更新日:2017年07月06日

妊婦は自転車に乗れない?自転車に乗った時の影響とリスク

妊娠したら自転車に乗らない方がいいとよく聞きますね。しかし普段から自転車で買い物に行ったり上の子の園までの送迎に使っていたり…。自転車に乗れなくなるのを不便に感じる方も多いでしょう。なぜ妊婦さんは自転車に乗らない方がいいと言われてしまうのか、その理由ともし自転車に乗る場合の注意点などまとめました【体験談・アンケート有】

監修 : mamanoko 医師・専門家
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妊婦は自転車に乗らない方が良いといわれる理由

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注意力が散漫になり反射神経が鈍くなる

妊娠するとホルモンバランスが大きく変化します。大きなホルモンバランスの変化によって体調がすぐれない日が多く、注意力も散漫になりがちです。注意力が散漫になると反射神経も鈍るため、突然横から出てきた人や車に気づくことに遅れ、よけきれずに事故につながることが考えられます。

振動による刺激

全ての道路がデコボコがなく、きれいに舗装された道路ではありません。振動がお腹に伝わることにより、子宮が収縮してしまったりお腹が張ってしまったりすることもあるのです。

バランスがとりにくくなる

お腹がだんだん大きくなってくると、バランスが取りづらくなります。バランスを崩したときに大きなお腹で足元が見えず、転倒や人や物などにぶつかってしまうこともあるでしょう。特に左右に曲がるときにバランスをとることは、妊娠していないときと比べて難しくなるかもしれません。

骨盤が歪みやすくなる

妊婦さんが自転車乗らない方が良いという理由には、骨盤が歪みやすくなるという点もあります。自転車に乗ると、サドルからの圧迫によって骨盤の歪みを引き起こしてしまうそうです。

転倒や事故のリスク

妊娠中は転倒しやすいといわれています。さらに、大きなお腹で転倒すると、手をつく前にお腹を地面にぶつけてしまう可能性もあります。

お腹を守るために無理な体勢になってしまうこともあるでしょう。お腹の赤ちゃんに衝撃を与えることも考えられるので、妊婦さんは自転車に乗らない方が良いといわれているのです。

自転車に乗っても良いという意見

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妊婦さんは自転車に乗らない方が良いといわれている一方で「乗ってもよい」という意見もあるようです。

自転車を「漕ぐ」動作は特に影響がない

そもそも赤ちゃんは羊水に包まれてプカプカ浮いている状態です。羊水で守られているために振動は影響しないという考えや、自転車を「漕ぐ」という動作そのものは、特に赤ちゃんに影響を及ぼしたり出産に悪影響だったりすることはないという意見があります。

足腰の筋肉が鍛えられる

妊婦さんが自転車に乗ることは、足腰の筋肉が鍛えられて良いという考え方もあります。安産につながるので、乗った方が良いという意見すらあるそうですよ。

海外では安全性に気をつけながら乗っている

海外では、妊婦さんが自転車に乗ることはどう考えられているのでしょう。アメリカの産婦人科学会の妊娠ガイドによると、妊婦さんが自転車に乗ることは適した有酸素運動であるとされています。ゆっくりとしたペースで、安全性に気をつけながら乗っているそうです。

2人目で上の子の生活に支障がでる

初産であれば自転車に乗らなくても済むかもしれませんが、上の子がいると自転車でないと生活に支障が出る場合もありますよね。自転車に乗らない方が良いからと、グズる上の子を連れて歩かなければいけなかったり、「だっこ!」とせがまれてお腹に負担がかかるとわかっていても抱っこしなければならなくなったりするでしょう。

上の子の対応のせいで10分の距離なのに1時間かけて移動することを考えたら、自転車で移動してしまった方が、もしかしたら身体は楽なのかもしれません。「どちらがお腹に良くないかな」と考えると、自転車に乗った方が良いと考えても無理はないでしょう。

お腹が出てなくて母体に無理がない程度なら乗ってもよいと思います。お腹が明らかに出てきたらやはり危ないと思うので、乗らないほうが良いと思います。でも、そこまで出ていなくて身体もスイスイ動く方なら、無理しない程度には乗ってもよいと思います。

歩いていける範囲も限界があります。重たい物を持ったまま歩く方が危険だと思うので、活用出来るうちは活用したほうが良いと思います。
(みんみんさん/出産当時24歳)
乗ってもよいと思う。ただ、スピードを出したり振動が激しくなったりするのは控えめにした方が身体には良いと思う。

お腹が出てくる前までは乗ってもよいと思う。お腹が出てくると足が上がらなくなるので、乗れなかった。また、ハンドルがお腹に当たって無理だと思う。中にはハンドルがお腹に思い切りあたって、お腹の中で出血を起こしたり緊急事態になったりするケースもあるらしい。
(ざるさん/出産当時30歳)

妊娠中に自転車に乗ったときの影響

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お腹が張りやすくなる

自転車に乗れば、地面からの振動を感じることになります。妊婦だからとどんなに気をつけて乗っていても、振動は伝わってくるものです。振動が子宮に伝わると、刺激されてお腹が張ってしまうかもしれません。

切迫早産

自転車を漕いでいるあいだは、お腹に力が入っている状態です。ペダルを踏むことでお腹に圧がかかり、子宮を刺激してしまうことも考えられます。お腹が張ることで、切迫流産や切迫早産を引き起こしてしまう可能性もあるのです。

むくみ・便秘・逆子

自転車に乗って骨盤が歪むことにより、むくみや便秘、逆子になってしまうリスクが高まる可能性が高いといわれています。

難産

妊婦さんが自転車に乗って骨盤に歪みが生じた場合に、難産につながる可能性が考えられます。一般的に、出産時には骨盤が左右均等に整っている方が安産になるといわれています。自転車に乗ったときのサドルからの圧迫で骨盤が歪み、赤ちゃんがスムーズに生まれてこられず難産になるおそれもあるのです。

妊娠中の自転車、みんなはどうしてる?

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【アンケート】妊娠初期に自転車に乗っていましたか?

mamanokoユーザーの先輩ママ130人にアンケートをとったところ、妊娠初期に自転車に乗っていたママは34.4%でした。初期は、妊娠に気づかずに自転車に乗ってしまっていたという妊婦さんもいるのではないでしょうか。

妊娠初期はお腹もまだ大きくないため、つわりが比較的軽い妊婦さんは、普段通り自転車に乗ることもあるでしょう。しかし、外見で変化が見られなくても、身体の中ではとても大きな変化が起こっています。

【アンケート】妊娠中期に自転車に乗っていましたか?

妊娠初期と比べると、妊娠中期に自転車に乗る妊婦さんは22.1%に減っています。医師からお話を受けた妊婦さんもいるのではないでしょうか。

妊娠中期になると大体の方がつわりもおさまり、体調が安定してくる時期です。妊婦さんによっては活動的になる方もいるでしょう。しかし、妊娠中期になるとお腹も少しずつ目立ってきます。同時に、自転車に乗るときのバランスはとりづらくなってくるでしょう。

【アンケート】妊娠後期に自転車に乗っていましたか?

妊娠後期に自転車に乗っていたという先輩ママは、9.8%ほどでした。お腹も大きく、赤ちゃんの分だけ体重も増加しているでしょう。いつものバランス感覚でいると、歩行中でもフラついてしまうこともあるため、自転車に乗るのは危険が伴うと判断している妊婦さんが多いようです。

乗るときはリスクを理解したうえで細心の注意を!

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妊婦さんが自転車を乗る時期に関して、「いつからいつまで乗ってよい」と断言することはできません。妊娠中はいつでもリスクがあるこることを認識する必要があります。

私は自転車に乗ってもよいと思っていました。運動になるし、お腹も小さくて目立たなかったので。でも、周りの人は「止めたほうがいいよ、逆子になるよ」と言っていました。

私の母も、自転車なんてもってのほかという考えだったので、内緒で乗っていました。逆子なんて古くさい言い伝えで、何の実証データもないのだから関係ないと思っていたので、実際8ヶ月まで乗っていました。

でも、出産時に赤ちゃんの首にへその緒が三周巻きついていたのです。赤ちゃんの顔色も悪く、とにかく赤ちゃんのために呼吸しなさいと言われました。周りの雰囲気が慌ただしくなり、もう赤ちゃんも私も死んでしまうのではないかと思っていました。

自転車に乗っていたことを本当に後悔しました。生まれた赤ちゃんは泣かなくてダメかと思ったけれど、何とか生きてくれて良かったです。
(いなうささん/出産当時38歳)

自転車に乗るときの注意点

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サドルを低くする

自転車に乗る場合は、サドルを低くするようにしましょう。両足がしっかり地面につくような高さにすることで、万が一バランスを崩すようなことがあっても、転倒は避けられるかもしれません。つま先だけがつく高さでは大きなお腹と自転車を支えることは難しいので、両足の裏が地面につく高さにサドルをあわせてみてください。

直立に近い乗車姿勢

自転車に乗る姿勢を工夫することも大切です。お腹に強い圧がかからないよう、前のめりになる乗り方は避けましょう。サドルを低くすることに加えてハンドルを高くすることで、直立に近い姿勢をとることができます。お腹の負担を少なくするためにぜひ心がけたいことですね。

振動や段差の少ない道を選ぶ

妊婦さんが自転車に乗る場合は、比較的デコボコや段差のないきちんと舗装された道を選ぶようにしましょう。坂道も妊婦さんにとっては大きな負担になることが考えられるので、多少遠回りになったとしても、なるべく平坦でデコボコの少ない道を選んでくださいね。

交通量の多い場所は乗らない

交通量の多い道はそれだけ転倒や事故につながることも多いということです。できるだけ交通量の少ない道を選ぶようにしましょう。

ゆっくり走る

ゆっくりしたスピードで乗ることも忘れないようにしたいところです。急いでいるときはついついスピードを出したくなりますが、反射神経が鈍っている時期なので突然のトラブルを回避できないことも考えられます。また、スピードが速い場合は、転倒時の衝撃も大きなものになってしまいます。

以上のことを考えるとやはりゆっくり走ることが大切ですね。急がなければならない状況にならないように時間に余裕をもって自転車に乗るようにしましょう。

風が強い日は避ける

雨の日は道が濡れているので滑りやすくなっており、風の強い日は自転車があおられてぐらつくこともあるでしょう。バランスのとりづらい妊婦さんには大変危険です。自分のためにもお腹の赤ちゃんのためにも、雨や風の強い日は避けてくださいね。

疲れているときは乗らない

妊婦さんが自転車に乗る場合は、体調の良い日を選んで乗ることが望ましいです。妊娠中は、ちょっとしたことで体調を崩してしまったり疲れがでやすくなったりします。体調が悪いと、自転車の運転にも影響が出てしまいます。

「少し疲れているけれど大丈夫」という過信は、妊娠中には通用しないと考えましょう。事故や転倒を引き起こして最悪の事態になる可能性を避けるためにも、体調の優れない日や疲れている日は乗らないようにすることが大切です。

長時間乗らない

自転車に長時間乗ることのないように注意しましょう。いくらデコボコの少ない道を選んだり、身体のことを考えてゆっくりとしたスピードで走っているとはいえ、長時間の乗車は身体に負担がかかります。長時間になりそうな場合は、バスや電車などを利用しましょう。

自転車は、自分が気をつけて乗っていたとしても安全とは限りません。マナーを無視した自転車が多いので、妊娠中は乗らないに越したことはないと思います。

でも、私は仕事で乗らなくてはいけなかったので最善の注意を払って乗っていました。まずサドルの高さは足が地面にぺったり着く高さにしていました。そして、スピードはださないこと、常に時間に余裕を持って移動することを意識していました。
(まろにえさん/出産当時27歳)

妊娠中の自転車の運転は細心の注意を

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自転車とはとても便利な乗り物です。妊娠しても自転車に乗った方が体が楽な場合もあります。しかし、さまざまなリスクがあることも考慮しなければなりません。電動自転車を使っている方も多いかもしれませんが、普通の自転車同様に乗り方には気をつけましょう。

妊婦さん自身と赤ちゃんのことを考え、自転車に乗る乗らないの判断ができると良いですね。自転車に乗る場合は、いつも以上に注意を払い、無理をせずに安全運転を心がけてくださいね。

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妊娠初期に自転車は大丈夫?妊娠初期の自転車乗車で気をつけたいこと | mamanoko(ままのこ)

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