【産婦人科医監修】マタニティスイミングはいつからいつまでできる?注意点やメリット、ウェアについてもご紹介
マタニティヨガや妊婦体操とともに、「マタニティスイミング」は人気が高い妊娠中の運動のひとつといえるでしょう。体重管理や身体の不調に効果が期待でき、ストレス解消にもなります。マタニティスイミングはいつからいつまでできるか、注意点やメリット、マタニティ水着について紹介します。
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目次
マタニティスイミング・ヨガなどの人気は高い
妊娠中の体重管理やストレス解消のため、運動をしたいと考える妊婦は多いかもしれません。妊婦ができる運動としては、手軽に始められるウォーキングをはじめ水泳やヨガ、ピラティス、エアロビクスの人気が高いといえるでしょう。
一方で妊婦であれば気になるのが、運動によるお腹の胎児や妊婦自身への影響かもしれません。マタニティスイミングをはじめとする妊婦の運動は、かかりつけの医師の許可をもらった上で行うことが重要です。妊娠の経過によっては運動を制限する必要があります。また可能な限り専門の指導者がいる状況で行うのが安心でしょう。
マタニティスイミング・マタニティアクアの違いは?
マタニティスイミングと似た運動が「マタニティアクア」です。一般的には妊娠中に水中でエアロビクスを行うこと(=アクアビクス)を指しますが、マタニティスイミングとの区別がつきにくいこともあるかもしれません。
実施している施設や指導者により異なりますが、マタニティスイミングとマタニティアクアを同じものとして扱っている場合もあれば、別のものとして扱っている場合もあります。
特に泳げない人や泳ぎに自信がない人は、実施している内容について確認してから申し込みをすると良いでしょう。実施方法を理解してから、自分にあったプログラムを選ぶと安心ですね。
マタニティスイミングとは?
マタニティスイミングは、水泳をベースにしたプログラムです。プールに入る前に脈拍や血圧などを測定して体調をチェックし、問題がなければウォーミングアップを行います。
マタニティスイミングのプログラムは施設によって異なりますが、水泳や水中エクササイズをはじめ、水に浮かびながら呼吸法を練習したり、水中座禅で息継ぎの練習をしたりといったメニューがあります。
マタニティスイミングで取り組む水泳はクロール・平泳ぎ・背泳ぎ・バタフライを組み合わせた高度なメニューから、あまり泳ぎが得意ではない人にもできるメニューもあるようです。
施設や指導者によっては、水泳の形に制限がかかることもあります。特に平泳ぎに関しては意見が分かれ、禁止しているところもあれば特定の週数までは実施可能としているところもあります。自分のレベルや体調に合わせて、楽しくマタニティスイミングができるところを見つけられると良いですね。
マタニティアクアとは?
マタニティアクアは、水泳ができない人でも実施できる内容になっていることが多いです。マタニティスイミングとは異なり、音楽に合わせて水中で身体を動かすプログラムが中心となるでしょう。
泳げない・泳ぎが得意でない妊婦でも、参加できるところが魅力的ですね。ただし実施施設や指導者によって、やり方が異なります。実施内容をよく確認してから申し込みをしてくださいね。
妊婦のマタニティスイミングはいつからいつまで?
マタニティスイミングを開始する前に、かかりつけの医師への相談と許可が必要です。マタニティスイミングを実施ししてよいか、開始するならいつごろがよいかを医師とよく相談して決めましょう。実施施設によっては、妊娠の経過を証明する書類の提出が必要な場合もあります。
医師の許可が下りたら、実施施設や指導者の指示にしたがって、マタニティスイミングを開始します。妊娠5ヶ月以降から実施できるプログラムが多いようです。
マタニティスイミング終了時期に関しても医師と相談しながら決めましょう。妊娠の経過や施設・指導者の考えにもよりますが、初産婦であれば臨月ごろまで、経産婦であれば妊娠後期半ばごろまでに終了とする場合が多いようです。いつからいつまで自分はマタニティスイミングができるのか、かかりつけの医師とよく相談して決めましょう。
マタニティスイミングのメリット
マタニティスイミングを実施することで、どのような効果が得られるのか気になる妊婦もいるでしょう。小野三嗣著の「母のための健康学」では、マタニティスイミングで緩和された症状例を以下のようにあげています。(※1)
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足・腰の冷え
痔
腰痛
肩こり
息切れ
気が散る状態
ちょっとしたことが思い出せない
朝起きたときに疲れが残る
足下がたよりない
めまい
耳なり
食欲不振
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体重管理の一貫としてマタニティスイミングを利用している妊婦の中には、痩せることができるのか、気になる人もいることでしょう。マタニティスイミングでは、過度な体重増加の抑制には効果が期待できるかもしれません。妊婦が痩せるとお腹の赤ちゃんの発育に影響が出る可能性もあるため、ダイエット目的というよりは太り過ぎを防ぐという意味で利用するのが良いでしょう。
なにより、水中では重力から解放され、足腰や肩、背中に感じる不快感がやわらぎます。マタニティスイミングでリラックス効果が得られるのも大きなメリットといえるでしょう。
マタニティスイミングのリスク
マタニティスイミングは、妊娠中の運動不足やストレスの解消に役立ち、妊婦の交流の場所としても活用できるという利点があります。一方で、マタニティスイミングによりお腹の張りが起こるといったリスクはないのか、気になりますよね。妊娠の経過が順調であり、医師の許可をもらっているのであれば、マタニティスイミングの実施は問題ないでしょう。
ただし水泳は、妊婦の身体に負荷をかける可能性があります。このため「専門の指導者の下で実施する」のが安全です。助産師や看護師がいる施設もあるため、マタニティスイミングの教室を探す際にチェックしてみるのも良いでしょう。
マタニティスイミングの注意点
小野三嗣著の「母のための健康学」では、マタニティスイミングを行う上での注意点を以下のようにあげています。(※1)
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妊娠して五ヶ月以上から始める
水温と室温は三十℃±一℃
午前十時から午後二時まで
食後二時間以上たってから
準備運動と整理運動をきちんとする
泳ぐ時間は一日に一時間ぐらい
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他にもプールの周りでは転倒に気をつけることや、体調が悪くなったらすぐに中止することなども注意点としてあげられるでしょう。妊婦の体調には、個人差があります。無理せず安全に実施してくださいね。
マタニティスイミングの費用は?
マタニティスイミングの料金は、実施するプログラムの内容や通う頻度、施設の制度によって異なります。週に何度通うのか、入会金などの雑費はかかるのかといった条件を確認する必要があるでしょう。入会金が必要で施設に週3回通う場合には、月に1万円前後かかる施設が多いようです。詳細は各施設に確認しましょう。
マタニティスイミングはどこでできる?
マタニティスイミングは地域のスイミングスクールや大手フィットネスジムなどの施設でも行われています。一部の店舗限定の場合もあるため、詳しくは各施設に問い合わせましょう。
市民プールなどでの実施を検討する人もいるかもしれませんが、専門の指導者がいる施設を選んだほうが安全でしょう。助産師や看護師が常駐している施設もあります。大手スポーツクラブでは、普通のプールではなく温水プールになっていることが多いです。このため、冬も水温を気にせずに実施することができますよ。
大手スポーツクラブであれば、マタニティスイミング以外にもさまざまなマタニティプログラムを実施しているところもあります。
マタニティスイミングのウェアには何を用意する?
お腹が大きくなるにつれて、今まで着ていたウェアではきつくなってしまう場合があります。このためマタニティスイミングには、専用のマタニティウェアを使用すると良いでしょう。
マタニティ水着とも呼ばれる水泳用のウェアの中には、上下セパレートになっていて脱ぎ着しやすい水着や、伸縮性があり着やすい水着もあります。ファッション性が高いウェアや実用的なウェアなどさまざまな水着があるので、好みに合わせて選んでみてくださいね。
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安全にマタニティスイミングを楽しんで
妊娠中は、思うように身体を動かすことができないことも多いでしょう。マタニティスイミングでは、水の浮力を利用して身体を動かすことができる点が魅力のひとつです。水泳があまり得意ではない人でも、水中ウォーキングやマタニティアクアなどを検討してみると良いかもしれませんね。
※この記事は2024年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。