップをとると、親子のコミュニケーションが深まりおすすめですよ。
機嫌が悪かったり泣いたりしているときは、なにかを欲求しているのかもしれません。ただ遊んだり運動したりしているだけなのか、赤ちゃんの様子を見極めてあげてくださいね。
赤ちゃんが自分の意志で身体を動かせるようになると、自然と手足をバタバタする姿は減っていきます。日に日に成長する赤ちゃんの姿をやさしく見守ってあげましょう。
※この記事は2023年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。