妊婦の発熱は胎児に影響する?病院受診の目安や使える薬など

妊娠中の発熱は、胎児や母体への影響が気になりますよね。発熱以外にも頭痛・下痢など他に気になる症状がある場合もあるでしょう。妊娠中の発熱に使用できる薬、病院や救急受診の目安、胎児への影響などを解説します

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記事監修

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目次

  1. 38℃は高熱?何度からが発熱?
  2. つらい熱に腹痛・頭痛、さまざまな症状の人が
  3. 妊婦の発熱は風邪以外の可能性もある?
  4. 妊婦の発熱は何科に行く?救急受診の目安は?
  5. インフルエンザの可能性が!妊婦はどうすれば良い?
  6. 妊婦はカロナールやロキソニンなどの薬は使えない?
  7. 冷却シート・栄養ドリンクなど薬以外での対処法
  8. 発熱によって胎児に影響が出ることはある?
  9. 妊婦の発熱に注意すべき時期はある?
  10. さまざまな可能性を考慮して発熱に対処していこう
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38℃は高熱?何度からが発熱?

いつもより身体が熱いなと思ったら、「発熱」を疑う人が多いでしょう。発熱を考える際には、まず自分の平熱が何℃なのかを把握する必要があります。平熱には個人差があり、年齢や環境・時間帯・測定部位によっても変わるものです。一般的に日本では脇の下で熱を測る人が多いですが、舌の下や首、腕などでも体温の測定は可能です。どの部位での平熱が何℃なのかをきちんと把握しておく必要があるでしょう。

平熱が何℃なのかによって「発熱」の基準は変わります。37℃だから熱があるといった特定の体温値で判断するのではなく、自分のいつもの平熱に対して何℃高いのかという点で熱の有無を判断すると良いでしょう。医学的には37.5℃以上で発熱となり、38℃以上や40℃は高熱になるでしょう。体温はさまざまな影響を受け、朝方が1番低く夕から夜にかけて1番高くなります。また入浴や運動・食事・飲酒の有無・気温・室温といったものでも体温は変化します。

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つらい熱に腹痛・頭痛、さまざまな症状の人が

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体調が悪い場合、発熱のみの場合もあれば頭痛や腹痛など他の症状を同時に感じる場合もあるでしょう。これは発熱の原因によって、どの症状が引き起こされるかが異なるためです。発熱とともに起こることが多い症状としては、腹痛・頭痛・関節痛・吐き気・嘔吐・悪寒・下痢・咳・喉の痛みといったものが多いでしょう。

発熱などの体調不良を感じた場合、真っ先に「風邪」を疑う人が多いかもしれません。風邪は体内に入ったウイルスが炎症起こし、発熱・咳といったさまざまな症状を引き起こすことを指した言葉です。このため「熱を感じるから風邪だ」と判断するのは難しいかもしれません。細菌による感染症や薬の副作用、心的ストレス、急性中耳炎でも発熱する場合があります。発熱の原因を明らかにし、原因に応じた適切な対応をとることが大切でしょう。

発熱が続くことで体力が消耗され、つらい・眠れないといった弊害を招くこともあるでしょう。妊娠中であればお腹の張りを強く感じる、つわりがひどくなるという人もいるようです。それぞれの症状にあわせた緩和方法を医師と相談し、対処していきましょう。

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妊婦の発熱は風邪以外の可能性もある?

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熱っぽさを感じると風邪を疑う人が多いでしょう。風邪はウイルスによって引き起こされるさまざまな症状を指します。「いつもの風邪だ」と発熱への対処を行わないことで、より症状が悪化するケースもあるため注意が必要です。妊娠中は発熱による胎児への影響・母体への影響が気になる人が多いでしょう。お腹の赤ちゃんへの影響を最小限に留めるためにも、気になる症状があれば医師に相談するのが良いでしょう。

風邪以外で発熱があるケースとしては、インフルエンザなどの感染症・熱中症・内分泌異常・血栓・塞栓症・薬による副作用といったものがあります。原因によって対処法が異なるため、特に妊娠中であれば自己判断で薬を服用したりせずに、必ず病院を受診し相談しましょう。必要であれば点滴などの対応が行われることもあります。インフルエンザなどでは仕事場や家族への影響も考えて早めの受診が必要でしょう。

明らかな高熱以外では、さまざまな外的要因が影響し体温が上がっている可能性もあるでしょう。熱いお風呂や運動・食事・飲酒・ストレス・疲れ・気温の影響を受けて体温が変動することもあります。わずかな体温の変化であれば、体温を上げるような外的要因はないかを確認してみても良いかもしれません。

妊婦の発熱は何科に行く?救急受診の目安は?

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発熱のみでは病院の受診を考える人は、多くはないかもしれません。ただし妊娠中であれば熱による胎児への影響を考えて、不安があれば病院に相談するのが良いでしょう。発熱などの症状の際に、病院の何科を受診すれば良いのかを悩む妊婦は少なくありません。妊娠の経過をよく知っている産婦人科の担当医に相談する、またはかかりつけの内科に妊娠している旨を告げた上で相談する、どちらの方法でも問題ありません。原因にもよりますが、必要であれば点滴などの対応や入院の指示があるでしょう。

発熱などで病院を受診する際に気になるのが、救急外来を受診すべきかという点かもしれません。発熱を伴う症状で、「できるだけ早く病院を受診するのが望ましい」とされる条件はいくつかあります。意識がはっきりしない(ぼーっとしてしまう)・普段より血圧が下がっている・呼吸が苦しい・身体の部位を問わず激痛がある・立ち上がれない・我慢できない寒気がある・水分が十分に取れていないといったケースがあれば、救急外来の受診を検討しても良いでしょう。

事前に病院に救急外来を受診すべきかを電話で相談したり、一部地域では「#7119」で実施されている救急電話相談を利用したりするのも良いでしょう。地域によって番号は異なるためぜひ一度確認してみてくださいね。他にはQ助と呼ばれる消防庁の全国版の救急受診ガイドも参考にしてみても良いかもしれません。

インフルエンザの可能性が!妊婦はどうすれば良い?

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家族や仕事場など身近にインフルエンザにかかった人がおり、急な発熱や下痢・嘔吐を伴う症状が確認できた場合にはインフルエンザの可能性があるかもしれません。インフルエンザの可能性がある場合には、感染拡大防止のためにまずは妊婦健診で通っている産婦人科、もしくはかかりつけの内科に電話で相談しましょう。直接受診せずに、電話でまずは指示を受けるのが大切です。

かかりつけの内科に相談する場合には妊婦である旨を必ず伝えましょう。もしもの場合に備えて、流行期にはあらかじめインフルエンザにかかった場合はどうしたら良いのかを医師に確認しておけば、落ち着いて行動できるでしょう。

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妊婦はカロナールやロキソニンなどの薬は使えない?

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妊娠中、特に妊娠初期は赤ちゃんの器官形成期となるため胎児への影響への懸念から、薬の服用は避けるべきだといわれています。しかし、発熱や高熱・頭痛や腹痛・吐き気といった症状を妊婦は我慢しなければならないということではありません。避けなければいけない薬・使用する際にはよく検討する必要がある薬があるという前提のもと、それぞれの妊婦の妊娠の経過や持病の有無などから薬を選ぶことが大切です。症状を緩和できるような薬の利用や対処法をリスクなどを理解した上で、医師とともに考えていくことが大切でしょう。

解熱剤としてカロナールやロキソニンなどの薬が医師によって処方される場合があるため、「妊婦でも使える」という解釈をしている人もいるようですが、自己判断での購入や使用は非常に危険です。抗生物質は胎児に毒性を持つものもあるため、医師とよく相談しながら使用する必要があります。医師は各個人の状態を見た上で処方する薬を決定しているため、市販の風邪薬・飲み薬をはじめ、塗り薬・貼り薬・漢方薬などの薬も使用する前に必ず担当医に相談するようにしましょう。

冷却シート・栄養ドリンクなど薬以外での対処法

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妊娠中の薬の使用は胎児への影響を考えて、慎重になる必要があります。このため軽い症状であればなるべく薬の使用を控え、薬以外で何か対応ができないかを検討する人は多いかもしれません。熱っぽさを感じる場合に、氷枕や市販の冷却シートなら気軽に試すことができ、人気が高いかもしれません。食べ物や飲み物での対処法を検討する人も多いでしょう。栄養ドリンクやスポーツドリンク、葛根湯などの漢方薬を検討する人もいますが、これらの方法を検討する場合には注意も必要です。

熱冷却シートは一般的に「衛生雑貨用品」として販売されているものが主流ではありますが、医薬品・医薬部外品といった何らかの有効成分が配合されているものは妊婦には使えない場合があります。必ず商品の分類や成分表示の確認は行いましょう。栄養ドリンクやスポーツドリンクは糖分が含まれているものが多いため、摂り過ぎには注意が必要です。栄養ドリンクはカフェインが含まれているものもあるため、カフェイン含有量に注意しましょう。漢方薬は薬のイメージが弱い人もいるようですが、「薬」に分類されます。漢方薬は使用前に医師に相談しましょう。

ただし、これらの方法は対処法でしかなく、原因によっては適切な治療が別途必要な場合もあります。症状が緩和されない場合には病院を受診しましょう。

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発熱によって胎児に影響が出ることはある?

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妊娠中は、さまざまな症状がお腹の胎児にどのような影響をおよぼすのか、気になる人が多いでしょう。妊娠中に高熱を経験したことでお腹の赤ちゃんが脳などに障害を持つか否かについては、明確な因果関係は示されていないようです。ただし、重障児の中には、妊娠2ヶ月から3ヶ月ごろに妊婦が高熱を経験していたというケースはあるようです。一方で高熱の際に、どのような薬を用い、どのような対応をとり、対象の妊婦の持病の有無やその他影響が考えられる要因もあわせて総合的に検討する必要があるといわれています。

発熱を完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、普段からの予防で発熱が起こるリスクを減らすことは可能かもしれません。お腹の赤ちゃんのためにも、妊娠中の感染症予防は非常に重要だといえるでしょう。

また前期破水によって感染が起こった場合などには、感染症により妊婦が発熱することで胎児に流早産などの影響がおよぶ可能性があります。発熱に対して市販の薬などを医師の相談なく用いることで胎児に影響が出ることもあるでしょう。発熱が直接の原因にならずとも、発熱を元に母子に影響を与えるケースにも注意が必要かもしれません。

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妊婦の発熱に注意すべき時期はある?

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発熱などの症状が、「時期によって妊娠の経過への影響が変わるのか」を気にする人もいるかもしれません。発熱といえども原因により影響範囲は変わるため、妊娠初期・中期・後期を通して、発熱に注意が必要であることには変わりがないでしょう。ただし解熱剤として妊婦に処方される場合もある「ロキソニン」と呼ばれる薬は、妊娠末期には使えなくなるといった細かな部分では変わる部分もあるでしょう。

さまざまな可能性を考慮して発熱に対処していこう

妊娠初期症状のひとつとして微熱が出る、ストレスや不安から熱が出るといった人もいます。このため熱っぽいから風邪だと決めつけてしまうのは危険かもしれません。熱が下がらない、高熱が出ている、発熱以外にも気になる症状があるといったケースでは担当医に相談するのが良いでしょう。発熱の際には水分補給が大切です。脱水対策にも注意しましょう。

お腹の赤ちゃんのためにも妊娠中は感染症予防にいつも以上に注意しても良いかもしれません。アルコール除菌グッズやマスクといったものは、子どもが生まれた後にも使う機会が多いものです。予防と産後の準備を兼ねて、感染症予防グッズを揃えてみるのも良いかもしれませんね。

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