妊婦さんにルイボスティーはおすすめ?妊娠中に控えたい?カフェインがダメな理由も紹介

妊娠中には、できるだけカフェインが含まれていないお茶を選びたいですよね。妊婦さんにも好まれる傾向があるルイボスティーは控えた方が良いのでしょうか。ここでは妊婦さんとルイボスティー、カフェインを控えたい理由をご紹介します。

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目次

  1. ルイボスティーとは?
  2. 妊娠中にルイボスティーは控えたほうが良い?
  3. 妊娠中にカフェインが良くないと言われる理由は?
  4. ルイボスティーはバランスを意識して飲もう
  5. あわせて読みたい

ルイボスティーとは?

ルイボスティーの特徴

ルイボスは南アフリカ共和国の限られた地域に自生するマメ科の植物です。その葉から作られたお茶は古くから先住民に愛飲され、第7栄養素ともいわれるポリフェノールを多く含んでいます。

ポリフェノールは8000種以上と非常に多くの種類があり、大きくフラボノイド類とそれ以外のふたつに分類されます(※1)。フラボノイド類だけでも数千種類が発見されており、代表的なものにはお茶に含まれるカテキン類、大豆に含まれるイソフラボン類、そばに含まれるルチンなどがあります。

カフェインを含まない

ルイボスティーにはカフェインが含まれていません。そこで、ルイボスティーのようなカフェインを気にすることなく飲めるカフェインレスの飲み物が妊婦さんにも人気が高いといえるでしょう。

カフェインはさまざまな飲料に含まれています。たとえばコーヒーは100mLあたり60mg、紅茶は100mLあたり30mgなど数値にばらつきがあります。(※2)コーラやチョコレート、ココアなどにも含まれているため、カフェインの摂取を控えたい妊婦さんは、まず成分などを確認できると安心ですね。

妊娠中にルイボスティーは控えたほうが良い?

ルイボスティーはカフェインレスであることに加え、ポリフェノールが多く含まれていることも知られています。ポリフェノールは抗酸化作用や抗アレルギー作用が認められており、健康への効果が期待される成分です。

しかし近年になって、妊娠中にポリフェノールを含む食品を多量に摂取したことにより、胎児に影響を及ぼす恐れが示されました。このことから、ルイボスティーを飲む際にも飲み過ぎに注意が必要です。

ルイボスティーを毎日飲んでいた事例では、胎児水腫や胎児右心不全などの要因となる「胎児動脈管早期収縮(PCDA)」が報告されています。1日の摂取量の目安は明らかになっていませんが、1日500mLの摂取で発症した症例もあります。特に妊娠後期の報告が多いため、この時期の飲用は控えたほうが良いでしょう。

妊娠中にカフェインが良くないと言われる理由は?

妊娠中にカフェインを過剰に摂取することは避けたほうが良いと言われています。カフェインが赤ちゃんや妊婦に及ぼす影響については以下のとおりです。

カフェイン摂取を控えるべき理由

カフェインは、コーヒー豆や茶葉などに多く含まれている成分です。独特の苦味を出すために、飲料や食品に添加されることもありますね。眠気覚ましにカフェインを摂る人もいます。しかし、カフェインの摂りすぎは、人体に悪影響をおよぼすことがあります。

カフェインは中枢神経を刺激します。そのため、不眠や不安、めまいなどが起こることがあります。また、循環器にも作用するため、心拍数が増加したり、血圧が上昇したりすることもあります。消化管系に作用し、下痢や吐き気につながることもあるようです。妊娠初期のママの身体はデリケートなので、カフェインの摂取には注意しましょう。

また、妊娠中のカフェインの過剰摂取は、胎児の発育を阻害する可能性もあります。コーヒーやお茶が好きな人は毎日気づかずに過剰摂取していることもあるため、意識的に控えたほうが良いかもしれません。

カフェインがおよぼす影響は?

カフェインがママや胎児におよぼす影響は、まだ完全には明らかになっていません。いつから影響するのか、どのくらい影響するのかは個人差も大きいため、日本でも国際的にもカフェインの一日摂取許容量(ADI)は設定されていないのが現状です。

WHO(世界保健機関)では、妊娠中はママの血液からカフェインが消えるのが遅くなるため、過剰摂取すると胎児の成長が遅れたり、出生児が低体重になったり、早産や死産のリスクが上がったりする可能性があるとしています。

イギリスでは、妊婦がカフェインを摂り過ぎると、赤ちゃんが低体重になる可能性があるとしています。また、高濃度のカフェインは、自然流産を引き起こす可能性もあると発表しているようです。

妊娠中のカフェインの摂取量

カフェインはお腹の中の赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があるといわれています。ただし、大量にカフェインを摂取したときに限ります。カフェインの摂取許容量は個人差が大きいため、現在日本では摂取許容量を設定していません。摂取量を公表しているおもな機関は以下の通りです。(※2)

●世界保健機関(WHO)
妊婦はコーヒーの摂取量を1日3~4杯までにすべき

●英国食品基準庁(FSA)
妊婦は1日あたりのカフェイン摂取量をマグカップ2杯程度の200mgに制限するよう助言

●カナダ保健省 (HC)
妊活中・妊娠中・授乳中の女性は、1日あたりのカフェイン摂取量をマグカップ約2杯程度の最大300mgまでと注意

ルイボスティーはバランスを意識して飲もう

ルイボスティーはノンカフェインで妊婦さんに好まれる傾向がありますが、一方でポリフェノールなどが含まれ胎児動脈管早期収縮(PCDA)の症例といった報告もあります。過剰な摂取は控えてママと赤ちゃんの健康を最優先に考えられると良いでしょう。

普段私たちがよく口にするお茶は、緑茶、中国茶、紅茶に限らずカフェインが含まれています。抽出方法や状態によってカフェインの数値も変わってくるので、摂取量がわかりにくいものです。カフェインが入っているお茶は嗜好品としてたまに1、2杯飲むようにし、妊娠中の毎日のお茶は、カフェインを気にすることのなノンカフェインのお茶を上手に利用したいですね。

※この記事は2022年1月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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