【産婦人科医監修】臨月の腰痛は出産の兆候?臨月に起こる腰痛の原因と対処法について解説
臨月が近づくと腰痛を訴える妊婦さんが多くなります。中には起き上がれない、歩けないという方もいるようです。臨月を迎え、「いつ陣痛が来るのか」待ち望んでいる妊婦さんが多く、この腰痛も出産の兆候なのではと考える方もいます。臨月の腰痛の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。あわせて臨月におこる腰痛の対処法も解説します。
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目次
臨月の腰痛に悩む妊婦さんは多い
臨月の腰痛の辛さに悩んでいる方は多いようです。臨月になるとお腹も大きくなり腰に負担がかかってしまうことがありますよね。しかし正産期に入ったらなるべく動かなくてはならないため、腰痛で動くのがつらいという状況になると困ってしまう方もいるかもしれません。
臨月にはいると妊婦の身体にはどのような変化があるのか、また腰痛の原因や対処法についても確認してみましょう。
臨月の身体の変化
妊娠10ヶ月を迎えるとママの身体も待望の出産に向けて大きく変化していきます。具体的にどのような変化があるのか解説します。
お腹の張り
臨月になると、一般的に「前駆陣痛」と呼ばれる、「お腹の張り」を頻繁に感じるようになります。不規則に一時的な子宮収縮が起こり、産道や子宮が柔らかくなり、本番の陣痛の際に赤ちゃんが通りやすいように環境を整えるためのものです。
頻尿
臨月になると子宮が下がってくるため、ママの身体の下のほうにある臓器を圧迫するようになります。子宮が下がることによって膀胱が圧迫され、頻繁にトイレに行きたくなる場合があります。
胎動が減る
臨月になって子宮が下がると、赤ちゃんも位置が下がります。赤ちゃんは大きく成長し、以前と比べて身動きがとりづらくなり、さらに頭の部分が骨盤におさまるため、以前ほど胎動を感じなくなる場合があります。臨月でも陣痛が始まった後でも、「胎動がまったくなくなる」ということはありません。胎動がまったくなくなったという場合には、すぐに病院に連絡しましょう。
骨盤の位置が変わる
臨月になると赤ちゃんが下がってくるため、骨盤の位置が変わります。骨盤の位置が変化することによって、腰にも負担がかかります。
臨月の腰痛の原因
臨月の腰痛の原因1.骨盤への負担
臨月の腰痛は骨盤への負担が原因で起こる場合があります。臨月になり赤ちゃんが下がってくると、骨盤の中に頭がすっぽりとおさまり、骨盤に負担を与える可能性があります。骨盤に近い腰もこの影響を受けて、強く痛む場合があります。
臨月の腰痛の原因2.後ろに反るような体勢
臨月に腰が痛いのは、大きなお腹を支える無理な体勢が原因になる場合もあります。大きなお腹を抱えた臨月の妊婦さんは、後ろに反りかえるような体勢をとっている場合があります。通常とは異なる体勢になり、身体のバランスがとりにくくなる人もいるでしょう。臨月に入り、後ろに反りかえるような体勢がずっと続けば、腰に負担がかかるのは当然かもしれませんね。
臨月の腰痛の原因3.急激な体重増加
臨月に腰が痛いときは、急激に体重が増えたことが原因の場合があります。急激な体重の増加は、妊婦さんにとって良いことではありません。重たい身体を支えるために腰に負担がかかり、結果として腰痛を引き起こす可能性があります。
臨月の腰痛の原因4.筋力の低下
妊婦さんでも適度に動くことは大切です。安静にしていることが多ければ、自然と筋力は低下します。筋力の低下によって身体のバランスが崩れてくると、身体を支える筋肉に負荷がかかる場合があり、臨月に腰痛が引き起こされることもあるでしょう。
臨月の腰痛の対処法
臨月の腰痛に悩まされる原因がわかったところで、対処法をみていきましょう。
臨月の腰痛の対処法1.適度な運動
臨月になり、重たいお腹を抱えていると動きづらくなるため、筋肉を使う機会が減る傾向があるようです。腰痛の対処法としては、日頃から「適度な運動」を心がけましょう。臨月の腰痛に、かんたんなストレッチをしてみるのはいかがでしょうか。安産体操やマタニティヨガなら、呼吸法をイメージでき、お産への不安も軽減されるかもしれませんよ。
臨月の腰痛の対処法2.重いものは持たない
臨月に腰痛がひどいときや腰が砕けそうなほどの激痛に悩まされている場合には、無理をせずに重たいものは持たないようにしましょう。持たなければいけないときには、持ち方に注意が必要です。立ったまま手の力だけで持ちあげようとするのではなく、持つものの位置までしゃがみ、持つものを身体に近づけて抱きかかえるように持ちあげましょう。
臨月の腰痛の対処法3.マッサージ
臨月の腰痛を和らげるために、腰の痛い部分を優しくマッサージしてもらうと良いでしょう。さするだけでも違いますが、手の指で腰やおしりのあたりを優しく押してもらうと良いですよ。ぜひ家族に手伝ってもらいましょう。
臨月の腰痛の対処法4.バランスのいい食生活
カルシウムやたんぱく質、ビタミンDなどが多く含まれた食品を意識的に取り入れましょう。妊婦さんにとって、バランスの良い食生活はとても大切なことです。一方で、食べすぎると体重増加につながり、体重が増えれば腰に負担がかかりますため、注意しましょう。
臨月の腰痛の対処法5.半身浴
臨月の腰痛には、半身浴が効果的な場合があります。半身浴は体の内側から温めることができるため、血行が良くなり腰痛の緩和に期待できます。
臨月の腰痛の対処法6.骨盤ベルト
「骨盤ベルト」は、臨月の腰痛対策に良いでしょう。重たいお腹によって負担がかかる腰の痛みを軽くすることができ、産後に骨盤矯正として使うことができるものもあります。購入を考えてみてはいかがでしょうか。
骨盤まわりの3つのポイントを環状にサポートすることで、産前や産後の骨盤まわりの緩みをサポート。産前から産後まで腰にやさしく快適に過ごせます。
横向きに寝る
お腹が大きくなると仰向けで寝ることが難しくなってきます。臨月の妊婦さんには、シムスの体位と呼ばれる「左を下にして横向きになり、上側にある足を軽く曲げて寝る」寝方がおすすめです。腰痛を緩和する効果が期待できます。クッションを足に挟むと、楽に寝ることができますよ。軽く手足を曲げた寝方はぎっくり腰にも良いとされているため、試してみてはいかがでしょう。
臨月の腰痛は出産の兆候?
臨月に腰痛が起こるのは、間近に控えた出産のために身体が変化している証拠のひとつです。骨盤の位置が下がったり、骨盤への負担が大きくなったりしていることから、骨盤に近い筋肉にも負担がかかって「腰が痛い」と感じるのです。
臨月の腰痛だけでは、出産の兆候にはなりません。一方で、臨月に腰痛が現れたということは、「そろそろ陣痛が始まるかもしれない」という心構えをしても良い頃だということです。さまざまな出産の兆候を感じとってくださいね。
臨月の腰痛に関する体験談
2人の子どもを出産した経験がある筆者ですが、妊娠中はひどい腰痛に悩まされました。臨月になると痛みは増し、腰に手を当てて歩かないと痛くて動けないくらいでした。一番ひどかった痛みは、起床時に布団から起き上がれなくなったときの痛みです。息をするだけでも腰にピキっと痛みが走り、起き上がるまでに15分ほど時間がかかりました。以降は、シムスの体位と軽いストレッチを心がけ出産に臨みました。
出産をした後も赤ちゃんを抱っこする日々が続くため、妊娠中から腰のケアを心がけることをおすすめします。
腰痛をケアして出産に臨もう
いかがでしたか。臨月の腰痛は「赤ちゃんがそろそろおなかの中から出ようとしている」「赤ちゃんが外に出やすいよう、体が変化している」証拠のひとつなのですね。腰痛が悪化すると、出産への不安が増すかもしれません。運動やマッサージなどを心がけ、出産に臨んでくださいね。赤ちゃんとのご対面までもうすぐです。残りのマタニティ生活を楽しんでください。
安産をサポートするハーブティも
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※この記事は2023年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。