妊娠後期のおでかけスポット!外出の注意点は?上の子とのおでかけはどうする?

妊娠後期になると赤ちゃんが急速に大きくなり、お腹が一段とふくらんできます。妊娠中期までと比べ、行動範囲も変わってきます。リフレッシュするにはどのような場所が向いているのでしょうか。おすすめのおでかけスポットと、気を付けたい外出時のポイントをお伝えします。夫婦ふたりの時間、上の子との時間を有意義に使っていきましょう。

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この記事の監修

杉山 太朗
産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 妊娠後期はどんな状態?
  2. 妊娠後期の外出の注意点
  3. 妊娠後期におすすめのおでかけ・デートスポットは?
  4. 妊娠後期の遠出や旅行はいつまで?
  5. 上の子とのおでかけはどうする?
  6. 妊娠後期は夫とのデートも楽しんで
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妊娠後期はどんな状態?

妊娠後期は、妊娠週数でいうと28週以降、妊娠8、9、10ヶ月が該当します。お腹の赤ちゃんは急速に成長し、ママのお腹も一段とふくらみを増す時期です。32週を過ぎるころには分娩に向けて頭を下にした頭位(とうい)の状態で落ち着くため、重心が下へと移動してきます。

お腹が大きくなるにつれ、ママは疲れやすくなり、足の付根の痛みや動悸、胃のつかえなどを感じるようになります。お腹の張りも起こるようになるため、出産を控えて不安を抱いたり、思うように行動できないイライラが募ったりして、精神的に不安定になることも増えてくるかもしれません。

妊娠後期の外出の注意点

後期つわりやお腹の張りの対策をする

妊娠後期では、胃が圧迫されることにより吐き気や胃部不快感といった後期つわりと呼ばれる症状があらわれることがあります。外食では食べすぎに注意し、腹八分目の適量で済ませるようにしましょう。

また、32週頃になると出産に向けて身体が準備を始めるため、お腹が張りやすくなります。外出中にお腹の張りを感じたときは、1時間ほど座るか横になって休息を取ることが大切です。しばらく休んで張りが治まるなら生理的な張りだと考えられますが、休息しても張りが治まらないときや、張る回数が多いときは早産につながる可能性もあるため注意が必要です。

切迫早産を心配する張りは、1時間に5回以上張るかどうかがひとつの目安となります。お腹の張りの程度は人によって異なりますが、いつもと違う張りや出血を伴うときは外出を切り上げ、医師の診察を受けてください。

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時間に余裕を持つ

外出で気持ちをリフレッシュさせたい反面、身体は無理がききません。足元が見えづらく、転倒の心配もあります。外出するときは十分に休息がとれるようスケジュールに余裕をもたせ、ゆったりと出かける計画を立てましょう。

出産後は思うように外出できないかもしれませんが、今はインターネットで大抵のものが手に入ります。「出産準備をしなくては」と気負いすぎなくても大丈夫ですよ。

母子手帳や健康保険証を持ち歩く

妊娠後期はいつなんどき、なにが起こるかわかりません。万が一に備え、母子手帳や健康保険証を持ち歩くようにしましょう。また、かかりつけの病院の連絡先や緊急時の連絡先、外出先にある近くの医療機関の連絡先もすぐにわかるようにしておくと安心です。

満員電車や人混みは避ける

人で混雑する場所では、後ろから押されたり前からぶつかられたりしても、とっさの対応が難しいものです。どうしても必要なときを除いて、人が多く集まるイベントやスポットへのおでかけ、混雑時間帯の公共交通機関の利用はできるだけ避けたほうが良いでしょう。

人が集まる場所は、感染症にかかる確率も高くなります。ウイルスや細菌性の感染症がはやる時期は、不急のおでかけ自体を控えたほうが良い場合もあります。外出の際にはマスクを着用したり、帰宅後のうがい手洗いを徹底したりと対策をとることが大切です。

妊娠後期におすすめのおでかけ・デートスポットは?

出産後は、赤ちゃんを中心に時間が進んでいきます。出産後に「あれをやっておけばよかったな」「ここに行きたかったな」と後悔することがないよう、出かけたい場所をリストアップしてみましょう。

とくに妊娠後期に入ってから産休を取得したママは、やり残したと感じることもあるのではないでしょうか。身体の調子に配慮しながら出産後ではなかなか行けない場所に行っておくと、前向きな気持ちで妊娠後期を乗り切れますよ。

それではおすすめのおでかけ・デートスポットをみていきましょう。

映画館

最近の映画館のシートはゆったりとしたつくりで、足元も窮屈さを感じさせないスペースが確保されています。インターネットで事前予約が可能なところも多く、妊婦さんにもやさしいおでかけスポットです。

ただし約2時間の上演時間中、館内は暗くなります。途中でトイレに行きたくなっても安全なように、出入り口近くの通路側のシートを選びましょう。また、映画館によっては動くタイプのシートが導入されています。妊娠中の利用は医師へ相談するようアナウンスされているため、どのような座席なのかあらかじめチェックするようにしてください。

観覧するジャンルはお好みですが、あまり刺激が強いものだとお腹が張ったり気分の落ち込みが強くなったりするという声も聞かれます。3D画像で気分が悪くなってしまうケースもあるので、ソフトなタイトルを選んだほうが身体への負担は少なそうです。

レストラン

子どもが生まれると、自分たちが食べたいものという選択肢よりも子ども向けメニューはあるか、座敷やソファー席はあるか、子どもを連れて行っても迷惑にならない雰囲気かなどがレストラン選びのポイントとなります。

ちょっとリッチなレストランだったり、静けさがウリのレストランだったりと、子どもと一緒ではなかなか行けない場所で食事をするのも、第一子妊娠中だからこそできることのひとつです。大好きな人と語らいながら、出産までのひとときを楽しんでください。

食事制限があるときは、外食がかえってストレスになってしまうこともあります。そんなときは、近ごろ増えてきたブックカフェやテラスのあるカフェをのぞいてみてはいかがでしょうか。フレッシュジュースやスープを片手に、本のページを繰ってみたり自然の風に癒やされてみたり。気持ちがゆっくりとほぐれていきますよ。

美容院

出産前に多くの妊婦さんが駆け込む場所が美容院です。産後はホルモンの影響で髪が抜けやすくなったり、髪質が大きく変化したりすることがあります。髪にかまう時間も限られてしまうため、セルフケアしやすいヘアスタイルにしておくと後々のわずらわしさが軽減されますよ。

妊娠中は皮膚が敏感になっていて、カラーリングやパーマでかぶれてしまうこともあるので、どのようなスタイルにするかは美容師さんとよく相談してみましょう。

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ショッピング

ショッピングも良い気分転換になります。出産準備やお祝いの返礼品など、産後に必要になるものを見て回れる機会です。散歩がてらウィンドウショッピングに繰り出せば、出産に向けた運動もこなせて一石二鳥です。

出産後のご褒美を品定めしておくのもわくわくします。赤ちゃんの誕生石をあしらったジュエリーも記念品としてすてきですよ。

気軽にでかけられるショッピングですが、妊娠中ならではの注意がいくつかあります。重たい荷物があるときは、パパと一緒に行くか配送の手続きをとるようにしましょう。暑い季節は水分補給と日よけ対策を心がけ、寒い季節や冷房がきいた場所では防寒対策をしっかりとるようにしてください。

妊娠後期の遠出や旅行はいつまで?

遠出や旅行に対しての特別な決まりはありませんが、一般的に安定期といわれるのは妊娠中期となる27週までです。妊娠後期となってからの旅行については、それぞれの妊娠状況にあわせて判断し、不安があれば医師へ相談してください。

母子ともに順調で旅行に行くことが問題なさそうであっても、身体への負担や万が一のことを考えると、できるだけ近場へのおでかけが望まれます。旅行の計画をたてる際はスケジュールを詰め込みすぎず、こまめに休憩をとるようにしましょう。

里帰り出産の妊婦さんが受け入れ先の産院に転院する時期は、9ヶ月となる34週ころまでです。また、出産予定日が28日以内となってから飛行機に搭乗する場合は、診断書の提出が求められます。こうしたことも長距離移動の目安として覚えておくと良いでしょう。

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上の子とのおでかけはどうする?

上の子がまだ幼児の場合は、途中で寝てしまったり、疲れて歩けなくなったりということが考えられます。抱っこをして歩くとママへの負担が大きくなります。赤ちゃんが生まれてくる前に上の子との時間を有意義に過ごしたいものですが、無理は禁物です。親や友人に応援を頼んだり、一時保育を利用したりしてママの負担を軽減しましょう。

赤ちゃんが生まれると、しばらくは家の中が中心の生活となります。生まれる前だからと無理してでかけるよりも、出産前から家遊びに慣らしておくのもひとつの方法です。おでかけするときには、赤ちゃんが生まれてから遊ぶおもちゃや絵本などを選んでみるのも良いですね。

妊娠後期は夫とのデートも楽しんで

出産までのつかの間は、夫婦の絆を深める時間です。これから生まれてくる赤ちゃんに思いを馳せながら、ふたりだけのデートの時間を楽しんでみてください。彼氏、彼女のころとはまた違った発見があるかもしれません。

妊娠後期ともなると、お腹に赤ちゃんがいる時間は残りわずかです。出産まで残りの時間が少ししかないと焦るよりも、赤ちゃんとの濃密な時間を大切にして、くれぐれも無理をしないように注意してくださいね。

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