更新日:2018年10月26日

つわりに点滴は効果がある?つわり中の点滴の成分と効果とは

つわりの症状に悩まされている妊婦さんは多く、日常生活に支障をきたしてしまうケースも少なくありません。つわりが重症化してしまったときには、点滴をしてもらえることがあります。ここでは、つわりの際の点滴の成分と効果、気になる費用についてご紹介します。

監修 : ままのて 医師・専門家
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つわりとは

つわりの症状はさまざま

つわりは、多くの妊婦さんが妊娠初期のときに体験するものですが、症状は人によってさまざまです。まずは代表的なつわりをいくつかご紹介します。

・吐きつわり:
とにかく気持ちが悪く、吐き気がしたり、実際に嘔吐したりする

・食べつわり:
食べ物を口にしているときにだけ、吐き気が治まる

・においつわり:
特定の臭いに敏感になり、吐き気を感じたり、気分が悪くなったりする

・よだれつわり:
口の中によだれがたまる

・眠りつわり:
いくら眠っても眠気や倦怠感が続く

つわりの原因

つわりの原因はまだはっきりと解明されていません。しかし、つわりの時期にはhCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が大量に分泌されています。そのため、hCGホルモンが大量に分泌されることによって卵巣でのエストロゲンの分泌が増え、つわりを引き起こしているのではないかと考えられているのです。また、精神的なストレスやビタミンB6欠乏もつわりの原因になります。

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つわりの原因、症状、対処法は?いつまで続くの?

つわりのピークは8~9週

つわりは、早い方では妊娠4~6週頃に始まり、妊娠8~9週頃にピークを迎えることが多いです。つわりの症状が長く続く妊婦さんも少なくありませんが、ピークの状態がずっと継続するということはあまりありません。

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つわりのピークはいつ・何週?いつまで続く?仕事はどうする?

つわりが終わる時期は個人差が大きい

妊娠12~16週頃にはつわりが治まってくる妊婦さんが多いです。この時期になると胎盤が完成し、hCGホルモンの分泌が減少するからではないかといわれています。ただし、つわりの終わる時期は個人差が大きく、早い時期に終わる人もいれば、出産するまで続くという人もいます。

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つわりが終わる時期は何週目?終わりの兆候と注意点

つわりで点滴を打つ目安

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水分すら取れない

つわりによって点滴を打つときのひとつの目安は「きちんと水分が取れているかどうか」です。つわりので1日中吐いてしまい、水分すら受け付けなくなると、脱水症状を引き起こす危険があります。中には、軽く吐血をしてしまう人もいるようです。

また、トイレの回数の減少も脱水症状を見極めるポイントとなります。つわりのときは、脱水症状のサインも見逃さないようにしたいところです。

日常生活が困難

つわりのせいでふらふらしてしまい、日常生活に支障が出るときも、点滴を受ける対象になることがあります。「つわりなのだから仕方ない」我慢せず、医師に相談してみてくださいね。

体重減少

つわりの最中に体重が減少してしまう妊婦さんも少なくありませんが、3kg以上減ってしまったときには注意が必要です。つわりの症状が持続し、脱水や代謝異常がひどくなると「妊娠悪阻」という病気となり、入院治療が必要となること珍しくないのです。脱水が進むと「深部静脈血栓症」となり、命にかかわることもあります。

つわり中の点滴の成分とは

基本の成分

以下は、つわりのときに打たれる点滴の基本的な成分です。

・水分
・ブドウ糖
・電解質(特にカリウムとクロール)
・ビタミン(特にビタミンB1、ビタミンB6)

赤ちゃんへの影響は気にしなくて大丈夫

点滴を受けるときにどうしても気になってしまうのが、お腹の中の赤ちゃんへの影響です。しかし、つわりの際の点滴には、身体に害のあるものは含まれていないので、安心してくださいね。

医師の判断によって吐き気止めを投入されることも

つわりによって吐き気があまりにも強い場合は、吐き気止めが加えられることもあります。もちろん、お腹の中の赤ちゃんに影響はない成分なので、心配し過ぎる必要はありません。

ただし、吐き気止めを入れてもらったからといって、吐き気がまったくなくなるというわけではないようです。つわりの最中の点滴は、つわりの症状を抑えるためではなく、脱水症状や代謝異常を改善するために行うということを頭に入れておきましょう。

つわり中の点滴は保険がきくの?

基本的には全額自己負担

つわりは病気ではないため、健康保険の対象外で、全額自己負担となります。病院によって費用は異なりますが、1,000円程度というところが多いようです。

妊娠悪阻と診断されると保険が適用される

つわりは健康保険対象外ですが、症状が悪化して「妊娠悪阻」と診断されると、病気とみなされて保険の対象となります。

妊娠悪阻と診断されるのは、以下のような場合です。

・悪心が持続して頻繁に嘔吐し、高度の体重減少と脱水をきたす
・乏尿
・血液濃縮
・便秘
・尿の状態が悪い(ケトン尿、低カリウム、低クロール性アルカローシス)

入院が必要となるような妊娠悪阻と診断される妊婦さんは、全体の1~2%といわれています。

つわり中の点滴に関する体験談

私の場合は妊娠6週目のときから、点滴のために定期的に病院に通っていました。始めは水も食事もできなかったためです。それから食事・水分が少しずつとれるようになってからも、「楽になるならいくらでもしていっていいのよ」と言ってくださり、結局1週間に2回、2Lの点滴をしてもらってました。

引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

つわり中に点滴を打ってもらえる目安は、病院によって異なります。そのため「このくらいのつわりの症状なら点滴は打ってもらえないかな」と我慢せずに、自分がつらければ一度医師に相談をしてみてください。

■筆者の体験談
私も妊娠中、1日に何度も吐いてしまい、つわりがつらくて仕方がなかったのですが、「みんなこのくらいのつわりの症状を耐えているんだ」と思い込んで医師に相談しませんでした。でも、今振りかえってみると、あんなに頑なに我慢せず、相談だけでもしてみれば良かったと思います。

6週目からつわりが始まり、しばらく耐えていましたが、何も食べられなくなって体重も激減したので、病院に点滴通院しています。しかし、点滴をしても楽にはならず、激しく嘔吐します。

何より苦痛なのが、点滴が始まると吐き気が余計ひどくなることです。尿意も頻繁なので、四六時中トイレと嘔吐の繰り返しになり、ストレスも溜まる一方です。(点滴は6時間くらいかかります)

もう毎日泣いています。点滴をしていれば最低限の栄養は摂取できてているのでしょうが、これなら家でゆっくり休んでいる方が良いのではないかと思うようになりました。

引用元:www.jineko.net

つわり中の点滴は、量が多いこともあって時間がかかってしまいます。人によっては、点滴の最中にもつわりの症状に苦しめられてしまうことがあります。

つわりの点滴自体が苦痛に感じる人もいます。また、抹消の静脈からの点滴では水分は補えても、栄養はまだまだ足りません。どうしてもつわりの点滴がつらい場合は、医師に相談し、入院させてもらえないか聞いてみても良いでしょう。精神的なストレスが原因の場合は、入院して環境が変わるだけでも良くなることもあるようです。

脱水症状を引き起こす前に、病院に相談を

特に初めての妊娠の場合、つわりの症状がどういうものなのかがわからず、ついつい我慢をしてしまいがちです。ただし、つわりの症状を我慢し続けると代謝異常を引き起こし、母子ともに命の危険にさらされてしまうことも考えられます。

「この程度で点滴なんて受けられないだろう」と自己判断してしまわず、まずは医師につわりの症状を相談しましょう。また、1日の嘔吐の回数やトイレの回数、体重の変化をあらかじめメモしておくと役立ちますよ。

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