新生児・赤ちゃんのしゃっくりの原因は?授乳が原因?止めた方がいいの?

赤ちゃんがしゃっくりを繰り返すのは、決して珍しいことではありません。しかし、赤ちゃんのしゃっくりがしばらく止まらないと心配になりますよね。そもそもしゃっくりとはどのような仕組みで出るのでしょう。しゃっくりの仕組みや原因、対処法についてご紹介します。

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目次

  1. しゃっくりの仕組み
  2. よくある授乳中のしゃっくりの仕組み
  3. その他の原因によるしゃっくり
  4. 赤ちゃんのしゃっくりを止める対処法
  5. 赤ちゃんのしゃっくりを止めるときの注意点
  6. 病気の可能性があるしゃっくりは?
  7. しゃっくりは赤ちゃんからのサイン
  8. あわせて読みたい

しゃっくりの仕組み

しゃっくりとは、肺の下の筋肉である横隔膜の痙攣(けいれん)が原因だと一般的にいわれています。横隔膜が痙攣することで、しゃっくりが出るのです。

横隔膜の痙攣は何もしなくても起こることがありますが、大人のしゃっくりはアルコールに反応したり、胸や消化器の病気が原因で起こったり、早食いや食べ過ぎが原因で起こることもあります。

赤ちゃんのしゃっくりも横隔膜の痙攣が原因ですが、器官が未発達のため、大人よりもしゃっくりが起こりやすいといえます。器官が未熟であればあるほどしゃっくりの回数は多いのですが、成長とともに回数は落ち着いてきます。

■先輩ママの体験談
・新生児のころ、よくしゃっくりをしていました。お腹の中でもよくしゃっくりをしていたので、あの振動はこれだったんだなぁと思うとおもしろくてかわいかったです。(harumamiさん/30歳)

・お腹の中でもよくしゃっくりをしていて、産まれてからも毎日のようにしゃっくりをしていました。ひどいときにはミルクも飲めないほどでしたが、生後2ヶ月頃には落ち着いて、今ではほとんどしゃっくりをしなくなりました。(りくままさん/32歳)

よくある授乳中のしゃっくりの仕組み

赤ちゃんは器官が未発達のためしゃっくりが出やすいのですが、授乳中にしゃっくりが多いのも特徴といえます。おっぱいやミルクを勢いよく飲むと、食道や胃が急にふくらんで横隔膜の刺激となるのです。この刺激が神経に伝わり、しゃっくりが出やすくなるといわれています。

また、授乳中は液体と一緒に空気も飲み込んでしまうことから、飲み込んだ空気を吐き出すためにげっぷやしゃっくりを起こします。

■先輩ママの体験談
・子どもを産んだ当初は、新生児がこんなにしゃっくりをするなんて知りませんでした。母乳を飲んだ後にげっぷをさせるのですが、げっぷが上手に出なかったときにしゃっくりが出やすかった気がします。(ちぴさん/27歳)

・産院でミルクを飲ませたあとげっぷが足りないとしゃっくりが出ると聞いていましたが、ここまでしゃっくりするのかとびっくりしました。(ゆうさん/24歳)

・授乳後毎回、飲んだものが口から垂れてきます。ひどいときには噴水のように吐き戻しをします。その後必ずと言って良いほどしゃっくりをします。(めーさん/34歳)

その他の原因によるしゃっくり

おむつ

おむつが原因でしゃっくりが起こると聞くと、意外に思われるかもしれません。おむつを汚れたままにしておくと、濡れたおむつと皮膚との接触が原因で体温を奪ってしまいます。一時的に身体が冷えることから横隔膜が刺激され、しゃっくりが起こることがあるのです。

服用している薬の副作用や薬の量が原因でしゃっくりを起こすこともあります。処方された薬であっても、飲んだ後にしばらくするとしゃっくりを起こすようなら、医師に相談してみましょう。

アレルギー

まれにアレルギーが原因でしゃっくりを起こすともいわれています。母乳を通して赤ちゃんのアレルゲンである食べ物を摂取することにより、しゃっくりの症状があらわれることもあります。

赤ちゃんのしゃっくりを止める対処法

しゃっくりは病気ではないので無理矢理止める必要はありませんが、赤ちゃんが少しでも早く楽になるような対処法がいくつかあります。

飲み物を与える

授乳が原因のしゃっくり以外は、飲み物を与えることで治まることがあります。ママのおっぱいやミルクでも良いですし、湯冷ましでも良いでしょう。赤ちゃんの様子を見ながら、少量ずつ与えてみてくださいね。

■先輩ママの体験談
・赤ちゃんはよくしゃっくりをする、自然に止まるから心配しなくて大丈夫と知っていたので、あまり気にしたことはありませんでした。しかし、姑は気になるらしく、新生児なのに白湯を飲ませようとしたり驚かせたりと、いろいろやってくれました。(ともさん/41歳)

・母乳を飲んだあと、数分後に母乳をつまらせてしゃっくりが出ていました。1日に何回も、1回5分以上続いていました。あまりに長いときは母乳を飲ませて止めていました。何か飲むとすぐに止まりました。(べにっこさん/31歳)

・出産後、病院で初めて沐浴の練習をしていたとき、一緒に練習をする赤ちゃんがしゃっくりを始めました。助産師さんは、「赤ちゃんは横隔膜が未発達なので、ちょっとしたことでしゃっくりを始めますが、おっぱいをあげていればそのうち止まります」と教えていました。実際に授乳するとすぐに止まっていました。(うささん/36歳)

身体を温める

おむつや寒さが原因で横隔膜が痙攣を起こしたときは、身体を温めることによってしゃっくりが治まります。部屋の気温が低すぎないか確認したり、おくるみで包んで抱っこしてあげたりすると良いでしょう。

背中をさすったり軽くたたいたりする

授乳が原因のしゃっくりのときは、空気を飲み込んでいることも考えられます。そのため、げっぷをするときと同様に縦抱きをし、背中をポンポンと軽くたたいてあげると治まることがあります。ただし強くたたきすぎないように注意してくださいね。背中を軽くたたいても治まらないときは、優しくさすってあげるのも良いでしょう。

■先輩ママの体験談
・タオルを赤ちゃんにかけてあげたり、背中をさすってあげたりします。しゃっくりが治まるかどうかまで確認したことはありませんが、気づくといつの間にかおさまっています。(チップさん/32歳)

・気づくとしゃっくりをしていて、サポートに来ていた母にも心配されていました。母乳をあげたり背中をトントンしたり、しばらく放っておいたりするといつの間にかしゃっくりは止まっていました。(ぶらんさん/33歳)

・おっぱいを飲んだあと、げっぷが出なかったり、出ても少ししか出なかったりしたときに必ずしゃっくりをしていました。背中をさすってあげるか、それでも止まらなければ、もう一度おっぱいをくわえさせていました。そのせいかすぐに止まりました。(のんちゃんさん/23歳)

おむつを替える

おむつが濡れていることで起こったしゃっくりであれば、おむつを替えてきれいな状態を保つと、しゃっくりが治まることもあります。しゃっくりが出る出ないに関わらず、おむつが濡れたら早めに取り替えることも大切です。

体勢を変える

縦抱きをしたり体勢を変えたりすることにより、しゃっくりが止まることがあります。抱っこをすると身体も温まりますよ。

赤ちゃんのしゃっくりを止めるときの注意点

赤ちゃんのしゃっくりが止まらないときは心配ですが、無理矢理止めようすることや、大人と同じように止めようとすることで危険を伴うこともあります。

しゃっくりの原因を見極める

まずは何が原因でしゃっくりをしているのかを見極めることが大切です。ご紹介したとおり、しゃっくりの原因は授乳によるものから、病気、薬、アレルギーなどさまざまな原因があるのです。何をした後にしゃっくりをし始めたかをチェックしておくと良いでしょう。

大人と同じような止め方をしない

大人がしゃっくりをしたときに止める方法として、以下のようなものが口コミで伝えられています。しかし、科学的な根拠はなく、信憑性の低いものもあり、赤ちゃんに試すと危険を伴うことがあります。逆効果になったり、赤ちゃんが大泣きしてしまったりすることもあるので、大人と同じような止め方をするのはやめましょう。

・ワッと驚かせる、びっくりさせる
・うつぶせ寝にする
・くしゃみをさせる
・耳に指を入れる
・大泣きさせる

異常を感じたり長引いたりするときは受診する

どんな赤ちゃんでもしゃっくりは自然に出てしまうものですが、他の症状が出たり、しゃっくりが長引いたりするときは、何らかの病気が原因かもしれません。異常を感じたときはたかがしゃっくりと放っておかず、速やかに受診しましょう。

病気の可能性があるしゃっくりは?

しゃっくりが出る病気の原因

自然に出るしゃっくりや授乳によるしゃっくり以外に、肺炎やお腹の炎症が原因で横隔膜が刺激され、しゃっくりが出ていることがあります。授乳量が減ったり、いつもと違う様子が見られたりするときは受診してみましょう。また、新生児でしゃっくりが出る病気の原因として考えられるものは以下のとおりです。

・逆流性食道炎(胃食道逆流症)
胃液が逆流して食道粘膜の炎症を起こす病気です。ミルクをだらだらと吐く、噴水のように吐くという症状の他にも、しゃっくりをしながらよだれを垂らしたり、吐き気を伴ったりすることがあります。新生児は胃から食道への逆流を防止するための筋肉も未発達なので、ある程度大きくなるまでは逆流が起こりやすい可能性があります。

・難治性しゃっくり
しゃっくりが何時間も続くときは、中枢神経や他の病気が原因のこともあります。2日以上続くしゃっくりは難治性しゃっくりと呼ばれ、胃や肺などの内臓器官の疾患が原因といわれています。

注意すべきしゃっくりの症状

しゃっくりは一定の時間が過ぎると自然に止まるので、あまり心配はいりませんが、以下のようなケースは注意が必要です。

・2時間以上、あるいは1日中しゃっくりをしている
・発熱などの他の症状がある
・呼吸が荒くなる、息苦しそうなそぶりを見せる
・おっぱいやミルクをだらだらと吐く、または勢いよく吐く
・しゃっくりをしながらよだれを垂らす、吐きそうなそぶりを見せる

病院へ行くときの目安

しゃっくりで病院に行くのは気が引けるかもしれません。しかし、注意すべきしゃっくりの症状が出たときは、何らかの病気が原因で起こっていることも考えられるので、小児科を受診しましょう。

新生児はママからの免疫で病気をしにくいといわれています。平熱は37℃前後と高めのため、病気の判断は難しいものです。

ただし、38℃を超えたときは病気の可能性が高いので、早めの受診をおすすめします。しゃっくりが出始めてから時間が経つように感じたら、いつ頃から出始めたのか、どんな様子かをメモしておくと、受診の際に役立ちますよ。

しゃっくりは赤ちゃんからのサイン

しゃっくりといっても自然に出るものから病気まで、実にさまざまです。おむつの不快さや寒さなど、言葉をしゃべれない赤ちゃんからのサインでもあります。しゃっくりが出たときは、何が原因なのかを探り、原因を取り除いてあげることが大切です。

また、しゃっくりは病気が原因のこともあるので、赤ちゃんのしゃっくりが止まらないと感じたら、いつごろから出始めたのか、他に症状はないかのチェックをしましょう。気になる症状があらわれたときはまず小児科を受診してくださいね。

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