【産婦人科医監修】妊娠後期に眠い!昼間や仕事中に襲われる強い眠気の原因と対処法
妊娠による変化のひとつに「眠気」があります。眠気は妊娠初期から起こる場合もあるますが、なかには妊娠後期に急に強い眠気に襲われる人もいるようです。ここでは昼間も眠くてたまらなくなる、妊娠後期(8ヶ月~)の眠気の原因と対処法について解説します。
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目次
妊娠後期の体調の変化
妊娠後期になると疲れやすくなる傾向があります。お腹がどんどん大きくなり、重みも増してくるでしょう。安定期には難なくこなせていた家事がやりづらくなるかもしれません。大きなお腹で寝苦しくなったり、寝返りを打つことがつらくなったりして、すっきりと目覚めるのが難しくなる人もいます。
間近に迫った出産や育児への不安が大きくなる妊娠後期には、さまざまなことが原因で疲労感が強くなるようですね。
妊娠後期の眠気にはホルモンが関係している?
エストロゲンとプロゲステロン
妊娠するとホルモンのバランスに変化が起きます。「エストロゲン」と「プロゲステロン」というホルモンの名前を聞いたことはあるでしょうか。プロゲステロンというホルモンには「眠気を促す」働きがあります。妊娠初期にはプロゲステロンがたくさん分泌されるので、強い眠気に襲われる妊婦さんが多いです。
妊娠中期ごろからは徐々にプロゲステロンの分泌が安定し、妊娠後期にはエストロゲンのほうが優位にはたらくようになります。とはいえ、胎盤からプロゲステロンの分泌も続いており、妊娠前よりも多い状態に変わりはありません。こうしたホルモンバランスの変化は、睡眠にも影響します。妊娠後期に眠いのは、ホルモンバランスの変化によるものなのですね。
夜ぐっすり眠れないので昼間に眠くなる
ホルモンのバランスが変化したことで夜、寝つきが悪くなる人がいます。この反動で昼間に強い眠気を感じる場合があります。
加えて、大きなお腹による息苦しさや膀胱が圧迫されることで夜中にトイレに行く回数が増え、中途覚醒を繰り返す傾向がみられます。妊娠後期に眠いのは、夜ぐっすりと眠ることができなくなり、昼間に眠気が強く出ているからといえるでしょう。
妊娠後期に眠くなったときの対策
眠いときは寝る
眠くなったときには、家事などはひとまず置いておいて、まずは身体を休めましょう。筆者の場合は、産休に入っていたこともあり、夜に響かないよう1時間~1時間半ほどの昼寝をするようにしていました。
出産ギリギリまで仕事をしている妊婦さんは、短時間でも睡眠をとると良いでしょう。10分、15分でも熟睡できれば頭がクリアになります。目をつぶっているだけでも効果に期待ができます。
冷たい水でしゃきっとリフレッシュ
昼間に眠気を感じても、なかなか昼寝ができない状況にある場合は、冷たい水で顔を洗って、しゃきっとリフレッシュしてみましょう。水に触れることで脳に適度な刺激を与えることができるので、目が覚めやすくなります。外出先で顔が洗えない場合には、濡れタオルなどを首筋に当てるのも効果的でしょう。
保冷材を使ってみる
冷たい水で顔を洗っても眠気が取れない場合には、保冷材を使ってみるのはいかがでしょうか。妊婦に冷えは禁物ですが、おでこや首筋を短時間冷やすのであれば問題ありません。おでこに保冷剤を乗せると目がすっきりして視界が開けます。首筋を冷やすと身が引き締まり、眠気も吹き飛ぶかもしれません。
カフェインを摂ってみる
一般的に、眠気を覚ます際にはコーヒーを飲むことが多いかもしれません。カフェインを気にしている妊婦さんも多いようですが、1日1杯程度であればあまり気にする必要はありません。どうしても眠気を覚ましたい場合には、カフェインを利用するのもひとつの方法です。
体調面が気になる、カフェインを飲むことに不安があるといった場合には、医師に相談してからカフェイン摂取の有無を検討してみましょう。カフェインレスやデカフェでも目が覚める人もいるので、試してみてくださいね。
ガムを噛む
ガムを噛むことで、適度な眠気覚ましになる場合があります。何度も何度も噛むことで神経が刺激され、眠気が覚めやすくなります。爽やかな味のするガムであれば、よりいっそうリフレッシュすることができそうですね。
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適度な運動をしてみる
妊娠後期に眠いのは、運動不足が原因となっていることもあります。文堂不足により血流が悪くなることで、脳が酸欠状態となり眠気を感じてしまうのです。妊娠の経過が順調であれば、近所を散歩したり、マタニティヨガをやってみたり、適度に身体を動かしてほどよい疲れを感じるようにしましょう。夜ぐっすりと眠れることができ、昼間の眠気が改善されるかもしれませんよ。
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水分を摂る
昼間に急な眠気に襲われたら、コップ1杯の水分を飲むのも効果的です。妊娠中はお腹の赤ちゃんに水分を奪われやすいため、ママの身体が水分不足の状態になっている場合があります。
コップ1杯の水分で身体がしゃきっとし、水分を補うこともできるので積極的に飲んでみましょう。冷たい飲み物は身体を冷やしてしまう可能性があるので、常温あるいは温かい飲み物を飲むと良いですよ。
気分転換に場所を移動する
昼間に眠気を感じたら気分転換に場所を移動してみましょう。家にいる場合は別の部屋に移動する、ベランダに出て外の空気を吸ってみるなどを試してみましょう。勤務中の妊婦さんはトイレに行くだけでもリフレッシュできそうですね。場所を変えて気分を変えてみましょう。
※この記事は2024年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。