妊娠の安全日と危険日を知る方法!安全日の計算方法は?生理直後はどうなの?
妊娠を希望しない人にとっては、「妊娠を心配することなく性交渉できる日がいつなのか」は気になるものです。自分自身の身体を守るためにも、妊娠しやすい時期がいつなのかを把握することは大切でしょう。ここでは、妊娠における安全日と危険日の考え方と、安全日や危険日を予測する方法を解説します。
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目次
安全日と危険日とは
いわゆる「安全日」「危険日」という言い方は、妊娠しにくい時期と妊娠しやすい時期を表したものです。「安全日」とは、性交渉をして妊娠する確率が低い日のこと。逆に、妊娠する確率が高い日を「危険日」といいます。望まない妊娠をしないためにも、自分が妊娠しやすい時期を把握しておくことは大切です。逆に、妊娠をしたいときにも役立つ知識といえるでしょう。
安全日・危険日はいつごろ?生理直後は安全日?
妊娠は、排卵された卵子が精子と出会って受精卵となり、子宮内膜に着床することで成り立ちます。性交すれば必ず妊娠するというわけではなく、排卵と性交のタイミングが合い、さらに受精卵が着床してはじめて妊娠することができるのです。
一般的に、精子の寿命は、女性の腟内に射精されてから3日~5日間程度といわれています。一方で卵子の寿命は排卵から24時間程度で、そのうち受精可能な時間は最初の6時間程度とされています。卵子と精子の寿命から、「排卵日の前後1週間ほど」が最も妊娠しやすい時期、つまり「危険日」であるといえるでしょう。
生理直後は安全日であると思っている女性も多いようです。しかし生理期間には個人差が大きく、生理期間が長い女性の場合は、生理が終わってすぐに排卵する可能性もあるのです。妊娠を望んでいないのであれば、生理後は確実な避妊をおすすめします。卵子の寿命は排卵後24時間程度であることから、排卵日2日後から生理開始日までは安全日であると考えても良いかもしれません。
安全日と危険日を知る計算方法
安全日と危険日を知るためには、具体的にどのような方法があるのでしょうか。排卵日をきちんと知ることが、安全日と危険日の予測につながります。一般的に「排卵日の前後1週間ほど」が危険日とされますので、覚えておいてくださいね。
生理開始日から計算する(オギノ式)
排卵日は、生理周期から計算することで、ある程度予測することが可能です。そのなかでも有名なのが「オギノ式」です。オギノ式は、1942年に産婦人科医である荻野久作氏が発見した、生理周期に関する「荻野学説」をもとにした計算法。不妊治療のために考えられたものですが、避妊のためにも用いられています。
一般的に女性の身体は、生理開始日の14日前に排卵するとされています。たとえば生理周期が28日の人であれば生理初日から14日目(28日-14日=14)、生理周期が35日の人であれば生理初日から21日目(35日-14日=21)が排卵日と推定できます。オギノ式では、この排卵日前後1週間の性交を避けます。
ただし、この計算方法は、生理周期が安定している人に限って有効です。排卵日がずれることもあり、オギノ式による避妊は成功率がとても低いといわれています。
基礎体温を計る
基礎体温とは、毎朝起きて身体を起こす前に計る体温のことです。女性の基礎体温は「低温期」と「高温期」の二相に分かれており、月経が始まってから約2週間は低温期が続き、排卵を境に体温が上がって高温期になります。
「排卵日の前後1週間ほど」が危険日と考えられていることから、低温期から高温期に移行するあいだは危険日、完全に高温期に入ってしまったら安全日といえるでしょう。基礎体温は、ストレスや身体を動かした後などに影響を受けやすいため、毎朝同じ時間にしばらく計ってみて、自分で把握できるようにしましょう。
福さん式排卵日特定法
「福さん式」は元助産師の福さんという方がインターネット上で公開した排卵日特定方法で、子宮口を「自分で触り確かめる」ことで排卵日を特定するそうです。実際に自分の指を腟内に入れてみて、子宮口が下がっている、子宮口が開いている、子宮口が柔らかくなっているような場合は排卵をしている可能性が高いという考え方です。また、排卵時期には、おりものが卵白やゼリーのようにとろっとして、伸びやすい状態になるのも特徴です。
排卵検査薬を利用する
安全日をより確実に把握したい人にとっては、生理周期の計算や基礎体温だけでは心配かもしれません。そんなときは排卵検査薬がおすすめです。排卵する前には、黄体形成ホルモン(LH)が分泌されます。排卵検査薬はそのホルモンに反応する薬剤で、尿で検査できます。生理周期が安定せず、生理後の安全日が正確に計算できないという人にもおすすめです。
安全日でも注意が必要
安全日の性交渉であれば絶対に妊娠しないというわけではありません。この日が安全日だと思っていても、実は安全日ではなかったということも考えられます。
排卵日がずれることもある
これまで常に規則正しい生理周期だったとしても、妊娠を望まないのであれば、きちんと避妊をするようにしましょう。ストレスや生活リズムの乱れが原因となり、女性の生理周期や排卵日がずれることはよくあることです。生理後何日なら安全日で大丈夫だと計算していても、排卵日がずれてしまい、安全日がずれることがあると意識することが大切です。
精子は長くて一週間生き続ける
精子の寿命は平均して3日間です。しかし、なかには1週間生き続ける場合もあるといわれています。排卵するまで日にちがあるから安全日だと思っていたら、精子が排卵日まで生き続け妊娠が成立するという可能性もあるのです。生理開始後7日間を過ぎたら、安全日ではなく危険日になる場合もあるということを意識しましょう。
妊娠を望むまでは確実な避妊方法を
女性の身体には生理周期にあわせて妊娠しやすい時期があり、妊娠しやすい「危険日」と妊娠しにくい「安全日」があることは確かです。ただし、安全日と危険日の予測は難しく、安全日だと思っていたら実は危険日だったということも多いものです。
男性のなかには、「安全日であればコンドームをつける必要はない」と勘違いをしている人がいるかもしれません。男性が避妊に非協力的な場合、女性が避妊を強く主張できないこともあるでしょう。
しかし、望まないタイミングでの妊娠は、女性だけでなく男性にとっても、その後の人生計画を大きく変えてしまう可能性があるものです。安全日・危険日を知ったうえで、妊娠を望むまでは確実な避妊方法を選ぶようにしたいですね。