【体験談】子宮口が4cm開いていた!気づかず生活していた妊娠36週のできごと|産婦人科医監修
「子宮口が4cm開いているから、今日出産だよ」妊娠36週。二人目妊娠期間中の健診の際に告げられました。「今日出産!?子宮口が開いているってどういうこと?」違和感があったのにも関わらず、そのままの状態で次の健診まで普通に生活をしていた筆者の体験談を紹介します。【産婦人科医監修】
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目次
妊娠36週の健診で言われたことが引っかかりました
妊娠36週の健診時、先生から「赤ちゃんまだ2500gないから、もう少しお腹にいさせたいね。」と言われました。結構お腹は大きかったのですが、それは羊水が多いというだけで、赤ちゃんが大きく育ったということではなかったのです。
「痛みがおさまらない」これが前駆陣痛…!?
妊娠36週の健診から2日後、夜中に急にお腹が痛みました。「ああ、これが噂の前駆陣痛なんだなぁ」なんて、のんきに構えていたのです。でも、おかしい。痛みが全然おさまらないし、寝てもいられないので、ひとり寝室から抜け出し、椅子によりかかるも冷汗が流れていました。
それから「ふーふー」と呼吸を整えていたのですが、お腹の痛みは一向におさまりませんでした。「さすがに陣痛かも…」と、思い始めました。「でも、赤ちゃんはまだ大きくなっていない。ここで陣痛になっちゃだめだ。赤ちゃん、まだ出てきちゃだめだよ…」と、お腹の中の赤ちゃんに話しかけていました。
ここで筆者は「夜明けまであと少しだし、旦那さんのお弁当は作らなきゃ」と思い、お弁当作りを始めました。1時間ほどかけて料理をしていたら、だんだんと痛みはおさまってしまったのです。
前駆陣痛と本陣痛が混同してしまった筆者でしたが、前駆陣痛の場合は、以下のような症状や痛みがみられるようです。前駆陣痛が始まったら、まずは痛みの間隔を計り、本陣痛かどうかを判断しましょう。
・下腹部が硬くなり、張りやすい
・姿勢を変えると痛みが和らぐ
・痛みの間隔が不規則
・痛みの強弱に波がある
・徐々に痛みが引いていく
・重い生理痛のような鈍痛がある
・腰が痛くなる
筆者の場合にも、本当はこのような症状がでた時点でお医者さんに行くべきでした。しかし筆者の脳裏には、先生の「赤ちゃんはまだ、体重2500gに満たないよ」という言葉が浮かんでいたのです。
筆者は「もうちょっとお腹にいてね」と、呼吸を整えながらお腹の赤ちゃんに話しかけていました。筆者の場合、一人目の妊娠の際には前駆陣痛はなかったため、知識が乏しかったということも反省のひとつです。
息子を追いかけてしまった…!
この日は、保育園の公開保育の日でした。公開保育という開けた雰囲気もあって、息子もはしゃぎまくりでした。あっち行ったり、こっち行ったりと息子が動き回るたびに、早歩きで追いかけてしまったのです。最後はもうみんなに心配されるほどでした。
でも、その日の夜は軽くお腹が張っただけでした。前駆陣痛を感じた、あのときのような痛みはありませんでした。しかも「もうすぐ健診だから」という安易な考えもありました。
妊婦さんの体調などにもよりますが、妊娠35週頃までは「ウォーキング」を行っていたほうが出産が楽になり安産になりやすいようです。ただし、臨月になると軽めの運動などによっても刺激されて出産してしまうケースも考えられるので、36週からはウォーキングなどは控えたほうが安心かもしれません。
妊娠37週1日の健診。陣痛がきていたのに気がつかなかった
妊娠37週の健診の際、助産師さんにこの1週間のことを話したのです。そうしたら、モニターを見ながら「ねえ、陣痛きてるでしょ?」と言われました。筆者は「え?!」と驚きが止まりませんでした。
その後、産婦人科の先生に内診してもらうと「赤ちゃん下がっているよ。子宮口も4cm開いているから。気がつかなかった?」と言われました。どうも、前駆陣痛だと思っていたときに子宮口は開いてしまったようでした。
分娩監視装置の波形からお産につながる陣痛かどうかを比べてみると、山(波形)のサイズにも次のような違いがあるようです。
・お産につながる陣痛の場合:山が大きくて規則的な波形
・お産につながらない陣痛の場合:山が小さく不規則な波形
筆者は分娩室に入って30分、2回いきんだだけで生まれてきました。赤ちゃんの体重は2700g子ども、一人目の重さは3400gあったため、助産師さんいわく、すぽーんと出てしまったようです。
生まれたときに赤ちゃんは産声をあげませんでしたが、背中をたたいているうちにやっと泣いてくれました。黄疸も出ず、退院も通常の予定でできました。
何もなかったから良かったけれど…
筆者の場合、結果的に何もなかったから良かったけれど、一歩間違えれば大変なことになっていました。なぜ、このようなことが起きたのか、筆者なりに考えてみました。
上の子を追いかけて頻繁に小走りしていた
わんぱくざかりの2歳児ということもあって、上の子はとてもやんちゃ坊主でした。なかなか言うことを聞かず、追いかけまわることもしばしばありました。妊娠中期からお腹が張ることが多かったため、病院から張り止めの薬をもらっていました。
二人目の出産。どことなく妊娠を安易に考えていた
1度出産を経験すると先が読めることもあって、妊娠中も「これくらいでも大丈夫」という気持ちになっていました。妊娠はその都度違うのに、どこか安易に考えていたんですよね。体験記を読んでも「なるほどね」としか思わなかったのも事実です。
あまり人に頼らず、自分で頑張ろうと思ってしまった
主人も忙しく、また双方の両親も忙しく働いている状態でした。そんな状況でしたので、なんとか自分で頑張ろうと思ってしまいました。また、上の子も少し赤ちゃん返りが始まっていたため、筆者の姿が見えないと少し落ち着かない様子でした。「ママ、どこ!」と探していることも多々ありました。
そんな姿を見て、「今しかこの子とふたりきりの時間はない」と思ってしまい、極力人に頼らない選択をしてしまったのです。
「赤ちゃんが小さいから…」と食べ過ぎていた
妊娠中期から基準値より赤ちゃんの体重が少なかったので何とか体重を増やさなきゃ、と常に気をつけていました。身体に良いものを中心にとっていましたが、食べ過ぎていました。自分の体重は増加したのに、赤ちゃんはなかなか増えていかないことが不安で仕方がありませんでした。
また、筆者の場合、身体のむくみもあるし、逆子にも頻繁になりました。どうやら、それは羊水が多いことが原因であったようですが、筆者はそれを出産後に知りました。逆子になっても「少し元気のある子なのかな?」ぐらいに思っていたのです。
「妊娠しているから」「赤ちゃんの体重を増やさなくちゃいけないから」という理由だけでどんどん食べてしまっていましたが、食べ方にも問題があったようです。食事のとり方は、妊娠中だけでなく普段も気をつけなければいけないことですね。
二人目の出産だからと油断するのは禁物だと実感
今思うと、筆者は二人目の出産をとても安易に考えていました。一人目の出産は、予定日より1週間以上早かったのですが、体重も多く、生まれた直後からぷっくりとした身体つきをしていました。二人目の出産の場合は20日以上早く生まれたので、お尻の肉はまったくなく痩せていました。
そんな第二子の様子を見たときには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、もっと大事に妊娠期間を過ごすべきだったと反省しました。適度な運動はとても大事です。ですが、走るなどの行為は危険です。また、「二人目だから大丈夫」という油断は禁物です。妊娠期間は特別な時間と考え、いつもよりゆったりと過ごしてくださいね。
※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。