【産婦人科医監修】妊婦が美容院に行くときの注意点!カラーリングや縮毛矯正はOK?シャンプー台での姿勢はどうする?
産婦人科医監修|妊娠中に美容院へ行きたいと考える妊婦さんは少なくありません。妊娠中の身体は普段と体質や体格が異なります。妊娠中はいつまで美容院に行けるのか、注意点、カラーリングやパーマはできるのかといったことが気になる妊婦さんもいるでしょう。妊婦の美容院の利用について先輩ママの体験談を交えながら解説します。
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目次
妊婦も美容院に行きたい!
友人や知人の結婚式やマタニティフォトに備えて美容院に行きたい、忙しくなる産後に向けて妊娠中に扱いやすい髪型にしたい、という妊婦さんは少なくないでしょう。しかし「美容院に行く」だけでも、妊娠前と同じようにはいかないこともあるかもしれません。
お腹が大きくなってきた妊婦さんであれば、美容院に出かけるだけでも大変ですよね。なかでも腰痛や頻尿など気になる症状がある妊婦さんは、髪を切ってもらっているあいだに症状が出ないかどうか、症状が出た場合には我慢できるのかどうか、心配になる人もいるかもしれません。
美容院を予約する際には、まず「妊婦である旨を伝える」ことが大切です。美容院側が妊婦さんであることを知っていれば、細やかな対応を提案してくれる場合があります。現在妊娠中であることをふまえ、気になることがあれば美容院に確認・相談してみてくださいね。
アンケート:妊娠中に美容院へ行きましたか?

ままのてユーザーの先輩ママ123人に、妊娠中に美容院に行ったかどうかを調査しました。86.1%の先輩ママが、美容院を訪れているようです。
出産するとなかなか自分の時間が取れない場合があります。毎日長い髪をゆっくり洗うのが難しくなることを想定して、短く切ってしまう人も多いかもしれませんね。産後は親戚や友人・知人に会う機会や、お宮参りなど写真を撮る機会がある人もいます。
お手入れしやすい髪型や、ある程度のあいだ美容院に行くことができなくても自然に見える髪型にできないかどうか、美容院で相談してみると良いかもしれません。
妊娠中の美容院はいつからいつまでOK?

妊婦さんは、いつからいつまで美容院に行けるのでしょうか。妊娠中に美容院に行くこと自体には、制限はありません。体調が良いのであれば、妊娠期間を通して問題なく美容院に行くことができるでしょう。ただし、持病がある場合や切迫早産・合併症などで医師の指示がある場合には、美容院の利用は控えましょう。
美容院に行くおすすめの時期としては、やはり安定期が良いでしょう。妊娠初期でつわりがひどい場合には、長時間座っているのが難しいかもしれません。妊娠後期は、お腹が大きくなり腰痛や恥骨痛などのマイナートラブルが増える時期のため、体調を見極めるのが難しい場合があります。妊娠初期と妊娠後期、特に臨月を避けて美容院に行くのが安心かもしれません。
髪を切った後、髪が伸びることも想定し、次回の美容院の利用までどのくらいの期間があいても平気な髪型なのか、伸びたときのセットの仕方などを担当の美容師に確認しておくことも大切です。
妊娠中は美容院でヘアカラーやパーマ・縮毛矯正してよい?

妊娠中に髪を染めることについての意見はさまざま
美容院で使用されるカラーリング剤の成分や影響について、気になる妊婦さんは少なくないでしょう。妊娠中に美容院で髪を染めることに対しては、胎児に与える影響は少ないと考えられていること、体質などによってはカラーリング剤によりかぶれる可能性があること、つわりやお腹の張りの状況は人や日によって変わることなどを総合的に考慮し、「基本的には問題ないが、体質や体調を考えて決めるとよい」という見解が一般的です。
ただし、カラーリング剤の業界団体や消費者庁などからは、ヘアカラーなどによるかぶれやアレルギーについて注意喚起がされています。また、2021年には、国立大学法人山梨大学のエコチル調査甲信ユニットセンターの研究チームから「染毛剤を自宅で使用した妊婦と職業で使用した妊婦はともに、使用していない妊婦と比べて、生まれた子どもが3歳時に気管支喘息やアレルギー性鼻炎を発症しやすい傾向がある」ことが発表されました(※1)。
これらのことを踏まえると、妊娠中に髪を染めたいときは、担当の美容師に使用するカラーリング剤の種類や施術する時期とタイミング、トラブルが起こったときの対応について確認したうえで髪を染めるか判断するとよいでしょう。心配なことがあれば医師に相談することも大切です。
仮に髪を染めた場合でも、施術中や施術後に肌に異常を生じたときは皮膚科を受診するようにしましょう。
髪を染める前に知っておきたいカラーリング剤の違い
髪を染める際に使われるヘアカラー剤は、大きくわけて「染毛剤」と、「染毛料」というふたつの種類があります(※2)。
染毛剤は「医薬部外品」にあたり、さらに細かく「永久染毛剤」と「脱色剤・脱染剤」に分類されます。永久染毛剤の中でも酸化染料を使用した「酸化染毛剤」は、目的別に「ヘアカラー」や「ヘアダイ」・「白髪染め」などと呼ばれ、しっかりと髪の色を染めたいときに適しています。脱色剤・脱染剤には「ヘアブリーチ」などがあり、髪の色を明るくするときなどに使われます。
一方の染毛料は「化粧品」にあたり、「半永久染毛料」と「一時染毛料」の2種にわかれます。半永久染毛料には2~4週間ほど色持ちが続く「エアマニュキュア」や、徐々に髪を染める「カラートリートメント」などが含まれます。一時染毛料は「ヘアマスカラ」など、シャンプーで洗い流せるタイプのヘアカラーリング剤をいいます。いずれも色持ち効果は染毛剤より弱いものの、髪をあまりいためることなく染められるのが特徴です。
カラーリング剤に対する注意喚起を確認
ヘアカラーやヘアブリーチに使われる染毛剤が肌につくと、それが刺激となり肌がかぶれることがあります。そのため、肌が敏感になりやすい妊娠中や病中・病後、これまでにヘアカラーでかぶれたことがある人などは使用しないこととされています(※3)。
また、妊娠中に限ったことではありませんが、 酸化染毛剤ならびに非酸化染毛剤、過硫酸塩を配合した脱色剤・脱染剤、そしてヘナ(ヘンナ)およびヘンナ由来物を配合した染毛料は、その日の体調や体質などによりアレルギーやアナフィラキシーを引き起こすリスクがあります(※4)。
このため、 ヘアカラーやヘナを配合した染毛料を使用するときは事前にパッチテストを行うことを推奨しています。ただし、脱色剤・脱染剤はパッチテストができません。脱色剤・脱染剤を使用してかぶれたことがある人は、使用しないでください(※5)。
パッチテストで陽性だったり、妊娠中だったりした場合は、ヘアマニキュアなど染毛料の使用が考えられますが、化粧品を使用する際の注意事項と同じく、使用中に肌に赤みや腫れ、かゆみなどの異常が出たときは使用を中止し、医師の診察を受けましょう。
もともと茶色に髪の毛を染めていて、2ヶ月に1回は美容院に通っていました。しかし、妊娠してからは髪の毛を染めるのも胎児に影響があるのではないか、と気になるようになりました。出産してからのことを考えると、今までのようには美容院に通うこともできないと思い、黒染めをしました。妊娠後期に入ったときには出産してからのことを考えて、髪の毛をロングからボブにしました。くくることができ、乾かす時間が短縮できる長さにしようにと思ったからです。
(さえ/出産当時27歳)
妊娠3ヶ月のときはつわりが酷かったので、カラー中の薬品のにおいやトリートメントの甘いにおいで具合が悪くなり、トイレに何度か駆け込みました。結果、カットのみにして帰宅しました。
(crazy21min/出産当時28歳)
パーマ(ストパー含む)や縮毛矯正をしても大丈夫?
妊娠中にパーマをかけても問題ないとする意見が多いようですが、カラーリングと同じくパーマや縮毛矯正には賛否両論あります。パーマや縮毛矯正に使用されるのは、医薬部外品に分類される「パーマネント・ウェーブ用剤」です。カールをつくる製品には、化粧品に分類される「カーリング料」もあります。
パーマネント・ウェーブ用剤の業界団体は、肌や身体が過敏になっている妊娠中の施術について、皮膚障害を起こす可能性があることや、皮膚障害が起こったときの治療に制約がかかることから、妊娠中や産後などはパーマの施術を控えるように発信しています(※6)。
パーマや縮毛矯正をすると、ヘアセットがとてもスムーズです。産後に向けて、パーマや縮毛矯正で整えておきたいという妊婦さんは多いでしょう。しかし、肌トラブルや思わぬ症状が発症するリスクもあるため、カットの仕方などほかの方法があるかも含めて、美容師さんに相談してみましょう。
妊娠中に美容院に行く際の注意点

寝不足の日や少しでも体調が良くない日は避ける
妊婦さんの体調は日々変わっていきます。出産にむけ、また産後に赤ちゃんを育てるために身体は大きく変化しています。体調が良くない場合や、十分な睡眠が取れていない場合には、無理せず美容院に行く日を変更しましょう。
妊娠していることを美容師に伝える
美容院に行く際には、美容師さんに妊娠していることをきちんと伝えると良いでしょう。美容院やカットメニューによっては、所要時間を短縮してくれたり、できるだけカラーやパーマの薬剤を頭皮にはつけないようにしてくれたりと、配慮してもらえる場合もあるようです。
妊娠9ヶ月のときはだいぶお腹が大きかったのですが、電話予約時に伝えておいたので、クッションを事前に準備してくれていたり、リクライニングを倒しすぎないようにしてくれたりと、配慮してもらえて快適でした。産後に向けて、ばっさりショートカットにしました。
(crazy21min/出産当時28歳)
長時間同じ姿勢をとらない
美容院に行くと、カラーリングやパーマ、待ち時間など、同じ姿勢でいる時間が長いものです。足腰のむくみや痛みに悩む妊婦であれば、少し不安になってしまうかもしれませんね。人によっては、長時間同じ姿勢でいることで気分が悪くなる場合もあります。事前に定期的に立ち上がってもよいか、むくみ防止に足を高くすることは可能かといった相談をしておくと良いでしょう。
妊娠中は同じ姿勢でいることがすごくつらかったので、私は美容院に行かず、知り合いに家に来てもらって髪の毛を切ってもらっていました。安定期に入るまではつわりが酷くて毛染めのにおいもダメだったので、カットだけにしてもらいました。安定期に入るとお腹が少し張るような感じがしたため、休み休み切ってもらっていました
(みーさん/出産当時24歳)
妊娠9ヶ月のときに、もうしばらくは来られないからと美容院に行きました。短めにカットをして、セットをしなくても大丈夫なようにパーマをかけました。けれど、長時間座りっ放しだったので、足の付け根が圧迫されて痛くなりました。シャンプーのときに、上を向いて寝るのもとてもしんどかったです。終わってみると、足がむくんで胃が痛くなりました。
(しょこ/出産当時30歳)
トイレを我慢しない
トイレが近くなる妊婦も多いといわれています。トイレに関しても我慢する必要はありません。もしものときに備えてトイレに近い席に座らせてもらえるよう、事前に相談してみるのも良いでしょう。
お腹の大きさや出産日を考慮する
美容院に行きたい場合、お腹の大きさや身体の調子の様子を見ながら判断することが大切です。特に出産日に近い妊娠後期から臨月のあいだは、いつ何があるかわかりません。くれぐれも無理せず、体調の変化には注意してくださいね。美容院に限らず、外出時には必ず母子手帳や産院の診察券を携帯しましょう。
妊娠中は美容院のシャンプー台やマッサージどうしてる?

美容院ではシャンプー台で仰向けになり、シャンプーをしてもらう機会があることが多いでしょう。少しずつお腹が大きく、重くなってきた妊婦さんであれば、できる限り仰向けは避けたいと考えるかもしれません。美容院によっては、完全に仰向けの姿勢にはならず、上半身のみ後ろに下がる椅子タイプのシャンプー台を使用している場合があります。またシャンプーなしのドライカットという方法もあるでしょう。
美容院のサービスのひとつであるマッサージが気になる妊婦さんもいるでしょう。美容院で行われるマッサージは簡易的なものであり、特にお腹の赤ちゃんやママに深刻な影響が出る可能性は低いと考えて良いでしょう。肩こりに悩む妊婦さんも多いため、弱めの力でのマッサージをリクエストしてみてはいかがでしょうか。
シャンプーやマッサージの他にも、美容院を利用するにあたって気になる点があれば、事前に美容院に、それぞれ美容院に確認してみてくださいね。
妊娠中の美容院に関する体験談
筆者は、妊娠中ずっと髪を伸ばしていたのですが、切迫早産のため、妊娠後期に2週間ほど入院することになってしまいました。入院中は24時間点滴をしていたためお風呂に入ることもできず、髪の毛がべたべたで、すごく気持ちが悪かったです。
出産後の1ヶ月は「母子ともに家から出てはいけない」と病院から言われていたので、家から出ませんでした。半年以上のあいだ髪の毛を切っていなかったので、長い髪が邪魔で仕方がありませんでした。
ようやく育児に慣れてきて余裕も出てきたのが、出産から3ヶ月後ぐらいでした。そのときに髪の毛をばっさり切りました。
体調に気を付けながら妊娠中も美容院を楽しもう
出産後は、赤ちゃんのお世話がいそがしく、多くのママが美容院に行く時間も取れないものです。産後の状況も考えて、妊婦中に美容院に行っておけると良いですよね。しかし、いざ美容院に行こうとしたところで、なんだか身体がだるかったり、体調が良くなかったりする日もあるかもしれません。美容院に行くときは、体調と相談しながら予定を組みましょう。
ヘアスタイルを変えることは気分転換になり、妊娠中のストレスや不安の緩和にも期待できるでしょう。妊娠中の美容院は、新たな生活が始まる前の最後のリフレッシュになるかもしれません。妊娠中も好みのヘアスタイルでおしゃれに過ごせると良いですね。
※この記事は2026年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。




